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『フランドールのドキドキ脱出大作戦 』 作者: 名前がありません号
フランドールが扉を開けると、其処は壁だった。
私は、眼前の異常事態にただ唖然とする他無かった。
まっすぐに伸びていたはずの通路は、壁になっているではないか。
扉を閉めて、部屋に戻って一旦気持ちを落ち着かせた。
なんだこれは。
いつの間に、地下室は改装されたのか。
せめて説明ぐらいはしてほしかったが、ここまでされては苦情も言いにいけない。
とりあえず脱出しなければならない。
1.破壊する
これはない。そもそも破壊したところで、この先に道があるとも限らない。
2.壁をすり抜ける。
やってみたが出来ない。どうやら、壁に特殊な細工がされているようだ。
3.とりあえず寝る。
Zzz...
直ぐに眼が覚めた。現実逃避すらさせてくれないらしい。
「これがいわゆる、『現実は非情である』って奴なのね……」
とりあえず部屋を調べることにする。
良く見ると、部屋も何かおかしい。
とりあえず、さっきより明らかに膨らんでいるベッドを捲り上げる。
「ゆっくりしていってね」
「ゆっくりしろ」
とりあえず投げ飛ばす。
景気良く吹き飛んでいく頭二つ。
血をだらだら流しながら、霊夢と魔理沙の頭が「いてぇ〜よ〜」と言いながら、私の方を向く。
「なによ、ひどいじゃない」
「なんだよ、ひどいぜ」
「何で頭だけなのよ」
「よさんがたりないのよ」
「よさんがたりないんだぜ」
予算って何よ、と思いながら、踏み踏みしてみる。
やわらかい感触だなぁ。
とりあえず、話を聞く。
「ねぇ、ここはどこ?」
「あなたがいちばんしってるばしょだよ」
「おまえがいちばんしってるばしょだぜ」
いや、どこよ。
私は「役に立たない奴らめ」と、二つの頭を蹴っ飛ばした。
「あ〜れ〜」という声と共に、ゴミ箱に吸い込まれていった。
すこしだけ、すっきりした。
とりあえず、あの頭が言うにはここは私の知っている場所らしい。
つまり地下室である事は間違いないみたいだ。
どうみても、こんな通路も部屋も見たことは無い。
誰の仕業か知らないが、何にせよこの地下室から脱出しないといけない。
このままここにいては、退屈で死にそうだ。
とりあえず何か無いか探すために、適当に床においてある箱を開けた。
ガスッ
何が起こったのか、一瞬理解できなかった。
頭を丸ごと吹き飛ばされたと気づいたのは、私が目覚めてからだった。
続く
作品情報
作品集:
5
投稿日時:
2009/10/26 13:21:14
更新日時:
2009/10/26 23:22:25
分類
フランドール
>
>これはない。そもそも破壊したところで、この先に道があるとも限らない。
いや、破壊し続ければいつか壁の無いところにいけるんじゃないのか?
途中で道が崩れて崖になってるとか…駄目
脱出物は楽しみだ、あんまりここでは無いしね
それがゴールドボーイキャンディーレクイエム・・・
脱出と…ループだと…?続きwktk