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『超高齢者戦隊ババレンジャー【第8話】(前編)』 作者: どっかのメンヘラ

超高齢者戦隊ババレンジャー【第8話】(前編)

作品集: 9 投稿日時: 2009/12/22 15:43:02 更新日時: 2009/12/23 22:16:08
「この蛆虫!勝手なことすんじゃねえよクソッタレが!!金儲けしようとしてんじゃねえよド低脳!!!!」
霧の湖の湖畔の謎の建物、通称「お化けコテージ」もといバカ十字団前線基地の一室でアリスがリグルを踏みつけ続けていた。アリスの右片方の腕は手首から先がなくなっていた。
「がふっ!!ごぼっ!!!ごめんなさい!!がぁ!!ごめんなさいい!!」
顔を涙と鼻水と口から出た血でぐちゃぐちゃにしながら謝り続けるリグル。
アリスは容赦なく床にうずくまるリグルを全力で踏みつけ続ける
「ごめんですむなら地獄なんかねえんだよウジ虫!!!お前が勝手にバカなこと考えた所為でルーミアが死んじゃったじゃないの!!!どう落とし前つけるつもりよ!!」
アリスはリグルの腹を思いっきり蹴り飛ばした。床を転がり壁に激突したリグルは、うずくまったまま震えながら泣いていた。
「ったく調子こきやがって。勝手なことしやがってよお・・・一度贅沢させるとすぐこれだ・・・。おい!チルノ!こいつを片付けとけ!!!」
部屋の隅で青ざめながら震えるチルノに向かって怒鳴りつけた。チルノはただ震えながら頷いた。
「ったく・・・。」
アリスは部屋を出ると廊下の中ほどにある地下室の入り口をあけた。落ち着いた木製の内装の廊下とは対照的に鉄製の武骨な扉を開くと。そこには地下室へと続くほの暗い石の階段が続いていた。ひんやりとした階段を下ると、そこにはまた先ほどと同じような扉があった。アリスはその扉を開く。
「ご機嫌いかがかしら?地獄烏さん。」
暗い石造りの地下室の向こうに優しい声で話しかけるアリス。その向こうに居たのは、手かせと足かせをはめられたお空だった。
「ううぅ・・・お姉さん、もういやだよお・・・お家かえりたいよお。」
アリスはふと視線を下に落とす。そこには緑髪の妖精の亡骸が無造作に置かれたままだった。首がありえない方向を向き手足をぐちゃぐちゃにつぶされ切り裂かれた腹から細切れの内臓を覗かせている。
「あらどうしたの?昨日あげたえさは気に入らなかったの?せっかく私が目の前でシメて食べやすくしてあげた新鮮なお肉なのに・・・。」
そういってアリスはその妖精の目の穴に指を突っ込んだ。そのまま指を持ち上げ目玉を引き抜く。視神経とが張り詰め一瞬頭を揺らしたが、すぐに切れた。
「あなたは死体が大好きなんでしょう?さあ、お食べなさい。」
アリスは眼球をお空の目の前に差し出したが、お空は口を一文字に結び、首をいやいやと振って食べようとしない。
「いやだ・・・怖い・・・。」
お空の頭のなかで、死を目の前にしたこの名も無い哀れな妖精の凄惨な最期がよみがえる。お空にとって、それは初めて目にした人の死の瞬間だった。
(いやああああ!!もう痛いごどじないでえ!!!ぎいいぃぃ!!うでがああ!!腕潰さないでええええ!!!嫌だああぁぁ!!いぐぅっ!!!死ぬっ!!!死んじゃうよおおぉぉ!!死ぬのいやああぁ!!だずげで!!だずげでぢるのちゃああん!!いぎゃあああ!!!!・・・。)
「ぃゃ・・・嫌!!嫌嫌嫌嫌嫌!!!!食べたくない!!食べたくない!!」
お空は涙と鼻水で顔をべちゃべちゃにして泣き叫ぶ。
アリスは一瞬凍てつくほど冷酷な表情をお空に向けたが、すぐにもとの優しい表情に戻った。
「そう・・・、じゃあいいわ。気が向いたら食べなさい。」
お空の目の前に目玉を投げ捨て、そのままお空に背を向けて地下室を出たアリス。後ろからお空のすすり泣く声が聞こえる。
「まったく失敗したわね・・・目の前で妖精シメるんじゃなかったわ・・・。一口でも食べさえすれば思い通りに操れるのに・・・。」
しかめ面をするアリス。
アリスが廊下の鉄のドアを閉めていた時、彼女の元へミスティアがあわてた様子で玄関から走ってきた。
「アリスさん!!捕まえました!!やっと捕まえましたよ!!」
「何ようるさいわね!!あまり大きな騒がしい声出さないで頂戴!!薬を持ち逃げしたあのヤク中三妖精なんてもうどうでもいいわ。黒魔法の生贄にでもしときなさい。」
アリスは興味なさそうに部屋に戻ろうとした。
「違いますよ!!天狗です!私達の周囲をかぎまわってた天狗二人ですよ!!やっと捕まえたんです!!」
「天狗ですって・・・?」
アリスが振り返った。ミスティアはアリスの顔に恐怖した。彼女が顔にたたえた笑顔はもはや人間のそれではない・・・鬼のそれでも、悪魔のそれでも、妖怪のそれでももちろんない。まるで狂気と冷酷さと残忍さがそのまま結晶化したような笑顔だった。
「・・でかしたわ、すごいじゃない。後でご褒美をいっぱいあげるわね。喜びなさい。」
そしてまた前を向くとアリスは上機嫌そうに鼻歌を歌いながら部屋へと戻っていった。
恐怖から開放されたミスティアは、へなへなと地面に座り込んだ。




