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『日常のちょっとしたスパイス』 作者: カイワレ

日常のちょっとしたスパイス

作品集: 2 投稿日時: 2009/07/05 16:37:54 更新日時: 2009/07/07 22:00:54
さくさく、と新雪を踏みしめる音が聞こえた。
白銀に包まれた竹林の中で、少女がこちらに向かって歩いて来ていた。
「あれは………?」
頭上を覆い尽くす幾千の枝とそれに降り積もった雪で、辺りは薄暗く顔が見えな
い。
少女がこちらに向かって手を伸ばす。
───助けて欲しいのか?
そう思い、一歩踏み出す。
「どうした?迷っ───………
………………
…………
……
静寂。



それはある冬の日だった。
何日も雪が降り続き、世界は純白に染められている。
雲は日の光を通す事無く、昼間だと言うのに随分薄暗かった。
その日、霊夢はいつものようにこたつに寝転がっていた。
そんな彼女にその知らせは、突風と共にやって来た。
「霊夢!霊夢はいるか!?」
障子が弾け飛び、轟音が部屋に響く。
「うるさいわね。どうしたのよ、魔理沙」
眠い目をこすりながら、けだるそうに騒がしい侵入者を霊夢は見る。
だが、その尋常じゃない魔理沙の様子にただならない物を感じ取りすぐさま真面
目な顔になった。
「何があったの?」
「とにかく一緒に来てくれ!話は途中でする!」
───魔理沙がこんなに取り乱すなんて………
霊夢は嫌な予感を感じながらも、既に飛び立った魔里沙の後を追う。
──────
────
──
「なによ、これ………!」
全速力で飛ばす魔理沙に追いつける筈も無く、魔理沙も最初から説明する気は無
かったらしい。
見失わないようについて行くのがやっとで、魔理沙と合流したのは紅魔館の大広
間だった。
「なんなのよ、一体………」
霊夢は呻くように呟いた。
これまで幻想郷に数々の異変が襲ったが、今までの物とはまるで違う。
惨劇。
一言で表すならこの言葉が最も相応しいだろう。
広間一帯に広がる、おびただしい量の血液。
その血の海に浮かぶのは数え切れない程の肉片だった。
レミリアだった死体。
咲夜だった死体。
美鈴だった死体。
パチュリーだった死体。
小悪魔だった死体。
その他大勢の妖精メイドだった死体。
誰一人として原型は留めていない。
飛び散った脳の欠片。血の紅を薄める脳漿。吹き飛んだ内臓。千切れた手足。
どれもこれも、まるで体内に埋められた爆弾が爆発したような有り様だった。
肉も骨も全てがぐちゃぐちゃで、辛うじて残っている服で判断するしか無かった

「検死の為に呼ばれたんだけど、その必要は無いみたいね………」
永琳がボソリと呟く。
既に広間には、数人が集まっていた。
四季映姫・ヤマザナドゥ。
八意永琳。
西行寺幽々子。
八雲藍。
幻想郷でも指折りの強者達だ。
「魔理沙が血相変えてやって来たかと思えば、随分な事になってるわね」
幽々子が溜め息をつく。
むせかえるような血の臭い。死体特有の腐臭。破裂した腸から飛び出た汚物。
それら全てが入り混じって、吐き気を催すような悪臭が彼女らを包んでいた。
ふと、霊夢は永琳のすぐ近くに水溜まりがあるのに気付いた。
茶褐色で、所々に溶けた固形物が混じるそれは吐瀉物だった。
「ああ、これ?」
霊夢の視線に気付いた永琳が答えた。
「鈴仙よ。手伝ってもらおうとしたんだけど、あの子耐えられなくて………」
「姿が見えないけど」
「一刻も早く、永遠亭に帰りたいって言って聞かなくて………。止めたけど行っ
てしまったわ」
「やはり無理にでも引き留めた方がよかったのでは?犯人がまだこの近くにいる
かも知れないし………」
映姫が心配そうに言う。
「………大丈夫よ。あの子は索敵能力にも秀でている。見つかる前に十分過ぎる
ほど逃げられるわ」
映姫が非難がましそうな目で永琳を見る。
「でも、もしもの事が………」
「そんな事より!!」
長々と続くさほど重要度の高くない話に、苛ついていたのだろう。
魔理沙が大声で話を遮った。
「今は犯人についての方が大事だろ!」
「犯人って言ってもねぇ」
と、幽々子。
「こんな事が出来るのは一人しか居ませんし」
映姫が天井を見上げる。
「しかも、彼女の死体だけないものね」
永琳が、肉片の山を見て言う。
「魔理沙殿が声をかけた相手は正解のようだ」
黙っていた藍が初めて口を開く。
「彼女と渡り合えるのは我々しか居まい」
霊夢は、犯人の姿を思い浮かべ宙を睨み付ける。
「犯人はそう………」

