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『迷い鼠と悪戯兎』 作者: もみぢ
永遠亭の周囲を囲む様に生える迷いの竹林。
夜明けごろのその中に一人の影があった。
幸運の素兎であり、裏腹に腹黒い内面を持つ地上の妖怪兎、因幡てゐである。
て「今日は何してあそぼっかなー。誰か迷いこんだ人とかいないかなー。妖怪でもいいけど。」
ガサッ
て「!」
向こうに誰かがいる。
ダウザーの小さな大将こと、ナズーリンであった。
ナズーリンは此方に気づいていないようである。てゐは彼女をしばらく監察することにした。
ナ「おーい!誰かいないのかーっ」
どうやらナズーリンはこの竹林で迷ってしまったようだ。
ナ「むう、ロッドに反応があると思い入っては見たものの・・・なんなんだ?この竹林は・・・。入ってしばらくればロッドが狂って使えなくなったし・・・まるで樹海のようだ・・・。」
て「っくく・・・ふふ・・・」
てゐは気づかれないよう笑いを堪えている。
ナ「一直線に進んでいればそのうち出られると思ったが、どうやら同じところをぐるぐる回っていたようだったし・・・くそ・・・。」
実はナズーリンは結構な方向音痴で、普段がダウジングロッドを使うお陰で道に迷ったりすることはなかった。しかしダウジングロッドを使えなくなった今では。
ぐぅううう・・・
ナズーリンのおなかが鳴る。
ナ「昨夜からこんな状態だ・・・腹が・・・減ったな・・・。」
ネズミを呼び出し、そいつを食うという手段もあるが、流石に共食いは気味が悪く、最終手段と考えていた。
ナ「少し・・・眠るか・・・」
夜明けごろで一番冷える時間帯だったが、不安や空腹により夜は眠ることができなかったのである。
よほど疲れていたのであろう、ナズーリンは少し広いスペースを見つけると、倒れこんで、眠った。
てゐはナズーリンをターゲットにいたずらをすることにし、一度永遠亭に戻っていった。
しかしそれはてゐにとっては小さないたずらに過ぎなかったが、ナズーリンにとって一生忘れられないものとなるのであった・・・。
ナ「・・・ん・・・っ?」
日が昇った頃、ナズーリンは少し懐かしい匂いで目を覚ました。チーズだ。こんな竹林の中にチーズの匂いがする。
そこから少しだけ離れたところにチーズが落ちていたのである。
ナ「はて・・・先ほどここらを見たところこのようなものはなかったが・・・疲れていたのかな・・・。・・・いや、これは見るからに不自然だろう。」
空腹につられ手を伸ばしそうになるも、我に返る。
ちっ。
てゐは遠くで、小さく舌打ちをした。
ナ「食べ・・・られるのか・・・な・・・?」
しかしナズーリンはすぐ食べようとはしなかった。
思えば不自然である。空腹の私が目覚めるとそこには、私の大好物の、チーズがあったのだから。
ナズーリンはネズミを一匹呼び寄せ、一切れ、チーズを与えた。
ネズミはおいしそうにチーズをほうばる。数分経ってもネズミは苦しんだりする動作を見せなかった。
ナ「毒は・・・入っていないようだな・・・」
入っていないといっても即効性の毒が入っていないということであるだけで、安全を求めるにはまだ様子を見る必要があった。しかし彼女は空腹の為、そこまで待てなかった。
ナ「・・・いや、私には毒なんて盛られて殺されるなんて思い当たる節はないし、・・・そうだ。もともとここにおいてあったんだ・・・」
空腹と疲労により思考力が低下してしまっているようだった。
ナ「い・・・いただきます・・・!」
ばくっ、と大きな口をあけておいしそうにチーズをほうばる。
しかしそれはてゐの思惑通りだった。
て「やっぱりネズミ、食べ物に釣られるおばかだウサ。」
ナ「ふう・・・腹は満たしたが・・・これからどうするか・・・。」
ナズーリンは少し考え込んでみたが竹林から出る手段は思いつかなかった。
待っていても仕方がなく、ナズーリンは適当な方向に歩を進めていった。
てゐは気付かれない様に後をつけて行く。
十数分程歩いたところであった。
ナ「やっぱり同じところをぐるぐる回ってるような・・・特殊な空間なのか・・・?だとしたら理論的に考えても無駄・・・」
ぐるるっ
ナ「っ・・・?」
ふいにナズーリンは腹に何か不快な感覚を感じた。
ぎゅるるるるっ!
