Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『霖之助さんとイチャイチャしたかったからイチャイチャする』 作者: 潤
「はぁ……」
「珍しいね潤、君がそんな憂鬱そうに溜め息を吐くだなんて」
「憂鬱と言うかなんと言いますか…………あぁ、早く幻想入りしないかなぁ。バンコラン菌。バンコラン本人は無理だろうけど、菌だけならなんとか……」
あれが幻想入りして霖之助さんが感染すれば、私の恋の悩みなんてあっという間な解決するのに
「バンコラン菌か、聞いたことない名前だな。まあ君が何故その菌に幻想入りしてほしいかは知らないけど、幻想郷の住人……特に人間を大量死させるような危険な病気や、その原因となるウィルスや細菌なんかは管理者が幻想入りを防ぐだろうから、期待しても駄目だと思うよ」
管理者……紫さんかぁ
あの人(妖怪だけど)なら案外面白がって幻想入りさせてくれそうな気もするけど……
「バンコラン菌はそんな危険なものじゃないですよ。感染したからって命の危険も健康を害することもありませんし、そもそも感染対象が凄く限られた存在ですから」
「ほう、その感染対象になる条件とはどういったものなんだい?」
「美青年です」
「…………なんだって?」
「だから、美青年です。バンコラン菌は男性にだけ、それも美形の青年にのみ感染するんです。男で容姿が良く手も少年とか壮年には感染しないんです」
「……菌類に人間の美醜や年齢が判別出来るものなのか?」
「さあ……たぶん、バンコラン菌には出来るんじゃないですか」
菌の筈なのに眼やら髪の毛まであるみたいだし
「まあそれはさておき、バンコラン菌に感染した人は、例外なく同性愛者に――」
「わかった。もう喋らなくていい。と言うか喋るな」
むう、霖之助さんの意地悪……
でも、養豚場の豚でも見るような目付きで喋るなとか言われると、ゾクッときちゃう
「…………自分で喋るなと言っておいてなんだが、そもそも僕はそのバンコラン菌に感染するのかい? 対象になるのは美青年だろう?」
「霖之助さんの美しさは私が保証します! もし信じられないようなら小一時間ほど力説させて――」
「いらないよ。……美醜よりも、年齢の方が問題になりそうなんだが」
ああ、そういえば霖之助さんて少なくても百二十歳以上らしいからなぁ
けど霖之助さんって妖怪の血が混じってるし、外見年齢ならどう見てもまだまだ青年の域だから問題無さそう
種族的な問題もきっとないだろうな
なんせ異星人にすら感染してたんだから
「大丈夫ですよ。ほら、霖之助さんてばお肌がこんなにツルツルなんですから」
「何一つ安心できる要素がない……と言うか何故そうも自然に人の頬を撫でてるんだ君は」
「え? 何故もなにも、恋人への軽いスキンシップじゃないですか」
「誰が、何時君の恋人になったんだい」
「霖之助さんが、私達が出会ったその瞬間からです」
「…………君と会話してると魂魄が擦り切れそうになるよ」
げんなりって言葉がそのまま当てはまるくらい、霖之助さんは目に見えて沈み込んでる
そんな憔悴した顔も色っぽい、なんて思っても、それを口に出してはいけない
以前うっかり口にしちゃった時には、更に落ち込むどころか臍を曲げて口を聞いてくれなくなってしまったのだ
その時はこれも放置プレイの一環、と思ってなんとか耐え抜いたけど、どれだけ話しかけても無視されるって言うのは、やっぱり辛いものがあったから
「大丈夫ですよ霖之助さん。きっと擦り切れるのは霖之助さんで抜きまくった私のちんぽですから」
「……………………はぁ」
あれ?
霖之助さんの眉間の皺が更に深く……
と言うか目付きが養豚場の豚を見る目から蛆の沸いた腐肉でも見るような目にランクアップしてる
…………もしかして私、また選択肢ミスっちゃった?
「り、霖之助さん、もしかして怒っちゃいました……?」
「………………」
あぁん、目もあわせてくれなくなった……
けど、また凹みっぱなしになると思ったら大間違いですよ霖之助さん
無視されるのは辛いですけど、今日はそうやって霖之助さんが私を無視する時にこそ効果を発揮する攻めを考えてきたんですからね
「霖之助さん、ごめんなさい。だから許して下さいぃ…………ふぅ〜」
「ッ!? っ〜〜〜…………………」
ふふ、思わず怒鳴り付けそうになりましたね?
けどそうですよねぇ、いきなり耳に息を吹き掛けられたらビックリしますもんねぇ
寧ろよく我慢できたと思いますよ
だけど、こんなのは序の口ですからね
次は、こうです
「霖之助さんが許してくれたら、こんな事止めますからぁ…」
――さわさわ……
――くりくり……
「ッ……ッ……ッ…………!」
ふふふ、霖之助さんがいけないんですよ?
