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『妹紅とバカルテットと17ポンド対戦車砲と』 作者: 藤原海軍中将

妹紅とバカルテットと17ポンド対戦車砲と

作品集: 2 投稿日時: 2009/08/31 15:09:27 更新日時: 2009/09/01 00:13:31
注意事項

@今回は専門用語に説明がついていて軍事初心者の方にも優しい出来となっています。
A妹紅のゆっくりとも言えるモッコラーさんが中活躍します。中将は役に立ちません。ゴミクズです。かわいくないです。
B妹紅はかわいい。


登場人物紹介

モコウ  ・・・・とてもかわいい。はさみでほっぺちょきちょきしたい。
モッコラー・・・・急に目の前でセックル始めた奴らに対して紳士的に置手紙でたしなめるマジいい人。
リグル  ・・・・バカルテットの一人。虫に内臓食い破られて死ぬのが似合う。
ミスティア・・・・バカルテットの一人。死体にウジが湧くまで放置されるのが似合う。
ルーミア ・・・・バカルテットの一人。お腹減りすぎて自分の肉体を食いちぎるのが似合う。
チルノ  ・・・・バカルテットの一人。みんな大好きチルノちゃん。なでなでしてあげると『てへへ』っていうのが似合う。












――――――時は少々さかのぼる。







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「これはなんでしょうか?」
「いつのまにかながれついていたそうです」
「ほうほう。それでそれで?」
「めいしょうはほたるというそうです、ようとはとらをやっつける」
「へえ、とらを!それはすごいほたるだ」
「ただ、わたしにはつかいかたがわかりません」
「それはしかたないです」

「あの、それでひとつききたいのですが」
「はい、なんでもどうぞ」
「この『はくたくごうかんき 〜てめえはしりあなでこうすんするめすぶただ〜』とこうかんしてください」
「すごいこれはやばい、まいさん(むすこ)がもげそうだ」
「わぁい、じゃあこれをもらいますね」
「ちょっとまった。もうひとつじょうけんがある」
「なんですか、おこりますよ」
「やらせてください」
「ふざけるな、かみちぎりますよ」
「ごめんなさい。いとうら○ふではやらせてくれたのに、くすん」

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おはようございます。良い天気ですね。
まあ、少々は良い天気ですが、個人的にはくもりが過ごしやすくて好きです。
なんたって夏は暑い!そこにおいてある虫眼鏡や金魚蜂で火事が起こるほどです。

『ウーム、それにしても暑いな、中将。』

あの日以来ちょくちょく来てくれるようになったモッコラーさんですが、相変わらず妹紅とは仲が悪いようです。
この前なんかは二人が二人本気を出しすぎて、家が吹っ飛んで青空教室やる羽目になりましたからね。
う〜ん、好きだからこそちょっかい出すってかんじでしょうかねえ、あまり分かりませんが。

とまあ、たわいの無い雑談をしていると奥から切り分けたスイカを持った妹紅が出てきました。かわいいですね。

「ほらー、すいかできたよー」
『良くやった、鉄十字勲章をやろう』
「あんたのためじゃねえよ」
『女性が権力を持った国は数年以内に滅びる。』
「喧嘩売ってんのか」


バチリバチリといつもどおりの展開ですね。
二人とも内心は楽しんでいるのでしょうか?
まあ、それは分かりかねますから、スイカをとってもちもち食べるわけですが。

その様子を見た二人は、お互いに眼を合わせたのち
『・・・・・まあよい、スイカのために一時休戦とする。』
「お前にしては良いことを言うな、乗ったぜ。」
『フッ、つかぬ間の休息を楽しむが良い』
「お前こそな・・・・・・・。」


両者がニヤリと笑い、スイカに手を伸ばそうとしたその時



バチュウウゥゥゥゥウゥウウン!!



おいしそうなスイカがはじけ飛びます。
ああ!なんということだろうか!せっかく慧音先生から頂いたスイカは無残にも
アリの餌としてアリたちにおいしく頂かれる運命になってしまったのだ!

「『よくもスイカを・・・・・どこのどいつだ!!』」

妹紅は手にカイザーフェニックス(※)級の炎を。
※ダイの大冒険の大魔王バーンの必殺技

モッコラーは愛銃ワルサーPPK(※)を構えます。
※ヒットラーの愛銃



その先にいたのは―――――――――




[世にはこびる悪がいる!!]

