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『真夜中のデッド・リミットA−3』 作者: マジックフレークス
“選択は戦争か平和ではなく、すでに避けようのない戦争に勝つか負けるかということになる。それしかないのです”
午後8時
「あなたたち、ここにいたんだ」
3妖精の住む神社裏の巨木に訪ねてきた者がいた。鈴仙・優曇華院・イナバである。もっとも、一応の面識のある3妖精ですら彼女を見たときは震え上がってしまいそうだった。真っ赤な目は血走ってさらに紅く、体中がボロボロで手足にところどころ怪我を負っている。そしてなにより異常なまでの殺気とも取れる気迫を隠そうともせず振りまいていた。
「な、何か御用で?」
スキマの大妖怪が言ったことが現実になっただけ、それはわかっていたがサニーは聞かずにはいられなかった。
「あなたたち面白い能力を持っているじゃない。ちょっと協力してほしいだけよ」
(((やっぱり……)))
全く同じことを1刻前も言われた気がする。あの時は判断するのは自分でとかも言われた記憶があるのだが、今目の前にいる妖怪兎の頼みを断れるのだろうか。それは侵入者とやらと戦うよりも恐ろしいことのような気がした。
「あの……、具体的に何をすれば?」
恐る恐るルナは尋ねる。
「だからその能力を使って欲しいだけよ。神社の近くに何者かがいるのは気づいてるんでしょ? たしかあなた達の能力は、レーダーと消音と姿隠しだったと思うのだけど」
「そ、そうだけど。それで鈴仙さんは何をするの?」
スターはもう協力を拒否するのは無理そうだと諦めた。
「奴らを皆殺しにする。それだけよ」
(((…………)))
3妖精は口を半開きにして固まってしまった。目の前の狂気にとらわれた妖怪兎がそれを言うのは分かるとしても、自分達にそれを手伝えというのが信じられない。幻想郷の賢者とまで言われた最強の妖怪といい、たかだかいたずら妖精に何を期待しているのだろう。
「拒否するんだったら、あなた達には休んでもらうことになる」
最後は脅迫だった。拒否も出来ず、鈴仙を説得することも出来ず、結局4人は木の中の家を後にした。
スターの能力で神社の周りの生き物は大きいのが5つ、東と南に2つと3つに分かれていることがわかった。
(でも、普通の人間よりも大きめな気がするのに朧げにしか見えない)
「全然動いてない。鈴仙さんが戦ったって時以外はほとんど動いてないよ。生き物としての命は大きいのに、それが霞むくらい静かなの」
「じゃあ、さっき打ち合わせたとおりに」
鈴仙はそう言って走り出した。
静かな、静かな夜だった。冬、多くの生き物は長い眠りにつくか子孫を土や木の中などに生みつけて世代交代している。しんしんと降り積もる雪はただでさえ生き物の声のしない世界の音を吸収した。
だが、彼らはそれに気がついた。この世界には静寂こそが相応しいとはいえ、まったくの無音などありえないことなのだ。神経を研ぎ澄ましていた彼らが感じたのは僅かな違和感。そして5人は示し合わせたわけでもないのに、それぞれが確認を取っていた。ある者はライフルのストックを爪で叩き、ある者はセレクター(引き金を引いたときの銃の動作を決める切り替えスイッチ。ライフルなら安全・単発・連射など)を切り替えた。ある者は耳の傍で指を鳴らそうとし、又ある者は傍の仲間に声をかけようとした。
そして彼らは理解した。自分達が妖術の類に囚われている事を。敵が近くにいることを。
鈴仙はルナの力で侵入者達の周囲の音を消し、サニーの力で姿を消した。そして3人の組の1人の目前でサニーの力を解除、姿を現した。
男は素早く鈴仙に銃口を向けて引き金を引こうとする。
「狂え」
ただ一言。言葉はここでは意味が無かったが、同時に鈴仙の目が怪しく光る。
男は引き金に指を掛けたまま仲間2人の方を向く。相手は無音の空間ゆえ気がついていない。彼らの頭部に狙いを定めて指を2回曲げた。そして武器を捨て、腰のナイフを抜いた。ナイフを喉に突き立てて男は絶命した。
無音の世界の異常に気がついたもう一つの組は、残る視覚により周囲の索敵をする。スリーマンセル(3人1組)だった仲間の1人は萃香に踏み潰されている。相方の姿も勿論のこと、両方のチームは互いが見える範囲にいるのだ。彼らはその異常な光景を見てしまった。仲間が仲間を撃ち、自決したのだ。
無論すぐさま2人は、これが敵のやり方だと結論付けた。仲間の傍に人影が、頭の上に長く手折れた耳を持つ女性の姿をした者が、先ほど仲間を殺したが逃がしてしまった者が居たのだから。
ババン