私を無視するから、こうやって服の中に手を突っ込んで胸や乳首にイタズラしちゃうんです
……霖之助さん、顔だけじゃなくて胸までツルツルのすべすべなんだぁ
あ、乳首の近くを指の腹でツツーって撫でるといい反応
「んふふ、無関心を装ってみせても、身体の方は素直にビクンビクン反応してますよぉ」
指を動かす度に、霖之助さんの身体も小刻みに反応してる
うん、胸だけじゃ足りないだろうから、耳も攻めちゃおう
「あ〜……むっ」
「っ!?」
はむはむ……
んふ、霖之助さんの耳朶おいし♪
「あむあむ……ふ〜……チュッチュッ……チュプ……クチュ……」
「……っは……ぁ」
くふふふふ、とうとう声が押さえきれなくなってきましたね
ならばここは、更に畳み掛けるべし!
「チュッ……ジュル……ニュプ……ピチャピチャ」
――ツツ……スーッ
――クリュクリュ……ツン、ツン……ピン
「ん……ふっ……くぅっ」
あ、ああぁ……
あの、あの霖之助さんが、私のテクで悶えてる!
普段の凛々しい顔付きが、涙を浮かべて羞恥に歪んでる!(たぶん)
後ろからだから見えないけど、きっと霖之助さんの股間のテントが雄々しく張られてるに違いない!
って、興奮しすぎて私の方まで勃ってきちゃった……
霖之助さんにも、きっとバレてる、よね
背中に当たっちゃってるし
「チュ……ん……霖之助さん、背中に当たってるの、何だかわかりますか? ……ふふ、私の勃起したおちんちんですよ。霖之助さんが可愛い反応するんで、興奮して勃っちゃいました」
「………………」
「ふふ……触ってる私がこれだけ勃起しちゃってるんだから、触られてる霖之助さんのはどれだけ大きくなっちゃってるんでしょうね?」
言いながら、私は少しずつ霖之助さんの股間の方へと手を伸ばして行く
霖之助さんが動く気配は、ない
これは、触ってもいいって事だよね?
――ゴクリ
思わず、唾を飲み込んでしまった
心臓もバクバク脈打ってる
たぶん、霖之助さんにも聞こえちゃってる、よね
「…………」
「…………」
霖之助さんの股間まで、あと10cm……
8cm……
6……4……2……
――ガシッ
「わかったわかった、僕が悪かったよ。謝るからこの先はやめてくれ」
……もう少し、と言うところで手首を押さえられてしまった
むう、どうせいつかは止められるだろうとは思ってたけど……
こんなタイミングで止めるなんて、生殺しもいいとこだよぉ
「……しかしなんで僕が謝らなきゃいけなくなってしまったんだ」
「だって、霖之助さんが私の事無視するからぁ」
「その原因を作ったのは君の方だろうに」
…………えへっ☆
「いいじゃないですか。何だかんだで霖之助さんだって楽しんでたんでしょう?」
「君にはこの立ちにも立った鳥肌が見えないのかい?」
「ゾクゾクするくらい良かったって事ですねわかります」
「……君のその無駄に前向きな思考が時々羨ましくなるよ」
わぁい、霖之助さんに誉められちゃった!
……いや、うん、呆れられてるだけってのはわかってる
「まあ確かに元々悪かったのは私の方ですからねぇ。お詫びにと言ってはなんですが、霖之助さんの言うことを何でも聴いちゃいますよ」
「何でも、とは大きくでたね」
「そりゃもう、『服を脱いで裸になれ』や『夜伽の相手になれ』と言ったオーソドックスなものから、『僕の妻になれ』と言う政略結婚ルート、『一生を僕の肉奴隷として過ごせ』と言う鬼畜ルートまで如何なるご要望にも――」
勿論今言った事は全部ジョークだったりする
や、霖之助さんが望むならバッチこいの勢いで受け入れるけど、そんな事あり得ないだろうし
たぶん『なら今すぐ帰ってくれ』か『何か商品を買ったらすぐ帰れ』と言われるくらいだろうなぁ……
「……ふむ、それなら実際に使ってみたい道具があるから、それの実験台になってくれるかな」
「え……あ、別に構わないんですけど、そんなのでいいんですか?」
「何でも言うことを聴いてくれるんだろう? さ、いきなりだが後ろを向いてくれ」
「あ、はい……」
予想外の事態に、少しだけ戸惑ってしまった
というかあれです、いつもと違う、霖之助さんの有無を言わせぬこの感じがちょっとドキドキしちゃいます
っていうか使ってみたい道具って何!?
バイブ!?
アナルビーズ!?
それとも鞭とか蝋燭だったりする!?
