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『短編集『虹』 2/2』 作者: 群雲
2.憎しみの虹
幻想郷はニトリの造った機械により暴動状態でした。
もちろんニトリは悪くありません。彼女はただ、世の中が便利になる機械をたくさん造っただけなのですから。
妹紅「なあ、慧音……」
慧音「ん?」
妹紅はその呪われた能力のせいで竹林に住んでいたので、暴動のことは知りませんでした。
妹紅「綺麗な虹も、混ざれば汚い黒になるのかな……」
慧音もいつか皆と同じく、狂ってしまうのではないか。妹紅は何故か心配でした。
慧音「……綺麗な夜空は、汚い虹の重なりだよ……妹紅」
ロマンチックで非化学的なその言葉を、妹紅はとても「教師」らしくないと思いました。
でも自分を勇気付けてくれたその言葉を、妹紅はとっても「慧音」らしいと思いました。
もうすぐ、空が燃えて焦げれば綺麗な夜空になる。その一連の美しさを妹紅は自分に当てはめ、呪われた能力を少しだけ、好きになりました。
ヒトによって破壊された水道管から吹き出した水が、幻想郷に憎しみの虹をかけました。
3.綺麗な虹
魔理沙「おっ虹だ」
高い丘に立っている魔理沙には、争う人々と二本の虹が見えました。
魔理沙「皆気がついてないのか……?」
おかしいな、と首をひねる少女。
魔理沙「……皆、あの綺麗な虹を見れば暴動なんてやめるのかな……」
人々は無駄な争いに夢中で、虹なんかには気づかないようです。
純粋な心から生まれた綺麗な虹は、人々の心にはかかりませんでした。
慧音はロマンチストです。
それじゃあ、また会う日まで。
群雲
- 作品情報
- 作品集:
- 8
- 投稿日時:
- 2009/12/08 20:18:08
- 更新日時:
- 2009/12/09 05:18:08
- 分類
- 2時
しかしあなたの筆の早さは見習いたいものです。
短時間でそんなにたくさんストーリーを思いつくなんて、何だか素敵です。
あなたのキラキラした才能を見ていると、この作家さんが排水口ではなくて表舞台に出たらどうなるか、なんて思っちゃいます。
もし表舞台に興味あるならメール下さい。
出来るだけ協力したい、そう思っています。
私にはこの一文こそ虹のように輝いて見えた。
楽しませて頂きました
暴動は続いているはずなのになぜかとてもきれいなエンディングでした。
そう考えると、争う人々の手により生まれ彼らの上にかかる虹というのはなんともしっくりくるものがあります
群雲殿、貴方は此処に居るべき人間では無い。
貴方はこんな産業廃棄物の集まる夢の島に居るべき人材では無い。
是非とも表で活躍して下さい。
そして、表に居る事に疲れた時は、此処に戻って来て下さい。
その時は、心から歓迎致します。
前作からみて、ルーミアとミスティアかな?