「超高齢者戦隊ババレンジャー第8話・戦慄!!烈風の烏怪人!!(前編)」




「星、今日はいい天気だぞ。お日様も暖かいし、日向ぼっこにはもってこいだぞ。」
「・・・・・。」
「ほら、星。見舞いに来た地元の人が梨をくれたんだ。みずみずしくておいしそうだぞ。」
「・・・・・。」
「星、お前の大好きなマタタビだぞ。早く起きないと八雲さんとこの式の猫にあげてしまうぞ。」
「・・・・・。」
「星・・・今日もダメか・・・。」
永遠亭の病室の一角のベッドに眠るように横たわっている星の傍らにすわり、星に話しかけ続けるナズーリン。
あの事件から数日たったが、星は意識を取り戻さない。
星の体には何本ものコードがつながれていた。一方は星の胸につけられた電極に、もう一方は大きな四角い箱につながれている。四角い箱に付いているモニターの緑の線は規則正しいリズムを刻みながら波打ち、星の生存を周囲に伝え続けていた。
「星、何故起きてくれないんだ・・・心臓だってちゃんと動いてる、息だってちゃんとしている、手だってこんなに暖かいのに・・・。」
ナズーリンは星の手をにぎった。ナズーリンの幾分小さな手が星の手を包み込む。しかし星の手がナズーリンの手を握り返すことは無かった。
ナズーリンのなかで、段々と最悪のシナリオが現実味を帯びていった。
「星・・・・。」
ナズーリンの目から涙が一粒流れ落ちた。ナズーリンは涙をぬぐった。
「何で泣いてるんだ・・・星はまだ生きているんだ。悲しむことなんか無い。」
うつむきながら自分に言い聞かせるように言った。
ナズーリンは寺に帰るために星のベッドの脇の机の上に梨とマタタビを置いた。しかしそのまま星の元を離れるに忍びず、ずっと星の元に居た。




