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『妹紅と軍鶏とワルサーPPKと』 作者: 藤原海軍中将
こんばんわ。
今日は、我が家で、妹紅がとってもおいしいご飯を作っている途中、
私は庭で一羽だけ飼っている軍鶏でも見ながら夕暮れ時をまったりと過ごしていました。
この軍鶏は今年人里で開催される「最強軍鶏コンテスト」に出場すべく、
日々鍛錬を行い、闘争心もばっちりで、優勝を狙える強さの一品です。
その名前は「フェニックス弐号」。
この鳥の親であった壱号は残念ながらおいしく戴きました。
やはり軍鶏はおいしい。鶏も良いが、これの味はもっと素晴らしい。
鶏はどちらかというとあっさりとしており、歯ごたえもやわらかめであり、
ささみなどはいくらおなかに入れても軽い感じがしますが、
軍鶏はそれと違い、どちらかというと鶏肉、というよりも別の肉に近く、
獣の肉、とまではいかないですが、歯ごたえがあります。とまあ、美味しいわけです。
それの焼き鳥なんかはもうたまりませんね。これがまたンまい!
食めばぎゅっと濃縮された肉汁があふれ出します。個人的にですが、それのネギまが最高ですね。
ネギと一緒に食べるとネギが軍鶏の、軍鶏がネギの甘みとか旨みを吸収して、それはもう・・・・・・・!!
もう、ビール!ビールをくれェッ!!って感じですね。疲れにこの一杯と一本!!もう最高!!
と、まあ、そんなことを考えていますとですね、庭に何やらとことこと歩く何かがいるわけです。
髪が銀色で長く、背格好はそこまで大きくなく、1メーターかそのぐらいのようです。
目つきが鋭く、狼のような目でこちらを見ています。よくみると、これは妹紅じゃあありませんか。
ただうちの妹紅と違うのは、ナチの帽子を被っているとかハイルとか言っていることでしょうか。
そう思っていると、私の数メートル近くまで歩いてきて、話しかけてきました。
『ジークハイル!(勝利万歳)貴様の階級を言え。』
「ジークハイル、私の階級は中将でございます。」
『フン・・・中将?ずいぶん若そうだが。』
「そう見られるようでなによりです。ところでご飯を一緒に如何でしょうか。」
『ほう、良い心がけだな。鉄十字勲章を授与してやろう。』
「ありがとうございます。これからも精進いたします。」
『よろしい、貴様の態度が気に入った。私のことはモッコラーと呼べ。』
「諒解いたしました、モッコラー様。」
こんなやり取りをしていると、愛しの妹紅さんが台所から来ました。
彼女の割烹着姿は実にビューティフルです。
まさに「和」の具現化といったところでしょうか。
【お〜い、ご飯できたよ・・・って誰だてめえ。】
『失礼であるぞ、今死ぬかアウシュビッツ送りか好きなほうを選べ。』
【はぁ?なにいってんだこい・・・】
ズドォン!
モッコラーはすばやく懐からワルサーPPKを取り出すと、妹紅の左肩にぶち込んだようです。
どういう原理かは知りませんが、妹紅の左腕が綺麗に飛んでいきました。
あまりの不意打ちに、妹紅も私もびっくりです。
【ITEッ!】
『前言撤回したまえ、さもなくば達磨にするぞ。』
【・・・・・・・・ギリッ。】
そこそこ緊迫した状況が流れます。
私は妹紅の達磨姿もいいな〜とか達磨だと転んだときころんころんなるのだろうか、とか
そのまま枕とか抱き枕にするとあったかくていいだろうなぁ、と考えておりました。
まあ、彼女は不老不死の蓬莱ドラッグを飲んでいますから、元に戻っちゃうのですけど。
「妹紅、このお方は客人だよ。ご飯を盛ってあげてね。」
【え?こいつが?】
ズドォン!