やだ霖之助さんたら、何だかんだでその気なの!?
――ガチャリ
……ってあれ?
「おっと動かないでくれ。もう一個つけなければいけないから」
――ガチャ……ガチャン
「あの、霖之助さん。手足が動かせないんですけど……」
「だろうね。『手錠』という外の世界の拘束具の一種を嵌めたんだからね」
「ああ、手錠なんですか。どうりで足首が痛いと思いました」
というかよく入ったよなぁ
まぁ物凄く無理矢理嵌めたみたいだから、足首に食い込んで痛いの何の
でも何?
これって拘束プレイ?
やだ霖之助さんたらマニアック
まぁそんなマニアックな所も全部受け入れるけど――
「…………さて、そろそろ入ってきたらどうだい? 二人とも」
「……はぇ?」
――カランカラン
「よ、よう香霖、邪魔するぜ」
「随分お楽しみみたいだったけど、入ってよかったのかしら?」
香霖堂の戸を開けて入ってきたのは、霊夢と魔理沙の二人だった
霖之助さんの口ぶりからするとそれなりに前からいたみたいだけど、いったい何時から見られてたんだろう
「言っておくが楽しんでたのは彼だけだよ。本当なら君達の情操教育に良くないから、見せたくは無かったというのに」
「……ま、その辺の追求は後でするわ。それより霖之助さん、お茶貰うわよ」
「止めても勝手に淹れるんだろう? 好きにしてくれ」
「駄目ですよ霖之助さん、そうやって甘やかすからこの二人がツケ上がるんですよ」
「香霖にならともかく、なんでお前に言われなきゃいけないんだ」
そんなの決まってる、私が香霖堂の『まっとうな』常連客で、霖之助さんの恋人かつ未来の嫁だからだ
香霖堂の将来の為にも、最大の赤字要因になる二人には釘を刺さなきゃいけない
「それは私が霖之助さんの嫁だからよ」
「あら、二人とも何時の間に結婚してたの? 言ってくれれば家の神社で式を挙げてあげたのに」
「僕が何時君を娶ったって言うんだ。嘘、偽り、事実無根は天狗の新聞で間に合ってるよ」
「今は偽りかもしれませんけど、将来的には真実になるから問題ありません」
「…………なぁ香霖、こいつの処分どうするんだ? 埋めるのか? 焼くのか? なんなら私が吹っ飛ばしてきてやっても良いが」
あ゛?
なんだ魔理沙、誰が誰を処分するだって?
弾幕ごっこならともかく正面きっての殴り合いで勝てると……って私、今拘束されてるんだった!
…………ふ、ふふん、それでも霖之助さんがきちんと買い物をする常連客の私を無碍に扱うはずが
「そんなのでも一応家の常連だからね。死なれてしまうと流石に困る」
ほーら見ろ!
「まあ死なない程度に痛めつけるなら別に構わないよ」
「霖之助さあああぁぁん!?」
「ならちょうどいいや。最近思いついた新しいスペカの実験台が欲しいところだったんだ。ちょっとこいつ借りてくぜ」
「ちょ、こら、放せ! り、霖之助さん!? 助けてください!」
「君は僕の言うことを何でも聴くのだろう? だったら命令してあげよう。大人しく魔理沙の実験台になってきなさい」
そ、そんなぁ!?
く、ちょ、放せ魔理沙!
畜生、自由に動けるならお前の顔面グチャグチャになるまでぶっ潰してやるってのにぃ!
り、霖之助さん、助けてぇ!!
「ほら、暴れないで大人しくついて来い! あんな気持ち悪いモン見せた礼をしなきゃならないんだからな!」
「お、お前ら勝手に見たくせにっ…………にゃああああああああああああっ」
――カランカラン
――バタン
「…………で? 実際どうだったの?」
「……なにが、だい」
「随分気持ち良さそうだったけど、感じてたんでしょ?」
「………ノーコメントだ」
――――――――――――――――――――
グロもなけりゃネチョいエロもない
ただ霖之助さんとイチャイチャしたかったから書いた、反省も無けりゃ後悔も無い
バンコラン菌は幻想入りしなくても、プラズマXやクックロビン音頭あたりは幻想入りしてるだろうなと思う今日この頃
潤
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2009/10/21 16:06:38
更新日時:
2009/10/22 01:06:38
分類
森近霖之助
薔薇
イチャイチャ
グロなし
魔理沙との三角関係はどうなるのか!?
次も期待してるわ
こーりん!こーりん!
バンコラン菌はまず菌保有者が幻想入りしないとなぁ
おーちなーしー♪
こーりんー♪ アッー!
こーりん!こーりん!
異変レベルっすね……
唐突にパタリロ化したレミリアが脳裏をよぎった。
一瞬で画がうかんだ