ナ「うう・・・腹が・・・やはりあのチーズが痛んでたりしたのかな・・・味あわずに食べてしまったせいで腐っているのに気がつかなかったのかも・・・」
答えは少し違った。
てゐがチーズに下剤を入れていたのである。その場で即座に聞くような超即効性はないものの、結構な即効力である。
て「効いてきた効いてきた・・・!」
ぎゅるるっ、ごろろろろっ
ナ「くぅ・・・ぁぅっ・・・まずいな・・・早くこの竹林から出て出してしまいたいが・・・」
おしっこは流石に我慢できず、そこいらで済ましてしまっていた。しかし、大きい方は流石に抵抗がある。
ナ「うぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
一歩一歩歩みを進めていく。この方向に進んでも出られるという保障は無いが。
数分がたった。ナズーリンは長い時間、長い距離を歩いていたように感じたが、実際は数百メートルほどしか進んでいなかった。
ぐーっ、ぐぎゅるるるるるる!
ナ「くっ・・・もう、限界だ・・・仕方ない・・・」
ナズーリンが排泄する為、スカートに手を掛けようとしたその時だった。
て「あれ?どなたか居るんですか?」
ナ「!!?」
さっとスカートから手を離すナズーリン。
てゐはこのときを待っていたのであった。
て「あ、やっぱり誰かいたんだ。」
初めて会ったように振舞うてゐ。何も表情に出さず嘘をつくのは朝飯前だ。
ナ「あっ・・・あの・・・あなたは・・・」
て「ん?私は因幡てゐ。この竹林に住む兎よ。」
突然の嬉しい出来事に便意が薄れる。
ナ「そうなんですか・・・私はナズーリンと言います。あっ、竹林に住んでいるということは、この竹林の抜け方を知っているんですか・・・!?」
せっかくであった人(?)である。いつものしゃべり方ではなく敬語を使うナズーリン。
て「知ってるわよ。私も竹林の向こうに行こうと思ってね。やっぱり迷ってるのね。そうだと思ったわ。」
ナ「はい・・・昨日の夕方ごろからなんです。」
て「それは大変ね。いいわ、つれてったげる。」
ナ「ありがとうござ・・・」
ぎゅるっ
ナ「いまぁっ・・・す・・・」
て「ん?どうかしたの?」
ナ「あっ・・・いいえ・・・何でも・・・ありません・・・」
必死に便意に耐えていることに気付かれまいとするナズーリン。無論てゐにはそれがバレバレであった。
て「こっちよ。」
ナズーリンは少し前かがみになりながらもてゐの後を付いて行く。
さらに数分後・・・
ぎゅるるる・・・
ナ「(くぅ・・・やばいな・・・このままでは・・・)」
只でさえ野糞には抵抗があるのに、こんな優しい人(?)の前で排泄するのは出来ないナズーリンである。
ナ「あ・・・あの、外まであとどのくらいですか・・・?」
て「んー、大体四、五十分て所かなー?」
ナ「そ・・・そうですか・・・(うう・・・それまで、我慢できそうに・・・ない・・・」
て「(この子何十分もがんばるわねぇ・・・)」
ぎゅるるっ!
ナ「っ・・・!」
ぶ・・・ブゥーッ
ナ「あっ・・・」
て「あら、あははは、やだねー、ナズーリンちゃん」
気さくに笑い飛ばすようにてゐが言う。
ナ「あっ・・・あははは・・・すいません、ちょっと力んじゃったら出ちゃって、失礼しました・・・」
顔を真っ赤に染めたナズーリンが言う。
て「(限界が近いようね」
ナ「っ・・・ぅ・・・(うう、恥ずかしい・・・どうしよう・・・もう・・・出ちゃう・・・」
必死に表に出さまいという感情、衝動が意思に反して勝手に出てしまう。
て「さ、行くわよ」
ナ「はっ、はいっ・・・」
ぎゅるっ
てゐは聞こえていない振りをしていたがナズーリンのおなかの音がはっきり聞こえていた。
ナズーリンが歩みを進めようとしたその時。
ザッ
ナ「え・・・?」
ナズーリンの体が一瞬宙に浮く。
ぎゅるるるるっ!ごろろろ!!
