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『肉叩き器』 作者: どっかのメンヘラ
「アリス〜!おーい!来たぞ〜!」
魔法の森の中ほどに立つ決して立派ではないが白い小奇麗な洋館。その前に立っていたのは白黒の魔法使い少女、霧雨魔理沙だ。
「ちょっと待ってて。今そっちに行くから。」
白いドアの向こう側からこの洋館の主の返事の声が聞こえる。
「ああ、いらっしゃい魔理沙。早かったわね。」
扉が開く。出てきたのはこの館の主、アリス・マーガトロイド――魔理沙のよく見知った人物だ。
「いやあ、うまいもん食わしてくれるって言うからダッシュでやってきたぜ。」
魔理沙はうれしそうに言った。
「まったくしょうがない食いしん坊ね・・・。まあいいや、入って。」
魔理沙はアリスがそういう前から入ってきていた。
「お前から私を家に呼ぶなんて珍しいじゃん。なんかいいことでもあったのか?」
「別に、ただ気が向いただけよ。」
アリスはせせら笑いながら答えた。
「おじゃまするぜ、ところで今日は何食わしてくれるんだ?」
「ステーキよ。魔理沙はお肉好きでしょ?」
魔理沙の顔がぱっと明るくなった。
「うわ〜お!肉なら大好物だぜ!ステーキなんてすげえゴージャスじゃん!昼飯抜いて来た甲斐があったぜ!」
子供っぽく喜ぶ魔理沙にアリスは少しあきれながらつぶやいた。
「もう・・・子供っぽいんだから。」
そして2人は洋館の綺麗な廊下を歩き、客間へ入った。ここはアリスが道に迷ってこの家をたずねてくる人間をもてなすために使っているものだ。
魔理沙はアリスに導かれるがままに席に着いた。魔理沙は帽子を取ると椅子のそばに置いた。
客間はいつもと変わらずきちんとしていた。部屋に並べられたおしゃれな家具や小物、壁には親しい友達の写真が掛けられている。
「相変わらずきちんと片付いてるな。まったく人形遣いはうらやましいぜ。部屋の掃除とか楽そうだし。」
魔理沙は辺りを見回しながら言った。
「なにいってるのよ。この部屋は人形は使わないで一人で片付けたわ。あなたのめちゃめちゃな部屋もこのぐらい片付けたらどうなの?」
アリスはやれやれと言いたげな顔で返した。
「悪いけどお断りだぜ、綺麗過ぎる部屋にずっと居ると生きた心地がしないんだぜ。」
魔理沙は人差し指を左右に振りながらいった。
「はいはい。じゃあ私はステーキ焼いてるから席について待っててね。飲み物とかパンの用意は上海がするから。」
「分かった。じゃあ私は天才シェフの料理が出来上がるまでまったり待ってるぜ!」
アリスは笑顔で部屋を出た。
――今日、私は自分の孤独な人生へ復讐をするわ。自分の中に渦巻く破壊衝動と心を打ち砕くようなむなしさのために・・・。――
客間を出たアリスは居間のキッチンに来た。明るい空色のタイル張りのよく整頓された綺麗なキッチンだ。
アリスは河童からもらった冷蔵庫から、経木に包まれた牛のもも肉の塊を出した。その暗赤色の塊を経木から出すと、それをまな板の上に置いた。
キッチンのシンクの下の開き戸から包丁を取り出す。肉を切るための細く、長く、切れ味の鋭い包丁だ。アリスはもも肉に包丁を入れた。
包丁をすっと引いてゆくと、刃は肉のなかに吸い込まれていき、一切れの肉を肉の塊から切り離した。
残りの肉の塊をまた経木で包んで冷蔵庫の中にしまったアリスは、またシンクの開き戸を開いて、こんどはハンマーのような物を取り出した。取っ手の先には、おろし金のようなでこぼこの表面の四角形のアルミ合金の塊がついている。
アリスはその珍妙なハンマーを肉の上に振り下ろした。
どちゃ。
肉が情けない音を出して潰れた。肉の血抜きが不十分なのか、飛び出た肉汁が空色のタイルを点々と赤黒く汚した。
ハンマーが肉を離れ持ち上がる。肉にはハンマーの表面のおろし金の模様がくっきりと残っていた。