2人はほぼ同時に狙いをつけて引き金を引いたが、相手もそれを察したらしくすぐ飛びのいた。飛びのいた先を探したが、姿も形もなくなった。
サニーの力で再度姿をくらませた鈴仙は無音の世界を素早く生き残りの男達に向かって駆けた。右手で銃の形を作り、彼らが自分とてゐにそうしたようにその先を彼らの頭に向ける。妖力が指先に集まりエネルギーを持った弾丸の形を成す。サニーの力で消すことが出来なかったそれは1人の男のまさに“目の”前に出現し、そのエネルギーを眼窩の中で破裂させた。
もう1人の男は仲間の眼前の“誰もいない”空間に銃を向けて引き金を引く。
「キャアッ!!」
それは鈴仙の肩を掠め、鈴仙を援護していた3妖精の傍を通り抜ける。声を上げたのはサニーで、同時にサニーとルナの能力が解けてしまう。
姿を男の前に晒してしまった鈴仙だが、男が2射目を撃つ前に睨みつけた。鈴仙の目が見えてしまった男は、金縛りにあったように動けなくなった。
「くふ、くふふふふふふ……。死ね、死ね、死ね氏ねシネシネシネ殺すコロスコロシテヤル……」
ブツブツと呟きながら鈴仙は男の体に多量の弾幕をぶつけていく。防弾ベストと強靭な衣類に阻まれた弾は男の体に致命傷を与えることが出来ない。それでもなお撃ちつけられる弾に、指先一つ動かせない男は仰向けに倒れてしまう。
鈴仙は口が裂けるのではないかというような笑みを浮かべ、男の上に跨った。男の顔面を何度も何度も殴りつけ、手が血まみれになっても指を痛めてしまっても殴り続けた。妖怪にしては肉弾戦に非力な彼女は、およそ1分ほど殴り続けて彼を殴殺した。
「アハッ、アハハッ、アハハハハハハッハハッハハハハハハh」
ピンッ―――
背後で音がした。
妖精たちは逃げ出していた。あそこの何もかもが怖かった。男達の持っている武器が自分達を殺してしまうかもしれないことも、妖怪兎の狂気が自分達に向くのではないかということも、あの狂気に満ち満ちた空間そのものが怖かった。彼女の高笑いも、彼女が敵を嬲るさまも見たくも聞きたくもなかった。ルナは自分達の周囲の音だけを消して、3妖精は慌ててキルゾーンから飛び去った。
鈴仙は立ち上がり、後ろを振り返る。音のした方に歩き出し、それを見つけた。彼は大木の下で雪の陰になるように木にもたれかかり、静かに鈴仙を見据えていた。彼の右腕と頭には包帯が巻かれ、外の世界の銃は足元に置いてある。左手は腹の上に乗せられていた。
男が何かをしようとしても鈴仙の目の方が断然早い。ゆっくりと近づいて男を見やり、彼もまた眼を上げた。彼は鈴仙が仲間を殺したことは分かっているはずだったが、その瞳には憎しみも悲しみも何も感じられはしなかった。
鈴仙は弾を男の額に撃ち込んだ。これでここに居た者達は全て死んだ。
「……終わったよ。てゐ」
力の抜けた左手は腹から落ちて垂れ下がり、抑えていたレバーが跳ね上がる。
3妖精は後ろから突風に煽られて雪の中に突っ込んだ。ルナの能力で何も聞こえなかったが、神社のほうを見ると煙が上がっているのが見える。
スターはあのあたりまで生き物を感知できるはずだが、それによって得た結果は誰もいないという事だけだった。
午後9時
レミリアと咲夜の2人は妖怪の山に来ている。夜の妖怪の山だというのに侵入者の自分達を誰も出迎えには来なかったが、彼女たちはとりあえず新参の神社のほうに行ってみることにした。特に理由は無かったが、神達は件のロケットのパーティに参加していたので見知りではあった。
「…………なにがあった?」
そこは地獄だった。紫の髪をした妙齢の女性と、年若い、そして自分の妹にも似た妙な羽を生やした娘が走り回って怪我人の手当てをしているようだった。
そしてなにより簡易的に作られたであろう、シーツを数等分したような布切れをかけられた者達。おびただしい数の人妖の死体。30体近くが3列に並べられて神社の境内に横たわっている。その中には見たことのあるエンジニアと現人神の死体もあった。
レミリアと咲夜は絶句した。
すぐさま白蓮が駆け寄ってきて、事のあらましを二人に説明した。お人よしの彼女はレミリア達がここの者達と敵対ではないにしろ、対立しているということを知らなかった。だが、当のレミリアもこの状況には混乱をきたす。強力な神2柱を含めた30もの妖怪達を9人の人間で相打ちにしたなど考えられるだろうか? たかが人間ごときに。自分達でも難しい。
だが、この状況はレミリアにとってチャンスでもある。ここで山の妖怪達を完膚なきまでに滅ぼしておけば、幻想郷に来たときの争いの雪辱を晴らすことができる。
(そんなお零れ頂戴を高貴なる吸血鬼ができるはずが無い!)
