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『東方葬送夢2』 作者: 変態牧師

東方葬送夢2

作品集: 1 投稿日時: 2009/05/11 12:48:00 更新日時: 2009/05/11 21:48:00
東方葬送夢2



その部屋は、重苦しい雰囲気に包まれていた。
白色の壁には申し訳程度に照明が取り付けられており、ひどく薄暗い。
中央には一台の簡素なベッド……いや、診療台が据え付けられてあった。
そして、部屋の隅には、申し訳程度にブラウン管のテレビや薬品の入った戸棚がある。

普通の感覚を持つ中にいる者ならば、その部屋は不気味な感情しか持てないだろう。
その部屋の持つ雰囲気は、まるで閉鎖病棟か、あるいは死体安置所のそれだ。


そんな部屋の中央にある診療台の傍には、二人の少女がいた。


一人は、紅白の巫女服――――の割には、どこか和洋折衷と言うような印象を受けるが――――それを纏った少女。
白色のフリルがついた紅いリボンが、長く癖のない黒髪を纏めている。
そして、その顔には、まだ大人になりきらない あどけなさが残っていた。
彼女が笑えば、きっと美しいというよりも、可愛らしいという印象を持つ少女だ。

もう一人は、右半分が赤色、左半分が青色の奇妙な服を纏っている。
そして、帽子に刻まれている赤十字が、彼女が医療関係者であるということを示していた。
長いプラチナブロンドの髪を三つ編みにしたスタイルの良い少女。
いや、彼女の佇まいや雰囲気は年期を感じさせるほどに洗練されており、少女というよりも大人の女と呼んでいいだろう。
巫女服の少女とは逆に、彼女には可愛らしいと言うよりも美女という言葉が似合う。

だが、二人の少女の魅力も、今この場では半減していると言わざるを得ない。
彼女たちの顔にさす影が彼女たちから愛らしさや美しさを奪い取ってしまっていたからだ。


「……これが、魔理沙なの……永琳?」

「ええ、残念だけれど……」


巫女服の少女は震える声で呟く。
その視線の先……診療台の上には、奇妙な物体が横たわっていた。
赤黒く爛れたような何かの塊。
そして、その塊からは長い棒きれのようなものが4本と、短い棒が1本だけ突き出ている。
言うまでもなく、それは“死体”だった。
そして、おそらく“顔”があったであろう部分には、それが人間であった時の僅かな面影が残っていた。


 ≪霧雨 魔理沙が殺された≫


そんな連絡を 巫女服の少女――――博麗 霊夢が受けたのは、ほんの1時間ほど前。
永琳の住む永遠亭からの手紙を読んだ時、霊夢も 最初は何かの冗談かと疑った。
それこそ、今日は四月バカかと日付を数回確認したほどだった。
大体、そんな大ニュースならば、毎日のようにばら撒かれるゴシップ新聞にそう書かれるはずだ。
文句がてら、買い置きが無くなっていた薬でも貰いに行こうとしていたのだが……


「どうして、こんな……」


しかし、今霊夢の目の前にいる彼女は、霧雨魔理沙に違いなかった。
霧雨魔理沙は――――死んだ。
殺されたのだ。
間違いなく、彼女に対して底知れぬ憎悪を抱く誰かに。


「かわいそうに……」


魔理沙が殺されたのが どんな状況だったのか、それは霊夢や永琳にとっては定かではない。
けれど、彼女がどれほどの恐怖と苦痛を味わいながら、全身を硫酸に焼き尽くされる死んでいったのかは二人にも理解できた。

喉を焼かれ、喋ることができず。
目を焼かれ、見ることができず。
肺を焼かれ、呼吸すらもできず。

酸で焼け爛れていてもなお、魔理沙の顔には それとわかるほどの“恐怖”が貼り付いていたのだから。


「魔理沙……」


心に残る彼女との交流の記憶を振り返りながら、霊夢は俯きながら目を閉じる。

共に紅霧の異変を解決したこと。
あの後から、魔理沙と七耀の魔女との交流が始まった。
霊夢が住む神社に、持ってきた本が溢れて難儀したものだ。

共に春の異変を解決したこと。
あの後から、魔理沙と人形遣いの少女との交流が始まった。
神社に、魔理沙が持ってきた人形が溢れて難儀したものだ。

共に山の異変を解決したこと。
あの後から、魔理沙と河童のエンジニアとの交流が始まった。
神社に、魔理沙が持ってきた奇妙なガラクタが溢れて難儀したものだ。

思えば、魔理沙の蒐集癖と片付け下手には散々難儀してきたものだった。
それでも、魔理沙が集めた道具が神社に置きっぱなしになることは、もう二度とない。
一緒にお酒を飲んで、弾幕ごっこをして、時には喧嘩して、仲直りして……
それも、もう二度とない。


「まり……さ……」


霊夢は、零れ落ちそうになる涙をかろうじて抑える。
泣くのは全てが終ってからでいい。
その前に、やるべきことがあるはずだ。
唇を噛みしめ、霊夢は永琳に尋ねる。


「永琳、魔理沙を殺した犯人の手がかりは何か無い?」

「……現場に、この人形が置いてあったそうよ。多分、このビデオの犯人と同一人物ね」


永琳の手には一体の人形が握られていた。
白い肌に赤い瞳を持つ、不細工で、おぞましく、悪趣味な人形。
その人形の薄気味の悪さに、霊夢は顔を顰めた。
ふと、霊夢の脳裏を人形遣いの少女が掠める。
けれど、それ以上に永琳のある発言が霊夢の頭に引っかかっていた。


