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『がんばれ中国さん』 作者: ああああ
??年前
中「ふぅ……ふぅ……やっと、片付いたか」
紅魔館の門の前で、大量の吸血鬼ハンターの死体とその中でかろうじて立っているチャイナ姿の女性。
名前は美鈴。
レ「随分と時間がかかったわね」
中「あ、お嬢様……」
レ「ご苦労さま」
中「あ、いえ」ニコ
レ「言っておいてあげる。こいつらは囮だったみたい。
本命はあなたが気付かない間に侵入してたわよ。気付いても無かったの?」
中「へ!? も、申し訳ご」
レ「別にいいわよ。元々あなたには期待なんてしてないし。
……ほんと、お父様も何があってこんなの雇ったのかしら……」
レ「いつもいつもヘラヘラして、気持ち悪いったら無いわね」
中「…………」
レ「さぁ、チンタラしてないでまだ息がある奴がいるか、確かめなさい」
中「クスン」
★数時間後
レ「一人だけ生き残るってのも運の無い話ね」
少女「」ガタガタガタガタ
レ「まぁいいわ。美鈴、コイツの事はあなたに任せるわ」
少女「」ガタガタガタガタ
レ「ま、あなたの食費の節約にはなるでしょ」すたすたすた
中「…………」
少女「…………」ビクビク
中「ねぇ、あなた」
少女「!!!」
中「そんなに驚かないで。何もしないわ、名前を聞きたいだけだから」
少女「…………!? …………??」
中「大丈夫よ、ホラ」
少女「……名前って、何?」
中「へ?」
少女「分からない……分からないよ……」
中「咲夜……」
少女「へ?」
中「今日からね、十六夜、あるいは咲夜って呼ばれたらあなたの事よ」
咲夜「??」
中「難しい事だから、部屋でゆっくり話しましょう」
その日、紅魔館に初めて人間のメイドが住み着いた。
★数年後
人間相手にも分け隔てなく接する美鈴に、すっかり懐いた咲夜
咲「うん、アタシ、めーりんがすき! めーりんの笑ってるかおが!!」
中「私もあなたの事が大好きですよ、咲夜。だから泣いたりしないでください」
咲「そうだ! アタシがおとなになったら、めーりんよりおっきなお花つくるわ!
そうしたらいちばんキレイなお花めーりんにもあげるね!」
中「はい、楽しみにしてますよ」ニコ
★さらに数年後
ある日、レミリアの食器を割りかけた事がきっかけで、時間操作の才能が開花する咲夜。
レ「なるほど……
時間操作、空間操作。中々凄い能力を持っていたのね。人間にしては生意気に」
咲「!!」ビクッ!
レ「別にいいわ。たとえ人間でも、力があるなら私のために使わせてあげるわ
今日からあなたは私の側近。メイド長を勤めなさい。
あの役立たずと一緒の部屋なんかより、いい部屋を用意してあげるわ」
咲「え、あ、しかし」
レ「話は終わりよ」スタスタスタ
咲「…」シュン
中「おめでとう咲夜、メイド長だなんてもの凄い出世じゃない!」
咲「でも……」
これから長い間、メイド長としての研修期間が待っている。
半年の間は外出も許されず、門番である美鈴と会う事ができなくなった。
研修期間後も、これまでのように毎日会う事はできなくなるだろう。
中「大丈夫よ。忙しくなると言っても、きっと暇なんていくらでもあるわ
こっちからも時間が空けば、また花を持ってきてあげるわ」
咲「うん、ありがとね」
中「今日は久々に一緒の布団で寝ましょうか?」
咲「もう、いつまでも子供扱いしないで!」
と言いつつ美鈴の布団にもぐりこむ咲夜
中「咲夜、あの時の約束覚えてる?」
咲「勿論じゃない。あなたとの約束なら、忘れるはず無いわよ」
中「私の事、好きですか?」ニコ
咲「そ、そんな事今更聞かないでよっ!」
★そして半年後
いつものように門番をしてると、館の中から見覚えのある人影。
中(あ、あの子は……。
間違い無い、けっこう変わったけど間違い無く咲夜だわ!!
あんなに大人になって……)
中「あ、お嬢様。お出かけですか?」
レ(ち、見れば分かるでしょう)
咲(…)
中「咲夜、しばらくだったけど元気だった? こんなに大きくなってるから一瞬」
咲「……」ギ ロ リ
中「っ!!」
咲「悪いけど、私は今忙しいの。あなたも私と話す暇なんて無いんじゃない?」
中「え、え?」
咲「…………さて、行きましょうかお嬢様」プイ
中「? ? !? !?!」
再び、咲夜とよく会うようになる美鈴。
ちなみに、レミリアから『あのメイドはもう立場は上だから丁寧に接しろ』と勧告されたのはその夜である。
★その数日後
買出しから戻ってきた咲夜に、声をかける美鈴。
中「あ、どうも咲夜……さん。いい天気……です、ね」
咲「それが? 今朝も同じ事言ったじゃない」
中「あ、ハイ。ソウデシタネ」
咲「悪いけど話しかけないで。忙しいのよ」
★そうして
咲「あと、あの花壇だけど。今週中に潰しときなさい」
中「へ?」
咲「あんな物この館には必要無いわ。ハッキリ言って目障りなのよ。
そんなのに熱中するくらいなら少しは弾幕ごっこに勝てる方法考える事ね」
中「あ、でも、その。咲夜さん、約束は」
咲「約束? 何それ」
中「いえ……分かりました」ニコ…
咲「訳の分からない事言ってないで、さっさと持ち場に戻りなさい。
これ以上、侵入者を許したりしたら容赦しないわよ?」 スタスタスタ
ピタッ
咲「ほんっと、こんなに言われててもいつもヘラヘラしてて。
気持ち悪いったら無いわね!」スタスタスタ
中「…………」
中「…………クスン」
★その後
レ「そういえば、あなたあのメイド長の事を咲夜と呼んでるのね」
中「……はい」
レ「イマイチセンスが無い名前ね。それで、今から私が正式に名前をつける事にしたわ。
で、その候補のリストなんだけど」
中「!!?!!!!???!っ」
レ「あなたの意見も聞いてあげるわ、その中で一番ってああ!?」
中「JAOOOOOOOOOOO」ビリビリビリ
レ「な、門番キサマどういうつもり」
中「咲夜です」ズイ
レ「ヒッ」
中「あの子の名は十六夜咲夜……あなたもそう呼んでくれますよね? 呼 ん で く れ ま す ね ?」
レ「」コクン
副題:レミリアが十六夜咲夜というセンスのいい名前を思いついた真相
追記:微修正
ああああ
- 作品情報
- 作品集:
- 1
- 投稿日時:
- 2009/04/28 16:44:03
- 更新日時:
- 2009/04/29 09:02:20
- 分類
- 台本形式
ジャギみたいな感じなんだろうなぁ。
勝手に前座にしてすいません。