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『妹紅伝 ばっどえんどばーじょんそのに』 作者: 藤原海軍中将

妹紅伝 ばっどえんどばーじょんそのに

作品集: 2 投稿日時: 2009/08/17 09:49:07 更新日時: 2009/08/17 19:16:27
注意事項

@原作崩壊だよ。東方の皮を被った糞野郎(ファッキンガイ)どもだよ。
A軍事知識がないと面白くないよ。説明あんまないよ、不親切だね。不親切だよ。
B幻想板の「妹紅伝」の四話を見てないと話が理解できないよ。不親切だね。
C当時の大日本帝国軍の電探は糞だろ…って突っ込みは置いといてね。
Dもこうかわいいよね。


登場人物

モコウ・・・蓬莱軍のMM(モコモコ)将校。 とてもかわいい。不死じゃないよ。今回の主人公。
ケイネ・・・蓬莱軍の将校。よく死んでる。めっちゃ死ぬ。驚きの死にさ。
チェン・・・西行寺軍のエース。オリンと共にエース部隊「ヘルキャッターズ」。
オリン・・・西行寺軍に雇われている傭兵集団「地霊殿」のエース。






























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「電探に反応!!四機来ているぞ!!」

ケイネが叫ぶ。
なるほど、私の零戦の電探には、四機の敵機反応が映し出される。
ケイネの搭乗する「零式艦上戦闘機偵察型」の電探は高性能だからな。
さすが、河城工場長自信作でもある。なかなかやるものだ。

敵機は噂で聞いたとおりのF4F。こちらは二機で向こうは四機。
数では負けるが、技量では負けない。いや、負けるはずがない。
向こうは我々をカモだと思ってるかのようにゆっくり飛びやがる。舐めやがって。

「往くぞ、ケイネ。」

零戦の強さとは、低速度における運動性の良さである。
それは現在戦っている「F4F」の比ではなく、どこの戦闘機よりも
軽快で、それで尚且つ素直な機動を取ることが可能だった。

だからこそ生まれた零戦の極意とも言える「左ひねり込み」。
私は若くしながらにこの極意を会得している自分の腕に惚れ惚れしていた。
この敵機が後ろについているという絶望的な状況に追い込まれても冷静さを保ち続けられるのは、これのおかげといっても良い。
それがあるからこそ体に力が込められる、こんな状況でも微笑えるのだ。

ふわり、と木の葉が舞うように機体が跳ねる。
すばらしい…自分の思い描いたどおりの機動を零戦はとってくれる。
蓬莱で多少操縦をしたことがあったが、これはそれ以上の動きを見せた。

「私と会った事を後悔するのだな・・・!」

進路よーし、照準よーし、ヨーソロー。
私は逃げ惑う敵機へ向けて引き金を引く。
零戦からは12.7mm機銃、そして20mm機関砲が放たれ、宙を舞う。

うねる烈火に吸い込まれるようにF4Fは突っ込み、爆散した。

ざまあみやがれ。零戦をなめくさった罰だ。ニヤリと口端を吊り上げる。
私はこういうことをするといつも残された家族のことを考えてしまう。



―――夫の突然の死。


―――泣き崩れる夫人。


―――帰らぬ父の帰りを待つ子供。



・・・・・・どれの一級品のメインディッシュじゃないか。
ククク、これだから人殺しはやめられない。
そんなことを想像するだけでご飯が何杯でもいけるからな、飯が旨いぜ。

しかし、ちょっと物語にしてはクサイからな。
爆散して、飛び散ったパイロットの特上ミンチを家族に送り届けてやってもいいかもしれない。
そうすれば、物語のちょっとしたスパイスだ。

悲しみが悲鳴に、憎しみに変わるものを見る様は胸がスッとする。
つくづく自分は良い性格をしているな・・・。
そうこう考えているうちにもう一機のF4Fも撃墜していた。

「ケイネ!頼む!!」
「任せろ!!」

私が撃墜して敵が動揺している隙を付いて、ケイネは垂直旋回を行い、
敵機とちょうど交差する形で機銃をかます。
突然の急襲にF4Fが火達磨になるのも時間の問題であり、
我々はわずか一分足らずの戦闘で瞬く間に四機のF4Fを撃墜したのであった。