アリスはまたハンマーを振り下ろす。やわらかいものが潰れる音がする。壁の赤黒い点々がまた増えた。
肉は叩かれてゆくうちにその形をどんどん平たくしていった。
この調理器具、所謂肉叩き器はその名の通り肉を叩いてやわらかくし、美味しくするためのものだ。これで肉を叩くと表面のでこぼこが肉の繊維を断ち切り、ほぐしてやわらかくしてゆくのである。
肉がかなり平たくなったところで、アリスは肉を叩く手を止めて、頭上の棚からバットを取り出し、その中に肉を置いた。
アリスは冷蔵庫から赤ワインを取り出し、バットの中に注いでゆく。銀色のバットの中は肉と同じ暗赤色に染まった。
アリスはまな板をシンクの中へ置くと、開きからまた別のまな板を取り出した。肉を切るための先ほどのまな板とは別の、野菜用のまな板だ。
アリスは冷蔵庫からレタスとトマトを取り出すと、葉を一枚、二枚、三枚とはがし、書き損じた手紙でも破るかのように引き裂いていった。アリスはそれを純白の陶器の小鉢に盛り付けた。レタスを小鉢に乗せきったところで、アリスは赤く熟したトマトへと手を伸ばした。
野菜用の小さめな包丁を手に取るとトマトの艶のある表面にあてがい、そっと引いた。薄皮が包丁の刃に引き裂かれてゆく。
トマトは潰れることも皮だけ破れることも無く、二つに割れた。
半球となった二つのトマトの一つをまた二つに割り、緑色のへたを取るとまたふたつに割った。
四枚のトマトのスライスをサラダに乗せたアリスは、片割れの半球のトマトを手に取ると、口に持って行き、かじった。
――あなたは私を愛している振りをした。そしてその偽りの愛が私をこの闇に突き落としたのよ・・・。――
「お待たせ。出来たわよ。」
ステーキとサラダを魔理沙の目の前に出すアリス。
「おお!おいしそうだなあ・・・う〜んいいにおい!」
魔理沙は目の前に出されたステーキに大喜びだ。
「いただきまーす!あむっ、んぐんぐ・・・ん〜!柔らかくてうまい!」
アリスはうれしそうに微笑んだ。
「そう・・・よかった。」
アリスはテーブルの向かい側に座り、夢中で肉を頬張る魔理沙を見つめた。
(魔理沙は本当に可愛いわね・・・。)
「美味しいなあ。ここ最近キノコしか食べてなかったからうれしいぜ!」
(ブロンドの髪も。)
「むぐむぐ・・・あむ・・・もぐもぐ・・・。もう肉なんでどれぐらい振りだろ?」
(金色の琥珀みたいな目も。)
「はむっ・・・、去年の正月もキノコしか食べてなかったし。」
(雪のように白い肌も。)
「そういえばクリスマスもキノコだけだったっけなあ。よく考えたら一年ぶりだったぜ!」
(全部綺麗だわ・・・。)
「一年ぐらい前さ、ボタン鍋を霊夢におごってもらったんだよな・・・ってどうした?私の顔に何かついてる?」
アリスははっとした顔であわてて答えた。
「なっ、なんでもないわ。ちょっとぼっとしてただけ。」
「ふーん。」
魔理沙は少しの間アリスの顔を見ていたが、彼女の興味はすぐに自分の目の前に置かれた食べさしのステーキに戻った。
――私はあなたを恐れていた。でもあなたを愛していたわ・・・あなたの中途半端な優しさが私を体の心から焼き尽くすまではね。――
「ふ〜ご馳走様でした〜。いやあ美味かった美味かった・・・。でもお前が本当にこんなに美味いもん食わしてくれるなんて本当に珍しいよな?何かたくらんでるんじゃないよな?悪いけど私は『お前からは』何も盗んでないぜ。」
アリスは自分のグラスに上海人形が持ってきた赤ワインを注ぎながらすました様子でいった。
「別にそういうわけじゃないわよ。今日は特別な日だからあなたにご馳走してあげようと思ったの。」
魔理沙は「あれ?」とでも言いたげな顔をした。
「特別な日?今日は私の誕生日じゃないぜ?アリスの誕生日だってまだまだ先の話しだし霊夢の誕生日はもっと先だし・・・あ、そういえばパチュリーの誕生日はいつだったっけな・・・?」