    〔悪がすするは人の生き血!!!〕

         {神が許せど我らが許さん!!}

                〈人妖の為にに悪を絶つ!!〉




[自然をこよなく愛すもの!リグル!!]  シャキィィィィン!

〔私の歌を聞けェーーーーッ!ミスティア!!〕  バキュウゥゥウウウン!

{今日の晩飯は貴様らだ!!ルーミア!!}  ギャチョォォオオォン!!

〈なんか知らんがとりあえず最強!!チルノ!!〉  バァァァァァァァン!!




『四人合わせて、我らバカルテット!!!』(ドッカァアアァアアン!



そこに現れたのは、リグル・ナイトバグ、とそのほか三人の妖怪妖精カルテットですね。
全員が全員決めポーズを決め、その背後では色とりどりの爆発が起こり凄まじい迫力です。
昔自分もこういうのを見たことがあるような気がしますね、何とかレンジャーみたいな。
しかし、妹紅たちはそれをまったく気にする様子も無く、つっかかります。


「虫ィ!何の様だァ!返答しだいでは吹き飛ばす!」
『ツィクロンB(※)を散布してやろうか貴様ら・・・・・!』
※ユダヤ人大量虐殺に使われた毒ガス



[お前らが竹林を燃やしたせいでどれだけの同胞(虫)が死んだことか・・・・]
[今まで同胞が受けた苦しみをお前らもたっぷり味わうが良い!]








[蛍符『シャーマン ファイアフライ』ッッッ!!!]









それは蛍というにはあまりにも大きすぎた。


大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。


それはまさに鉄塊だった







「せっ、戦車だとォ!?」
あっけにとられる妹紅、それもそうだ。てっきりスペルカード戦だと思ったからだ。
しかし、今回は違う。まさに生きるか死ぬかの殺し合いなのだ。


[死ねいッッ!!!]

リグルはそう言うと機銃座に据え付けてある12.7mm機銃を妹紅たちに撃ち込む。
かろうじてかわした妹紅とモッコラーだったが、妹紅は左手のひらに被弾してしまい、薬指と小指が吹き飛んだ。
しかし、リグルの機銃をなんとか避けながら自宅の壁に隠れ、迫り来る銃弾の盾にすることに成功した。


「オイ!アレは何だよ!やべえぞ!」
『ムウ・・・・あれは『ファイアフライ』(※)・・・・!!』
※主砲に17ポンド(76.2mm)対戦車砲。7.7mm機銃を装備する戦車。ファイアフライとは日本語でホタル。

「ファイアフライ?」
『憎き英軍の戦車だ・・・・機銃が7.7oでは無いな・・・カスタム品か。』
「そんなことはどうだっていい!どうやれば倒せる!!」
『我が家のティーゲル(※)さえあれば粉砕できるのだが・・・・。』
※通称タイガー戦車。第二次世界大戦最強の戦車。始めの『ようとはとらをやっつける』とはこの戦車のことを指す。


キュラキュラキュラ・・・・・・・


[チルノ、頼むよ!!]
〈さいきょうのアタイにまかせなさい!!〉
[砲位そのまま!発射用意!!]



[・・・・・・撃てぇぇぇィッ!!]



PAM!!!



ファイアフライから放たれた、17ポンド対戦車砲は妹紅家など軽々と貫通し、
その裏に隠れていた妹紅の腰から下を吹き飛ばした。

「ッッッ!!!」
『しまった!主砲か!!!』

ぎりりと唇を噛むモッコラー。そうだ、相手は腐っても戦車なのだ。
自分のワルサーPPKでは残念ながらかすり傷すらつかないだろう。
それに、戦える妹紅はこのざまだ、自分しか頼りに出来るものがいない。
脳内で手持ちの装備を確認し、戦車を相手取った場合をシュミレートしてみる。


ナイフ・・・・・・・・・・・・論外だ。チーズは切れても鉄板は切れない。
ワルサーPPK・・・・・・・機銃主は殺れるかもしれないがそれだけだ。とても無理だ。
柄つき手榴弾・・・・・・同じくだが、装甲の薄い部分を狙わなければ意味がない。
鉄十字勲章・・・・・・・・あげれば喜ぶのだろうか。多分喜ばないな。