それと同時に強い波が襲い掛かってきた!
ナ「あ・・・あうっ!!」
ナズーリンは転んでしまった。といってもさりげなくてゐが足を掛けていたのだ。
て「あ、だ、大丈夫?」
ナ「大丈夫で・・・ひうっ!」
ブビッ
ナ「あ・・・」
ブジュジュジュジュジュッ!!
ナ「あああああ・・・」
て「(!)」
床を這うような体制の彼女のおしりから大量の汚水があふれ出てきた!
今までのナズーリンの我慢が一瞬で無駄になった時だった。
ブジュジュジュジュッブリブリブリィ!!
ナ「あうううう・・・」
さっきまでの一人の状況ならまだしも今は他人に見られているのである。
今まで彼女が願ってきたことが皮肉にも彼女に更なる羞恥をあおらせた。
ブリュリュリュリュ、ブブブブブ!!
彼女はうつむいたまま目に涙を浮かべていた。
ナ「(もういい・・・手遅れだ、全部出してしまえ。もう・・・死にたい・・・」
彼女は腹に力を込める。
ブボボボッ!!ブウウウッ!ブジュッ、ブリブリブリ、ブブーッビジュッ!
気体と液体と固体が混ざり合う奇妙な音を立て彼女は排泄を続ける。
ブ・・・ブリリッ・・・プウッ
あふれ出ていた便の勢いが弱まり、やがてとまった。
彼女のスカートは茶色く変色し悲惨の限りである。
ナ「あぁ・・・てゐさんすみません・・・道案内していただいている最中にこんな見苦しい姿を・・・」
うつむいたまま両目から涙を流し、顔を真っ赤に染めた彼女が言ったが、返事は返ってこなかった。
顔を上げたナズーリン。だが、そこにてゐの姿は無かった。
ナ「てゐ・・・さん・・・?」
遠くから大笑いする声が聞こえ、それが徐々に遠のいていった・・・・・・。
彼女は初めてだまされていたことに気がついた。
彼女は下痢便の海の中に座り込んで大声で泣き続けた・・・。
因みにその後
お漏らしから1時間ほど立ったろうか。彼女はいくらか冷静さを取り戻した。
ナ「うう・・・臭い・・・どうしよう・・・」
いままで気にも留められなかったがすごい臭いだ。
ナズーリンはそこらにある葉っぱを使い、体についた便や、汚水でよごれたスカートをぬぐい、それを履いた。
こんなものつけて居たくないが、もしこの後ここから出られたとしても裸は嫌であった。
だがパンツは流石に酷いことになっているので捨てた。
自分の下痢便に土や落ち葉をかぶせ、パンツは埋めた。
ナ「・・・そうだ・・・どこかで見たことがあった。」
ナズーリンは思い出したのだ。どこかで聞いたことがあったのだ。人や妖怪を欺いて楽しむ白い兎のことを。
あの時は便意に耐えるので必死で気がつかなかったのである。
ナ「くそ・・・待て・・・あいつが嘘をついているなら・・・」
ナズーリンはてゐがさしたのとは逆の方向に歩みだした―――
数十分後、ナズーリンは元の竹林の入り口に出てくることが出来た。1日ぶりに。
こんにちは。もみぢです。
今回はナズーリンをてゐに陥れられたかわいそうな感じにしてみました。
ナズーリン本当に可愛い。
もみぢ
- 作品情報
- 作品集:
- 7
- 投稿日時:
- 2009/11/25 15:08:42
- 更新日時:
- 2009/11/26 00:08:42
- 分類
- スカトロ
- ナズーリン
- お漏らし
マジGJ
え?スカトロ・・・はあはあはあ・・・
最後になんとか機転を効かせたナズもいいね