ぼがぁん!!
命蓮寺に爆音が響き、建物全体を揺らした。
音のした方向へ一輪が向かった。
「ああ!!姐さん!!またやらかしたんですか?」
廊下の上にこげた襖と雑多な魔法グッズ、そしてすすだらけになり文字どうりババレンジャーブラックになっている白蓮が落ちていた。
「ううぅ・・・また失敗してしまいました・・・。」
「大丈夫ですか姐さん?」
一輪があわてて白蓮にかけよる。雲山が白蓮を抱きかかえ上げた。
「大丈夫・・・まだ生きてますよ・・・。ちょっとわさびを入れすぎてしまいました・・・。へたの部分まで入れてしまったのがいけなかったようですね。」
白蓮はよっこらしょと雲山の腕の中から降りた。
「さて、魔法薬作りを再開しましょう。」
「待ってくださいよ姐さん!」
部屋に戻ろうとする白蓮の服の袖を一輪が引っ張った。
「もうやめてください!いったい何回自分の部屋を吹っ飛ばしたら気が済むんですか!」
「星ちゃんの目を覚ます薬が完成するまでです!完成するまで部屋の一つや二つ何度でも吹き飛ばしてやるつもりですよ!」
「勘弁してください!!いったい何度自分の部屋を黒焦げにする気ですか!!修理代かかってしょうがないんだからやめてください!!」
一輪が怒るのも無理は無い。もう彼女が吹き飛ばした部屋の修理代と魔法薬の金額で命蓮寺の財政はがたがたになっていた。
今では命蓮寺には本殿以外の電球はすべて撤去され、本殿の電球も半分の数になってしまったうえ、お寺の境内はあちこちが畑になっていた。星が自身の能力を発揮してさえくれればすぐに解決しただろうが意識不明の状態ではそれも無理な話だった。
「まずいったい姐さんは何の薬を作ってるんですか!そんな風に爆発したりする危険な薬大丈夫なんですか???」
「大丈夫です!!私が証明です!!」
「まったく証明できてませんよ姐さん!」
胸を張って答える白蓮に一輪が突っ込みを入れた。
「大丈夫よ!この本にちゃんと書いてありますもの!」
白蓮は一輪の目の前に一冊の本をつき出した。そこに書かれていたのは・・・。
「・・・あのー姐さん、この「超濃縮粉わさび」って・・・。」
「え?「超濃縮粉わさび」ですよ。どんなねぼすけも一瞬でウェイクアップする毎度おなじみのアレですよ!」
「いやそうじゃなくて・・・・・。」
これは星が朝なかなか起きない時に白蓮が使うものだ。居眠りしている時に鼻の下などに塗るとすぐ飛び起きるので白蓮がよく使っている。
「あのですね、星ちゃんは昏睡してるんですよ。寝てるんじゃないんですよ。」
「へ?それがどうしたの?」
「だ・か・ら!星ちゃんはいつも姐さんが起こしてる要領じゃおきないんですよ。」
「へ?」
呆けた顔で首をかしげる白蓮。一輪がまさかという顔をした。
「もしかして姐さん。ただ寝てるのと昏睡の違い判ってないんじゃ・・・。」
「え?!」
今度は白蓮がまさかという顔をした。
「・・・・・違うの?」
「ちっ・・・違うに決まってるでしょがこのダメババァがああああ!!!!」
雲山が白蓮の顔面にグーパンチを食らわした。
ぼこっ!
「モルスァ!!!」
回転しながら廊下を飛んでいった。
「ううぅ・・・。」
鼻を押さえながら起き上がる白蓮。
「だってだって5000倍に濃縮すればきっと星ちゃんもおきると思ったんだもの!!!」
「ただでさえ濃縮してあるものをさらに濃縮してどうするんですか!!っていうかちょっと間違えただけで爆発するような危険なもの星ちゃんに使ってどうするつもりなんですか姐さん!!星ちゃん本当に死んじゃいますよ!!」
「うーんそれもそうねえ・・・。でも知らなかったわ・・・昏睡って寝てるわけじゃないのね・・・。ぜんぜん知らなかったわ。」
鼻から血を流しながら納得する白蓮。
一輪は頭を抱えて地面に蹲った。
「・・・・・うちのババァはバカだああああああ!!!!!」
一輪の叫び声が命蓮寺に響いた。




「幽々子様、ご飯が出来ましたよ。」
妖夢は縁側に座っている幽々子に声を掛けた。
「・・・・・。」
幽々子は答えない。
「幽々子様・・・。」
「ふああぁ!!」
幽々子はびくりとして庭に飛び出し威嚇の荒ぶる鷹のポーズを取ったが。声の主を見てすぐに威嚇をやめた。
「はぁ・・・びっくりした。妖夢だったのね。」
「いったいなんだと思ったんですか・・・?幽々子様、ご飯の用意が出来ましたよ。一緒に食べましょう。」
幽々子は申し訳なさそうな顔をした。
「ごめんなさいね妖夢。あまり食欲が無いの・・・。悪いけど一人で食べて頂戴。」
少しがっかりした様子の妖夢。
「はい・・・すいません。」
「あ、気にしなくていいのよ。妖夢が悪いわけじゃないんだから。」
幽々子あわてて妖夢に笑顔をみせた。しかしその目はどこか悲しげだ。
幽々子は縁側にまた腰掛けた。
「じゃあ私はしばらくここに居るわ。下がっていいわよ。」
「はい、それでは失礼します。」
妖夢は幽々子のそばを離れ・・・るふりをしてそっと廊下の曲がり角の影から幽々子の居るほうをそっと覗いた。
幽々子はぼんやりと桜を見ていた。その顔は悲しげで、以前ババレンジャーブルーとして幽々子の様子からは考えられなかった。
「幽々子様・・・。」
ついこの前久々に幽々子が帰ってきた。妖夢は心から彼女の帰りを喜んでいたがそれもつかの間、彼女はまったく元気をなくしてしまっていた。目の前の一人を守れなかった罪悪感からだろうか、自分達の無力さに打ちひしがれている所為だろうか。幽々子はろくに食事もとらなくなってしまった。
(幽々子様・・・私に何かしてあげられることがあれば・・・。)
妖夢はそう思いながら居間に戻る。
箸とお茶椀と皿を机の上に並べ、留守番していたときと同じ様に一人で夕食を食べていた。
妖夢は最近ご飯の食べすぎですっかり太ってしまい体重がずいぶん増えてしまった。ただし妖夢本体は太っていない。半霊のほうだけ太って饅頭のような形になっている。空飛ぶ饅頭とほかの幽霊からバカにされるので部屋から出さないようにしている。
「幽々子様どうにか元気にならないかな・・・幽々子様のことが心配でご飯が5杯しか食べられないや・・・。」
妖夢はそういいながら本日3匹目のしゃけの塩焼きに箸を伸ばした。