「……霊夢は無事?」
崩れそうになる威厳を支え、何とかそれだけを紡ぎ出した。
「あの人たちの目的は霊夢さんを殺すことで、霊夢さんは地霊殿という地底の建物で篭城しているそうです。そちらにも侵入者達の仲間が向かったらしく、我々としても助けに行きたいのは山々なのですが……。この状況なので」
「お前達の死者は20名弱だそうだな? では、残りの10体ほどの死体は何だ」
「“彼らの”です」
「お前達の仲間を殺した者を葬るというのか?」
「死んだ人の魂は救済されます。それに遺体に怒りをぶつけてどうなるというのです? 仲間達と一緒に並べることに反対される方もおりましたが、私は、誰も彼らの引き受け手がいないのなら私達の寺で彼らを埋葬するつもりです」
「……咲夜、私は地底に行くぞ。ついて来るか?」
「どこまでもお供いたしますわ、お嬢様」
レミリアは彼らから直接の被害は一切受けてはいないが、大切な友人である霊夢の命を狙っているならば話は別だ。
2人は早々に飛び立った。未だ見ぬ地底の館を目指して。
さとり達は地霊殿のエントランスに待機していた。傍にはペットの中でも力のある火焔猫燐と霊烏路空の両名がついている。さらに地霊殿玄関前にはその他のペット達が詰めてもいる。
先ほど報告が入った。恐らく旧地獄跡の者達がやられてしまったと。誰かが行って確認したわけではないが、何度も轟音が洞窟内に反響したあと静まり返ってしまった。そして、誰も地霊殿に報告に来ない。あの中には地霊殿からも数名参加してもらっているというのに。
(当初は地霊殿の外で決戦をするつもりでした。誰も自分の家で戦いなどしたくは無いですから。しかし……勇儀さんが負けてしまった。彼女と共にいた数十名の地底の妖怪達も。戦いの音がしていたのは5分とかからない時間。あれだけの者達がその短時間で死に絶えたとしたならば……。彼女達より明らかに戦力に劣る私達はどうすべきでしょうか)
「さとり様! よくわかんないけど、お屋敷の外にいたみんながばたばたと倒れていくの! 音も何もしないのに、遠くがチカチカ光るとこっちにいる子達の体に穴があいて血が止まらないの!」
少女の姿をしたペットの一人が飛び込んできた。彼女の話は要領を得ない子供の話のように聞こえるが、この場合は的を射ていた。敵はもうそこまで来ていてこちらにも被害が出始めたらしい。彼女には作戦を練る時間も与えられないようだ。
「―――っ! 皆を屋敷の中に下がらせなさい! 息のある者を全員中に入れたらすぐに門を閉めるのよ。それから全員でここを死守します!」
「さとりさまぁ……」
「お空、あなたの力は周りにいる私たちも焼いてしまうわ。ぶっつけ本番になるかもしれないけれど、あなたの熱のエネルギーを正面の一点にだけ集中するように使いなさい。お燐はゾンビフェアリーでけが人を霊夢さんのいる奥の間に運んで頂戴。……それと、あなた自身はとても強いから、ここで私と一緒に戦って」
「そんなっ! 私達はここで最後まで戦いますけど、さとり様はすぐにでもお逃げください! 奥の間まで下がるのはさとり様もですよっ」
ふるふるとさとりは首を横に振る。そして愛するペット達に笑顔で告げた。
「私の能力で彼らにトラウマを想起させます。それが時間稼ぎになるでしょうから、その隙にあなたたちが攻撃するのです。それに彼らの考えていることがわかれば戦いもしやすくなる。私が最後まで逃げ回っても意味が無いのです。私の力を生かすには彼らと対峙するしかないのですから」
けが人を引きずりいれて扉を閉め、大きな木製の蝶番を嵌めて完全にロックする。ゾンビフェアリーとそれ程戦力にならないペット達は、大急ぎでけが人を奥に運んでゆく。さとり達は扉から少し離れたところに立ち、侵入者を待ち構えた。
そして大きな扉が大きな音を立てて爆破された。
午後10時
地霊殿の大きな扉が砕け散った。さとりも含め、多くの者は入り口から離れた所にいたため怪我をしたものはいない。だがいきなりのことだったのでさとりは尻餅をついてしまった。
さとりはすぐに立ち上がると両手を横に開いて大きな声で叫んだ。
「お待ちなさい!」
それは部下達に言ったのか、侵入者達に言ったのか、あるいはその両方か。
扉を爆破した者達は覚りの力で扉の横の壁裏に張り付いていることが判った。彼らはすぐには突入しては来ず、その場所から手鏡のような物で中を見ているらしい。
(全部で9人、霊夢さんが聞いた紫さんの話だと29人いたはず。山と地底で20人を失ったと考えるべきでしょうか)
