注意事項
@前作『オープンファイア!藤原さん!!』を読んでいないと意味分からないよ。
Aぼくのかんがえたすごいオリキャラが出てくるよ。
B妹紅はかわいい。
登場人物紹介
中将 ・・・・作者のようで作者ではない。と思ったけどそうでもないような感じの様な気がする。
モコウ ・・・・とてもかわいい。モコモコ言わせたいモコ。
モッコラー・・・・急に目の前でセックル始めた奴らに対して紳士的に置手紙でたしなめるマジいい人。
ユカリ ・・・・黒幕のようで黒幕。悪いお母さんです。TUGUNAIせよ!!んほぉぉぉっ!!
あらすじ
楽しい楽しい焼肉パーチー中、なんかユカリにハメられて(あれじゃないよ)
モコウ、モッコラー、中将は、第二次世界大戦のアフリカに来てしまった!!
ユカリが出した幻想郷に戻る条件は”アフリカでドイツ軍を勝たせること”であった!
しかし、もう一つの条件の”死んでもいいけど3人合計で2度まで”が足を引っ張る!!
さあ、果たしてモコウたちは夢と殺戮溢れる幻想郷に戻ることが出来るのか!?
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(今回は中将視点ではなくて、モッコラー視点のお話です)
『これより、作戦会議を始める。』
「「・・・・・・・・・。」」
会議室に重苦しい空気が流れる。
皆、今の状況が苦しいことが分かっているのだろう。
沈鬱な表情を浮かべるばかりで、誰一人として言葉を発しようとしない。
まあ、逃げ出さないだけマシととらえるとしよう。
『中将、現在の配備状況を報告。』
【ハッ、諒解いたしました。
これが、現在我が軍の保有戦闘車輌、または航空機になります。】
U号戦車――――――――80輌(強さで言うとギラ)
V号戦車――――――――65輌(強さで言うとイオ)
V号突撃砲―――――――80輌(強さで言うとメラミ)
W号戦車――――――――45輌(強さで言うとメラミ)
鹵獲した敵戦車―――――30輌
Bf109―――――――――15機(いい感じの戦闘機)
Fw190―――――――――15機(割といい感じの戦闘機)
Ju87シュトゥーカ――――30機(めっちゃのろい爆撃機)
『フム・・・、続いて敵のおおよその戦力は?』
【諒解しました、本日付の情報です。】
巡航戦車 Mk.IV―――――80輌(強さで言うとイオ)
バレンタイン歩兵戦車――120輌(強さで言うとイオ)
M3グラント―――――――150輌(強さで言うとイオラ)
M4シャーマン――――――250輌(強さで言うとメラミ)
スピットファイア――――120機(ベリーグッドな戦闘機)
P-38――――――――――60機(割とグッドな戦闘機)
P-40――――――――――40機(そこそこグッドな戦闘機)
その他援護爆撃機など
『見事に戦力差が三倍ほどあるな……。』
【しかも更に上陸中の可能性があるという情報もあります。】
『・・・・・・・。』
良くロンメルもこの状態で戦ったものだ……流石『砂漠の狐』だけある。
しかし、ロンメルがいない今、指揮を執るのは私しかいない。
どうイギリス軍を料理してやろうか……。
『次、戦線の状況。』
【ハッ、現在戦況は膠着状態にありますが
間も無く連合軍の反抗が開始されるという情報を掴んでいます。】
『よろしい。』
大規模な作戦が開始されるか・・・。
これは急がねばジリ貧で物量に押しつぶされ、負けるだけだな。
『何か、良い意見はないか。』
「「・・・・・・・・。」」
『このままでは我々は敗北してしまうだろう。』
「「・・・・・・・・・。」」
『「・・・・・・・・。」』
『何とか言わんかァッッ!!!』 ズガァン!!
「「!!!」」
取り出したワルサーPPKを天井に向かって思い切り撃ち込んだ。
座っていた将校たちの表情がハッとなり、一気に静まり返る。
『貴様らのゲルマン魂は何処へ行った!?
もしかして親父のキンタマに置き忘れてきたか!?