アリスは微笑みながら言った。
「あら?分からないの?魔理沙は勘がよさそうだから気づくと思ったんだけど・・・。」
「なあ?何だよアリス?今日は何の日なんだい?」
魔理沙がへらへら笑いながらアリスに問いかける。
「さあ、何かしらね?」
「もう・・・意地悪しないで教えてくれよ。」
アリスは微笑みながら答えた。
「あなたが私に教えてくれた日よ・・・あなたの私への愛は嘘だって。あなたは私のことを愛していなかったって。」
魔理沙のすべての挙動が止まった。魔理沙は表情も、手も、足も、首も視線さえも動かさなかった。そしてすべての彼女の活動はアリスの言葉の意味を判断することに向けられた。
「・・・・・、え?」
アリスは相変わらずにこやかに微笑むばかりだった。
「魔理沙、覚えてるわよね?さっき言ってたものね。今からちょうど一年前にあなたが霊夢のところでご馳走になった時のこと。」
魔理沙は固まったままだったが、とりあえずイエスという感じに頷いた。
「私もあの時ちょっとした用事があって博麗神社にきてたのよ。あなた達は気づいてなかったみたいだけど・・・。」
一年前のことである。
「魔理沙居るかしら・・・?早くしないとパンが固くなっちゃうわ。」
そういいながらパンの入ったバケットを持ち博麗神社の境内に下りてきたアリス。
今日はパンを焼いたので魔理沙と食べようと思い魔理沙の家に行ってみたがあいにく留守にしていた。
どうせ彼女のことだから博麗神社に遊びに行ったのだろうと思いやってきたのだ。
本当は魔理沙と二人っきりで食べたかったけどせっかくだから霊夢にもあげよう。
そう思って神社の建物の一つ、霊夢の居住している建物へ向かった。
「・・・魔理沙・・・だ・・・いや・・・。」
「・・・ん・・・霊夢・・・だぜ・・・。」
二人の声が微かに聞こえた。やはり魔理沙は霊夢の家へ来ていたようだ。
建物に近づくにつれて二人の声が段々と大きくなってきた。
縁側に来たところで、アリスは足を止めた。
「・・・んぁ・・・だめ・・・あん!・・魔理沙・・・そんなところ・・・いや・・舐めちゃダメ・・・。」
「何言ってるんだよ。お漏らしみたいにこんなにぬらして・・・。本当はもっと欲しいんだろ?」
二人のいやらしい声が聞こえる。
「ううぅ・・・あなたがいやらしく弄繰り回すからよ・・・。」
何をしているのか分からなかった。いや、分かりたくなかった。知識が無いわけじゃない。考えられない。考えたくも無い。
そのまま部屋に入る二人の声が隣の寝室から聞こえてきた。
部屋の真ん中の炬燵には空になった土鍋とおわんが並べられ、部屋にはイノシシ特有の獣の臭いが充満していた。
そして寝室から二人の声がした。
「あん・・・いやぁ・・ああん!・・はっ・・・恥ずかしいよ・・・。」
「何だよ霊夢、いつもすました顔してる癖にさ。こんなに助平な奴だったんだな。巫女失格だぜ。」
「ううぅ・・・魔理沙の意地悪・・・。」
襖が少し開いていた。アリスはその間から部屋の中を覗いた。
「ほら、霊夢。股開けよ。私と一緒に気持ちよくなろうぜ。」
「・・・あぅ・・・うん・・・あんまり見ないでよ・・・。」
そこには魔理沙と霊夢が居た。布団の上で、生まれたままの姿で、互いの体を触りあいながら、恥ずかしいところを弄繰り回しあいながら、、口付けをいっぱいしながら。
「・・・綺麗だな。ピンク色してて、つるつるで、ビラビラも小さくて。処女膜だって少しも破れてない。」
魔理沙が霊夢の秘所を指で押し広げながら言った。
「いやぁ・・・そんな恥ずかしい事いわないでよ・・・。」
「じゃあいくよ・・・霊夢のエッチなあそこを私のあそこで慰めてやるよ・・・。」
「いやぁ・・・あん・・・ううん・・・そんな・・あん!・・・いやらしく腰をううん!・・・動かさないでよ・・・あん!」