彼らの思考がさとりに流れ込んでくる。人の記憶と思考は映像と音声である。例えば考えている事というのは言葉で作られるのが一般的だが、それは本人かもしくはその者の好きな者による声、という形で構成されているのだ。本などの書き物の記憶は、その一文だけを覚えているならば前述の通り、全体を漠然と覚えているならば、それは映像の形で記憶されている。さとりは知らないだろうが、コンピュータと呼ばれる機械のように、文字なら文字を対応させたデータの羅列のみで人間は記憶と思考を司っているわけではないのだ。脳神経細胞はあくまで感覚から取り入れたものを記録し、化学反応と電気の信号でそれらを再生しているに過ぎないのだから。
そして彼らの思考はさとりには理解できなかった。彼らは自分達と異なる言語で思考していたからだ。彼らの思考も記憶もさとりは覗くことができたが、その内容が理解できない。動物のような単純な欲求はどんな生き物も共通しているが、彼らは高度に組立てられた論理的なロジックで思考しているようで個人的感情や欲望の類は心のどこを探しても見つからなかった。ところどころある映像の記憶は彼らの世界のものとこの世界に来てからの足跡があったが、そのどちらも現状で役に立つようには思えなかった。
さとりは思考の海から切り離される。彼らの中にもこちらの言葉を解する者がいるかもしれない。
「何故このような狼藉を働くのですか!」
さとりは叫ぶ。それは彼女が知りたいことでもあり、彼女の声に応える者がいればその者の心を読むことができるかもしれない。
「我々に博麗の巫女と呼ばれる者を引き渡していただきたい。それ以外の要求は無い。用件が済めば立ち去ることを約束しよう」
彼の言の葉は日本語(と外では呼ばれている言語)で紡がれ、その思考の一部も同様の言語であり、さとりにはそれが理解できた。
彼の言うことに嘘は無い。霊夢さんを引き渡せば私たちに危害は加えないだろう。ただ、彼の今後の予定は霊夢さんを殺すこと、そしてその後の予定が空白であることがさとりには許容できなかった。
さとりは彼らの思考を読むことはできないが、その能力によって心象風景を彼ら自身の心に映し出すことはできる。トラウマというものは誰であれ、心の中の同様の場所に格納されているのだ。自分自身に意味が無くても彼らに対して意味があればそれでいい。
「霊夢さんをお渡しするわけには参りません! 帰ってください!」
彼らが武器を持ち、攻撃する意思に統一されたことがわかった。
「想起 恐怖催眠術」
侵入者達の脳内に彼らのトラウマとでも言うものが流れ込んでくる。ある者は自分の隣にいた戦友が死ぬ瞬間。ある者はテロにあった自分の家族のメチャメチャになった死体と対面したモルグ(死体保管場)の光景。またある者は地獄だった訓練と鬼教官になじられた日々を、それぞれのトラウマを強制的に引き出された。
そして、彼らは行動した。さとりにもわかった。彼らは恐怖と絶望を信念と意思で捻じ伏せて自分達に向かってきた。戦友や家族の死に冷徹に折り合いをつけ、自らの死すらも彼らには恐怖するに値しなかった。
彼らのトラウマは、彼らに戦いの活力を与えた。自分はどうなってもいいから、もう自分達のような苦しみを、他者には感じて欲しくないという生き方を選んだ者達だったのだ。
(なぜ!! 何故それほどまでに私たちに害をなそうとするの! それほどまでの意思がありながら、どうして憎しみも悲しみも持たない心で私たちを殺せるの!!!)
さとりの方が発狂してしまいそうだった。
「みんな、来るわよ! 戦って私達の世界を守って!」
彼らは突入してきた。
(正面の一点、正面の一点、正面の一点)
お空はさとりに言われたそれだけを考えていた。難しいことはわからないけど、それだけを繰り返して集中してきた。さとり様が“戦って”って言った気がする。人間が入ってきた。空は制御棒の先の一点に力を集める。
ヒュー―――バッッ!
プラズマジェットという現象がある。大気中で超高熱の空間ができると、周囲の空気が気体の上の状態、すなわち高温プラズマという状態になる。プラズマは分子から電子がちぎれ、分子はプラスに帯電したイオンと電子になり、それらが高速で飛び回る状態である。ほとんど全ての物質は数万度を超える温度では高温プラズマになる。核爆弾のように全方位にこの超高温空間を作り出すと、広範囲にわたる大気と大地の表面がプラズマ化、あるいは気化させられ、それらが収束上昇流という流れに乗ってきのこ雲を作るといわれている。それに対し、ごく限定された範囲の熱エネルギーに指向性を持たせた場合、高温プラズマは空気をプラズマ化しながらエネルギーがなくなる(=冷める)まで直進する。あらゆる金属その他物質の硬度に関係なく、溶かして切り裂く火炎放射器といったところだ。
もっとも、さとりがその様な事を知っていたかはわからない。
お空の制御棒から光の線が放たれ、延長線上にいた2人の男をあっさりと貫通する。
「うわわっ」