「う〜ぃ・・・正義の味方なんてやってられっかよヒック・・・。」
永遠亭の診療室で朝から酔いつぶれているババアが一人。
そこに居るのはかつて月面一の才女と呼ばれた女でもババレンジャーレッドでもない。
ただの飲んだくれババァ八意永琳だ。
「師匠もう朝から酔いつぶれるのは止めてくださいよ・・・。」
診療室に入ってきた鈴仙が困り顔で言った。
「うっさいわねえ・・・朝からウイスキーあおるののどこが悪いってのよ・・・。」
「全部ですよ!酔っ払ってる医者なんかに誰も診療なんかして欲しくないですよ!あと師匠それはウィスキーじゃなくて消毒用アルコールですよ。」
星が意識不明になってから数日間、永琳はずっと飲んだくれていた。正義の味方として戦う気にもなれず、また医者として働く気にもなれず、ただ飲んだくれていた。
輝夜が居なくなった今永琳が永遠亭のニューニートになってしまっている。
「うぅぅ・・・私がんばったのよぅ・・・頭吹っ飛ばされても片足もげてもがんばったのよぅ・・・なのに・・・なのに・・・ひっく・・ひぐっ・・・・ぐすっ・・・。」
永琳はぐいっとグラスをあおった。
「師匠いつまでも泣いてないで仕事してください。あと消毒用アルコール飲むのやめてください。ただじゃないんですよそれ。」
「ぐしゅ・・・ひっく・・・もうしらないもん・・・。」
永琳は消毒用アルコールをすべて飲み干してしまった。
「師匠、そんなに飲んだくれてるとこっちも実力行使にでますよ。」
「ほぇ?何?」
涙と鼻水でぐちょぐちょになった永琳の顔が鈴仙のほうに向いた。
「師匠も仕事をしないならここから出て行ってもらいますよ?」
「え?・・・マジですか?」
「ええ、姫様のようにここを追い出されたくなければちゃんと働いてください。出てくのも働くのも嫌なら永遠に新薬の実験動物としてここで飼育されることを約束してください。」
「・・・・・なにそれこわい。」
さっきまで酔っ払って赤くなっていた永琳の顔はいまや真っ青になっている。
「さあ、どうしますか?さっさと答え出してください。」
「・・・・・えーっと・・・・・ちょっと酔いがさめるまで外へ出てるわ。そしたらゆっくり考えるから。」
そういうと永琳はそそくさと診療室を立ち去った。
「・・・・・ふぅ、逃げられたか。まあいいや、邪魔な奴が居なくなったし。」
鈴仙が病室を出ると、病室のドアの外にてゐがいた。
「鈴仙、いいのあんなこといって?永琳あの様子だとずっと帰ってこないよ?」
「いいのよ、仕事をしない奴、出来ない奴はここにおいておくことは出来ないもの。どっかで野垂れ死んでても自業自得よ。あいつは死なないけど。」
「へっへっへ・・・・・鈴仙ってばやりかたが情け容赦ないね。」
てゐが薄気味悪く笑った。
「経営者として当然の態度よ。アンタもこんなところで油売ってないで早く持ち場に戻りなさい。あんたも追い出すわよ。」
「おお、こわいこわい・・・。」
てゐはにやにやしながら持ち場に戻った。
そのころ永琳は早くも永遠亭から逃げ去っていた。
「さようなら永遠亭・・・さようならみんな・・・悪いけど私はあんな恐ろしい弟子の上で働いてられないわ。」
永琳は自分が飛べることも忘れて竹林の中を走り去っていった。




