UFOロボにとり

にとり「おーい、射命丸〜！グレンダイザーごっこしようぜ〜」
昼下がりの午後、にとりは笑顔で射命丸に駆け寄って行く。
射命丸「・・・グレンダイザー？」
聞きなれない言葉に、射命丸は首を傾げた。
にとり「あぁ？しらねーのかよ！グレンダイザー！！ざけんなぁ！！ラァ！！」ｺﾞｯ!
そう叫ぶとにとりは突然射命丸の顔面を殴った！思いっきりだ！
射命丸「いったぁ〜・・・何するのよ！」
当たり所が悪かったのか、鼻血を噴出す射命丸。そして顔を真っ赤にして怒る
にとり「宇宙の王者だよ！正義のだよ！！・・・まあいい、お前ガンダル司令な」
射命丸「・・・ガンダル？司令？」
またまた聞きなれない言葉に首を傾げた。
にとり「あぁー、もう！何でもいいから乗れよ！ゴーオンジャーとか見たことあるだろ？」
射命丸「あ、うん・・・ゴーオンジャーなら・・」
にとり「・・・お前はガイアークってわけだ」
射命丸「な、ふざけないで！私のどこが・・・いきなり人を殴るあなたの方がどちらかというと・・・」
にとり「遊びだから！！遊びだから！！いいでしょ！！？」
口の端々からヨダレを垂らし、キチガイのようにわめき散らすにとり。
その姿に恐怖した射命丸は、遊びならと・・・即答した。
射命丸「うっ・・・うん、あ、遊びならね・・」
にとり「わーい！・・・じゃあコレ台本ね」

・・・しかし射命丸は後悔することになる。


射命丸「ふははー！この地球は我らベガ星連合軍が頂く〜」
にとり「させるかガンダル司令！地球はボクが守る！」
射命丸「ぬかせ〜！行け！円盤獣ギルギル！」
にとり「うおおおお！！グレンダイザーのスペースサンダーを受けろおお！！」
そういうとにとりは懐からスタンガンを取り出した。
射命丸「ふははー！そんなおもちゃで何が出来るー！」
にとり「おもちゃかどうかはその体で試してみるんだな・・・ｹｹｹ」
・・・にとりの表情が変わった！
射命丸（嘘！？あの顔、まさか・・・）
にとり「食らええええ！スペエエエス！！サンダアアア！！！」
叫び声と同時ににとりはスタンガンを射命丸に押し当てる！
射命丸「ｷﾞｯ!ｶﾞｶﾞｶﾞｷﾞﾋｨｨｨｨｨｨl!!」
役１００万ボルトの電流が射命丸の体を突き抜ける！
射命丸「う、うぞ！まま、ま、マジでぇ・・・ｷﾞｷﾞ」
にとり「どうだ！」
射命丸「あ、遊びじゃぁ・・・」
地に倒れた射命丸は震えた声でにとりに問いかける。
にとり「・・・まだ息があったか・・・二発目」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ!
射命丸「ｷﾞｬｯ!ｷﾞｬｷﾞｬｷﾞｬ・・・ｷﾞ」ﾌﾞｯﾌﾞﾘﾘｯ!!ｼﾞｮﾛｼﾞｮﾛ･･･
白目を剥き、大きく口を開けながら、射命丸はクソとションベンをぶちまけた！
にとり「あれ？・・・泣いてるの？」
射命丸の瞳に涙が溜まっていた。
射命丸「あっ・・・あっ・・・」
にとり「地球を滅ぼそうとする悪党が・・・泣き入れたくらいで許すと思ってるのかぁぁぁぁ！！！」
咆哮するにとり、その声は大地を揺らす！
にとり「三発目だぁ！次こそ死ねえええ！！！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ！
射命丸「ああああああああああああっ！！！ｷﾞｬ・・・」
もう出すものがなくなったのか、穴という穴から赤い汁が飛ぶ！眼球が解けて行く！腕が！足が！！・・・焼け焦がれて

・・・射命丸は絶命した。

にとり「ふふふ・・・はははっ！みたか！ベガ星連合軍！今日も地球の平和は守ったぞ！」
鍵山　雛「お〜い！にとり〜！」
にとり「お、雛じゃないか！・・・見てくれ、ベガ星連合軍の司令官を討ち取ったぞ！」
雛「ワァオ！凄いじゃないのにとり！」
にとり「だがまだ・・・全ての敵を倒したわけではない」
雛「司令を倒したんだよ？終わりじゃないの？」
にとり「いや、やつは所詮地球方面の司令官にすぎない・・・本当の敵のボスは・・・」
にとり「待ってろ恐星大王ベガ！貴様が地球の平和を乱すなら、ボクが貴様を倒す！うおおおおおおおおお！」


幻想郷のとある一日である。