制御が難しいのか、お空はその右腕がふらふらと左右に動いてから火種は消えてしまった。貫かれた男達はすっぱりと体が両断され、断面から燃え上がる。その際壁の裏で突入待機していた男も、壁を貫いた熱線にやられて死んだ。お空の火が消えたとき残った6人は内部に侵入していて、1人が後方にいたペットの1匹を撃った。頭部に銃弾を受けたさとりのペットは即死だった。素早く近づいた先頭の男がさとりに銃を突きつけた。
「部下たちに抵抗をやめるように言ってください」
後ろにいた1人の男が話す。彼が先ほども会話に応じた男だろう。
さとりに筒みたいな物の先が突きつけられている。あれは相手を殺すものだ。それがわかったお空もお燐も、その他の者達も動けない。
「嫌だといったら?」
男は銃口をさとりの傍にいたお燐に向け、引き金を引いた。
「あっっぐぅっー―――」
彼はお燐の二の腕を、骨を貫かないように筋肉だけを抉った。
「決断していただけなければ、次は頭を撃ちます。彼女の次はそちらの娘を。今からあなた方が抵抗する素振りを見せたら、我々が狙いをつけた6人は1秒以内に死にます。次の1秒でもう6人を。我々を皆殺しにするならば、最初の2秒が勝負です。それでもやりますか?」
さとりは観念した。
午後11時
館にいた命ある者全員が霊夢のいる地霊殿の奥の奥まで来ていた。さとりとお空には銃が突きつけられ、他の者は一箇所に固まっている。信じられないことだが、お燐は男達の手当てを受けて血も痛みも一時的に止まったらしい。霊夢はうっすらと水色をして視認出来るほどの厚さを持つ結界の中にいた。
男の中の1人が霊夢に向けて銃を放つ。
ガァンキイィィィン―――
戦車装甲にでも撃ち込んだのではないかと思えるような音がして、弾丸は弾き飛ばされた。結界自体は一瞬歪んだように見えたがすぐに元の平らな壁状に戻る。
男達は目配せをすると1人の男が大きな武器を持って結界の前に固定した。2人の男達はその部屋にあった家具を引き倒すと、それらを持ってきてペット達が固まっているところを囲った。さとりとお空は男に連れられ、テーブルを倒した影に入るように指示される。
全員が何かしらの遮蔽の中に入った後、銃を置いた男は霊夢に狙いを定めて引き金を引き続けた。
連続して発射された銃弾は、毎秒にして10発以上が結界に激しく衝突する。全く同じところに着弾するとまではいかないが、次から次に障壁に激突する金属は、火花と破砕片、そして跳弾を周囲に撒き散らした。
バギィィィィン
一際大きな音がして結界が砕け散った。だが、多重に張ってあった結界はなお攻撃を受け止め続ける。同様にして2重目の結界が突破されたところでベルトの弾が尽きた。
男はすぐさまベルトを交換するが、その隙に霊夢が結界を修復した。正確には先ほどまでの厚さがあった訳ではないが、多少薄い結界が2重に、その先に厚い結界が2重に重ねられた防御は、依然として強力な威圧感を放っていた。
霊夢自身は体中に脂汗をたらしながらも集中を持続し、さとりと男達を見据えていた。
ベルトは交換し終わったが、銃身が熱くてこれ以上の連射には冷却が必要だった。結界も傍目には修復されてしまったように見える。
男達のリーダーは思案し、そして一つの答えを導き出した。
「君があの壁に穴を開けるんだ」
リーダーから指示を受けた男はお空にそう命じた。
これにはお空もさとりも唖然としてしまう。
「先ほどの攻撃を壁に、彼女に向かって放ってほしい。首尾よく破壊できたら、先ほども言ったが我々は博麗の巫女にだけ用がある。他のものには危害を加えない」
「お空、彼らは霊夢さんを殺すつもりです」
「そうだ」
臆面も無くきっぱりと男は言い切った。さとりは男を一瞥もせずにお空に続ける。
「霊夢さんが死ねば幻想郷が崩壊してしまうかもしれないんです。やめなさい、お空」
「う、うにゅ〜」
お空は一生懸命考えているのだろう。頭から煙が出そうだ。
「やらないというのならば、先ほどの話の続きだ。我々は君たちを一人ずつ殺していく。先ほどは主であるこの娘を残して他の者をという意味だったが、今回は君を残していくことになる。まずはご主人様から始めるのがいいかね?」
「お空!」
空は瞳から涙をぽろぽろ零してさとりを見つめていた。
「ヒック、ウッグ………だめだよさとり様ぁ。幻想郷なんかどうなったっていいし、大好きだけど地霊殿がなくなっちゃってもいいよぉ……。でも、でも、さとり様やお燐が死んじゃうのは嫌だよぅ………。うっ、うわぁぁぁぁぁんあぁぁぁん」
さとりには空を説得する言葉が見つからなかった。
レミリアと咲夜は地底の地霊殿が見える所まで来ている。
道中3回ほど攻撃を浴びせられていた。