「ビデオの犯人?」

「あ……そう、か……あなたは、知らないのね」

「何のことなのよ?」


訝しげに尋ねた霊夢の質問には答えず、永琳は沈黙してしまう。
おそらくは、そのビデオの中に犯人の手がかりが残されていることは、霊夢にも理解できた。
けれど、霊夢は それ以上に沈黙したままの永琳の方に違和感を感じた。
永琳の表情は、どこか青ざめており、何かを躊躇しているようだった。
言うなれば、“不都合なものを隠している”というよりも、“不必要なものを隠している”というような……そんな印象。


「よくわからないけれど、それに犯人の手がかりが映っているのよね? 見るわよ」


何も言い出さない永琳に焦れた霊夢は、永琳の手からビデオテープを奪い取る。
そして、部屋の隅にあった河童謹製のビデオテープ再生機に向かった。


「待って!」


永琳の鋭い声に霊夢は思わず立ち止まる。
霊夢自身、驚いていた。
大声に驚かされたのではない。
沈着冷静な永琳が、これほどまでに大声を出したのを、霊夢は初めて見たのだ。



「……どう、したのよ?」


霊夢は恐る恐る尋ねるが、永琳は相も変わらずに本質を語らない。
霊夢自身も、既に理解しかかっていた。
このビデオの中には、何か、相当に危険なものが収録されていることを。


「知らないのなら……見ないほうがいいかもしれないわ」

「どういうことなの?」

「……“それ”、内容が、あまりに残酷すぎたのよ。
 何か手がかりがあるかと思って、優曇華と一緒に見たのだけれど……」









霊夢が魔理沙の遺体を確認した頃と、時間は数日ほど前後するが――――


「ん……うぅ……」


うつ伏せになったまま、その少女は寝かされていた。
所々に灯された蝋燭の灯りから、かろうじて彼女の容姿が伺える。

見目は良い。

暗闇の中でも、彼女の容姿が平均よりも際立っているのは明らかだった。
可愛らしいと言うよりも、健康的な印象を持つような少女だ。


「ん……」


そんな少女の明朗そうな瞳に光が宿った。
深いまどろみの中から、ゆっくりと意識を覚醒させてゆく。


「…………え?」


意識を取り戻した少女は、奇妙なことに気付いた。
固い床の上に、うつ伏せに眠っている……いや、眠らされている。
いつもの寝床とは思えないほどに空気が冷たく、異常なほどに暗い。
窓から月や星の光さえ差さないのだ。
例え空が曇っていたとしても、ここまでの静寂はありえないはずだった。
心地よく聞こえてくるはずの虫の音色すらもが聞こえてこない。


チャリ……っ


身体を捩ると、唐突に背の辺りから金属音が響いた。
そう、言うなれば鎖が擦れるような。


「なっ、ええっ……!?」


少女が、自分自身が置かれている状況が異常な事態と理解したのは程なくしてからだった。
まず、両手が後ろ手に回ったまま動かない。
何かに後ろ手に拘束されている。


ザクッ――――!


「痛っ……あぅ……!」


せめて、周囲の状況を掴もうと、冷たい床から身体を起こした瞬間、少女の背に鋭い苦痛が襲った。
生暖かい液体が、ぽた、ぽたと流れ落ちる。
背を襲った苦痛から、少女はその液体の正体を悟った。


「な、なにが……これは、一体……?」


目が少しずつ慣れてきているのだが、それでも申し訳程度の蝋燭しか中では ほとんど何もわからない。
ぞっとするほどの静寂と共に、少女は次第に理解し始めていた。
近い将来、自分自身に恐ろしいことが起こることを。


バチィッ!!


突如として、少女の視界が白に染まる。
周囲に照明が灯ったと彼女が悟ったのは、それから数秒後。
目が潰れるかと思うほどの光に、視力が暫くの間麻痺させられてしまう。
それでも、うっすらと目が光に慣れていくと、少女は驚愕した。


「な、なんっ! なんですか、これぇ!?」


その、自らが置かれている異常過ぎる事態に。
そこは、まるで廊下ような細長い部屋だった。
部屋の奥には、通路の幅いっぱいの大きさの 巨大な円柱を横にしたような奇妙な物体があった。


「痛ぁ……っ!」


背後を振り返ろうと身体を大きく動かした瞬間、再び少女の背に鋭い苦痛が走った。
苦痛に喘ぎながら、少女は恐る恐る自分の背を見る。
彼女の黒い翼からは、それぞれ一本ずつの鎖が伸びていた。
そして、その鎖の先は足元にある排水溝のような穴の中に消えている。
排水溝の中は、暗くて何も見えない。
翼に残る苦痛から、その鎖を強く引っ張ることが 彼女自身の翼を傷つけることを少女は理解する。
よく見えないが、鎖には翼を傷つけるように刃が取り付けられているのかもしれない。


