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『セーラー服の女の子が…』 作者: 産廃への征途
村紗水蜜はとても暇だった。
聖大師に帰依してからと云うもの人間の船を無闇矢鱈に沈める事はしなくなった。
だが偶に船に取り付いて驚かしてやるぐらいはする。
それは舟幽霊の生きがいの様な物だ。
島根の船乗りは度胸が有る。
流石、日本海の激しい荒波に揉まれ、厳しい寒さに耐える人間と言える。
瀬戸内海の船乗りはとても勇敢だ。
彼らが海賊だった頃から遊んでやっているが未だ心意気は変わらない。
沈める事さえしないが人間との肝試しはとても面白かった。
だが最近の人間は妙に元気が無い。
陸も何故か元気が無いし海はろくに船すら出さなくなる有様だ。
昔とは格段に違う鉄の塊の様な船に乗っているくせに度胸が無い。
今度スクリューを引っかいてやろうか。
そんなだから気分治しに南へ繰り出してみた。
暖かい島の人間ならきっと陽気で酒でも飲んでいるに違いない。
そう考えて村紗は沖縄にやって来た。
ところがどうだ。
見渡す限り焼け野原で何が起きればこうなるのか。
大鬼が本能のままに暴れてもこうは成るまいと云う有様だ。
そう、例えば砲口の大きさが40.6cmで長さがそれの50倍の砲で、1.5トンにもなる砲弾を高速でこれでもかと叩き込まれたり。
基準二万七千トンぐらいの水上移動基地から飛び立った飛行機で、500ポンド爆弾を嫌に成るほど落とされればこう成るかもしれない
そんな事は船を脅かしに行く時以外は飲むぐらいしかしない村紗には想像の外だったし、
当の現地人ですら悪夢だと否定したくなるほど現実感が無い現状では尚更だった。
だから誰かに事情を聞こうと実体化して散策を始めた。
最近気に入っている真っ白いセーラー服で。
焼け野原だけあって人に全然遭わない。
数少ない見つけた人も此方を見ると一目散に逃げて行くのだ。
幽霊っぽい姿はしていない筈で何処から見ても美少女の筈だと村紗はいぶかしむ。
人が逃げて行く理由が村紗だからではなく、白いセーラー服が上空の航空機からとても良く見えるからだとは当然判らない。
誰も機銃の的の傍には居たくないのだ。
村紗は腕を組んで考えだす。
死臭でもするのかしらんと真剣に自分の姿を確認する村紗には虫の羽音の様な音が近づいて来ている事に気が付かない。
虫の羽音の音源を操るのは索敵もこなす格別目の良い航空機乗り達だ。
幾ら数百mの上空からとはいえ白く目立つセーラー服を見逃す事などしない。
帰投途中だが一人ノコノコと出歩いている莫迦なジャップの水兵を見逃す理由にはならない。
きっと自分が乗っていた駆逐艦でも沈められてかろうじでオキナワに辿り付いたのだろうが、運がなかったな。
そう考えながら、編隊長自ら目標にアプローチを掛ける。
村紗が段々と大きく、煩いと言えるほどに大きくなった爆音に気付いた時は既に遅かった。
いくら4ボスの実力を持つ舟幽霊といえども実体化中に不意を撃たれれば只では済まない。
SB2C「ヘルダイバー」急降下爆撃機には二丁の20mm機銃が搭載されている。
航空機の戦闘範囲が陸戦とは比較に成らないほど広い為に、機銃の射程は長く高威力に設定されている。
陸上なら最低でも重機関銃に分類される銃だ。
その威力は初速が835m/s、分間800発にも及ぶ。
編隊長は熟練の艦載機乗りとして無駄弾を撃たなかった。
ボタンを一瞬押すだけで地上に土埃の線が出来上がり、それで十分だった。
その内、村紗に命中したのは二発である。
一発が肩に当たる。
航空機銃の威力は右腕が吹き飛ばして余りあるものだった。
幾つもの舟を沈めたであろう、しかし手折れそうなほど細く健康的な腕は躍動のままに空を飛ぶ。
致命的だったのは腰に命中したもう一発である。
村紗の柔らかい肉に侵入した20mm機銃弾は穴を開けるなど悠長な事では済まない。
肉を抉り取りながら貫通し、周りの肉や臓器や脊柱も丸ごと巻き込んで反対側に抜ける。
一発の銃弾によって上半身と下半身に引き裂かれ、上半身は支えを失い弾の慣性によって少しだけ飛んだ。
腐っても、いや真っ二つになっても妖怪である村紗はこの程度で死にはしない。
腰から下と右腕を欠いた状態でも彼女は生きていた。
着弾の衝撃で混乱しながらも状況を把握しようと努めていた。
羽音がいっそう大きくなったと思ったら視界がぐるんと一回転した。
地面に叩き付けられてその後にタタタッと云う音が聞こえた気がした。