―――その様子を遠くから見ていた二機がいた。

「あいつら、中々やるね。うちの手練の四機をものともしないか」
「フン・・・ちょっとは楽しめそうだね。」

先ほど交戦したF4Fの部隊「ヘルキャッターズ」のエース、チェンとオリンである。
彼女らは舐めるかのように妹紅たちの戦闘を見ていたのだ。
その戦いぶりを見て、チェンたちはこう判断した。

―――ちょっとは楽しめそうだ、と。

すぐさま機体をバンクさせ、妹紅たちよりも高い高度から襲い掛かる。
高高度からの加速した戦闘機から逃げる術は、殆ど無い。
それを気付かれないために、低高度からのおとりを数機飛ばしていた。


「ようやくエースのお出ましか!」

やっとエースがきやがったか、のんきなものだと思った。
いや、部下を使って偵察していたのか・・・?いや、そんなはずはないか。
まあいい・・・とりあえず目の前の六機には精々死んでもらおうか。
もしかしたら、その中にエースがいるかもしれないし、いたら万々歳だからな。

私は左ひねりこみの要領で、敵機よりの優位な高度に付く。
ほら見ろ、真上ががら空きじゃないか。これじゃあ・・・・・・・

「撃って下さい、って言ってるようなもんだぜ!」

容赦なく零戦の12.7mm機銃と20mm機関砲をばら撒く。
ばら撒くといっても射撃はある程度正確なので、どてっぱらに機関砲をぶち込まれたり、
装甲版を貫き、パイロットの体内で爆発し、即死した機体が数機あった。

たまたま目に入ったもう一気に攻撃をついでに仕掛ける。
なんだ、他の雑魚と大差ないじゃないか。何がエース部隊だ。
まあいい、こっちは仕事だ。悪く思うなよ。

「20o機関砲を食らいな!」

―――完璧にタイミングを合わせたはずであった。
まばゆい光を放つ曳光弾が敵機に吸い込まれ、爆散するはずであった。
勿論脱出の暇などない、粉々に砕け散り、肉片すら残さないはずであった。

しかし、私の放った機銃弾はひらりとかわされ、虚空へと消え去っていった。
機体に「ワイルドキャット」の名を冠した「F4F」は、
ふとっちょで、ずんぐりとした図体とは裏腹に、軽快な機動を見せたのだ。

「避けられた!?」

馬鹿な、避けるだと?冗談じゃない。
弾速が遅く「ションベンカーブ」と称された20mm機関砲ならまだしも、
弾速が早く信頼性に事足りる12.7o機銃が避けられるとは思いもしなかったのだ。

「あたいをその辺の甘ちゃんと一緒にしてもらっちゃあ困るね!!」

そして、零戦の攻撃を易々とかわした敵機は燃え盛るような火炎を吐いた。
わたしは知っている。F4Fの主武装である12.7o機銃だ。
零戦の20o機関砲より威力は明らかに劣るが、その分門数を増やし、
攻撃力よりも敵機に命中をさせることを目的としたものであった。


ガガガガガガガッ!


吐き出された弾丸は機体の上部をかすめ、キャノピー(風防)にちょうど握り拳大の風穴を開けた。
被弾はしたようだが、油圧、その他の計器に異常は無い。
その事実を確認した私は、操縦桿を思い切り引き上げ、零戦の機動力を生かした宙返りを試みた。

機体がきしむ。主翼が悲鳴を上げる。しかし、私の零戦は耐え切った。
河城工場長の特別カスタムを施されたこの機体はこの過酷な条件を見事耐え切ったのだ。
形勢は逆転し、追われる立場から追う立場へ、狩られるものから狩るものの立場になったのだ。
そして、敵エースとおぼしき機動を見せた先ほどの機体に照準を合わせる。

「糞が!舐めやがって!!」

敵機の真後ろにつけた。これだけ近ければ命中は確実に見込める。
先ほどはかなり離れた見越し射撃だったが、今回は違う。
距離はおよそ20メーター。反吐が出るほど近い。
当たらなけりゃあ脳みそ膿んでるか、パウダーヤってる奴だ。

