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『楽しい実験』 作者: ヴァル
皆さんは実験と聞くと、どのようなものを思い浮かべますか?
物理実験、化学実験、生物実験、心理学実験、エトセトラエトセトラ・・・・
このように色々なものを想像しますよね。
ちなみに実験の経験はどうですか?
オキシドールと二酸化マンガンの混合による酸素の発生実験、
光の屈折の実験、酢酸カーミンを使用した細胞の染色実験、エトセトラエトセトラ・・・
これらのものを体験したことがあると思います。
では今日は一体何をするか?
皆さんは、倫理や道徳的観点から禁止されている実験がある事はご存知ですか?
これらのものを強行した場合、法律によって裁かれることさえあります。
今日の実験は、その中でもっとも禁止されている”人体実験”を行います。
第一話:化学実験
さて、結果の分かっているくだらない実験ばかりに飽き飽きしている皆さん。
今日は、恐らく誰も試したことの無い、”吸血鬼の銀化合物への耐性を調べる実験”を行いましょう。
まず材料は、注射器・20%硝酸銀水溶液ですね。たったこれだけです。簡単ですね。
試験対象となる吸血鬼はこちらに用意してあります。
抵抗される危険性があるため、がっちりと拘束しておきました。
「く、くそ!放せ!!この人間風情が!!挽肉にするわよ!!!」
言ったそばから抵抗しているようですね。
しっかりと拘束しているとはいえ、実験に支障が出ても困るので、大人しくしてもらうことにしましょう。
ドゴッ!!バキッ!!ガシッ!!ボッカ!!
「・・・・・・」
はい、大人しくなりましたね。じゃあ実験を続けることにしましょうか。
ではまず、この注射器の内部に満タンになるまで硝酸銀水溶液を注ぎますね。
このとき、硝酸銀水溶液を薄めたりしてはいけません。
余りに薄すぎると、実験の結果が観測できなくなる恐れがあるからです。
「ね、ねえ・・・冗談でしょ・・・・?」
吸血鬼がなにやら怯えているようですが、気にせずその注射器を頚動脈に刺しましょう。
頚動脈の位置は重要です。テストにも出るので、覚えておきましょう。
「グエッ!」プスッ
上手く刺さりましたね。では、早速硝酸銀水溶液を注入しましょう。
このとき、急激に注入するとショック症状を引き起こす可能性があるので、ゆっくりと注入しましょう。
「アアアアアアアアアアアァァァァァァァアアアァァァアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」ジョロジョロジョロ
言い忘れていました。
頚動脈注射を行うと、被験者がショックの余り絶叫してしまうことがあります。
この吸血鬼は、白目剥いて失禁してしまったみたいですね。ハハッ、ワロス。
「アアアア・・・アアア・・・・」
銀が効き始めたみたいです。ここから観察を始めるとしましょう。
「ウウウ・・・アア・・・ウアア・・・」
注入から五分経過しました。
先ほどと同じように、ゾンビのような呻き声ばかり上げています。
脳に異常をきたしているのか、まともな行動を取ろうとする気配が全くありませんね。
「・・・コヒュー・・・・コヒュー・・・」
注入から十五分経過しました。
先ほどのような呻き声はもはや聞こえなくなりましたね。
もはや怪しい呼吸音しか聞こえていません。大丈夫でしょうか?
「・・・・・・」
注入から三十分経過しました。
すでに呼吸音さえ聞こえませんね。
さすがにちょっと不安なので、脈をとってみることにしましょう。
脈がありません。心臓も停止しているようです。
リ タ イ ア
この吸血鬼は恐らく、再起不能になってしまったようです。
まあ、仕方ないでしょう。科学の為です。犠牲はやむを得ません。
皆さん。今日は楽しめましたか?
ではこれで”楽しい化学実験講義”を終わります。
今日のレポートを来週の”楽しい物理実験”までに提出しておいてください。では、失礼。
END
オチが変な気もしますが、初めてなので気にしないでください。
要望があれば、他の実験シリーズもやります。
ヴァル
- 作品情報
- 作品集:
- 4
- 投稿日時:
- 2009/10/02 14:40:52
- 更新日時:
- 2009/10/02 23:40:52
- 分類
- レミリア
- 倫理なんて習ってない
- 楽しい化学実験
皮膚に付いたら、少なくとも数日は取れないんだもん…
残念ながら化学は専門の範囲外ですわい。
太陽光は駄目でも、反射光である月光では寧ろパワーアップする
「何処までが「銀」か?」
興味深い話だ
もっとやれ!!