答えろ!!二度とファックできないようにちょん切ってやる!!』
掴みかかった将校の一人に銃を突きつけながら怒鳴りつけた。
ワルサーを突きつけられた将校は小便を床に広げるだけで何も言わなかった。
『フン……自分の身の保身しか考えられぬ愚図が。
屈強なるドイツ軍に弱者などは本来居てはならんのだ。』
銃を降ろすと将校は一目散にこの部屋から逃げ出した。
あやつはこれからどうなるのだろうな、捕虜か銃殺か…まあどうでもいい。
「で、結局どうするんだ?」
妹紅(プライベート)が近づいてきた。
こやつはアレだが、ここに居る役立たずの連中よりは、まだ見所がある。
『この戦力差・・・正面突破は不可能だな。』
「ふむ、ならどうするんだ?」
『それはだな・・・・・・・』
<ぷるるるるるるるるるる・・・・・・・・・・>
電子音が会議室に鳴り響く。
<とぅるるるるるるるるるる・・・・・・・・・・・・・>
「なんだ、この音?」
『私の携帯式電話機だ。』
妹紅の前にヒョイとそれを見せる。
プライベートはまじまじとそれを見つめた後、何に使うかわからなそうなので説明してやることにした。
『これは、離れたところでも相手と通信が出来る物だ。』
「フムフム、それは今理解した。」
『現在、この電話をかけてきている奴は、モコウだ。』
「ん?電話をかけているのは自分なのか?」
『貴様ではない、モコウだ。』
「んんん?余計に意味が分からんぞ。」
『まあよい・・・・・・お前であってお前ではないモコウだ。』
「?????」
……どうせ一日かけて説明したところでも理解は出来まい。
それは己の”存在価値”にまで踏み込むことになるのだからな。
<モコモコモコモコモコモコモコモコ・・・・・・・>
『やかましい!!』 ズドォン!!
携帯電話は銃弾の直撃を受け、四散した。
『こんな時にくだらん電話を掛けてきおって・・・・・・
帰ったら真っ先に鉛ダマをケツにプレゼントしてやる!!』
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「へっくし!!」
「なんだか誰かに噂されてるみたいモコ」
「今度いいことがありそうだモコ〜♪」
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「……で、結局何が何なんだ。」
『中将、通信機を貸せ。』
【諒解。】
私は中将から通信機を手に取ると、いつもの”あの番号”に電話を掛けた。
知る人ぞ知る、あの人物だ。
プルルルルルル・・・・・・ガチャ
――――――ここからドイツ語――――――
≪こちらアドルフ。何の用だ。≫
『精々死なんかったようだな、ヒットラー』
≪わったい!おみゃあ生きとっただかいや!!≫
(なんと!お前生きていたのか!)
『まあ、色々あっただっちゃ。今はアフリカにおるけぇ』
(まあ色々ありました。今はアフリカに居ます。)
≪そげな遠いとこにおるだかいや・・・。なしでだいや。≫
(そんな遠いところに・・・。何故ですか。)
『聞くなってゆーとるがいや。一つ頼みがあるだが。』
(聞かないで欲しいです。一つ頼みがあります。)
≪なんだいや、はようゆえーや。≫
(何ですか、早く言ってください。)
『……ティーゲルをこっちにごして欲しいっちゃ』
(ティーゲル戦車をこっちに送って欲しいです。)
≪だらず!ありゃあソ連とのもんに使うもんだ!≫
(馬鹿者!あれはソ連のヤツに使います。)
―――受話器に力を込める。
ここからが正念場だっちゃ。
『頼むっちゃ。このままだとごっついえらいことになりそうなんよ。』
(頼みます。このままだととても苦しいことになりそうなのです。)
≪・・・・・・・・・・。≫
『どえれえぎょうさん敵が上陸しとる、このままだと負けるんだで、いいんか』
(とても沢山敵が上陸しています。このままだと負けます、いいのですか)
≪・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった。≫
『ほんに?さすがおめえさんだっちゃ!』
(本当に?さすがお前だ!)
≪30輌貸したる。めがさんように気を付けえよ≫
(30輌貸します。壊さない様に気をつけてください)
『恩に着るっちゃ』
(恩に着ます)
『では作戦会議があるので、通信を終了する。』
≪ああ、生きて帰れよ。≫
――――――ここまでドイツ語――――――
よし、これで何とか戦えるはずだ。
問題はこの広い戦線にどうティーゲルを配置するかだ……。
「「伝令!!!」」
『なんだ、そんなに急いで。』
ドアを破壊するぐらいの勢いで我が軍の兵が飛び出してきた。
〈連合軍が反抗作戦を開始!
第二防衛線が突破されました!!〉
『何ッ!!それは本当か!!』
まずいな、反抗が早すぎる。
ヒットラーの物資が届くまでには最低でも一週間はかかるというのに
幸い第三防衛線は地雷を大量に敷設してるから足止めぐらいは出来るだろうが……。
『敵戦力は?』
〈バレンタイン戦車を先頭に、その両脇をM3、M4が固めています。
数は詳しくは分かりませんが、全体で100輌程と予測されます〉
『フム……下がれ。』
〈諒解しました〉
さて、どうしたものか……。
次回予告
なんだかんだで今回は現れなかったイギリス軍!!
しかし、次回ではモコウたちに牙を向く!!!
強力無比な敵戦車たち!!!
頼みの綱はつながることはあるのだろうか!?
次回『砂漠の夜を越えて』
お楽しみにッッ!!
どうかどうか御武運を
タグがなきゃ分かんねえよwwwww
@福島
しかし癖になる挿絵だ
元帥亡き後に誰が我が国の軍部を統括するモコか!?
(しかしこの挿絵、引かれるような、吸い込まれるような、なにか不思議な引力を感じるモコ・・・)