「死ね!!」

引き金が壊れんばかりの力でトリガーを握りこむ。あまりの強さで爪が食い込み、血が滲む。
脳みそがトランス状態なのだろう、私は目の前の敵エースの事しか考えられなかった。
夢中で引き金を敵機のワイルドキャットに向けて引き続ける。

しかし・・・その一撃もこの漆黒の空に吸い込まれることとなった。

「馬鹿な!何故当たらないのだ!あいつらは100メーター離れても当ててきやがった!
何故こっちは当たらねえ!くそったれ!!」

「モコウ!!助けてくれ!」

激昂する私をよそに、敵機はケイネに攻撃を仕掛けていた。
私がオリンとの一対一を繰り広げている間に、ケイネはチェン、その他数機の猛攻を受けていたのだ。
いくらケイネが回避能力の優れているといっても限度がある。
見る見るうちに純白の機体は被弾し、穴ぼこだらけになっていった。

「しまっ・・・!ケイネぇっ!!」

ケイネの機体はところどころから煙を噴き出し、限界なのは明らかだった。
この状態では後数十秒も持たないだろう。私はなんて事をしてしまったんだ、
自分のことだけでケイネのことを考えていなかった・・・!

私は急降下をし、ケイネの機体の真横に自分の機体をつける。
敵機が真後ろについているが、そんなことを考える余裕など無い。
機体と機体の間は数メートル。頑張れば届きそうな距離である。

私は壊れたキャノピーを蹴り飛ばし、こう言った。
「ケイネ!飛び移れ!!」

キャノピー越しにケイネに聞こえるように声を張り上げる。
これを聞いたケイネは眼を丸くしていたが、意を決し、キャノピーから顔を出した。
「いい子だ、死ぬなよ・・・」、私はさらに機体を寄せはじめる。

切迫した状況が続く。なかなか距離が縮まらないのだ。
壊れた機体は不安定であり、下手するとぶつかってしまう危険性があった。
そうこうしているうちに、後ろの敵機が私の零戦に向けて射撃を開始している。

敵の一撃は自分の尾翼をかすめ、尾翼の一部が削り取られた。
撃墜されていないとはいえ、微細なコントロールが出来なってしまう。
そう感じた私は、ぶつかるのを覚悟で更に、更に寄せた。
ミシリ、と嫌な音がする。主翼が干渉しているのだ、まずい。



「飛べ!!」



一刻の猶予もならないと判断した私は、ケイネに手を差し伸べる。
ケイネも決心したのか、運転席に乗り上げる。
乾坤一擲、一触即発の最大の賭けが始まろうとしていた。


ケイネはゆっくりと、そして大きく息を吸う。





―――1つ。






――――――2つ。






―――――――――3つ!







ケイネは大きく手を振り上げるとこちらへ飛んだ。
それと同時に、ケイネの機体が爆散するのは、ほぼ同時であった。
純白の機体が赤く染まる、それを眺める暇はない。私は精一杯腕を伸ばす。


まずい・・・・・・ぎりぎり距離が足らない!
私は身を乗り出してケイネの腕をつかもうとする!
ケイネもそれにこたえ、精一杯腕を伸ばして繋がろうとする!



「うおおっ!!」




二人のの手と手が今――――――






繋がった!!





「やったなケイネ!!今すぐ帰るぞ!!」


私はケイネを抱きしめた。それこそこちらが痛くなるぐらいの勢いで。
任務のことなどどうでも良くなっていた。ケイネが無事でいてくれさえいればそれで良かったのだ。
しかし、私たちは賭けに勝った。見事最高の結果で勝利したのだ。

ヤサカには怒られるかもしれない。もしかするとそれ以上のことをされるかもしれない。
でも、今死ぬよりはずっとマシなはずだ。今が駄目でも今度やればいい。時間は沢山あるのだ。

「さあ、帰ろう。」

つかんでいたケイネの綺麗な手を引っ張る。一緒なら百人力だ。
この戦闘機は一人用だからちょっと窮屈だろうけどね。
ケイネは思ったよりも軽く、するすると上へ上がってゆく。



あれ、こんなに軽かったっけ・・・・・・?