「な、なんなんですか……これは……」


黒い翼を持つ少女は状況が把握できずに、“何”という言葉を繰り返す。
けれども、彼女の問いに答えるものは誰もいない。
無言の静寂を肌身に感じるとともに、少女は次第に怯え始めていた。
それも当然だ。
彼女自身、このような真似をする者に心当たりは無い。
けれども、このような真似をする者が、彼女に対し好意的であるはずが無かった。


「やあ、射命丸 文。ゲームをしよう」

「――――ッ!?」


静寂が破られる。
何者かが、文と呼ばれた少女に喋りだしたのだ。
文は、鎖を引っ張って翼を傷つけないように、ゆっくりと振り返る。
通路の一番奥には開かれた扉があり、一体の人形が三輪車に乗っていた。
白い顔に、唇と虹彩の濃い紅色が不気味に映えている。


「アリス……さん? い、いえ……違う……これは……」


その人形から、持ち主は彼女が良く知る人形遣いの少女かと、文は考えた。
人形遣いの少女が、文自身をこのような目に合わせているのではないか、と。
だが、文は即座に違うと断じる。
彼女が知る人形遣いは、こんな悪趣味な真似をする人間ではなかった。


「君は、これまでに幻想郷最速の力を使い
 人のプライベートを漁り、暴き、面白半分に煽り立ててきたな?」

「………………」


嗄れ声で喋り続ける人形の発言に、文は何も言い出せなかった。
とはいえ、何も言い出せないのは痛いところを突かれた事が理由では無い。
文が何も言い出せなかったのは、予感がしたからだ。
ヘタに何か言い出そうものなら、残虐極まりない“殺意”が自分自身を襲うという予感が。


「さぞかし見世物にされてきたものたちの怒りを、買ってきたものだろう。
 だが、煽られ笑いものにされてきた者達の声も、君の傲慢な功名心の前では意味が無かったようだ」

「う……」

「君の心に巣食う傲慢という罪を、取り除いてやろう。私のゲームに挑戦するのだ」


何も言い出せない文に、人形は語り続ける。
確かに、取材の方法が強引だったこともあるかもしれないと、文は考えていた。
記事を面白くするために、多少脚色してきたことも、あるいは あったかもしれない。

そして、文が 天狗という種族に属していることも、彼女が傲慢と言える所以ではあった。
天狗という種族は 元来誇り高く、それゆえに傲慢さが目立つ種族だった。
彼女が、ペンの力を自分の力と思い込み、時に強引極まりない行為に及ぶのも、あるいは無理からぬことだったのかもしれない。


「君の両翼に取り付けられた鎖には刃が取り付けられている。強く引っ張れば、翼を千切ることが出来るだろう
 生き延びたければ、翼を捨てて逃げることだ」

「刃……? そ、そんな……そんなこと!!」

「さもなければ……全 身 を ひ き 潰 さ れ て 、 余 す と こ ろ 無 く 身 体 の 中 身 全 て を 晒 す こ と に な る ぞ ?



「な、なんですって……!? ちょ、ちょっと待ってください! 何を言って――――」


文の声色が、急速に上ずってゆく。
人形から告げられる、明らかな殺意の宣告。
翼を失うか、さもなくば死ぬか……どちらかを選べという恐怖と苦痛を伴った究極の二択。
けれど、文にとって彼女の両翼は彼女自身のアイデンティティそのものなのだ。
最速の称号を失うことなど、絶対に出来ない。
それを失ってしまえば、誰よりも早く新しいネタを掴むことが出来なくなってしまう。
何より、翼を失ってしまったら、天狗と言う種族から除け者にされてしまいかねない。
だが、そんな文の都合など、命を持たぬ人形が知るはずが無かった。


「 生 き る た め に 、そ の 傲 慢 を 捨 て ろ。 生 か 死 か … … 選 択 は 君 次 第 だ。
  ゲ ー ム ・ ス タ ー ト 」


ギュイイイイッ……ガッガッガッガッガッ……!


文の足元にある排水溝の奥から、鋭い機械音が響き、翼の付け根に鋭い苦痛が走る。


「痛っ、痛い……! やめ……て!」


おそらく、排水溝の奥には、鎖を巻き取るウインチのような機構があるのだろう。
排水溝の奥からは変わらない機械音が響き、文の身体が後ろに引き倒されてゆく。
翼を傷つけるわけにもいかず、文は後ろ手にされた不自由な身体を横たえた。


「こっ、こんなもの……! くぅっ!!」


後ろ手に縛めている拘束を引きちぎろうと 力を込めるが、拘束具はビクともしない。
同時に、文は恐ろしい違和感を感じた。
まるで普段の力が出せないのだ。
普段の彼女ならば、例え、その拘束具が鋼鉄であろうとも天狗特有の怪力で引き千切れるはずなのだから。


「ま、まさか、風も!? こんな……!!」


力が出せないという考えを裏付けるように、己の力であったはずの風も出せない。
文は、脱出するための力を全ての奪われてしまっていた。
このまま、巻き取られるチェーンに翼をもぎ取られてしまうのかと、文が本気で焦り始めた、その時。


ギュウウウウゥゥゥゥ…………ン…………


排水溝に吸い込まれて次第に短くなるチェーンは、その動きを唐突に止めた。


「……え?」


地面に口付けをするかのように うつ伏せに地面に引き摺り下ろされた恰好で、文は呆けたような声を上げる。
あまりに不格好な姿ではあるが、ともあれ 文は五体満足のまま生きている。
機械が故障したのか、と文は安直に考え、少なくとも翼を失うことだけは免れたと胸を撫で下ろした。


ゴゴゴゴゴゴゴ……!