「いい?これは由々しき緊急事態よ。いまやババレンジャーの構成員達の士気はあの事件の所為でがたがたなの。このままではバカ十字団を殲滅するどころかそこら辺のチンピラすら退治できないわ。・・・どうかあなたの知恵を貸して欲しいの。」
「うーん・・・いきなりそんなことを言われてもな・・・。」
寺子屋の一角の慧音の居住スペースの居間で、深刻なおもむきで慧音に相談するババレンジャーパープルの紫。リーダーとしての苦悩で彼女のただでさえふけてた顔はさらに老け込んでしまった。顔にはほうれい線がばっちり刻まれおでこのしわが2、3本増えている。
「そういうことは私に聞いてもどうにもならないぞ。私はあくまで歴史家であり教師なんだ。そういう『とりあえず何か困ったことがあったら頭よさそうな知識人に聞いてみる』みたいな態度はやめてくれないか?」
「だってぇ〜、慧音は教師なんだから人のモチベーション簡単にホイホイ上げる裏技でも知って居そうな気がしたんだもーん。ね〜ぇ、せ・ん・せ・え!本当に知らないの?」
「そんなものは知らん。私のほうが知りたいぐらいだ。」
慧音の回答を聞くと紫はこの世の終わりのような顔をしてちゃぶ台に倒れこんだ。
ごっ!
ちゃぶ台から鈍い音がした。
「うううぅ・・・慧音の意地悪・・・。」
慧音はため息をついた。そのきれいな顔は苦悩にすっかりすり減らされていた。
「・・・悪いな、私もお前達の力になりたいのは山々なんだ。だが本当に他人のやる気を引き出すことは難しいことなんだ。やる気は人に言われて出るものじゃないからな。」
紫は机にうつぶせになったまま顔だけ上げて慧音を見た。苦悩と加齢で皺のよったおでこは赤くなっていた。
「慧音・・・・・私ってば情けないわよね・・・誰よりも幻想郷が好きで三度のメシより現象郷が大好きって豪語しながら四度目のメシを食べるぐらいの妖怪だって自負してたのに・・・。」
「えーっと・・・たとえがよく分からないが幻想郷が大好きなのはわかった。」
「全幻想郷ラー決定戦があったら間違いなく予選Cブロックで初戦相手の反則負け、2回戦辛勝した後3回戦で歴史に残る名勝負をした後決勝戦は不戦勝で見事優勝トロフィーとホワイトロリータ100年分勝ち取るぐらいだって自負してたのに・・・。これじゃあ予選落ちで参加賞のボールペンぐらいしかもらえないわ。」
「・・・・・お前の言ってることはどこからが本気でどこからが冗談かまったく判らんな。」
慧名が困り顔で言った。
「何言ってるのよ!私はいつでも本気りんりん200パーセントよ!」
紫はいたってまじめな顔だった。嘘や冗談でこの表情は絶対に作れない。
(本当にどこまでも訳がわからなくて正直で熱い奴だな・・・。どうしてこんなに支離滅裂で我が侭なのにこんなに魅力的で憎めないんだろうか・・・?)
慧音は苦笑いするとお茶をくみに台所に戻った。
「あ、そうだ!」
慧音は何かを思い出した。
「確かそろそろ幻想郷縁起が完成する頃だったな。稗田も今年中には寿命が来て転生するだろうし。ちょっと顔でも見せにいってくるか。紫も来るかい?行くついでに気晴らしに散歩でもしよう。」
紫はげんなりした顔で机に股突っ伏した。
「え〜!?いやよ、阿求の奴体力無いくせに小難しい長話するしあそこの使用人のだすカルピスとかすっごい薄いんだもの。」
「いいから一緒に来なさい。いつまでもこんなところで腐ってたらダメだろう?」
慧音に論されてむくれながらしぶしぶ紫は立ち上がった。




