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『不思議の国のアリス』 作者: 漬け物会長
アリスは自らの左腕を、自らの右腕を使い切り落とした。
「うさぎさん、お腹がすいてるんでしょ・・・」
アリスはうさぎをじっと見つめ、そしてその切り落とした左腕をうさぎに差し出した。
「い、いいよぉ・・・別にお腹なんて空いてないしぃ・・」グゥ
言葉とは裏腹にお腹はなる。
「遠慮しなくていいのよ」
アリスはうさぎに優しく言葉を投げかけた。
「でも・・・腕を切り落としたら、もうお人形が作れなくなるんじゃないのぉ・・・」
うさぎは悲しそうに言う。
「大丈夫・・・そのうち生えてくるわ」
生えるわけがない。アリスは魔法使いといえど、人間なのだから・・・
「でもぉ・・・」
うさぎは困っている。
「せっかく切り落としたんだし・・・お腹が空いてるんでしょ?私もお腹が空いたし・・・一緒に食べよう?ね」
アリスは満面の笑顔で、再びうさぎに切り落とした左腕を差し出した。
「う、うん・・・じゃあお言葉に甘えて・・・」
ガブリッ・・・意外と美味しい!
「はははっ・・・人の肉っておいしいね・・・」
「そうだねうさぎさん・・・美味しい・・・ふふふっ」
二人とも笑う。
「美味しいけど・・・なんだか悲しいようさぎさん・・・」
「うん、ボクも・・・」
二人とも次第に顔が曇り、涙する。
「美味しい・・・美味しい・・・ふふふ」
「なくなっちゃったね、アリスの腕・・・」
気づくと二人とも肉片一欠けらも残さず、アリスの左腕を食い散らかしていた。
「右腕行く?」
アリスはうさぎに問う
「うんっ!」
うさぎは泣いていたが、笑顔を繕い元気いっぱいに答える。
「じゃあ・・・切って、うさぎさん」
アリスは包丁をうさぎに差し出す
「・・・うん、行くよ」
「エイッ!!!」ズァン!!
うさぎは勢いよく、アリスの右腕を切断する!!
「ぎゃ、ギャギャyガァァウエエエ!!!」
アリスは言葉にならない悲鳴を上げ、悶絶の顔を晒す!白目を剥き、口の端々からヨダレを垂らす!
そして切り落とされた腕からは美しい鮮血!辺りは血に染まった
「アリス!!」
うさぎは心配そうに叫んだ
「いっ・・ふぅ・・・あ、大丈夫ようさぎさん・・・」
アリスの顔は青い。
「じゃ、じゃぁ・・食べようか?」
「うん!・・ムシャムシャ・・・美味しいねアリス」
「う、うん・・・」
こういう感じが繰り返されていくうちに、アリスは手足のないダルマになってしまった。
そして・・・
「ねえうさぎさん、ちょっと血が出すぎたみたい・・・お医者さんを呼んで・・・」
アリスは言う。
「ねえ、うさぎさん?」
だが、返事は無い
「・・・あれ?ねえ、どこに行ったの!!?」
アリスは叫ぶ。
「えっと・・・ねえうさぎさん?お医者さんをねぇ・・・」
ふと気づくと、目前に広がる自身の手足。
「まさか・・・」
アリスの顔が曇っていった。
「嘘、私・・・・キャアアアアアアアアア!!!!」
突如全身を痛みが襲う!そして痛みが己を目覚めさせる!!
そう、アリスは幻覚を見ていたのだ!そしてその幻覚により・・・自らを
「ひっ!ひゃぁ!!わ、わたしぃ・・・うでぇぇぇ!!!足、足もおおおお!!!」
「やあああああ!!いや、キャアアアアアアアアア!!!!」
アリスは発狂する!そして・・・
「あっ・・・うぁ・・し、死ぬのね。。わ、わた・・ゲグベェ」
・・・生命活動を停止したのであった。
数日後
古明地さとり(警部)「コイツはひどい・・・見事にダルマじゃないか」
古明地こいし(警部補)「室内に侵入された形跡はありません。恐らく自殺かと」
火焔猫 燐(鑑識)「ガイシャからかなりの量の覚せい剤の反応がありました・・・ジャンキーですね」
お空「・・・おそらく幻覚でも見て、果てに自殺かな・・・?」
さとり「だろうな・・・」
こいし「じゃあ今回の一件は自殺で報告しておきますか?」
さとり「そうだな。でも一応基本的なことはやっといてね。上がうるさいから・・・」
こいし「わかりました・・・それじゃあ鑑識さん、死体お願いします。」
お燐「あいよ。さて・・・おいお空、はこぶぞ」
お空「あいよ」
さとり「じゃあみんなおつかれ〜」
覚せい剤使用者の哀れな結末である。
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/11/02 19:38:50
更新日時:
2009/11/03 04:38:50
分類
アリス
こいし
さとり
兎に左腕を切り落として貰ったアリス
幻覚だった兎
アリス以外いなかったはずのアリスの家
一人では不可能な筈の『両手』両足の切断されたアリスの死体
真実はどこに?
・・・まあいいか、アリスだし
何のことやら僕にはs(ピチュン
…