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『あとには だけが残った』 作者: 群雲
月は、朧に夜を照らした。異変の為一昨日ぶりに輝く、本当の満月。その光は太陽からの反射とは思わせないほどはっきりと博麗神社に降り注いだ。
「綺麗なもんだな……」
思わず呟く魔理沙の横で、霊夢は意外そうな顔をしてみせる。
「へー、あなたにも感動する時ってあるのね」
それを聞き少し頬を膨らせた。
「人を機械みたいに言うなよ」
「あら、異変解決バカと言ったつもりだけど?」
縁側に腰掛けながら話す二人の視線は夜空にぽっかりと浮かぶ月をただ捕らえるだけ。
「異変解決バカって……。たしかに二人がかりでコテンパンにしたのは悪かったけどよ」
「分かってるじゃないの。ならこれからの異変は私に任せることね。そもそも巫女の仕事だし」
「巫女さんの仕事はお茶を飲むことじゃなかったのか?」
「魔法使いさんの仕事は本を盗むことかしら?」
軽く冗談を交えながらも、二人は視線を外さない。不意に真顔の霊夢が尋ねる。
「ねえ魔理沙。異変を解決するのは一人で十分だと思わない?」
「そりゃ常日頃から思ってるぜ。なんだ、おまえが異変解決するのをやめてくれるのか?」
なに言ってんのよ、と霊夢は少し間を開けてから言う。
「あなたにやめて貰いたいの。仕事を取られたら巫女の信用に関わるわ」
「こっちだって魔法使いの信用に関わるぜ」
これだけは譲れないとばかりに意地を張る魔理沙を見てハァ、とため息を漏らす。
「あなた……、今の状況分かってる?」
魔理沙の後頭部に冷たい何かがあたる。それは、霊夢が後ろ手に隠し持っていた拳銃だった。
「あなたが呪文を唱えるよりも早く、私は引き金を引けるわ」
「ハハハッ、それは困ったな。だが……」
霊夢の後頭部に冷たい何かがあたる。それは、魔理沙が後ろ手に隠し持っていた拳銃だった。
「おまえが引き金を引いた瞬間に、私も引き金を引く」
「…………」
「…………」
しばしの沈黙が、二人を包む。
「……このままじゃ埒があかないわね」
最初に口を開いたのは、霊夢だった。
「とりあえず武器を捨てましょう?話しはそれからよ」
「おまえが捨てたら私も捨てるぜ」
即答する魔理沙に霊夢は少し呆れていた。
「……じゃあ、せーので捨てましょう」
「……それならいいぜ。裏切るなよ、霊夢」
「あなたこそ。じゃあ……」
「せーのっ」
あとには銃声だけが残った。
拳銃持ってる霊夢は違和感ありすぎる。
それじゃあ、また会う日まで。
群雲
- 作品情報
- 作品集:
- 8
- 投稿日時:
- 2009/12/05 19:31:46
- 更新日時:
- 2009/12/06 04:31:46
- 分類
- お前の頭、今吹き飛ばしたぜ
妖夢…うどんさんを捌く
咲夜さん…うどんさんを煮込む
…大円満(笑)
(霊夢はFN P90、魔理沙は南部だと信じて疑わない。片方拳銃じゃなくね?なんて異論は馬耳東風)
吹いたwww