〜妖夢の日記〜

10月28日　雨

最近幽々子さまがおかしな言動を取るようになった。
夜中に突然奇声を上げては、庭で狂ったように踊る・・・
私はとても怖かったので、声が出せないように声帯を切り裂き、
気持ちの悪い踊りを踊らないように、四肢を切断してやった。

効果は覿面だった！やったぜ！

でも切断した手足から沢山血が出ちゃったから、お屋敷はもう真っ赤！
幽々子さまもなんか青い顔してるし・・・
とにかく、お医者様のところへ連れていかなきゃ！

私は永琳というお医者様に幽々子さまを診てもらった。
永琳さんが言うには、もう切断してしまったものは仕方ないから
取り合えず、日常生活が困らない程度に改造してあげるって。
よかった・・・
取り合えず私はお屋敷を片付けよう。幽々子さまが帰ってきたときに、
気持ちよくお迎えしたいから・・・


10月29日
昨日は大変だったな・・・お屋敷のお掃除
障子の張替えとか、やっぱり職人さんを呼ぶべきだったかな？一人じゃちょっときつかったな。

それよりさっき連絡があって、幽々子さまが明日帰ってくるって！
早っ！

そっかぁ、明日からいつもと変わらない、幽々子さまとの生活が待っているんだ・・・ｳﾌﾌ
ちゃんと元気になって帰ってくるのかな？
・・・退院祝いに美味しいものでも作ってあげよう！ｳﾌﾌ


10月30日
そして幽々子さまは機械の体になってお屋敷に帰ってきた。

メカ幽々子「ﾀﾀﾞｲﾏ　ﾖｳﾑ」
妖夢「あ、お帰りなさい幽々子さま・・・」
メカ幽々子「ｿﾚﾖﾘｵﾅｶｶﾞｽｲﾀﾜ　ｽｸﾞﾆｺﾞﾊﾝﾆｼﾃﾁｮｳﾀﾞｲ」
妖夢「あ、はい！」
私はご飯の支度に取り掛かる。

メカ幽々子「ﾜﾀｼｶﾞｲﾅｲｱｲﾀﾞ　ﾅﾆｶｶﾜｯﾀｺﾄﾊﾅｶｯﾀｶｼﾗ?」
妖夢「えっ？あ、はい・・・特には。」
メカ幽々子「ｿｳ･･･ｿﾚﾊﾖｶｯﾀ･･･」
妖夢「・・・はい」

メカ幽々子「ｿｳ･･･ﾅｶｯﾀﾉﾈ･･･ﾌﾌﾌ」
妖夢「？？？」
メカ幽々子「ﾅﾗﾊﾞｱｱｱｱｱｱｱ!!!!ｲﾏｶﾗ　ｶﾜｯﾀｺﾄｦ　ｵｺｼﾃﾔﾛｵｵｵｵｳｳ!」
妖夢「！！！」

メカ幽々子「ﾌﾊﾊﾊｧｧｧｧ!!!　ﾐﾖｵｵｵ!!!　ﾛﾎﾞｯﾄﾆﾅｯﾀﾜﾀｼﾉﾁｶﾗｦｵｵｵｵｵｵｵｵ！！！」

メカ幽々子「ﾒｶ　ｸﾗｯｶｧｧｧｧｧ!!!!!」
ﾊﾟｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱﾝ!!
突如、破裂音が響きわたった！轟音である！！
たまたま近くを通り掛ったミスティアは、その音に驚き、白目を剥き、口から泡を吹いていた。

メカ幽々子「ﾄﾞｳﾀﾞｱｱｱｱ!!ﾋﾞﾋﾞｯﾀﾀﾞﾛｵｵｵｵ!!!!」
妖夢「・・・はい・・・」
妖夢「とっても・・・ビックリしました・・・」

妖夢「覚えていてくれたんですね。私の誕生日・・・うれしいｸﾞｽｯ」
メカ幽々子「ﾄｳｾﾞﾝﾃﾞｼｮ　ｱﾅﾀﾜ　ﾜﾀｼﾉ　ﾀｲｾﾂﾅ　ﾋﾄﾅﾉﾀﾞｶﾗ･･･」
妖夢「ﾋｯｸｯ・・幽々子さまぁ・・・」
メカ幽々子「･･･ﾅｶﾅｸﾃﾓｲｲﾉﾖ　ｾｯｶｸ　ｵﾒﾃﾞﾀｲﾋ　ﾅﾉﾀﾞｶﾗ･･」
妖夢「・・・ｸﾞｽ。でも、わたしぃ・・・幽々子さまにぃ・・・」
メカ幽々子「ｲｲﾉﾖ　ｺﾝｶｲﾀﾞｹﾊ　ﾕﾙｼﾃｱｹﾞﾙ」
メカ幽々子「ﾀﾞｶﾗﾓｳ　ﾅｶﾅｲﾃﾞ　ﾜﾀｼﾉｶﾜｲｲ・ｲｲ・・ﾖ､ﾖｳ､ﾖﾖｳｳ・・・」
妖夢「ｸﾞｽｯ・・・？幽々子さま？？」
なんだか様子がおかしい。

メカ幽々子「ﾖ､ﾖｳｳｳｳﾖﾖﾖﾖ・・・ﾅｶｳｵｵﾌﾟﾌｫｱ　ｼﾞｬｵｲｴｵﾒｵｳﾈｵ・・・」ﾎﾞﾝｯ!!!
妖夢「！！！幽々子さま！！」
突如、メカ幽々子の頭部からピンク色の煙が立ち昇った。
メカ幽々子「・・・」
メカ幽々子「warning　warning　」
メカ幽々子「ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑｴﾗｰ　ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑｴﾗｰ　ｾｲｼﾓｰﾄﾞﾆｲｺｳｼﾏｽ　warning　warning」
妖夢「・・・？？」
メカ幽々子「ｾｲｼﾓｰﾄﾞﾆｲｺｳｼﾏｼﾀ　5ﾋﾞｮｳｺﾞﾆﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑｦﾃｲｼｼﾏｽ」ﾌﾟｧｱｱﾝ

そう言うとメカ幽々子は活動を停止した・・・

妖夢「幽々子さま・・・嘘！こんなのって！！幽々子さまぁ・・・ｸﾞｽｯ」
瞳を開いたまま動かぬメカ幽々子を目の前に、妖夢は泣き叫ぶ。

妖夢「くそぉぉぉ・・・あのやぶ医者めぇ・・・」
妖夢「殺してやる！！！」
そう言うと妖夢は床の間に走る！そして飾られていた剣を手に、屋敷をとび出した。

妖夢「待ってろ八意永琳！・・・幽々子さまの仇を取らせてもらうぞ！！」
妖夢「うううおおおおおおおおおおおおお！！！！！」

幻想郷のとある一日である。