Deprecated: Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『早苗さんの皺』 作者: サレ
今日も妖怪の山は平和だった。
射命丸文はいつもどおり新聞を執筆中。
「もうすぐ完成ですね。今回はみんなが知りたがっていた早苗さんのお尻の皺の数についての新聞ですから今度こそ大ヒット間違い無しです!!」
人をネタにするのはもう簡便してほしいものである。
そんな事で仕上げに掛かろうとしたその時であった。
「文様。早苗さんが急用で会いたいとの事ですよ。なんでも異変が起きるかもしれないから新聞でその旨を伝えて欲しいだとか。」
部下の犬走椛が入ってきたのだった。
「本当ですかっッ!!それはスクープですよ!!早く早苗さんを連れてきなさい!」
「了解です。」
文の部屋にあるテーブルを囲んで文、椛、早苗は座った。
「射命丸さん、仕事の合間を縫ってまで会って頂いて申し訳ありません。」
東風谷早苗はそう言うと文に向かって一礼をした。
「いやいや、ネタを提供してくれる方なら合間を縫ってでも会いますよ。で、早速ですが早苗さん、早速異変について詳しく聞かせていただけませんか?」
「構いませんが椛さん、席を外してくれませんか?」
「構いませんけど・・・」
そう言うと椛は席を立って哨戒に出かけた。
席を外したことを確認してから早苗は資料をテーブルの上に置いた。その厚さは結構な物である。テーブルの端に置いてある大技林ほどである。
「これは?」
「今回の異変について私なりに簡単にまとめてみました。よろしければ拝見して下さい。」
「わざわざご親切にありがとうございます。」
そう言ってまず一枚目を手にする。
文字もかなり小さいので全てを読み終えるには50時間を簡単に越してしまう。
一枚目を読み終えた時に早苗は文に話を掛けてみた。
「あの、射命丸さん。」
「・・・・・・」
どうも自分の世界に入り込んだらしい文。既に2枚目を読み始めている。
早苗はそっと席を立ち文の後ろに回り込んだ。そして何処から取り出したかは知らないが短刀を手にし…
夕方になり椛が文の部屋に戻ってきた時、そこにあったのは文の死体と、文が執筆していた新聞が破れ散らかった跡だった。
文の死体は羽は全て抜かれ、内臓は飛び出し、首が切断されていた。彼女が頑張って執筆した早苗さんのお尻の皺の数のネタについては跡形もなく消えていた。
事件が起きる前の状況を椛は大天狗に事件を報告、大天狗は早苗を犯人とし、天狗を100人も動員する早苗捜索網が敷かれ3日後に早苗を発見。即死刑となった。
犯行動機として早苗さんは、
「私のお尻の皺のネタを使うのがいけなかったんです!!大体私のお尻の皺の数は25本じゃなくて21本です!!」
とのこと。
早苗は妖怪の山の頂上から岩を抱えて落とされ、落下地点を歩いていたアリスを巻き込み死亡した・・・
産廃というジャンルに惹かれてやって来ました。
変なところあるかもしれませんが気にしないで、許して。
お尻の皺の数が本当に21本かどうかは知りません。
※投稿内容に問題があれば削除します。
サレ
- 作品情報
- 作品集:
- 4
- 投稿日時:
- 2009/10/12 02:49:06
- 更新日時:
- 2009/10/12 11:49:06
- 分類
- 東風谷早苗
- 射命丸文
- 皺
早苗さんが雛を殴るSSかと思った。
短いお話ながら、異様な感銘を受けてしまいました。
最後にアリスが死ぬのは、このSSになくてはならないものだと強く思いました。
上手く説明できませんが、
今、とても不思議な気持ちです。
何なのでしょう、この不可解で普通じゃない魅力は。すごいです。
次回もがんばって下さい。
しかし……アリス……ああアリス……