最初の1回目は地底に飛び込んですぐのところだ。霊夢のことで焦っていたレミリアは咲夜よりも先行して地底に飛び込んだ。洞穴からはいって100m程のところにワイヤー線が張ってあり、暗い洞窟の中でそれが見えなかったレミリアは引っかかった。直後に前方から200発近いボールベアリングが彼女に襲い掛かり、大事な服と帽子をずたずたに引き裂かれた。ダメージも大きく、回復に少しばかり時間をロスした。
次の罠はヤマメとキスメの死体の場所だった。レミリア達は2人の死体の傍で一旦止まり、彼女達の死体を検分した。その後何を思ったのかレミリアはバラバラになったキスメの桶を足で小突いた。その下にあった爆弾のレバーが上がって一時爆発を起こす。サーモバリック爆薬だった。
コンマ1秒もすれば爆轟を起こすはずだったが、咲夜が時を止めてレミリアを抱え旧地獄跡の橋まで飛んだ。そこは屍が累々とするまさに地獄だったが、開けた場所だったので身を隠せるところに移動してから時を動かした。地底が揺れ、逃げ場の無くなった爆風が咲夜たちが出てきた所から噴き出す。2人に怪我はなかった。
3度目はたった今。先行するレミリアに銃弾が突き刺さった。無音の狙撃を受けたのだが、今までのことで頭に来ていたレミリアは一度遮蔽に隠れ、回復してから咲夜に命じた。
「私はあの地霊殿とか言う建物に突っ込む。咲夜は後からついて来い。途中に私にふざけたことをかましてくれた連中がいたらぶち殺しておけ」
「……はい」
咲夜は主が我を失っていることが少し不安だった。神や強力な妖怪にダメージを与えた相手だ、レミリアが無事で済む保証はない。
レミリアは飛翔し、館に向けて突進していく。途中で先ほどの者から銃撃を受けたので、素早く魔法の槍を出現させて投擲する。
レミリアを狙撃していた1人は胸に巨大な紅い槍を突き刺されて絶命した。
レミリアは破壊された扉に飛び込み、血の匂いと跡を追って奥へ進んでいく。
レオ・エザキと名乗った女性兵士はもう1人の男と共に地霊殿に最初に到達し、後続の部隊の到着を待った。神社から継続躍進(部隊を半分に分け、片方ずつ交互に前進すること。止まっている方は周囲の警戒と仲間の援護をする。進む速度は遅くなるが安全)で遠回りした部隊は戦闘から1時間ほど後に合流し、突入は彼らが行うことになった。地底が揺れ、彼らの部隊が仕掛けたブービートラップが発動したことが確認されたので、2人は地霊殿前で追跡者を迎撃するために残ったのだ。
1人は巨大な投槍に貫かれて死んだが、もう1人残っている。お嬢様は先に進んでいってしまったし、相手は私の存在に気がついている様でお嬢様を追わずに残っている。
「プライベートスクウェア」
エザキの周囲にナイフが展開される。呆気にとられた彼女は伏射姿勢で構えていたライフルを放棄し、地面を転がった。避けきれずに胴や手足にナイフがぶつかる。しかし銀製のナイフは彼女の服を貫けずに落ちた。
その一瞬の隙を突いて咲夜は飛び出した。相手の女も立ち上がり腰につけていた武器を引き抜く。咲夜に狙いを定めた瞬間に能力を発動させた。
「ザ・ワールド!」
世界が静止し、咲夜はその中を駆ける。腰から一本のナイフを取り出し、彼女の首にあてがって薙いだ。彼女の背後まで走り抜けてから時を動かす。そしてレミリアの下に走り出した。
エザキはいつの間にか首から血を流していたが、それより気になったのは前にいたはずの女が見えなくなったことだった。
その時後ろから足音がしたので振り向きざまに人影に向かって連射を加えた。その相手は前にいたはずの女で間違いなく、彼女は地に倒れ伏した。
痛みも恐怖も無かった。待機するときに服用した覚醒剤の効能だろう。意識が遠のいていく中、幸せな少女だった幼い頃の幻覚が見えた。
真夜中以後
空は泣く泣く結界に向けてプラズマジェットを放っていた。やはり安定しないが、さとり様とお燐たちの命が懸かっていると思うと彼女なりに集中していた。
霊夢はその様子を結界の向こうから見ていたが、その眼は空に対して怒りや呆れなどを感じているようではなかった。
三番目の結界が突破され、最後の結界が徐々に削られ出した。後僅かで全てが終わる。そこにいた者達は皆そう思った。
もう少しで穴があく。結界を貫き、霊夢に達する空洞ができる。
空は結界を破るすんでのところで力を止めた。霊夢自身はジェットを浴びていない。
その瞬間リーダーの男は無意識にさとりから銃口を離していた。向き直った空は男が我にかえるよりも早く男に炎を浴びせかける。
男の顔面が焼け爛れ、溶け、骨が露出してゆく。上半身が消し炭のように焦げた男はショック死した。
日本語を話していた男は空を単射で2回撃ち、結界の前に急ぐ。
すぐさま結界の穴を通すようにライフルを構えて撃った。弾は最後の結界に当たり、それを破壊して貫通する。弾は霊夢の肩を掠めた。もう障害物はなにも無い。
2発目を撃った。その弾丸は一番前の結界の穴から5cm程下にぶつかって弾かれた。男の体が5cm沈みこんでいた。
