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『彼は俺の友達』 作者: 群雲

彼は俺の友達

作品集: 8 投稿日時: 2009/12/04 19:38:17 更新日時: 2009/12/05 04:38:17
彼女の名は、パチュリーといった。

ちょっと無愛想で物静かで影が薄いけど、私のただ一人の大切な友達で、パチェと呼んでいる。

今日はパチェと一緒に絵を描いて遊んだ。でもパチェは絵が嫌いらしく、ペンすら持たなかった。

次の日、私とパチェは鬼ごっこをして遊んだ。パチェが鬼になったけど、一生懸命逃げたので一度も掴まらなかった。わざと捕まってあげるべきだったかな……。その日の晩、ちょっと変わったことがあった。

咲夜「お嬢様、夕飯の支度が出来ましたよ」

レミリア「はーい。……あれ?パチェの席に何もないわよ?」

咲夜「……すみません。すぐお持ちします」

レミリア「……」

いつもだった。パチェのことを話すと、みんな悲しそうな顔をする。私はたった一人の友達を馬鹿にされているようで、とても不快だった。

その次の日は、パチェと隠れんぼをして遊んだ。

私が鬼になって一生懸命パチェを探した。でも、何時間探してもパチェは見つからなかった。

レミリア「パチェ〜。私の負けでいいから早く出て来てよ〜」

いくら呼んでも返事はない。流石に心配になったので、咲夜と一緒に探すことにした。

レミリア「咲夜、パチェが隠れたまま出て来ないんだけど……」

咲夜「……そうですか」

包丁の手を止めることなく答える。そしてまたいつもの、悲しい顔。

レミリア「そうですかって、貴方パチェのことが心配じゃないの!?」

不意に手を止めてこちらを向く。その顔には、涙すら浮かんでいるように見えた。

咲夜「お嬢様、いい加減にしてください」

本当は、わかっていたさ。

レミリア「な……!いい加減にしろとはどういうことよ!」

友達なんて、最初から……

咲夜「パチュリーなんて人、最初から……」

いないってこと。































































レミリア「っていう夢をみたのよ、パチェ」

レミリア「いくら影が薄いからってそんな夢をみるなんてね」

レミリア「フフフッ」

レミリア「……」

レミリア「さあ、隠れんぼでもしましょうか」
俺の敗因は、展開を急ぎ過ぎたことです。

ちなみに、最後の解釈は任せますよ。

それじゃあ、また会う日まで。
群雲
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8
投稿日時:
2009/12/04 19:38:17
更新日時:
2009/12/05 04:38:17
分類
トレイのウコン
1. 名無し ■2009/12/05 04:41:44
お嬢は最初から格子の付いた病院に・・・
2. ガンギマリ ■2009/12/05 11:10:24
SKUNK
3. 群雲 ■2009/12/05 11:16:56
↑ガンさんにコメント貰ったのが今年一番の幸福です。
4. 名無し ■2009/12/05 17:08:53
なぜかフリージアの最終回思い出しました
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