そんな文の安寧を破壊するかと言わんばかりに、これまでとは比較にならない大きな音が、彼女の背後に響き渡った。
大地がかすかに震えるほどの激しい振動音に文は身を竦める。


「なっ……!」


おそるおそる背後を振り返った文は、その光景を目にして息を飲んだ。
円柱の形をしたモノが、ゆっくりと回転しながら文の方に向かってきていたのだから。


「う……そ……」


今の文は、地面に磔にされているも同然だった。
そんな彼女に、その圧倒的な重量感を持つ車――――“ロードローラー”が圧し掛れば……
どうなるかは言うまでも無い。



―――― 全身をひき潰されて、余すところ無く身体の中身全てを晒すことになるぞ? ――――



文の脳裏に人形の言葉が蘇る。


「じ、冗談……ですよね……?」


―――― 生きるために、その傲慢を捨てろ。生か死か……選択は ――――


その時点になって、文は初めてこのゲームのルールを理解した。
自ら翼を捨てなければ、ロードローラーに潰されて死ぬということを。
突きつけられたゲームに呆然となり、文はそう呟くことしか出来なかった。
生まれて初めて向けられる本物の殺意と、生まれて初めて感じる本当の死の恐怖に、震えて動けなかった。


「あ、あの……ごめんなさい。謝ります、から……」


震える声で、文は懺悔する。
けれど、文に向けられるのは無機質な殺意だけだった。
自分を殺そうとする者に、何とか思いとどまってもらおうとしても、人形には言葉が通じない。
ましてや、ロードローラー相手に会話が通じるわけが無い。


「た、たすけ……て。いや、いやぁ……っ!」


文が引きつった表情を浮かべている間にも、ロードローラーが彼女へ向かってくる。
その速度は圧倒的に遅く、形容でもなんでもなく、亀の歩みといい勝負だ。
けれど、じわじわと追い詰められる恐怖と、背を襲う鋭い苦痛が、文を恐怖の奈落へ突き落とす。
そして、程なくしてその感情が、爆発した。


「いや――――……いやあああああああああああぁぁッッ!!助けて! 助けてぇッ!! 誰かぁぁッ!!」


吐き気がするほどの恐怖が、文の精神を半狂乱に追い込む。
このままでは、本当に翼を自ら引き千切るしか、彼女が生き延びる術は無い。


「イヤぁぁッ! そんなの、やだああああぁっ!!」


文は怯えながらロードローラーから逃れようともがく。
けれど、そのたびに文の翼に鈍い苦痛が襲い掛かる。
普段の余裕も何処へやら、文は完全に怯えきったまま、背後を振り返った。
その目に映るのは、地鳴りと共に文に襲い掛からんとするロードローラー。
今の文には、迫り来るロードローラーが天をも突く巨大な怪物のように見えていた。


「ひぃぃ……っ! ご……ごめんなさいぃっ!! 許してぇ! ごめんなさい! 謝りますっ! 謝りますから! 助けてぇぇっ!!」


誇りも傲慢も捨てて地に頭を擦りながら許しを乞う。
ロードローラーは、文の足から4メートル程度の位置。
その速度は、形容でもなんでもなく亀の歩みといい勝負だ。
だが、だからこそ文にとっては その時間が恐ろしい。
なまじ、ロードローラーの速度が遅いために、翼を失うという踏ん切りがつかないのだ。
けれども、文が躊躇する間にも、殺人道具は3メートル。2メートルと文に迫る。


「いやぁっ! いやぁぁぁっ!! やだぁぁっ!! 死にたくないっ!」


そして、ロードローラーが、文の脚から1メートル程度の距離に到達した。
地面の振動が更に大きくなり、その時点になって、文は理解する。
否、理解せざるを得なかった。
翼を失わなければ、決して助からないということを。


「どうして……どうして、私がぁ……」


恐怖と絶望感に泣きじゃくりながら、文はゆっくりと膝立ち。
鎖からたわみが無くなり、文の翼に再び鈍い苦痛が蘇る。


「いや……ぁぁ、こんなの……」


その苦痛に、文は翼を失うことを躊躇する。
けれど、更に大きくなる振動と、すぐ背後にまで迫るロードローラーの恐ろしい存在感が、文に覚悟を決めさせた。
身体をかがめたまま、踏ん張り……そして、勢いよく身体を起き上がらせた。


ミシッ……ブチブチブチィッ!!


