回りながら落ちていく

回りながら私は落ちる。高く高く飛ぼうとしたらある一定の高さで止まってそこからくるくる落ちていく。

落ちていく、くるくる落ちていく。ただ自分の限界が知りたくて、いや目指すべき理想郷に飛んでたのにこんなにも早く限界がやってきた。あぁ嫌だ、自分の限界がこんなにも早く来てしまうなんて。目が回る。苦しい。

あぁ落ちていく、風の音が耳に響く。こんなにも落ちていく時間が長い物だったなんて、まだまだ落ちていく。あぁくるくる回る。悲しい。怖い。どうでもいい。死ぬんだ私。

自分の限界がこんなにも浅いものだったなんてあぁ恥ずかしい。仲間や友人に色々自慢していたけどこの程度だったら落ちても仕方ない。あぁ落ちていく、星が綺麗だ。月も綺麗。ドブが見える。汚い。汚らわしい。

あぁ落ちていく…こんなに体中から魔力を出しながら落ちていくなんてまるで流れ星じゃないか。あんなにも星を望み、一人で頑張った私の末路なのだろうか。あぁ体がピクリとも動かない、もう落ちていく。ドブが汚い。落ちたくない…いや。嫌だ。

死にたくない、でも、もうどうしようもない。
もう少し。後一日でも早く

あぁ私はもう…くるくると。

落ちる落ちる　落ちる落ちる落ちる落ちる　オチルオチルオチルオチルオチル落ちるオチル落ちル落ちる落ちる　落ちる落ちるオチルオチルオチル落ちる落ちる　落ちる落ちる落ちる落ちるオチルオチルオチルオチル　オチル落ちるオチル落ちル　落ちる落ちる落ちる落ちるオチルオチルオチル落ちる落ちる　落ちる落ちる落ちる　落ちるオチルオチルオチルオチル　オチル落ちるオチル落ちル落ちる　落ちる落ちる落ちるオチルオチルオチル落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる　オチルオチル　オチルオチルオチル　落ちるオチル　落ちル　落ちる落ちる落ちる落ちるオチルオチルオチル　落ちる落ちる　落ちる落ちる落ちる　落ちるオチルオチルオチルオチルオチル落ちるオチル落ちル落ちる落ちる落ちる　落ちるオチルオチル　オチル落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちるオチルオチルオチルオチルオチル　落ちるオチル落ちル落ちる落ちる落ちる落ちるオチルオチルオチル落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちるオチル　オチルオチルオチルオチル落ちるオチル落ちル　落ちる落ちる落ちる落ちるオチル　オチルオチル


ぐしゃ、

痛い、落ちた、体のあちこちから血が出てきて止まらない。あぁ折れた箒がお腹に刺さったまま抜けない。痛い、血とか友人の解剖実験でたくさん見ているはずなのに、自分の身から信じられないほどに溢れる血は何故こんなに痛いのだろう。痛い…痛い…飛ばなきゃヨカッタ。トバナケレバ良かった…こんなに悲惨な目になるなら飛ばなきゃよかった…なんの為に飛んだんだっけ…




あぁそうだ…私はドブから月に行きたかったんだ汚いドブより月に…
ドブヨリ…キレ…いな…月に。
あぁドブが見える。黒い水だ。汚い。清らかとは程遠いほどの流れだ。見ているだけで吐き気がする、月の綺麗さが…羨ましい。