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『フランドールのドキドキ脱出大作戦 4』 作者: 名前がありません号
フランドールはぐつぐつと煮られた鍋の中でくらくらしながら、ゆっくりしんでいった。
その、うん、つい、うとうとして、鍋の中で寝てしまっていた。
だって眠かったんだもの。
そしたらいつの間にか、私の身体はバラバラに解体されていた。
そしてぐつぐつ煮え滾る鍋の中で出汁になってしまっていた。
鍋の横には、私のエキスの出たスープが置いてある。
咲夜はいつもこんな風に、調理しているのかしら。
少しぞっとした私は、とりあえず鍋から脱出する。
そういえば、厨房には初めて入った気がする。
あいつがよく摘み食いしに来る、とメイド達が言ってたなぁ。
おいしそうな七面鳥の丸焼きや、ハンバーグなどが置いてある。
かなりのご馳走だ。
私に隠れてパーティだなんて、ふざけてるわね。
とりあえず摘み食いしておく。
あいつがやってるんだから、私がやっちゃいけない道理はないわよね。
一通り料理に手をつけて、とりあえず厨房から出る事にした。
厨房を出ると、窓には外の景色が映っている。
既に日が沈んで、夜になっていた。
ためしに窓を壊そうとするが、やはり壊れない。
どうしたものかと思っていると、後ろから笑い声と悲鳴が聞こえてきた。
声のする方に行ってみると、そこには下半身の吹き飛んだ小悪魔が居た。
既に息絶えている。臓器が漏れ出ていて、とってもグロテスク。ご愁傷様?
その時、誰かが私の肩をポンポンと叩いた。
振り返った瞬間、私は光に包まれた。
また厨房の鍋の中。
意味が分からない。何があったのか。
ただ、ここに戻されたなら多分死んだんだろう。
あそこには近づかないようにしよう。
小悪魔には悪いけど。
通路は相変わらず、不気味な笑い声と悲鳴が響いている。
聞こえない振りをして、先へ進む。
しばらくすると、食堂にたどり着いた。
適当に歩いていたはずなんだけどなー。不思議。
そして食堂に進むと、テーブルに磔にされたあいつ―レミリア―が居た。
「こんばんは、お姉さま」
「ひぃ!?」
やたらおびえている。
すると、魔理沙の身体に霊夢の頭の魔理沙と、霊夢の身体に魔理沙の頭の霊夢が出てきた。
ややこしい。
「ようやく辿り着いたわね」
「ようやく辿り着いたな」
「……どういうこと?」
「主役の到着を待っていたのよ」
「主役の到着を待ってたんだぜ」
そう言って、二人はワイングラスを片手に「乾杯!」といった。つられて私も乾杯をした。
二人はあいつの腹にナイフを入れて、内臓を取り出した。
あいつは、酷く痛そうな顔をして、涙をぽろぽろ流している。情けないなぁ。
二人はそんなあいつに眼もくれず、私に切り落とした内臓をお皿に盛って、渡してくれた。
「はい、どうぞ」
「ありがとう、霊夢」
私は一口、あいつの内臓を口にした。
パクッ、こ、この味は、水銀……!?
食べたことは無いが、口にした瞬間、分かるこの嫌な味。
当然のごとく、腹が焼かれるように熱くなって、身動きが取れなくなる。
「ゆっくりしね」
「ゆっくりしね」
私は二人にニヤニヤした顔で、無様に身悶える姿を晒して死んだ。恥ずかしかった。
次、目覚めたときはあいつの部屋だった。
入った事は無いが、なんとなく分かった。
この無駄に豪勢な作りと、自分の肖像画に、部屋にばら撒かれた漫画。
なんともあいつらしい部屋だわ。
ふと時間を見ようと、懐中時計を開く。
すると、時刻は12時を指し示している。
部屋のカレンダーを見ると、日付は10月31日となっている。
良く見ると、カレンダーの10月31日に何か書かれている。
<トショカンデ、 ガオマチデス>
途中で文字が消されたのか、文字が消えている。
とりあえず図書館に行くことにする。
他人の言う事を聞くのは、あんまり気が進まないけど。
何がしたいのか? 僕にも分からなくなってきた。
名前がありません号
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/10/30 18:08:36
更新日時:
2009/10/31 03:08:36
分類
フランドール
何がしたいのか僕にも分からなくなってきた?
逆に考えるんだ
キャラが一人歩きしだしたと考えるんだ
漫画とか、猿でも分かる蓬莱人抹殺大全とか無いモコか?
それはそうとちょっと黒白と紅白に空気注射してくる。
つまりアンデットにフェニックスの尾的な意味が・・・