守屋神社のすっかい寂れた本堂の片隅にうずくまりぼんやりと宙を見つめるババァが一人。それはかつてのババレンジャーブラウン、八坂神奈子だ。
「・・・諏訪子・・・早苗・・・。」
彼女の頭の中を、楽しかったあの日々が駆け巡った。こうして一人ぼんやり座っていると今にも二人の声が聞こえてきそうだ。
(神奈子〜!村の人からいいお酒もらったよ〜!一緒に飲もうよ!美味しいお饅頭もあるよ!!)
(も〜、諏訪子様も神奈子様もお酒ばかり飲んでちゃダメですよ。神様だからって飲みすぎたら体に毒ですよ。)
「ははは、何言ってるんだい早苗は。お酒は神様のすべての力の源なんだよ。」
誰も答えない。当たり前だ、自分の周りには今誰も居ない。傍らには早苗の飲みさしの焼酎しかない。
「・・・そっか・・・みんな居なくなっちゃったんだっけ・・・。」
諏訪子は死んだ。いや殺された。そして早苗は居なくなってしまった。もう生きてるのか死んでるのかすら判らない。みんな居なくなってしまった。
「私は一人・・・か。」
思えば諏訪子が殺されて早苗が居なくなってから夢中で生きてきた。命蓮寺でも戦ったし地底でも戦った。ババァビークルに乗って誰か撥ねたような気もした。ついでにお空探しもちょっとだけした。正義の味方としていつも全力で生きてきた。それが正義の味方の義務であるし、また正義の味方であることの証だと思っていた。しかし今回の命蓮寺の件で死んでいなかったにしろまたしても被害者を出してしまった。あの時・・・諏訪子が死んだときもう何があっても戦う、戦い続けると誓ったはずなのに、もう正義の味方をとして戦うどころか名乗る気力すら残っていない。
「こんな神様、生きてても仕方ないのかな・・・?」
神奈子はふと、どこかから諏訪子の声が聞こえたような気がした。
(こっちへおいでよ。楽になれるよ?)
神奈子は首を振った。
「ダメだダメだ!幻聴だ!」
神奈子は傍らの瓶を一気に傾けて瓶底から少し残っていた残りの焼酎を一気にあおった。
「うぐっ・・・うぐっ・・・ぷはぁ!幻聴だ!幻聴だ!幻聴だ!幻聴だ!幻聴だ!」
神奈子は両方の頬を叩きながら自分に言い聞かせ続けた。
本殿にはただ、神奈子の声だけが響き続けた。




霧の湖の妖怪たちに捕らえられてから数日間、椛はずっと石造りの部屋に閉じ込められていた。一糸まとわぬ姿で首には鉄製の首輪を掛けられて部屋の隅に鎖でつながれていた。
「いったいいつになったら開放してくれるのかな・・・早く文先輩に会いたいな。」
このと石造りの部屋には窓が無い。ただ部屋の中はぼんやりと光るランプで照らされていた。ランプは中で炎がともっていると言うよりランプのガラスが全体的にぼんやりと光っているようだった。部屋には椛の為の皿、水入れ、排泄用のおまるだけがあった。
鉄製の扉にへだてられた向こうがわからこつこつと足音がした。椛の耳が特別にいいわけではない。鉄製の扉には鉄格子で蓋された小さな窓があったのだ。ここから外から音が入ってくるのだ。
鉄の扉が重たくきしみながら開いた。そこに立っていたのは椛の世話係の、青い服、青い髪、そして青い氷の羽をもった氷の妖精、チルノだ。
「チルノさん!チルノさん!」
椛はチルノに近寄った。
「今日なんですよね?本当に今日なんですよね?本当に今日文先輩と私を解放してくれるんですよね!!」
チルノはうつむいたまま何も言わなかった。
「私はここのことは絶対に他言しません!約束しますから!文先輩に合わせてください!!」
チルノはやはり何も言わなかった。ただほんの少しだけ頷いた。
「あ・・・ありがとうございます!ありがとうございます!!」
椛は何度もチルノに土下座し、泣いて喜んだ。
諏訪子の葬式の件での謹慎処分が解け、バカ十字団についてかぎまわり続けていた文と椛は彼女達の手下と化した霧の湖の妖精たちにつかまってしまった。
そしてここに連行されてきたのだ。
そこで世話係としてであった妖精のチルノと仲良くなった。そこで彼女からそれほど詳しくは無いがいろいろな話を聞いた。彼女達は幻想郷を征服しようとしていること、文に対してこのことを記事にしないように強要していてそれに文がなかなか応じないこと、彼女が応じたら二人とも開放するつもりだとはなしてくれた。
そして今日その日が来たのだ。
「やっと・・・やっと文先輩に会えるんだ・・・うれしいなぁ。」
吉報に狂喜する椛は、チルノが目をぬぐったことには気づかなかった。