・・・・・・ダメだ。これでは勝てる気がしない。
せめてパンツァーファウスト(※)さえあれば一矢報いることが出来るのだが・・・・・。
※ドイツ軍で使用された対戦車兵器

しかし、無いものねだりをしても仕方ない。あるもので勝利を考えねばならない。
私も竹林の不死鳥と呼ばれたものだ。きっとこの危機的状況を脱して見せようぞ。
敵の現在地を知るため、ちらりと少しだけ顔を出して、先ほどまでスイカを食べようとしていた縁側をのぞく。


チュンチュン!!チュン!!
【ヘルプ!モッコラー総統閣下ヘループ!!!】
そこには必死に弾を避ける中将の姿が!!!

『死守せよ、命令だ。』
【じょ、冗談じゃ・・・・・・!】


残念ながらその後中将は12.7o機銃で両腕両足をもがれた後、17ポンド主砲の直撃を貰って
あたり一帯のアリさんトリさんにに中将ミンチをプレゼントする羽目になった。
・・・・・・人々が進むためには犠牲は付き物なのだ、奇麗事では済ませれない事だってたくさんある。


だがしかし、中将は妹紅の再生時間という大切な時間を稼いでくれた。
あとで柏葉付騎士鉄十字章くれてやらねばならないな・・・・・・・。

『おい、いつまで寝てないで私の話を聞け。』
「今生き返ったばかりで状況が理解できん」
『私が機銃主を殺るから、貴様はこの手榴弾数発を戦車の中に投げ込め。』
「私だけ危険な任務かよ、ふざけんな」
『どうせあの様子だと今逃げても無駄だろう、破壊するしかあるまい。』
「・・・・・・・・・。」
『よし、今から五秒後に飛び出せ、援護する。』








『今だ!!』
その声と同時に妹紅は猛ダッシュで先ほどの庭に飛び出す。
それに気付いたバカルテットは妹紅に照準を向け、攻撃した。

ヒュンヒュン!

耳元を途切れることなく12.7o機銃弾が通り過ぎ、甲高い風切音を発生させる。
カスったりして少々に腕や足の肉がえぐれて出血しているが、そんなことはどうでもいい。
自分の仕事を遂行すればいいだけだ。ただそれだけだ。


[しぶとい奴め!!・・・・・・・・痛うッ!!!]
『私の射撃精度を舐めないほうが良い・・・・・・。』
「うおおっ!今だ!!」
[しまった!戦車に乗り上げられたか!!]

妹紅に気をとられているうちにモッコラーは正確な射撃によってリグルの右肩を打ち抜いた。
作戦は順調だった。基本的に乗り上げられれば戦車は対抗策がないからだ。
これはまずいと思ったのかリグルは急いでハッチを閉め、閉じこもった。

「おい!どうすれば良い!!!」
『どうにかしてハッチを破壊しろ、自前の炎は飾りか?』
「それが出来るならもうやってる!こいつは燃えねえ!!」
『恐らくチルノの能力のよるものだろう・・・・・・。』
「ならば、どうすればいい?」
『ふむ・・・・少し待て、てこの原理でハッチを破壊できるはずだ・・・・・。』




カシュッ





軽やかな発射音と共に戦車の後方からなにやらひとつの筒が空中へ飛び出した。
大きさはまんがぱれっとより好評発売中の月のイナバと地上の因幡(上)についてくる
鈴仙・優曇華院・イナバフィギュアの箱を二つ横に重ねたやつをはんぶんこにした程度の大きさであり、なんとも言いがたいような形状をしていた。
・・・・・それはくるくると回転しながら、上昇を続け、妹紅と戦車のちょうど真上に飛んだ。

「ん?なんだありゃあ?」
『あの形は!!!!』

モッコラーは瞬時にそれが何かを理解した。
それは、とてもとてもべんりなもの、でもひとにはとてもとてもやさしくないもの。
大量に地中に埋められ、そして戦車にも搭載され、連合軍を苦しめたもの。
敵味方だろうが関係なく攻撃し、死に至らしめるものがそれであった。




『妹紅(プライベート)!!隠れろォォ!!』
「・・・・・へ?」






パァァァァン!!!