「ひぃ……っぎゃああああああああああッ!!」


肉が千切れ、骨が擦れる嫌な音が両翼から響く。
あまりの激痛に、文は本当に意識すらも失いそうになる。
けれど、生き延びるために、止まるわけには行かなかった。


(痛い、痛い、苦しい、死にたくない、生きたい、死にたくないしにたく……)


心の底で、“死にたくない”を繰り返しながら、文は翼を引きちぎってゆく。
既に、何故、自分の身体を傷つけなければならないかも 考えることが出来なかった。
ただ、ひたすら“生きたい”という原始的な本能が、文を突き動かしていた。


「痛いぃっ! いたいいぐぅぁぁっ!! あぐあぁっ!」


苦痛に喘ぎ、泣きじゃくりながら、なおも文は地面を踏みしめる。
文の背から熱い鮮血が滴り、地面にボタボタと流れ落ちる。
翼には、もう既に感覚すらも無かった。
けれど、文は自分の翼を切断するという行為をやめるわけにはいかなかった。
ロードローラーが彼女を潰すまで、もうそれほど時間が無いはずなのだから。


「っく、うぐぅっ……う……うぐぅあああああああああああっ!!」


何よりも大切だった彼女の翼も、そのほとんどが千切れかけていた。
そして、あらん限りの絶叫とともに、文は身体を跳ねさせる。


ミシッ……ブチィッ……!!


床に鎖が叩きつけられる金属音が響いた。
続いて、肉が地面に叩きつけられる音が二つ。


「うあ、ああああっ!! はぁっ……はぁっ……っぐ、うぐぅぅ……っ!!」


文の身体に、黒く美しかった翼は既に無い。
筆舌に尽くしがたい苦痛に耐えて、文は自分の両翼を犠牲にしたのだ。
文の背から鮮血が滴り、彼女の衣服を朱に染め、床に紅い水溜りを作る。
もちろん文の心には歓喜などという感情は一切浮かばない。


「っく、ううっ……うあああああぁんっ!!」


文自身の誇りでもあった幻想郷最速の称号。
自らの絶対的なアイデンティティを失った文は、ぽろぽろと涙を流した。


「うぅっ……うあああっ……」


傷心のまま、背後に迫るロードローラから逃れようと、文はその一歩を踏み出した。
だが――――


ずるっ!!


「きゃぁっ!!」


床に溜まった文の血液が、彼女の脚を滑らせた。


ドガッッ!!


「あぐ……うう……」


拘束された両腕では、受身を取ることすらもままならない。
歯を食いしばり、床に叩きつけられた苦痛に耐える。
そのとき、文の脚の先端に何かが触れた。


「え?」


振り返った文の目に、その光景がまるで冗談のように映っていた。
すぐ傍まで来ていたロードローラーが、彼女の脚の爪先に――――


メキッ……ベキッ ベキィッ!


「痛ぁっ……! ま、待って! そんな――――やめてぇ! 痛い いたい いだい いだいぃっ!!」


激しい激痛と共に、足指がゆっくりと潰されてゆく。
とっさに身体を引こうとするも、既にロードローラーに飲み込まれた足はびくともしない。


「いっ……いだい いだい いだぁぁ! あぅぐぁああああぁっ!!」


メキ メキ メキィッ! ゴキ ベキィッ!!


「いぎぃあああああああぁッッ!! あぎぃぁああああああァがぐぁああああァッ!!」


踝と共に足首が飲み込まれ、骨と肉を圧縮していく。
ロードローラーが圧し掛かるたびに、激痛のレベルが見る見るうちに上がってゆく。
文の悲鳴は、次第に獣じみたものになっていった。


「たっ、たすけぇっ――――ぎゃああああっ! ぐぎいぃぃっ!! ぐぶあぐああぁぁっ!!」


身体と共に、文の心も潰されかかる。
普通の人間ならば、このまま舌を噛み切って死んでしまっていただろう。
もしくは、ショック死して終わっていたはずだ。
けれども、文は諦めない。
どうしても、諦めることが出来なかった。
文の心に、再び 燃え盛るような生への渇望が湧き上がる。


「はぐ……ぅ! 死にたくない! 死にたくないっ!! 死んで、たまる、かあああああああっ!!」


ブチィッ……!!


文は、最後に残った力を振り絞って、そのしなやかな身体を跳ねさせた。
彼女の身体が僅かに宙に浮き、そして地面に叩きつけられる。
苦痛に呻き声を上げることなく、文は背後を見遣った。


「あぐぅああああああッ! うぁ、あああ……っ!」


文の脚は、膝から下が先が潰されてなくなってしまっていた。
楔のような形に変形していた彼女の足から、ドクン、ドクンと赤い血が流れ出る。


「う、あ……私の……私の、羽がぁ……」


もぎ取られた両翼がロードローラーによってひき潰されていた。
体の一部を、それも最も誇りに思っていた部分が無残に潰される光景。
それを、見せ付けられ、文の心は握りつぶされそうな苦痛が襲う。


「くうっ……あ、はぁ……っ、ぐぅ、はぁ……」


文は、身体をよじりながらロードローラーに逆らって逃げようとした。
翼を失い、足が潰され、両腕も縛められており、起き上がることさえも出来ない。
今の文に出来るのは、身体をよじらせ、のたのたと必死の形相で這いながら逃げ惑うだけだった。
かつては、幻想郷で最速であるはずの文が、今やまるで芋虫のようだった。