魔理沙は霊夢にキスしながらその濡れそぼった幼い割れ目に同じくらい幼い自分の割れ目を押し当てた。
「あん・・・んん・・・魔理沙ぁ!・・あん!・・・。」
「はぁ・・はぁ・・ああ!・・・霊夢・・・霊夢・・・愛してるぜ・・・はぁはぁ・・・愛してるぜ霊夢・・・。」
互いの秘所を摺り合せながらあでやかな声を上げる二人。障子を一枚隔てた向こうで、アリスは何も言わず立っていた。
アリスの頬を伝って、一つ、また一つと涙が跡を残して流れていった。
(魔理沙・・・あなたは私には一度だってしてくれなかったことを霊夢にはするのね・・・。一度だって言ってくれなかった『愛してる』って言葉も霊夢には言うのね・・・。)
アリスは境内を出ると無言でパンを地面に投げつけた。そして何度も、何度も、パンがつぶれ、土で汚れ、粉々になって、地面と完全に同化するまで、何度も、何度も、踏みつけ続けた。
アリスの顔には怒りも、悲しみも、悔しさも、どんな表情も表れていなかった。ただルビーのような色の目から涙を零し続けた。
(魔理沙・・・どうして私を裏切るようなことをするの?何で思わせぶりな態度をとるの?私はあなたのことをこんなに愛しているのに何であなたは私を愛してくれないの?)
「ねえ魔理沙、魔理沙は私のこと好き?それとも嫌い?どっちなの・・・。」
アリスは表情一つ変えずに立ち上がった。魔理沙はあ然とした顔のままだ
「私のことが好きなら何で霊夢にしてくれてたことを私にしてくれなかったの?私のことが嫌いなら何で私にこんなに優しくつきあってくれるの?ねえ魔理沙。」
ふと魔理沙はアリスの手元を見た。手にはアリスが先ほど使っていた肉叩き器が握られていた。魔理沙は本能的に身の危険を感じた。
「な・・・何言ってるんだぜ?あたしはアリスのことも大好きだぜ!ただアリスは霊夢と違ってそういうことあまり好きそうじゃなかったからしなかったんだぜ!本当だよ!」
アリスは答えない。ただいつもの笑顔を魔理沙に向けるだけだ。
「ねえ魔理沙、私は魔理沙のことが大好きなのよ。一緒になりたい・・・いや、一つになりたいってずっと思ってたの。魔理沙だってそう思ってるでしょう?だって私は魔理沙のことがこんなに好きなんだもの。魔理沙だって私と同じ気持ちよね。私が望むことは魔理沙だって望むはずよ。」
「ちょっと待てよ!落ち着け!!落ち着けよ!!何言ってるんだよ!!私が霊夢とあんなことをしたのが気に入らなかったのか?!なら謝るよ!!霊夢と付き合うのもやめるから!」
「魔理沙、私はただあなたが欲しいの。あなたと同じ一つの体になりたいだけなの。あなたを私以外のすべてから守りたいの。」
人形達がどこからとも無く集結して魔理沙の手足を押さえつけた。
「おい!!やめろよアリス!!冗談はよせ!!」
「弾幕から、八卦炉から、古道具屋の店主から、森のキノコから、お寺の魔法使いの女から、パチュリーの本から、そして霊夢から・・・あなたが少しでも興味を抱いたものすべてからあなたを切り離したいの。」
アリスは肉叩き器で魔理沙の頭を思い切り殴った。
「ぐあぁ!!」
床に倒れた魔理沙の頭を再度殴りつけた。魔理沙のブロンドの髪は血に染まった。
「ぐぐぅ・・・アリス・・・やめてくれ!・・・お願いだから。」
助けを懇願する魔理沙の頬をアリスは肉叩き器で殴打した。魔理沙は声にならない排気音と二三本の歯を口から吐き出した。頬には肉叩き器のヘッドの模様が血にぬれて残った。
「そしてその興味すべてを私に注いで欲しいの。それが私も魔理沙も幸せになる唯一つの方法なの。あなたはそれを心から望んでいるはずよ。」
アリスの手にはいつの間にか大きな肉切り包丁が握られていた。
「アリス!!やめろ!!正気になれ!!正気になってくれ!!お願いだ!!やめろ!!!やめろ!!やめっ・・・・!!」