空中で炸裂した”それ”は、パチンコ玉ほどの大きさの鉄球を大量にばら撒いた。
爆薬の爆発によって急加速を受けた鉄球は妹紅のやわらかな肉体をいとも簡単に引き裂き、
頭、腕、足、胴体、内臓に至るまで、ズタズタに切り裂いた。無論、即死である。

そしてぼろ雑巾のようになった妹紅を再生できないように戦車で踏み潰し、身体に乗りあげた後、リグルが顔を出した。

[どうだ!これの威力を思い知ったか!!]
『Sミイネ(※)か・・・・・・・あの様子じゃあ生きてはいまいな。』
※跳躍地雷の一種。踏むと1〜2メートル飛翔し、あたりにベアリングや鉄球を撒き散らす対人兵器。クレイモアみたいなの。

『しかし、12.7o機銃にSミイネ・・・・何でもありだなそのホタルは。』
[どうやら降伏する気になったのか]
『いや・・・・・貴様らに鎮魂歌(レクイエム)を奏でてやろうとな』
[鎮魂歌?死ぬのはお前じゃないか!!]
『ミッションは”完了”した・・・・・貴様らの負けだ。』
[何いッッ!?]



BOOOOOOOMB!!!



リグルがすっとんきょうな声を上げるのと、戦車が爆散するのは同時だった。



・・・・・・・・



・・・・・



・・




[ば、馬鹿な・・・・・何故・・・・・・!!]
リグルは下半身が吹き飛び、ハラワタを引きずっていた。間違いなく命はもうないだろう。
私がやさしくリグルの両腕もワルサーPPKで吹き飛ばしてあげると、絶命した。

『これでスマートになれてよかったな、リグル。』

辺りを見回すが、他に戦車の乗員は特にいなかった。
精々チルノが爆発の寸前に氷を身をまとったので、無傷ですんだぐらいだが、
他のルーミア、ミスティアの二人は見つからなかった。恐らく逝ったのだろう。



戦車が吹き飛んだ理由は、妹紅を踏み潰したことにあった。
踏み潰し自体は悪くはないのだが、妹紅が手榴弾を数発もっていたことが問題だった。
それによって装甲の最も薄い底部で手榴弾が爆発し、エンジン弾薬その他に引火したのだった。


モッコラーは妹紅と中将の破片を集めると、二人が再生するまでゆっくり待った。
再生し終わると、みんなでもう一度スイカを買いに行って食べた。







今日は色々ありました。スイカは冷やしてもらったのでおいしく食べることが出来ました。
チルノちゃんはおいしいスイカが食べれて満足のようです。てへへー、とかいいながら食べてますね。
モッコラー総統閣下にほっぺをひっぱられて怒っていますが、怒っている姿もかわいいですね。





夏ももうそろそろ終わりですね。





さあ、明日も頑張りましょう。
バカルテットが血の滲むような戦車の訓練をしている描写を入れたかったですが、
文章が思いつきませんで、省略いたしました。(説明書は図書館で借りたとかで)


戦車底部に攻撃するというのは、なかなか有効な戦術です。
まあ、背中に地雷を背負って米軍の戦車に突っ込んだ日本兵とかそうですね。
自分がやれっていわれても絶対出来ませんね、特攻はいくら有能な戦術とも言えど、
やれといわれてやりますって言える昔の人はすごいですよね。

いくら家族のためといえど、根性無しの自分には出来そうにありません。
藤原海軍中将
作品情報
作品集:
2
投稿日時:
2009/08/31 15:09:27
更新日時:
2009/09/01 00:13:31
分類
藤原さん
バカルテット
リグル
ファイアフライ
軍事物
1. 名無し ■2009/09/01 20:33:39
あとがきで切なくなった
2. 名無し ■2009/09/01 22:52:11
でもファイアフライって戦闘になると真っ先に狙われたよね
3. 名無し ■2009/09/03 03:17:09
ヴィットマン「らしいな。では、教育してやるか」
4. 名無し ■2009/09/10 22:57:13
チルノの装甲すげえなあ・・・
ギアッチョとか、氷系は硬いんだな・・・
5. 名無しの軍人 ■2010/01/11 04:39:04
中将殿…ユダヤ人虐殺は彼らの被害妄想ですぞ
6. レインチャイルド ■2010/11/14 19:36:56
このペンネーム、幻想の戦闘機に譲ろうかなぁ・・・・・
名前 メール
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