「う、うそ……どうして……うあ、ああっ……身体が、うご、かな……」


文は、自分の身体の動きが鈍りつつあることに気づく。
始めのうちは、文の動きのほうが、ロードローラーよりも速かった。
けれど、ゆっくりと時が経つ度に彼女の身体が、ゆっくりとロードローラーに追いつかれつつある。
失血により、文の身体は肉体の機能が失われつつあったのだ。
どんなに速く這おうとも、亀の歩みのロードローラーが振り切れない。


「い、いやああ……!! こんな、いやぁぁっ……!!」


速さに命を懸けてきた彼女だからこそ、すぐに理解することができた。
彼女を追うロードローラーからは、決して逃げ切れないことを。


「い、いやぁぁぁぁぁッ!! いやぁっ! いやぁぁぁッ!! たすっ、おねがいっ!! 許してぇ! たすけてぇぇッ!!」


どう足掻いても絶望しかない状況に、文は泣き叫んだ。
必死で許しを請うも、彼女に差し伸べられる救いの手は訪れるはずもない。


「もうしません! もう、絶対にしませんからああぁっ!!」


チョロチョロジョロロロロッ……


文の股から、生暖かい琥珀色の液体が滴り、彼女の下着とスカートを汚した。
あまりの恐怖に、失禁の痴態さえ晒してしまう。
恐怖に取り付かれた身体は、既に彼女の言うことを聞かなかった。
そして、とうとうロードローラーの牙が、文の太腿を捉えた。


メキィッ……! べキッ! ベキャ! ベキッベキィッ……!!


「ぐぎゃあああぁぁっ! いぎゃああああああぁぁぁぁッ!!!」


骨が砕かれ、肉が潰される。
いっそ殺して欲しいと心の底から願いたくなるほどの、激痛。
文は、拷問の真骨頂たる“緩やかに課せられる苦痛と死”を味わい続けていた。
身体を引きちぎって逃げようにも、文の身体にはもうその力さえも残されてはいなかった。
じわじわと自分自身の肉体が破壊されていく恐怖に、精神が壊れそうになる。


「ごぼっ、ごぶぁ! 許しっ、げぼぉっ!! たすっ、たすけ……っ!!」


鮮血を顔の穴という穴から吹きながら、文は許しを乞う。
既に、文の肉体は太腿の辺りまでロードローラーに飲み込まれつつあった。


「げぼっ、ごぶぅっ……! ぐ、あぐぅぶぐがぁぁ!!」


文の下腹部が潰された。
文自身も、いつかは愛する人と想いを交し合い、その愛の結晶を育むことができただろう。
けれど、それも永遠に叶わぬものとなった。


「い……あぐぅ……げぼっ……!!」


後ろ手に拘束されていた両腕が、腰骨と共に潰された。
翼をもがれても、脚を潰されても……それでも記事は書けたはずだった。
けれども、両腕までも失ってしまった彼女は もう永遠に筆を握ることができない。


ボキッ!! ゴキャッ!!


文の下半身が全て潰された。
ロードローラーは止まる気配も無く、文の背骨と肋骨を砕き始める。
人間ならばその苦痛でショック死するはずだが、天狗の強靭な生命力が文に死を許さない。


「あぶ……ぐ……ぅ……?」


そのとき、文は苦痛で掠れ行く目を見開いた。
文の視界に見覚えのある“そいつ”の姿が映っていたのだから。
助けが来た。まだ、神は文を見捨ててはいなかったのだ……と、彼女は考えた。


「ぐぼっ……たす……け……」


けれども“そいつ”は三輪車に乗った人形を抱えあげるだけだった。
まるで、愛らしい子供を抱きしめるように。
落ち着き払った“そいつ”は、文を一瞥すると哀れみの視線を投げかける。


―――― ゲーム、オーバー


嗄れ声で、人形の唇がその言葉を紡ぐ。
その瞬間、文は全てを理解した。
そして、再び叩き落された。
今度こそ、二度と這い上がれない絶望の奈落へ。


(ど……う…………し…………て……………………)


“そいつ”が犯人であることに疑問を抱きながら、文の意識は闇へ消えつつあった。
ロードローラーが文の心臓を磨り潰し始める。


メキッ……メキメキビキィッ……!


文は、かすかに残る血を含んだ舌を、床に這わせ始める。
彼女が最後に目にした者の名を其処に書き記すために。
それは、報道人としての彼女の最後の意地だったのだろうか?


「ごぶっ……ぐ……ぎゅぶ……!!」


ベキャッッ……!


最後に、彼女が持つ最後の“ペン”ごと、その小さな頭をロードローラーがひき潰した。
文の遺稿は、彼女自身の血と脳漿で見えなくなってしまっていた。














「…………」


古めかしいブラウン管のテレビに映し出された光景を、霊夢は睨みつけていた。
一時も目を逸らすことなく、一言も言葉を発さない。
画面には、今なお 赤い水をベシャベシャに塗したような“何か”が映し出されている。
赤い水を塗した“何か”は、今更語るまでもないだろう。
そのビデオは、ロードローラーが文の全身が砕いた後も、その無残な骸を映し出していた。