私が異変に気付いたのはすぐだった。
ケイネの体にあるべきものがないことに気付いた。


・・・・・・・・・!!





ああ!何てことだろうか!!
私はケイネの”上半身だけ”をつかんでいたのだ!!






軽いのはそのせいだったのだ。体のみぞおちから下が吹き飛んでいた。
千切れた部分からはなんとも言いがたい様な液体が垂れ流し、私の零戦を更に紅く、ドス黒く染める。
爆発でやられたのか敵の機銃でやられたのかはわからない。
ただの事実はもうケイネは息をしていないということだった。


絶望にひれ伏し、頭の中がさぁっとなる。鼓動が早まる。心臓が破裂しそうだ。動機の如く胸が苦しい。
嗚呼、何故逝ったのだ。賭けは成功したはずだ。嘘なら言ってくれ。
ふざけるな、悪い夢なら覚めてほしい。今すぐにだ。
早く目を開けてくれケイネ、君がいないと私は・・・私は・・・・・・・。





左翼を敵弾が貫いたのはその時だった。





『ボムッ!!』




左翼から出火する。見る見るうちに高度が落ちる。
私は半分となったケイネを操縦席に乗せ、操縦した。


「くそォォッ!」


操縦桿を思い切り引くが、高度が戻らない。
恐らく油圧系がやられているのだろうか、我が零戦は言うことを聞かなかった。
手に汗が滲む、脳がエマージェンシーコールをかき鳴らす。
そんなものは分かっている、しかし機体は言うことを聞いてくれないのだ。



ついに左翼が吹き飛んだ。



たぐい稀なる格闘戦能力にて名を上げ、かくの西行寺軍に
「ゼロと戦うな」とまで言いたらしめたるあの零式艦上戦闘機が墜ちる。
すばらしい戦闘能力と引き換えに防御を犠牲にしていたのが原因だった。


「被弾するはずがない。」

「カスりもしないだろう。」


私は自分の慢心を呪った。
先の大戦でエースと呼ばれ、名を馳せた私の慢心だ。
そして、そのせいでケイネまで巻き込んでしまった。


すべては自分が悪い。
自分さえしっかりしていれば、もっとうまくやっていたら・・・・
自責の念で胸の中がいっぱいになる。



















結局あのことを伝えれなかったな














ごめんね、ケイネ
妹紅はかわいい。
ドンぐらいかというと、He-162とかho229の5兆倍ぐらいかわいい。
もこしゃぶしたい。

もこもこしゃぶしゃぶ
もこしゃぶしゃぶ。

もっこもこっこ〜もここここ〜
ぽんちぽんちフルーツポンチ。


次回は多分二十話ぐらいの続きじゃないかな。
戦艦好きだし。妹紅の俺の(略
藤原海軍中将
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2009/08/17 09:49:07
更新日時:
2009/08/17 19:16:27
分類
藤原さん
軍事物
ちんしゃぶドレッシング
ケイネ死リーズ
1. 名無し ■2009/08/17 18:51:21
もこうのちんかすおちんちんをあじがしなくなるまでしゃぶりつくしてあげたい
2. 名無し ■2009/08/18 19:00:31
当時の大日本帝国軍の電探は(ry
3. 名無し ■2009/08/20 06:25:15
ゼロの口径違くね?一式戦の機銃と混同してない?
4. 中将 ■2009/08/20 14:40:00
>3
物語の都合上で12.7mm機銃に変えてあります。(妹紅伝三話参照)
まあ、五十二型の後期とかは13mm搭載型とかは出ていますが・・・。
5. 名無し ■2009/08/21 00:57:52
なるほど勝手に二十一型で妄想していたのがまずかったなあ…
妹紅伝三話ってどこにある?
6. 中将 ■2009/08/21 01:38:17
ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/41116/storage/1235197804.html
このスレの>>576〜が三話で、>>804からが四話です。現在は二十話まであります。
今見るとぶっちゃけ作り直したい様な出来なんですが、まあ、そういう事で。
7. 名無し ■2009/08/21 05:24:03
※1が錯乱とる・・・


もこたんはズル剥けだよ!!
8. 5 ■2009/08/21 15:55:34
ありがとう中将
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