首輪をつけて裸のまま石造りの地下室を出た椛とチルノの二人は、狭い石の廊下を歩いていった。突き当りには鉄の扉でしっかり閉じられた部屋があった。チルノが鉄の扉に手を掛けて思い切り押すと、ドアはゆっくりと開いた。
チルノは椛の首輪をはずすと、無言のまま椛を部屋の中へと導いた。
「・・・誰?」
椛のいた地下室より幾分広い地下室の中から声がした。それは椛のよく知っている声だ。
「文・・・先輩?」
一人の女が部屋の奥の暗がりからふらふらと出てきた。それは椛のよく見知った人物だった。
「文先輩・・・文先輩!文先輩!」
椛は文に駆け寄り抱きついた。文も椛を抱きしめた。
「文先輩!!無事でよかったです!!また会えてよかったです!!」
「・・・・・。」
文は何も言わず椛を抱きしめた。細身の少女のような体型とはいえ天狗なので力は強かった。
「うぐぐ・・・文先輩、苦しいですよ。」
椛は尻尾を振りながら答えた。
その時、文がぽつりと言った。
「椛・・・おいしそう。」
「ほぇ?」
どさりと椛を押し倒すかのように文が倒れこんだ。
「文先輩何をし・・・っぅああ!!」
肩に激しい痛みを感じ、叫び声を上げた椛。
肩が焼けるように痛い。何がおきたのか椛は理解できていない。
「・・むぐむぐ・・・くちゃくちゃ・・・。」
椛の目の前に居たのは、うつろな目のまま口角から血を流しながら椛の肩肉をくちゃくちゃと咀嚼する文だった。
「・・・むぐっ・・・椛・・・椛美味しい・・・もっと食べさせて・・・。」
「・・・いやああああああああ!!!!!!!!」
椛の叫び声が地下室に響いた。




「いやゃあああ!!!助けて!!誰か!!誰か!!!!助けてええ!!!」
椛はなんとか文の腕を振り解きえぐれた肩を押えながら出口に向かった・・・がそこは冷酷な鉄の扉で堅く閉ざされていた。
「いやだああああ!!!あけて!!あけて!!!!あけてえええええ!!!!」
椛は大声を上げながら扉をたたき続けた。
しかし後ろから髪をつかまれてそのまま投げ飛ばされてしまった。
地面に無様に墜落した椛が顔を上げるとそこには口の周りが真っ赤に染まった文が居た。
「椛・・・なんで逃げるの・・・?何で・・・何で・・・?」
文の顔には一切の表情が無かった。目と鼻と口が付いてるだけののっぺらぼうのようだ。
「嫌だ!!!文先輩やめて!!!嫌だ!!嫌だ!!!」
文は椛の右の二の腕を踏んづけ腕を思い切り引っ張った。
「っやああああ!!文先輩!!!嫌っ!!!ヤダ!!やめて!!!」
椛の腕がひじのところからめりめりと音を立てて脱臼した。
「いぎゃああああ!!!いだああああ!!」
ぶちぶちめりめりと嫌な音を立てて椛の腕は引きちぎれた。
椛はもはや声にならない叫びを上げながら大小便を失禁した。
「ばりばり・・・もしゃもしゃ・・・・。」
文が椛の腕肉と骨を噛み砕く音が聞こえた。
「ううぅ・・・いやだ・・・助けて・・・。」
椛は這い蹲りながら何も無い大部屋の壁に助けを求めた。
「椛ぃ、まって・・・。」
文が椛の足首をつかんだ。椛を乱暴に仰向けにさせると椛の首根っこをつかんだ。
「椛・・・逃げちゃダメだよ・・・。」
椛は声にならない叫びを上げながら必死にもがき暴れた。
どしゃっ!
「・・・あぁ・・・・あぁぁ・・・。」
(文先輩・・・・何で・・・何で・・・?)
文の手刀が椛のみぞおちに刺さった。文はそのまま指先をまげて椛の腹の肉をつかんだ。
バリバリバリメリメリメリ!!!
椛の腹壁がはがされていった。破れた部分から血が噴出する。椛の血が殺風景な部屋を赤く染めていった。
「ああがっ・・・・がぁっ・・・・がっ・・・・。」
椛は口から泡を吹いて気絶した。
「はぁ・・・はぁ・・・椛おいしそう・・・。」
文は椛の肩に左手を掛けて首を右手でつかむと思い切り引っ張った。
ブチブチメリメリ!!びゅしゃあああ!!ズルルル・・・。
椛の首は千切れて脊髄が背骨の中から引きずり出された。
「あむっ・・・むぐ!!じゅるる・・・ずずず・・・。」
脊髄を食いちぎり首の断面から脊髄をすすりだそうとする文。
「むぐっ・・・じゅるじゅる・・じゅるじゅる・・・ぶはぁ!!・・・はぁ・・・。」
椛の頭から脳髄をすすりだした文は椛の首を投げ捨てて内臓が丸出しになった椛の腹に顔を埋めた。
「がむっ・・・むぐぅ・・・じゅる・・むぐぐ・・・がむ!・・・うう!!・・・ぐうう!!・・・・むしゃむしゃ・・・・ぐるる・・・・。」
文は唸りながら椛の内臓を貪った。その様子はまるで猛獣のようだ。
「ぐるる・・・はぁはぁ・・・もっと食べル・・・タべなイト・・・わたシ・・・モミじ・・・たべル・・・モっと・・・もッと・・・。」
椛の血をすする、椛の皮膚を食いちぎる、椛の肉を頬張る、椛の内臓を飲みこむ、椛の骨を噛み砕く。一つ一つの動作を進めていくたびに文の中で何かが壊れなくなってゆく。そして文に残されたのはただ一つの衝動だった。
「もっト、おニク たべたイ。」