そして、男は足元に空いたスキマに全身を飲み込まれた。
「遅くなったわね。霊夢」
「……本当に」
紫は藍と橙をスキマから呼び出し、さとりと空を退避させた。
同時にレミリアが部屋に飛び込み、いつのまにかいた古明地こいしと残党を殺して回る。
4人の男は最後まで抵抗したためレミリアとこいしと藍に殺された。
霊夢は紫に抱かれながら眠りについた。
「ここは?」
霊夢は見知らぬ天井を見上げながら眼を覚ました。
「地霊殿の寝室です。霊夢さん、あなたはかれこれ1日半ほど寝ていました。まだお休みになられますか?」
頭が少しずつ覚醒してくる。眠りが長かったのは能力の使いすぎで消耗したためだろう。
「もう起きる。……あの烏は?」
「お空は一命を取り留めました。お腹に穴があいていましたが、藍さんが何とか手当てしてくれました。霊夢さんを襲った敵が持っていた、救急キットとかいう物が役に立ったようです」
「そう」
「霊夢さん。ここから帰るならば紫さんに頼んで、スキマから行かれた方がいいでしょう。その、言いにくい事ですが貴女を逆恨みしている者も大勢いますので」
「ありがとう、でも私行くわ。来た道を帰るわよ。ここの者達が私を恨むのは当然。私は私の選択の結果を見届けながら帰ることにする」
さとりは黙って霊夢が帰路につくのを見送った。
霊夢は地底を抜け出て、自分の神社までゆっくり飛行した。
地底も山も、自分が寝ていた間にある程度は片付いたらしい。戦った死んだ者達は生き残った者達と戦ってない者達に墓を作られ、葬られていた。
霊夢はとても疲れていた。十分に寝たはずだが、疲れが取れた気がしなかった。今は何も考えたくないと思った。
「永遠亭と紅魔館からの報告が届いています。読みますか?」
「…………」
藍は主が応えなかったにもかかわらずに続けた。
「紅魔館のレミリア・スカーレットは先日の夕方に霊夢が帰宅したことを知り、本日の朝から訪ねていったそうです。神社にいなかったので周囲を捜索したところ、神社から離れたところで雪に埋もれていた博麗霊夢の遺体を発見。それから紅魔館のメイド妖精と七曜の魔女に周囲を捜索させたところ、神社近くで見晴らしのいい場所の土中に埋まっていた人間2人の死体を発見しました」
「…………」
「永遠亭の薬師八意永琳の所見によると霊夢は自宅への帰路で死亡した可能性が高く、頭部の大部分が無くなっているので即死したとみられています。また、土中に埋まっていたという男達の片方は死後1日以上が経過しており、死因は心臓麻痺によるものと思われます。霊夢を殺害したのはもう1人の方で、彼の者が死んだ時間も霊夢の死亡推定時刻とそれほど差は無いとのことで、死因は凍死です」
「…………」
「メイドたちは埋まっていたと表記していますが、私が現場を見たところでは2人分の穴を掘って、神社の床板らしき木材をところどころ貼り付けてその中に潜んでいたようです。前方だけ見えるように長方形の穴があいていて、そこから遠くを見るための双眼鏡と銃が設置されていました」
「ねえ、藍」
ようやく主が口を開いた。
「なんでしょうか?」
「私気がつかなかったのよ、霊夢が死んだことに。あの子が死ねば結界に異常が出るからすぐに判ると思っていたのに。あの子が死んだことを聞かされるまで知らなかったの」
「…………」
「……あの子、博麗大結界に力を注いでたのよ。私も知らない、博麗の巫女の秘術ってやつなのかしら? 向こう3ヶ月程は自分がいなくなっても幻想郷が崩れないようにしていたの。自分が死んだときの保険ってことかしら? 私が新しい博麗の巫女を立てるまでの猶予期間としては十分なの。今までそんな感じはしなかったから、たぶん今回の件が起きてから地霊殿でやったことなんでしょうね。自分を強力な四重結界で覆いながらだからとてもすごいことじゃない?」
「…………」
「ねえ、藍」
「…………」
「私はあの子に信用して貰えなかったのかしら?」
「…………」
「少し寝るわ」
「おやすみなさいませ紫様」
そういうと紫は藍に背を向けて眠りについたようだ。藍は立ち上がって庭に出た。
橙のお墓の前で、藍は眼を閉じる。
橙は怪我をしたお空を連れて、さとりのペット達が固まっていた所に跳んだ。藍もさとりを連れていき、それから戦闘に参加した。橙は彼女たちを守る役目を負っていた。
レミリアとこいしが現れて、戦闘はすぐに終結した。しかし男の1人がレミリアの槍に胴を貫かれながら銃を乱射し、橙はお燐という火車の妖怪を庇って弾を浴びた。なんでも、彼女が地上に出てきたときに知り合った友達だったそうだ。彼女は橙のために泣いてくれた。
藍は主から仕事が欲しかった。なんでもいいから言いつけられて、仕事に忙殺されていれば何も考えないで済んだのに。
我が主は今でも幻想郷を心から愛しているだろうか?
