魔法使い系フワモテ愛されガールアリス

「かーぜー！はーふー！りーのー！早苗ーちゃーんー！
みーんーなだーいー好ーきーなー人気者のさなーえー！
さー！んーぱーいーでーもー！人気絶頂アーリースーにゃー負けるけどォーー！！アリアリアリアリスースー
あーいつのォー死亡かーいーすーうーはー いーぃったいー何ー回ーになってるんだろーォ！
早↑苗 早↓苗 わた↑し 美↓人 鼻↑糞うまいーーーｗｗｗｗｗｗｗ
アリ↑ス アリ↓ス あい↑つ 死↓亡 フラ↑グ立ちすぎーーーｗｗｗｗｗｗｗ
霊↑夢 霊↓夢 あい↑つ 邪↓魔だ あい↑つのせいでーー
主↑役 の座↓が いつ↑に なっ↓て も回ってこなーーーい」

「満足か？」
「うひっひジュル」
魔理沙が半ば飽きれつつ問うと早苗は不気味によだれをたらしつつ笑った。
「お前は毎日楽しそうでいいよなぁ」
「ガンボラッチョルス」
「どこの国の言葉だ」

「はぁ……」
「お、アリスじゃないか」
ふと魔理沙が顔を上げるとアリスがため息を付きつつやや猫背気味で見るからに『私不幸です』オーラを放出しつつトボトボと歩いていた。

「おーい、アリス」
「ちょっと、むやみに近付かないでよ いつ死ぬか分からないんだから」
魔理沙の存在に気付き慌てて距離を取るアリス。
「末期だな……」
「ええ……」
魔理沙はため息の理由を聞く前に理解した。
「でも人間が原因とは限らないぜ いきなり隕石が降ってきたり爆発したりして死ぬかもしれない」
「それはそうだけど……何で私ばっかり死ぬのよ」
「殺したくなるような顔なんじゃないか？」
「どんな顔よ……」
「んー」
と魔理沙は人差し指をグルグルと回し
「こんな？」
と早苗の方向でその指を止めた。
「あ？」
指を指された早苗は鼻をほじりながらこちらを見る。
「……確かにこれは殺したくなるような顔だけど、私はここまで落ちぶれちゃいないわよ……」
「はっは、まあ愛されてるんだよ、そんだけ」
「どうせなら普通に愛されたいわ……」
「ならお前がお前を殺す作者達を殺せばいいんじゃ？なかなか画期的だぜ」
「殺人はしたくないわ」

「アリス、愛されてる？」
そこで早苗が首を突っ込む。
「困ったことにそうらし……」
ボトン
とアリスの頭が落ちた。
切り口から噴き出す赤い鮮血が早苗を汚す。
「これで愛されるのは私だけ！！うひゃぁあああああああい！！」
アリスの頭を踏み付け狂喜乱舞する早苗。



「馬鹿だなぁ。死ぬ＝愛されてる だぜ」