どすっ。
魔理沙の右腕に肉切り包丁が突き刺さった。刃先は二の腕を貫通してカーペットの床に刺さっていた。
「だって私はこんなにも魔理沙のことを愛しているんだもの。」
部屋に魔理沙の声にならない叫び声が響いた。
「うああああああ!!いだいいいい!!!やめで!!」
(ああ・・・こんなに大声を張り上げてる。そんなに声を出さなくてもちゃんとあなたの声は聞こえてるわよ。)
「いぎゃあああ!!腕が!!腕が取れちゃう!!!」
(魔理沙の包丁を刺した腕から血を吹き出させてるわ・・・。こんなに部屋を汚して・・・。そうやって部屋を汚して私の気を引く必要なんて無いのに・・・。)
「うぎゃあああ!!!骨えぐらないで!!やめで!!やめで!!やめでえええええ!!」
(魔理沙が必死に手足を動かして人形達を振り払おうとしてるわ・・・。私に比べたらそんな人形達なんてゴミクズ以下なのね・・・。そんなに私のこと愛してくれてるなんてうれしいわ・・・。)
「いぎいいいい!!骨が割れたあああ!!いだい!!やめで!!死んじゃう!!死んじゃう!!ああああ!!」
(魔理沙が私の腕をつかんでくるわ。そんなに爪が食い込んで血が出るほどつかまなくていいのに・・・そんなことしなくても私はどこへも逃げないわ・・・。)
「うぎゃあああああ!!いやあああああ!!助げで!!助げで!!助げで!!助げで!!助げでええええええええええええええ!!」
魔理沙の断末魔の悲鳴は白い洋館の中で響き続けた。
「あむっ、んぐんぐ・・・ん〜、柔らかくておいしいわ。」
魔理沙は答えない。アリスに抱えられてただ腕から血を流しているだけだ。
「むぐむぐ・・・あむ・・・もぐもぐ・・・。魔理沙とっても美味しいわ。魔理沙、いいお肉を食べさせてくれてありがとう。」
傍らには切り口の辺りを叩き潰された腕が転がっていた。アリスはよく叩き潰された魔理沙の腕肉を口の周りを真っ赤にしながらくちゃくちゃとかんでいた。
「魔理沙と一つになれて本当にうれしいわ。魔理沙、愛してるわ・・・心のそこから愛してるわ・・・。」
魔理沙の目には光は無い。体も動かない。心臓はとっくの昔に止まった。でもまだぬくもりは残っている。
「魔理沙の移り気なところが許せないこともあったけど、今なら魔理沙のことをすべて許せるわ。でも当たり前よね。あなたは私をこんなに愛してるし私もあなたをこんなに愛しているんだもの・・・。」
魔理沙の腕肉を飲み込んだ。喉の中をくすぐりながら生肉が降りてゆく感覚にアリスは身震いした。
「これでずっと一緒に居られるわね。魔理沙。」
アリスは優しく血にぬれた魔理沙のブロンドの髪を撫でた。
――私はあなたを心から愛していた。でもあなたを憎んでも居たわ。時々、私は自分の愛をぽっかりと口をあけた穴のように感じたわ。私を飲み込もうとする穴の様に・・・。――
魔理沙の青くなった唇に自分の唇を合わせると、アリスはこういった。
「愛してるわよ、魔理沙。」
アリスは自分の目から零れ落ち続ける涙の意味を理解することはできなかった。
ジャーマンのメタルコアバンドはやはりキャリバンが至高。ヘヴン・シャル・バーンのほうがいいとかいってる人が多いけどやっぱりキャリバンが至高。でもキャリバンが至高ならデッドロックは究極。
http://www.youtube.com/watch?v=Zb4K43o3XlE
どっかのメンヘラ
- 作品情報
- 作品集:
- 7
- 投稿日時:
- 2009/11/26 04:35:51
- 更新日時:
- 2009/11/26 22:58:43
- 分類
- 肉叩き器
- アリマリ
- カニバリズム
- ヤンデレアリスが俺のジャスティス
やっぱアリスは優しい子だな
間接的に狼狐が魔理沙を食べるなんてっ!
涙流してる場合じゃないだろ?
しかし、このアリスは素敵だ。