このSSは合同企画
の参加作品です。
うんち、スカトロ、うんこなんて食えるかドボゲラァッ!!な人は回れ右をどうぞ。
◇ ◇ ◇
ある春の昼下がり、空をふよふよと飛ぶ一人の影があった。法衣を纏い、自らの体を全く露出させない姿で空を飛ぶのは命蓮寺の妖怪雲居一輪である。
その顔は苦痛を味わうかのように歪んでおり、細くスラリとした腕は腹部を強く押さえており、冷や汗を額に浮かばせながら今にも堕ちていくように飛んでいた、
「うぅ…うぐぅ、ど、どうしてこんなにお腹が痛いのよ。きっと今日朝食べたチーズが腐ってたのかしら…世の中にはカビの生えたチーズとか蛆の沸いたチーズとかあるぐらいだからあれも食べれると思ったのに…うぐぐぅ!」
上空は冷える。というのは知っていたが、それ以上に腐っていたらしいチーズを食べたことの代償を体で感じることになろうとは全くの予想外だった。
こみ上げてくる排泄への欲望とゴロゴロと鳴る腹痛に耐えながら飛んでいく内に森を見つけた。
「外でするのは気が引けるけど…も、もう我慢できない!!もう限界よっ!!」
もうすぐ排泄できると思うと菊穴が今にでも汚物を吐きたいとヒクヒクと震え。一輪の排泄感と腹部への痛みを増やしていく。
「んんっ!?もうすぐ出せると思うとこんなにお腹がっ、んぐふぅ、」
森に降り立ち近くに厠が無いか探そうと思ったがもう菊穴が汚物を吐き出したいとヒクヒクと震えるためすぐ近くの草むらで用を足すことにした。
「は、はやくしないと…服が、汚れてしまう!んぁん!!」
体に複雑に絡みついた衣服を乱暴に脱ぎさり草むらに腰を下ろす。一輪の菊穴はすでに限界であり。今すぐにでも腸で蠢いている汚物を吐き出したくてヒクヒクと震えていて仕方がなかった。
「ん、痛い!!痛い!!お腹が痛い!沢山うんち出ちゃううううう!!!」
ヒクヒクと震える菊穴から茶色のような色の液体を漏らす。そして何か詰め込まれている袋の封を破ったかのように便を吹き出した。
ブリュッ!!、びちびちびちびちびち…ヒクッ、ヒクヒクッ。
「あ、あぁ…出た…でもまだお腹が痛いわ。あぁ、お腹が冷える。」
そして菊穴が再び震え出し。糞を吹き出していく準備をする。
「んあぁぁっ!!さっき沢山出したのに!!また出ちゃう、嫌!!いやあああああ!!!!」
びちいっ!!ぶりゅ、ぶりゅりゅ!!びちゃ、ビチャビチャ!!
「はぁ〜、はぁ〜…出た。もうこれで大丈夫…」
ガサッ、と一輪が菊穴の痛みに苦しみながら衣服を纏おうとしたとき草むらを踏みつける音がこっちに向かってきていた
ガサッ、ガサッ、
「うーん。ここまでに迷ったのは久しぶりだなぁ、やっとウチに着くよ、って、そこの方!?なにしてらっしゃるんですか?」
「だ、駄目!!来ないでください!!」
一輪の様子から「来ないで」と言われても踏みとどまれる訳がなかった。そして男は一輪の足元で湯気を立てている糞を見た。
一輪は青ざめた顔で男に一つ聞いた。
「み、見なかったことにしてくれますよね?」
「…あ、あぁ。我慢できなかったのは仕方ないと思うよ。」
男はちらちらと一輪がぶちまけた糞を見ながら応対した、
内緒にしてくれるという男の感情に安堵し、一輪は衣服を纏い。命蓮寺に帰ろうとした。
「あ、おいっ!!尻ぐらい拭け!!この勢いだとかなり飛び散ってるぞ!!」
「…ちり紙、頂けますか?」
一輪は顔を真っ赤に染めながら男に頼んだ。糞をぶちまけた後の処理を忘れていたのを忘れていたのが恥ずかしかった。
「その、頂けますか?」
「ああ、誰だって汚れているのは嫌だろう。」
男は一輪にちり紙を渡した。一輪はちり紙を受け取ると再び草むらに腰を降ろし。陰部付近に飛び散った粘着く物体を菊穴を撫でるように拭き取った。
「ありがとう。ここまでしてくれるなんて、人間には珍しいです。」
「いやいや、しかしウチの目の前であんなに唸ってるなんて…食べ物には気をつけような。お、そうだ、ウチの薬屋で作った整腸剤でも持っていくかい?下痢はいつくるか分かないからな。」
男が心配そうに。しかし営業をする者の笑顔で一輪に聞いた。しかし一輪も甘えてばかりも良くないと思ったのか男に礼を言い、衣服を丁寧に纏って命蓮寺に戻る準備をした。
「ありがとう、でも私もそろそろ帰らないと。家族が心配しているの。」
「そっか。また会えることを。」
「ええ、会えることを願ってます。」
一輪は男に礼を言った後、手振って飛びたった。
「あぁ〜。すっきりしたーこれからは食物の管理と体調の管理をしっかりしないとね。」
腹の痛みが無くなったことにより元気に飛んでいた一輪は男の視界からだんだん小さくなっていき。最後には消えた。
その様子を見て、男は頭を掻きながら呟いた。
「あの子…ちり紙握りっぱなしだったような…というかこの排泄物…畑にでも撒いたら肥料になるだろうか…『美人の糞で作られた作物』って感じに…」
男は商売を考えると小さく笑った
「あの子が可哀想だな。やめといてやるか…」
「ただいま。ふぅ。ごめんね、今すぐご飯の準備するから…」
一輪が手に使用済みのちり紙を持っていることに気づいたのは命蓮寺の玄関でのナズの言動だった,
「一輪。その右手に握りしめているもの、臭いよ。」
今日も命蓮寺は平和であった。
一輪さん、あなた、何てものを(泣)
そして男の優しさに頬が緩みました
擬音のつぼみがひくつく表現も見習いたいものです。
ネズミじゃ!ネズミのしわざじゃ!
あと絶対ナズのせいですよねこれ
そのまま巻いたら、畑に虫が一杯ついて悲劇の再生産が!
……それはそれで。
そしてこの企画のおかげで、risyeさんのスカトロSSが読めたことに感謝!
一輪さんの受難の主原因はナズーリンにあると確信しています☆
risyeさんのドジっこ一輪さん可愛いです
スカなのにほのぼのしてて何だか癒される・・・