「このビデオ……幻想郷中のいろんな所に、送りつけられていたそうよ。
 それに、魔理沙や新聞屋さんだけじゃない。人里にもこの殺人鬼の犠牲者が何人か出ているわ」


文字通り、犯人は文の潰された身体を“晒し者”にしたのだ。
そして、事態は、既に犯人を探せば終わりというものでは無くなりつつある事も、永琳は付け加える。
身内が惨殺されて、しかもその断末の無残な光景を見せつけられて……文の住処であった妖怪の山は一触即発の状況になっている。
人里の方でも、誰が犯人なのかと疑心暗鬼の状況に陥っており、犯人は妖怪なのではと言う声も少なくない。
犯人の正体が分からない今、下手をすれば妖怪と人間の大戦争へと突入しかねない状況だった。


「霊、夢……?」


現在の状況をつらつらと語っていた永琳は、その時点になって霊夢の様子がおかしいことに気付いた。
一言も喋らずに、今なお、画面を睨みつけている
ビデオはすでに終わり、画面には砂嵐しか見えていないというのに。


ぽた、ぽた……


霊夢の体はかすかに震え、その足元には赤い雫が滴り落ちていた。


「れ、霊夢……?」


爪が肉に食い込むほどに、拳を握りしめている。
そう永琳が理解したのは、それから数秒後。


「永琳……暫くの間、魔理沙の亡骸を頼むわ」

「ちょ、ちょっと……どこに行くの?」

「その殺人鬼を、ブチ殺しによ……!」


吐き捨てるような言葉と、怒りに満ちた表情に、さしもの永琳も一瞬、恐怖を感じた。


「初めてだわ……こんな、胸糞悪くなる異変は!」


これほどまでに怒りを露にする霊夢を、永琳は知らなかった。
けれど、頭の隅では、彼女がこれほどの怒りを見せる理由も理解できていた。


「……気をつけて、相手は本物の危険人物よ。決して冷静さを失わないでね」


永琳は、霊夢にそう声をかけることしか出来なかった。











“そいつ”の目の前には、年端も行かぬ少女が 台の上に縛められたまま震えていた。
その戒めから逃れようと、必死に暴れたのだろう……手枷や足枷には、彼女の血が付着している。
彼女が“ゲーム”の被験者だ。


――――あるいは、君が人形の気分を味わって見るのもいいだろう?――――


彼女のすぐそばに置かれた人形が、嗄れ声をあげる。
周囲には、彼女のものではない、千切られた小さな手や足が散乱している。
それらは、全て人形の残骸。
とはいえ、その人形の残骸は、嗄れ声の人形のモノではない。
小さな女の子を模した可愛らしい人形のモノだ。



「い……いや、ぁ……たすけ……」



―――― さぁ…… ――――



怯えきった少女に、悪夢のようなゲームが科せられる。



―――― ゲ ー ム を し よ う ――――



最も残酷で、最も凄惨な異変は、幕を開けたのだ。





To be continued……?
★チルノの裏★
“そいつ”のゲームは、常に被験者の業を戒める方向で執り行われています。

魔理沙の業は、手癖が悪いこと。
接着剤で“癖のついた手”を開放しなければ、全身に硫酸の霧雨が降りかかって死ぬ。

文の業は、傲慢に空から見下ろして、皆を新聞で見世物にしたこと。
“上から目線の傲慢”を無くすために翼を失わなければ、地に引き摺り下ろされたまま ブザマに潰された姿を見世物にされる。

さて、“そいつ”とは誰なのか?
そして、この異常な異変を解決しようと、“そいつ”を追う霊夢の運命は?
……気が向いたら、続きを書いてみましょう。
変態牧師
作品情報
作品集:
1
投稿日時:
2009/05/11 12:48:00
更新日時:
2009/05/11 21:48:00
分類
射命丸
残酷グロ
拷問
1. 名無し ■2009/05/11 22:52:28
SAWの大ファンなので泣くほど喜んだ。
そんなわけで、犯人はえーき様と予想
2. 名無し ■2009/05/11 23:49:10
>魔理沙の業は、手癖が悪いこと。
>接着剤で“癖のついた手”を開放しなければ、全身に硫酸の霧雨が降りかかって死ぬ。

あれを書いてた人ですか
文ちゃんが悶え苦しむ様におもわずおっきしましたw
3. 名無し ■2009/05/11 23:56:51
レベル高いなぁ
かなり続きが気になる
4. 名無し ■2009/05/12 00:27:07
いやーすんばらしいね
5. 名無し ■2009/05/12 00:39:39
魔理沙の作品も良かったですが、
これもまたすばらしい。次の作品を楽しみにしています。
6. 名無し ■2009/05/12 03:41:00
いやー文の拷問はいいもんですな。
業かー色々とマイルドになった咲夜さんは大丈夫だな。
7. 名無し ■2009/05/12 10:29:13
こいつに勝てる奴なんているのか?
8. 名無し ■2009/05/12 13:44:30
ジグソウ爺さんも幻想郷入りか
9. 名無し ■2009/05/12 17:25:20
そいつの目的は本当に『戒め』なのか……?
>下手をすれば大戦争
幻想郷をメチャクチャにしようとする何かがいるのか?
そして今回表記されている作品の時系列にも、何かヒントになりそうな気がする……
10. 名無し ■2009/05/12 18:11:11
霊夢はどうなるのか
11. 名無し ■2009/05/12 19:47:55
羽をちぎったのに許してもらえないのか
12. 名無し ■2009/05/12 21:08:14
>>7 >>10
返り討ち意外の未来が浮かばねぇwwwww
本家ジグソウも、霊夢に負けず劣らず悪運の強い奴だからなぁ
13. 名無し ■2009/05/12 21:29:52
アリスもついでにやられとる……orz
折角だから(?)主人公全員挑戦して欲しいです。
それにしても、文の鼻っ柱が折られるのってなんでこんなに気持ち良いのか
14. 名無し ■2009/05/12 21:31:55
>文の視界に見覚えのある"そいつ"の姿

