魔理沙のひ・み・つ☆

「イョーオだぜ、死なないピープル」
妹紅が今日煮物にして食べる予定の大根や人参などをもちもち収穫していたところ、
幻想郷一の女たらしこと、マリッサ・キリサーメが話しかけてきました。

「どうした女たらし、連れはいないのか」
「ちとばれちまってな。そいつらに生ゴミ収集車に入れられたんだぜ」
魔理沙はばつが悪そうにパツキンロングの髪をくしゃりと潰した。
「そいつら･･････？ 何またかけていたんだ？」
妹紅が疑問に思って聞いてみると･･････

「３５」

「そりゃあ、ばれるわ。」
呆れて物が言えなくなった彼女は、せっせと収穫物をかごに入れる。
今日はもこじゃがにするかな〜とだらだら考えながら帰ろうとした所、魔理沙が引き止めた。
「まちな、相談があるんだぜ」
「･･････相談？」
単純明快らぶらぶちゅっちゅのハイパーズッコンバッコンの彼女に
悩みなど存在しないように思えたが、意外にも彼女に悩みがあるらしい。


......................



「･････････スペルカードがおかしいだぁ？」
「そうなんだぜ、なんかおかしいんだぜ。」
「だぜだぜうっさいんだぜ」
妹紅が魔理沙の特徴的な口調をからかう。

「仕方ないんだぜ、これは口癖だぜ」
「で、一体どういうことだよ」
「よーくみとくんだぜ。」
魔理沙はスペルカードを高々と上げると、スペカ宣言をした。
カードからまばゆい光が漏れ出し、眩しさで多少眼がくらんだ。


「魔符『ミルキーウェイ』っ！！」


ポムッポムッポムッ
超絶にダサい音と共に、カラフルな星型の弾が発射される。
お前はあれか、ポムポム砲か。マレー沖でジャップの陸攻でも墜としておけ。
「音がダサイのは置いておいて･･････何が問題なんだ」
「この前の月に行ってからなんだが、まあ見とけだぜ」
霧雨はひょいと宙に浮くと、そこら辺に浮いている星弾を掴み取る。
「おいおい、いくら星弾とはいえ当たると痛い･･･････」

サクサクッ

なんとその女、いきなり星弾をかじり始めたではないか！！
これには歴戦の強者の妹紅も驚きを隠せない様子である。
「なんだ！？ かじっただと！？」
「意外と甘い、いけるいけるぜ」
「･･････本当か？」
手にとってよくよく見てみると、なにやら角が丸い。
そしてふんわりと軽く、口当たりはやわらかでさくさくと食べれる。
口に広がるほのかな塩味と、噛めば出るほんのりとした味が心に残った。


（この味は･･････どこかで食べた事がある･･････）









そうだ･･･････この味は････････！！