今度は右腕が飛んでいきました。きれーいに飛んでいきましたね。
今回はとてもいいかんじに吹き飛んだようで、妹紅がさっきから煮込んでいた
得意料理、もこじゃがの鍋のなかにぼちゃりとジャストインいたしました。
妹紅の両腕からは大量に出血しており、縁側が紅く染まります。
私は両腕が無くなった妹紅をよいしょと抱きかかえると、自分の膝の上に座らせました。
妹紅はナチっぽい妹紅とバチバチと火花を散らせております。さすが似たもの同士だなと考えてしまいますね。
妹紅の頭をなでなでしてあげます。
彼女はとても、とっても幸せそうな表情で、それをモッコラーに見せ付けます。
今の表情は反則ですね。思わず割烹着どころか下着まで破り捨ててしまいました。
その様子を見てモッコラーはしきりにギリギリと歯軋りをするだけです。
もういいでしょう、ご飯が冷めてしまいます、と私は言いました。
それには二人とも同意したようで、おなかがぐう、となっていたようです。
今日のお夕飯は、もこじゃが妹紅の腕煮込みと焼き鳥でした。
腕のほうは先ほど煮込み始めたからでしょうか。少々煮込みが足りなかったので、
恐らく明日のご飯に回されるでしょうけど、ちょっと食べました。
う〜ん、青い。何が青いっていわれると中々難しいのですが、
人間独特の臭み、というかなんでしょうね。ちょっとすっぱいですね。
流石に、妹紅はナイスバディで鍛えているだけであって、中々の歯ごたえです。
しかし咬むと、やっぱり青い味が口の中に広がります。ちょっと残念。
半年前ほどに食べた輝夜さんの脊椎をとろとろになるまで煮込んだ一品を
八意先生に分けていただいたのですが、実にあれは美味しかった。
あれ以来、輝夜さんは切っても切っても減らない美味しいお肉として
永遠亭では大好評のようです。この前会ったときに本人に泣き付かれましたが。
さて、私が両腕が使えない(恐らくわざと再生していない)妹紅のために
あーんとかとってもにこやかな顔で言ってくる訳ですから箸であげたりしていると
んふふ〜♪とか幸せそうな顔でもちもち食べるわけです。ああ、可愛いなあ。
幸せだなぁ、とこちらも負けじと妹紅の美味しい手料理(腕が入っているわけですからまさに)をほおばっていると。
ちゅーされましたよ、妹紅に。
そして、お互いに食べているものをちゅーしながら口内で混ぜあいました。
ああ、妹紅の唾液が私の唾液と交じり合って・・・嗚呼・・・・。
そこから妹紅を押し倒すには時間はかかりませんでした。
私は悪くないのです。
妹紅が悪いんですから。
・・・・・・気付くと朝になっていました。
横にはこれでもかといわんばかりにご開帳の妹紅と、食べかけのお夕飯。
そして、置き手紙がありました。あ、てっきりモッコラー様の事を忘れておりました。
その手紙には、えらく達筆なドイツ語でこう書きなぐられておりました。
『
お二人方は中が睦まじい様子で何よりだ。
しかし、仲が良いのは非常に喜ばしいことではあるが、
食事中、ましては私の目の前で事に及ぶとは常識がなっておらん。
見せ付けるように楽しんだほうが興奮するのだろうか、君たちは。
まあ、こちらもある意味楽しませていただいたので不問とするが、
今度やった場合は降格と楽しい拷問を覚悟するように。
すべての勝利と栄光をあなたの手に、ジークハイル。
モッコラー 』
あちゃあ、今更ながら反省です。
まあ、いいでしょう。彼女が可愛いのがいけません。
私はぴしゃりと頬をたたき、障子を開けました。
サンサンと、晴れ渡るような青い空が上を彩ります。今日は日本晴れですね。
いい天気です。思わず布団を干してしまうような天気ですね。
庭に植えたひまわりも、飼っている鶏や軍鶏も元気そうです。
さあて、今日も一日頑張りましょう。
明日も元気に過ごせるといいですね。
先日、知人が亡くなりました。
何度か火葬は見たことがあるのですが、人間は死んでしまえは土と還ります。
”死して屍拾うものあり”なだけ、まっとうな人生を生きられたのでしょう。
妹紅は永遠です。
しかし、普通の人間は永遠ではありえません。
私はいっぺん死んでみたいと思いますが、死んだらどうなるのでしょうか。
それがかなり気になります。医学的には死んだ瞬間意識とかそんなものは存在しなくなるらしいですが、
それじゃあ面白くないですよね、私も四季様に裁かれてみたいものです。
どうせ、地獄逝きでしょうがね。ンフフ。
藤原海軍中将
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2009/08/18 15:35:37
更新日時:
2009/08/19 01:13:45
分類
藤原さん
ガ板
軍鶏
もこじゃが
「お前がいままで東方キャラに与えた責め苦をお前も受けるがよい」
とか言われたら嫌だなぁ
ワラタw俺やばいwww
紳士的に置手紙でたしなめるモッコラーさんマジいい人
俺基本Mだからマイナスじゃん
てっきり「祖国」の意味かと思っていた。