東風谷早苗の幻想郷だったものでの生活

この作品は「幻想郷だったもの」の続編です

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ふっふふ〜ん♪

今日も鼻歌で疲れを紛らわしている私が居ます。
この生活を何日送っていることか忘れたが感謝しています。
幻想郷で核爆発が起きてからみんなスペルカードや能力が使えなくなり、体術、道具に頼った戦いが主流になって、スペルカードの時ではとても適わない相手であっても、今となってはゴミ以下でしかない存在が大多数を占めるんですから。


自己紹介が遅れました。私の名前は東風谷早苗。守矢神社で巫女をしていてウザい神二人の面倒を見てあげていましたが、今では二人は信仰を失い消滅。私は解放され自由に生きさせてもらっているわけですよ。

真の弱肉強食が始まってから私は堂々とした戦いで常に強食の方に留まっています。
今日は私がどれだけ強いか、大変な生活をしているか皆さんに知ってもらいたいと思います。




まず狩りの時間が始まります。とりあえず近くの森林を探索する事にしましょう。

早苗流の狩りはまず獲物の探索です。主に自然が残っている場所を探します。
ここで今の幻想郷の食べ物について説明しておくと、基本は蒲公英や蓬などですね。基本とか言ってますけど見つかったらかなりラッキーなものです。

今ではこんな物でさえ見つけるのが困難なんですよ。
最悪雑草食べればなんとかなりますけど。

高級品は野菜類と肉類です。
これは食べれるのが一年に一回あるかどうかです。
まあ強者の私は最低でも年に十回は食べれますけど。

そして最高級なのがフルーツとスイーツです。
これらは幻想郷から失われ、食べることが出来ないと言ってもおかしくはありません。
酷いとこれらを巡って殺し合いまでが起きますからね。


何だかんだ説明しているうちに獲物を発見。
あれは博麗霊夢とかいうビッチですね。
手にはなんと芋を持っています。
ビッチには勿体無いですから早速もらってあげましょう。
その方が芋にとっても幸せでしょう。

とりあえず平和に解決したいので交渉してみましょう。
いきなり交渉というのもあまり好きでは無いので、まずは挨拶から。

「こんにちは霊夢さん♪」

「――っ！！」

このビッチ私が挨拶してあげたのに、返事もせずに顔青くして本当に無礼ですね。
まあ寛大な私はこれぐらい許してあげますけど。


では早速交渉開始です。

「霊夢さん、その芋を私に譲ってもらえませんか？ その代わりとして痛い目に遭わずに済ませてあげますよ」

わざわざ選ばせてあげる私ってやっぱいい人間ですね。本当に。

「早苗……」

「今なんと言った……！！」

私ったらいけませんね、気付かないうちに腹にパンチ咬ましてましたよ。

「オ……エェ……！！」

しかし言葉の使い方が正しくないビッチには、この機会に教えてあげなくては……

「何が早苗ですか？ 雑魚の分際で呼び捨てにして。
早苗様でしょう。 さ な え さ ま ！ ！」

「すいませんすいわせん早苗様！！」

「分かればいいんですよ。毎回同じミスを繰り返さない様にしてほしいものですよ……」

「すいま……せん……」

全く無駄な時間と体力使っちゃいましたよ。
さっさと何が言いたかったのか聞きましょう。

「で、何が言いたかったのか話しなさい」

「はい早苗様…… お願いです。今回は見逃して頂けないでしょうか……」

まあそう来るとは思っていたけど。



「早苗様、実は家には……」


あー……
理由を聞くとも言ってないのに始まったよ……
まあ優しい私だ。可哀想だから聞いてあげようじゃないか、うん。



「――という事なんです。早苗様どうか今回ばかりはお願いします！！」

簡単にまとめると、
どうやら家には動けない魔理沙がいて何ヶ月も雑草ばかり食べていていつ死ぬかわからない程酷い、だから良い物を食べさせて元気を取り戻させたいということで、芋を見つけたアリスから奪ってきたんだと……

感動させられますねー。
正直泣きそうになりましたよマジで(笑)


「霊夢さん。その魔理沙さんに食べさせたいという気持ちに、私は感動させられましたよ――」

ビッチの顔が明るくなるよ。

「という事は許し――「だけど残念ながら私は芋が食べたい気分でしてね。
それに芋を食べて助かるかどうかなんてわからない人にあげるのは勿体無いですから、その芋は私が有効活用してあげますよ」

ビッチの顔が一気に暗くなりましたね。本当に絶望的な顔を見るのは楽しくて仕方がないです。

「お願いしますお願いします！！ そこをなんとか！！」

「私を誰だと思ってるんですか？ 東風谷早苗ですよ。二度は言いません。これ以上拒むのであるなら力ずくでも奪いますよ？
霊夢さんなら私のやり方はわかってますよね？」

そう言って私は懐からスタンガンを取り出します。私の三種の神器の一つです。
これでどんな敵も一撃必殺です。
前に宗教上の対立があった時に聖白蓮とその一派を一瞬で戦闘不能にしたほどですから。



何か、生意気にもビッチが私に二回も意見をしようとしてますね……



「もう限界よ！！ 今まで早苗の良いように私から食べ物を奪っていって！！ それに早苗が強いのもどうせスタンガンの力を借りているからで、それがなかったら早苗なんて只の雑「黙れ糞ビッチがああぁあぁああぁぁぁっっっっ！！！！！！！！」



バチィ！！！！！！！とスタンガンが大きな音を立てた後霊夢は気絶して倒れた。


「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ！！！！！！！！！！ スタンガンが無いと弱いだと！！」

本当にキレました。気絶していようが関係ない。気が済むまで腹を蹴り続けることにします。

「道具も手に入れられないっ！！ 殴りも満足にできないっ！！
そんな奴が私を雑魚なんて言うなんてっ！！ 片腹痛いわああぁあぁあぁぁぁぁぁあぁぁ！！！！！」


「オエェエエェエェェェェ…………！！！！」

何回も蹴っているうちに糞ビッチが意識を取り戻しました。
途端にコイツは口から胃液を吐き出します。はっきり言って気持ち悪い。
でも私はコイツに対しての蹴りを止めません。

腹を蹴り続けているといつしか胃液ではなく血を吐き始めました。
血の生々しい臭いは最高です。生きてるって感じます。




私が気が済んだ頃には糞ビッチは気絶しているだけなのか、死んでいるのかわかりませんでした。
とりあえず近くに転がっている芋を拾って、その場を立ち去りました。
今回怒りのあまり我を忘れてしまったのを反省して、精神的に向上しなきゃいけません。



まだ核爆発が起きる前の話ですけど、外界から流れてきた本に「精神的に向上心のない者は、ばかだ」って書いてありましたし♪
とりあえず今回はここまでにしておきましょう。
皆さんも私みたいに精神的に向上する様に努力して下さいね。