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『しらないこと』 作者: 千近

しらないこと

作品集: 2 投稿日時: 2009/08/06 17:49:23 更新日時: 2009/08/07 02:49:23
幻想郷で眼球が無くなる事件が数件発生した。
巫女らが調べているが未だに原因は不明。



パチュリーは机で本を読んでいた。
魔理沙は椅子に座って天井を眺めていた。
「パチュリー」
ふと、魔理沙が呼び掛ける。
「なあに、まりさ」
「お前にも、わからない事ってあるのか?」
「そりゃあもちろん、あるわよ」
「へえ」
意外だな、とでも言う風な声だった。
「あるに決まってるじゃない」
「そこまでむきにならなくても良いだろ?」
魔理沙は視線を天井からパチュリーに移す。
「だって、あまりにも馬鹿馬鹿しい質問」
パチュリーの視線は本に向けられたまま。
「……まあ、よく考えればそうだよな、でもお前は何でも知ってそうなイメージだったし、さ……」
魔理沙は再び天井を見上げた。

「本に書いてないような事は全然だわ」
「たとえば」
「たとえばって……」
パチュリーの声音から魔理沙はまた馬鹿馬鹿しい事を言ったなと、訂正しようとパチュリーの方を見、
「たとえば……まりさは私の事をどう思ってるのか、とか……」
その日初めて魔理沙はパチュリーと目が合った。
「私が、パチュリーを……?」
数秒後パチュリーはハッと我を取り戻し、顔を隠すように本を持ち上げる。
それでも耳まで真っ赤なのがわかった。
「ご、ごめんなさい、今のは忘れて、ね」
「私はパチュリーの事……好きだったぜ」
パチュリーはえっと驚き顔を上げた。
「ずっと、好きだったぜ、……もちろん、今も」
魔理沙も顔を赤く染める。視線をそらす。スカートをぎゅっと握る。
ひとつひとつの仕草が愛おしい。
「ま、りさ…」
「パチュリー…」
パチュリーは覚束ない足どりで魔理沙に近寄る。
「きゃっ」
どさり、と床に押し倒される。
「……ん、っ……」
強引な口づけ。
「へへ…知らなかったろ、私がお前の事大好きだったって」
「……うん」
私はまりさが好き。
まりさも私が好きだった。
うれしい。
パチュリーは目の前の大好きな人をみつめた。
「でもさ、これも知らなかっただろ?」


気付くと目の前が真っ暗になっていた。
目が熱いのは、痛いのはなぜだろう。


「私さ、最近目を集めるのにはまってんだ」

そっか、
まりさだったんだ。

「私は、まりさのコレクションになるの?」
「ああ」

いたいけど、それもいいかもしれない。

「でもおまえは、しりあいだからくちどめ」



絶命
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何が書きたかったのか自分でもわからない。
展開が急で強引すぎたと反省。
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千近
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2009/08/06 17:49:23
更新日時:
2009/08/07 02:49:23
1. 名無し ■2009/08/07 12:32:02
短いのにちゃんと展開があっていいですね。
パチェが可愛いくて欲情してしまった。
2. 名無し ■2009/08/08 20:02:27
むしろ巫女の眼球が真っ先になくなる気がする
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