幻想郷のパワーバランスを破壊することが目的とすれば犯人は守矢組かも。
同じ妖怪の山に住んでいるから文も顔を知っていて当然だろう。
もちろん霊夢が解決に動き出すことも計算済みで。
15. 名無し ■2009/05/12 21:52:52
次回

アリスシャイン

ですね
16. 名無し ■2009/05/13 08:13:52
そういえば・・・・魔理沙の遺体はどうやって発見されたんだ?
17. 名無し ■2009/05/13 18:21:06
逆に考えるんだ。こういう映画で犯人と疑われる奴ってのは大抵・・・・・・
18. 名無し ■2009/05/13 19:41:48
既存の東方キャラでここまで残酷になれる奴は・・・いっぱいいるね!
19. 名無し ■2009/05/13 22:30:57
ネタバレ
犯人は酒盗まれた恨みを持つよっちゃん
20. 名無し ■2009/05/14 06:19:11
被害者が産廃で人気の弄られっこというのがチープに感じる
もっと、なんで私が?って思うような子にゲームをさせたほうが楽しいんじゃないか?
助かったやつも見たい。惨めな格好になって性格が180度変わってる姿とか
21. 名無し ■2009/05/14 13:14:30
>>20
産廃のアイドル以外は性悪キャラって少ないじゃん。でも橙、藍、三姉妹、慧音、さとりで見たいわw
22. 名無し ■2009/05/14 18:32:17
あー…なんとなく分かったかも
とりあえず早苗さんフルボッコ希望
23. 名無し ■2009/05/18 21:51:56
犯人はえーりんだよ。俺の勘がそう告げてるからな
24. 名無し ■2009/05/26 23:08:00
1、なぜ永琳は硫酸で焼かれた死体を魔理沙だとわかったの?

2、どうやって魔理沙の死体を回収したの?


・・・まさか犯人はえいr
25. 名無し ■2009/05/27 05:09:35
>>24
>>1、なぜ永琳は硫酸で焼かれた死体を魔理沙だとわかったの?
>>2、どうやって魔理沙の死体を回収したの?
1については「そして、おそらく“顔”があったであろう部分には、それが人間であった時の僅かな面影が残っていた。」ってとこである程度は判別聞く状態だっ短じゃないかと思うけど・・・・

2に関してはとくに書かれてないからやっぱり犯人はえいr・・・
26. 名無し ■2009/05/28 16:17:23
本編で言えばホフマンポジションだしなー
27. 名無し ■2009/06/09 01:15:42
>>24,25
「何故魔理沙の死体を回収出来たのか?」これは永遠亭へ送り付けられたものと仮定する。
そうすると「何故その死体が魔理沙と判別出来たのか?」と云う疑問も解消する。

犯人については「魔理沙の物色癖による窃盗」と「文の非道取材及び似非報道」にて直接或いは間接的に害を被った者、と云う事と成る。容疑者は
     博麗霊夢
     アリス・マーガトロイド
     十六夜咲夜
     紅美鈴
     小悪魔
     パチュリー・ノーレッジ
     河城にとり
     八坂神奈子
     洩矢諏訪子
     東風谷早苗
     上白沢慧音
     風見幽香
     四季映姫
     古明地こいし
     森近霖之助
     稗田阿求

尚、殆どが魔理沙による被害者、稗田阿求は全てを知る者、四季映姫はその性格から、其以外の者等は各々発言から容疑者と仮定する。
最期の辺りで ?人形遣い? が殺られるっぽい処からして、アリスかメディスンが次作の被害者か?
28. 名無し ■2009/06/14 00:03:05
動機が原作準拠ならアイツしかいないわけだが…
とりあえず大穴で永琳に一票
29. 名無し ■2009/06/22 17:32:53
ほんとSAW好きにはたまらないわ
次回のUpに期待
30. 名無し ■2009/06/22 23:42:33
最初、文が羽をちぎった所からしてアマンダポジションになるかと思ったが・・・
別にそんなんでもなかったわ
31. 名無し ■2009/08/01 05:11:46
俺今まで鴉天狗のこと射命丸って名字で呼んでたんだけどさ…
こんなに可愛いともう文ちゃんって呼ぶしかないじゃん、どうしてくれる
32. soobiya ■2009/12/04 03:40:35
おお、これはよいロードローラーだ…!!

\ロードローラーだッ!!!/
33. 谷川柚子 ■2023/10/21 04:57:55
問う。遊戯王ZEXALとは…?
ttp://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yugioh-zexal/index2.html
ttp://w.atwiki.jp/kizuna1999/
ttp://www.nicovideo.jp/watch/so36847474
ttp://yugioh-wiki.net/
ttp://mao.5ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1693819948/l25
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