何かに吹き飛ばされたのかと思ったが直ぐに違うと分かった。
丁度目の前に自分の下半身が見えたからだ。
上半身を失っても妖怪の優秀な神経が偶然そうさせているのか、それは下半身の腰と足だけで立っていた。
ふらふらと倒れそうに揺れて、しかし船乗りとして鍛えている脚線美は健在だ。
零れ落ちる筈の内臓は吹き飛ばされたのだろう。
下から見ると元腰から腸などはこぼれておらず、驚くほど綺麗である。
死亡などで筋肉が緩むと糞尿が垂れるものだが、内股に其れと見える物は無い。
おそらくそれも器官が根こそぎ吹き飛ばされたのだろう。
この地面に倒れている視点からだと短いスカートの中が見えそうである。
尤も自分のショーツ。
ましてや上半身が吹き飛んだそれなど見たい物では無い。
いくら美少女の物とはいえ、肉が覗く下半身だけに特別な感情を抱けるのはよっぽどの異常者だけだろう。
挿入しても筋肉が弛緩どころか上半身が吹き飛んでいるため内臓の圧力すら感じる事は出来そうに無い。
芸術的なバランスにも限界が訪れたのか、下半身が此方に向かって倒れる。
少し離れていたため自分の股に頭が挟まる様な事は滑稽な事は無かったが、倒れた拍子に残り少ない内臓が飛び跳ね顔にかかる。
そこまでが意識を確りと持てる限界だった。
死ぬ事は無いが自然に損傷が回復するまで眠りに付く事に成るだろう。
吹き飛んだ身体はそれに残る霊力が無くなるまで実体を保つ。
その後は霞のように消えるだろうが知った事ではない。
第一、周りに溢れている死体に紛れて目立たないと思う。
最後まで混乱した頭で村紗の意識は途絶えた。
御大の唯一完結した小説にある一場面。
それがとても産廃的に劣情を滾らせられる魅力を持っていたもので、
文章力とか有り得ない位ですが、感情の赴くまま書いてみました。
状況は元の小説そのままに村紗を入れただけで創作とは言えない程ですがお許しください。
でも無力に吹き飛ばされる女学生と村紗に対する愛は本物。
目の前に村紗の下半身が落ちてたら間違いなく持って帰るぐらいには。
産廃への征途
作品情報
作品集:
6
投稿日時:
2009/11/07 08:38:31
更新日時:
2009/11/07 17:38:31
分類
短編
村紗水蜜
征途一巻
武蔵は沖縄戦前に沈んでいるはずでは?
ただでさえ急降下爆撃機としてアレなのにそんなん積んだらアレだよ。
そもそも20ミリって人に撃つような代物じゃないよね。
>1
多分最上型巡洋艦のことかな?
御大(佐藤大輔氏)の作品中では、レイテ沖海戦では武蔵は沈まず
大和の代わりに沖縄に突入しているのです。
中将殿、自分は、SB2Cヘルダイバーより低性能なJu87Gスーツカに20mm積んで、露助共を血祭りにあげる、
りりかる☆ルーデルのほうが…。
>>4
しかも、大和の代わりに菊水作戦に行ったの、長門だし。
ちなみに貴子さんをぶっ殺した、
SB2Cのパイロット、後のブッシュ大統領なんだが。(親父のほう)
爆撃後、機銃掃射を行うため。
対空砲火なんてそんなに怖く無いし、機銃掃射で対空火器をつぶせば後続の味方がより爆撃しやすくなる。
あと、急降下爆撃機に前方機銃を積んでるのは割りと何処の国でもやってる
IL-2のことですね
ただ単に自分はヘルダイバーが優れた機体ではない
ってことが言いたかっただけです。言い方が悪かった。
>のび氏
つ キ109(75ミリ砲搭載機)
>4のおかげで自分の無知が理解できた。
そんなことより作品について語ってあげましょうぜ!(発端が言うな)
非軍オタの俺はコメントに入れねえよwww
村紗があの海戦を見ていたら大興奮だったでしょう
数万トンの舟がどんどん沈むのですから
調子に乗って主砲弾を誘導するぐらいは許してあげて下さい
>2
征途の武蔵は比較的脆弱な副砲に直撃弾を食らい弾薬庫に誘爆しました
>3
人を撃たない銃で人を撃つとこうなります
もこたんなら喜んで喰らってくれる筈です
>4
気まぐれで北海道へ行っていればソ連の輸送艦を幾らか沈めてくれたかもしれませんね
>5
機動性が悪くなっても戦車を撃破できる37mm機銃を増設して貰う閣下
戦後その秘密を知った連合は絶句したとか
>6
例えば戦記とかじゃ戦艦に爆撃した航空機がその後機銃掃射する描写を良く見ます
大戦型の航空機は殆ど前方機銃を積んでいますね
>7
IL-2といえばルーデル閣下に撃墜された航空機とも
>8
何故か航空機銃の意見ばかりで吃驚しています
それにしても軍オタ多すぎw
>9
此処は産廃ですので気にせずどうぞ
グロ描写が足りなかったですね