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『フランドールのドキドキ脱出大作戦 3』 作者: 名前がありません号

フランドールのドキドキ脱出大作戦 3

作品集: 6 投稿日時: 2009/10/29 13:30:22 更新日時: 2009/10/29 22:31:06
―――上から来るぞ! 気をつけろ!


フランドールは突然部屋に響いた声に真上を向いた。
突然天井が開くと、大量の油が降り注いできた。
身体中に油を浴びせられて、身動きが取れなくなると、
最後に火のついたマッチが落っこちてきた。
言うまでも無く私の身体は、炎に焼かれて燃え尽きた。





           ぴちゅーん





ベッドで目覚めると、黒焦げの死体が部屋の中央にあった。
こげた匂いがして、不快な気持ちになった。
しかし部屋の換気はできないのであった。
くすん。




とりあえず針の無い時計を調べる事にする。
理由は何となく。お姉さま的に言えば、運命って奴ね。

針のあったであろう場所を調べると、12個の穴があった。
私は夕方の6時になるように、マッチを差し込んだ。

カチリという音がなると、
頭に何かが落ちてきた。いたい。
足元を見ると、懐中時計が落ちていた。
咲夜が持ち歩いている、懐中時計に似ている。
とりあえず拾っておく。



しかし扉らしきものが出ていない辺り、これではないみたい。
となると後は皿と絵だ。

でも時計で夕方にするのは、既にここで完了しており、
また時計という可能性はなさそう。
となると、やはり絵だろうか。
しかし、夕方にするとはどういうことだろうか。
火をつけるのは、色々とごめんだ。さっきの事もあるし。



ふと、横を見ると首が吹き飛んだ死体を見る。
首から出ている血は既に乾いている。赤い。



―――血で絵を染め上げろって事?



私は爪を伸ばして、自分の手首を傷つける。
血が迸り、絵を赤く染めていく。
すると絵がぐにゃりと変化していき、
絵にひびが入り、砕けていった。
絵が無くなった場所からは、風を感じられる。
どうやら、ここから出られそうだ。
私はゆっくりと、その場所へと入り込んだ。











しばらく狭い穴を進むと、光が見えてきた。
そして穴を出ると、いきなり地面に“びたん!”と叩き付けられた。
その際に舌を噛んでしまった。



わたしはしんだ。







次目覚めた時は、厨房の大きなお鍋の中だった。
まだ、あるのかしら。






                              続く?
やはり読者参加型は難しいでござる!
とりあえず、もう少し続けさせてください。
名前がありません号
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/10/29 13:30:22
更新日時:
2009/10/29 22:31:06
分類
フランドール
1. 名無し ■2009/10/29 22:33:17
家畜は死んだ、スモーコ(笑)
2. ヨシナミ ■2009/10/29 22:39:13
舌噛み切っちゃうドジっ子フランちゃんかわいい!

ぐつぐつ煮込んだ吸血鬼スープが食べたいです
3. 名無し ■2009/10/29 22:40:53
鍋フランちゃんか。

意外と冷静で強い子だねフランちゃん、偉いね。
4. 名無し ■2009/10/29 22:48:58
「鍋フランちゃん」と「フランちゃん鍋」
で大分印象が変わる不思議
5. 名無し ■2009/10/29 22:53:15
シャドウゲイトをやっている気分だ
6. 名無し ■2009/10/29 23:57:11
家畜に神は居ないのよフランちゃん。
7. 名無し ■2009/10/30 00:51:51
「らせん階段」「カブト虫」「廃墟の街」「イチジクのタルト」「カブト虫」「ドロローサへの道」
「カブト虫」「特異点」「ジョット」「天使」「紫陽花」「カブト虫」「特異点」「秘密の皇帝」


覚悟さえあれば幸福になれるんだ・・・!
8. 名無し ■2009/10/30 00:59:44
神父のスタンドで能力抜き取ってもらえたら、
フランちゃんも腫れ物扱いされなくなるのに・・・
9. 名無し ■2009/11/08 16:31:30
食べたいねぇ鍋で
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