『フランドール・スカーレット』
カイワレです。
フランちゃんがあまりにも強いので書いてみました。
書いてて気付いたけど、人数が多いと描写が大変ですね。

良ければ辛口でいいので感想下さい。
てか藍さま空気杉だろ………

追記
続きはある程度まで書いてあるのですが、もう一度見直してから投稿しようと思っています。
それと、皆様感想ありがとうございます。とてもためになりました。
カイワレ
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2009/07/05 16:37:54
更新日時:
2009/07/07 22:00:54
分類
ちょいグロ
フラン
霊夢
魔理沙
四季映姫
幽々子
永琳
1. 名無し ■2009/07/06 02:28:51
もうちょっと書き上げてから投稿したほうが良かったと思うぜ
2. 名無し ■2009/07/06 02:33:40
こらお前ら!!ぼーっとしてたら被害が拡大するぞ!!
3. 名無し ■2009/07/06 03:48:01
そりゃフランちゃんこんだけ強ければ書くっきゃない!
4. 名無し ■2009/07/06 04:00:45
続きが早く読みたいです
フランが片っ端からぶっこわすのもアリだけど、みんなからボロカスにされるのも楽しみです
5. 名無し ■2009/07/06 08:45:42
完結してないな〜
6. 名無し ■2009/07/06 13:19:46
藍さまは三人称基本的に呼び捨てだと思う
7. 名無し ■2009/07/06 15:09:07
>良ければ辛口でいいので感想下さい

・所々改行がおかしいです。恐らく携帯から打ったのかと思いますが
・物語で言う所の「起」の部分で終わっている印象です。続き物でなければもう少し中身を充実させた方が良いと思います。
・所々日本語が不自然だったり、句読点が少なく修飾詞が入り組んでいて、わかりにくい文章がありました
例:見つかる前に十分過ぎるほど逃げられるわ→見つかる前に十分逃げられるわ
8. 名無し ■2009/07/06 15:14:23
↑の続き
全体的に文章がこなれていないというか、書き慣れていない印象を受けました。
適当な小説を一冊買って、文体を参考にしてみると良いと思います。
まぁ暇に飽かせて言いたい放題言ってしまいましたが、ここは産廃ですし自分の好きに書くのが一番です。頑張って下さい
9. 名無し ■2009/07/06 22:25:20
導入部って感じですね
続き待ってますボス
10. 名無し ■2009/07/06 22:37:51
焦らしプレイとはなかなか味なことをしますね…
続きに期待させて頂きます。
しかしここの人達は皆優しいなあ。
11. 名無し ■2009/07/06 22:55:40
優しいというより何でもありだから
12. 名無し ■2009/07/07 15:05:13
うどんげのご冥福をお祈りします
13. 名無し ■2009/07/07 18:56:56
これからどう展開させるのかと思って読んでたら唐突に終わって思わず笑ったw

コ レ デ オ ワ リ ジ ャ ナ イ ヨ ネ ?
14. 名無し ■2009/07/07 20:35:02
登場人物多すぎ、無理に全員に喋らせる必要も無い
読み終わって、だからなんだという感想しか無い。続くならちゃんと続くって書こう
句読点はべつに不自然に思わなかった
総評、中身がないよ!もっと時間かけて、自分でも読み直してみよう。
15. 名無し ■2009/07/10 00:26:34
あれ?携帯から投稿出来たっけ?

続きキボンヌ。
16. 名無し ■2009/07/10 02:25:15
何故かこの記事を見て24年前の日航ジャンボ機墜落事故を思い出した
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