あとがき
この話はこれでお終いです。幻想郷におけるこの後の話は全く考えていませんので、よければ皆さんでお好きなように解釈して欲しいです。
コメントで幻想郷の猛者が登場してこないことが指摘されておりましたが、これは私の完全なご都合主義によるものです。
話に全く絡んでこなかった勢力は、自分が彼女達の能力の扱いに困ったのと、彼女達が参戦する理由が思い浮かばなかったことが原因です。自分としては侵入されてから17時間の電撃戦でしたから、様子見してたら終わっちゃった的な勢力があってもいいかなと言い訳させて欲しいです。
このような自分勝手な文章を最後まで読んでくれた方に感謝いたします。
追記:幻想郷のこの後の話が無いというのは、例えば紫が幻想郷の住人に絶望して維持を放棄したとか、あるいは霊夢の遺志を汲み取って復興に尽力するとか、レミリアや永琳や神奈諏訪、白蓮などなどが大事な存在を失った後どうしたかといった部分を考えていないということです。逆視点と前日談は書くつもりですが、それらは幻想郷の未来について触れないと思います。誤解を与えてしまうような書き方をして申し訳ありません。
5/8/2010 本文一部修正、少しだけ読みやすくなったかと思います。
それとあとがきは以前のをそのままに今更ながら追記、続編に当たる作品も書くことにしました。現在すでに投稿しているのは一つだけですが……
それもこれも支持してくれたり希望してくれた方々のおかげです。今後もあるかは解りませんが気長に待ってやって下さいな。
マジックフレークス
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/10/30 11:36:37
更新日時:
2010/05/08 21:55:13
分類
幻想郷戦争
1と2を読んで楽しみにしてたのが、兵士たちの目的と幻想郷がどうなったかだったのに……。
BとCで軍人側の話とかやるらしいよ
というか妖怪人外連中の死因がほとんど慢心と油断だだだ
最新鋭の装備で異界に侵攻ってメガ○ンっぽいなw
まさにその通りだな、読者を引っ張ってた要素は全部投げっぱなしだ
つまり目的は読者に対する嫌がらせだったと考えられる
楽しみにしていたと言うことはまんまとやられたと言うこと
もう不貞寝するしかないなチクショウ
・彼らの正体
・にとりが解体しようとしていた円錐形の金属の塊は何か
せめてこれだけはB・Cで明らかにしてもらえると嬉しい。
全滅しながらも目的を達成した特殊部隊の人間も凄いし
目的を達成された後の事を考えていた霊夢も凄い
これぞ正に駆け引き
最後まで戦術描写が複雑でありながら詳しかったです
手榴弾の罠とかヴァリュエーション多すぎですよねw
レイセンは人間の蓄積された知恵に負けたと言った所ですか
今更言うまでも無いけど作者は絶対軍オタ
兵士の挙動に詳しいから兵器より特殊戦スキーなのか
そして東方ファンでもあるとは、かなりの変態と見たw
一応、幻想郷の勝利…なのかなあ。
次は幻想郷側も警戒するだろうし。
BとCが軍人側の話になるって明言されてたっけ?
と思ったら追記きてた。
幻想郷の今後が考えられてないのは残念だが、兵士側の事情や目的が明らかになるのが楽しみだ。
霊夢、魔理沙、咲夜、早苗、鈴仙……
最悪の結果は免れたけど、失った物が多すぎるな
次回作の自機が妖夢とお燐のみってのは味気なさすぎる
冗談はさておき、B,Cの方も全力で楽しみに待ってます
しかしデススイッチ……
ゴルゴ13すら死にかけた罠じゃあ鈴仙でも仕方無いな……
※10
軍隊の目的が本当に『幻想郷を崩壊させる』だったら勝利だけどな……
文永の役が日本の勝利とはとても言えないのと同じで
殺されるオチかと思ったら超遠距離射撃か
軍隊に潜伏を許した時点でツメの甘い幻想郷連中に勝ち目はなかったな
せっかくの時止めも四肢断裂くらいしとかなきゃ持ち腐れだな
特に咲夜なんか止めを刺すことも範囲外まで移動することもなしに時間停止解除してやられてるから、何か理由があるんじゃないかと考えてるんだが……。
これじゃ、霊夢を守る為に戦って死んでいった奴等が報われないな
しっかし、作者は武器、兵士の挙動、戦術とかにとんでもなく詳しいな
さて、BとCをwktkしながら待つとしよう
お前なぁ、産廃は初めてか?
だったらもうちょっとROMる事をお勧めするよ
※16
そうでも無い
兵士側の理由にもよるけど、結果として幻想郷の崩壊は食い止められたし
とりあえずBとC待ってます
某米軍特殊部隊のナノスーツ兵とかだったら悲惨な事になってただろうな……
弾幕は殺傷能力あるぞ
まあ幻想郷側がここまで大打撃を食らったのはひとえに油断のせいだろうね
咲夜さんが死んだのもとどめを刺したと思って能力解除したのが原因だろう
予定されてるB・Cは二つの視点からなんだろうけど
おそらく軍隊側の視点ともう一つは何なんだろうな
なんにせよこれだけのスケールを中だるみせずに完成させたのはさすが
未参戦の勢力については収拾つかなくなるくらいなら出さないで正解だったと思う
時間がかかってもかまわないので次回作に期待
幽々子ー! 妹紅ー! 輝夜ー! 早く来てくれー!
「殺す」武器しかもたない対人間戦闘には圧倒的に強いのに……
次回作も期待して待ってます。