「まあ、この烏天狗よくあんなワンコロ一匹食べられたわね。それにしても食い散らかしすぎね・・・・。」
真っ赤な肉塊が散らばる真っ赤な血溜りの中で、真っ赤に血塗れた文に向かってアリスが言い放った。
「へへへ・・・げふっ・・・へへ・・・ごシュじんさマ・・・あヤハ、もっト、もっと、モっと オニくが たベタイです。」
アリスはあきれた顔をした。
「あらあら、まだこいつ食べ足りないのかしら?まったくミスティアの奴もずいぶん徹底的に洗脳してくれるじゃない。」
アリスはせせら笑いながら文に言い放った。
「そんなにお肉が食べ足りないの?なら今から一緒に人里へ行きましょう。あそこにはお肉がいっぱいあるわよ?どうする?」
文は涎をたらしながらアリスに近づいた。
「ほんト?ひとザとに、オにくあルの?」
アリスはにんまりと笑いながら言った。
「ええ、たくさんね。」




「阿求様、お体の調子は大丈夫ですか?」
「ええ大丈夫よ。今日は天気もいいし暖かいから。」
従者の女性の問いかけに笑顔で答える阿求。
「阿求様、転生の用意ももうすぐ終わります。今週中には転生の術を行えそうです。」
「そうですか。」
阿求は部屋から外をみた。
「今日は天気もいいですし、上白沢先生の所へ挨拶に行きましょうか。用意をお願いできますか?」
「はい、喜んで。」
従者のものは阿求に軽くお辞儀をすると部屋を出た。
数刻後、阿求は上着を羽織ると従者のものと共に稗田家の屋敷を出た。
もう大分葉を落としてしまった木々や活気のあるいつもの街中。活気づく商店やその中を走り回る子供達。
このすばらしい世界にもうすぐ別れを告げなければならないかと思うと、少しさびしく感じた。
「あら?あそこに居るのは上白沢先生と紫さんだ。」
店舗が並ぶ通りの向こうのほうに慧音と紫が居た。せんべい屋で買い物をしていたようである。
「上白沢先生ー!紫さーん!」
阿求は二人を呼びながら、手を振った。二人は阿求の存在に気づいて手を振り替えしてきた。
「おーい。」
その時だ。
ひゅっ!!
一瞬風が吹いたかと思うと、振っていた手に何かが当たる感覚があった。
「・・・?」
次の瞬間、目の前に何かが落ちてきた。それは白く、小さな女性の手、しかしその手には手首から先の部分が無い。断面からは鮮血が滴っていた。
(え?嘘・・・何これ。)
どしゃ!
阿求の腰に何かが当たった。
体の上半身が傾いて行く。なぜか足を踏ん張ることが出来無い。
目の前で慧音と紫があ然とした顔をしている。
(何が起きたの・・・?あれ・・?段々目の前が真っ暗に・・・?)
どさり。
阿求が最期に見たものは、目の前に倒れた上半身が無くなり、断面から内臓がはみ出た下半身だった。
慧音と紫の前で、阿求がとその従者が真っ二つになって倒れている。
「阿・・・求・・・?」
紫は硬直していた。
「うぐっ・・・うぅ・・・うげえぇぇ!ごぼぼどぽぽぽ・・・。」
慧音は目の前の光景に耐え切れず嘔吐した。
阿求の後ろで、一人の黒髪のショートヘアの少女が呆けた笑顔を見せ、一人の金髪のショートヘアの少女が不敵な微笑を見せた。
「えへへへ・・・ゴシュじんサま・・・これ・・・たベテいいんデスか?」
「ええ、あなたの好きにしていいわよ。」
金髪の少女――――アリス・マーガトロイドの微笑みは、不敵なものから残忍なものへと変わった。
「あなたが仕留めた獲物ですもの。」




超高齢者戦隊ババレンジャー
第8話                 後編へ続く
  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |     < 『小説のネタは山ほどあるのに
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.    |  時間が無くて全然かけなかった』
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ   | スランプだとか体調不良だとか
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.   | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________

いや冗談抜きで。
後編は来年になりそうだな・・・やれやれだぜ。
どっかのメンヘラ
作品情報
作品集:
9
投稿日時:
2009/12/22 15:43:02
更新日時:
2009/12/23 22:16:08
分類
幻想郷最凶のババァ軍団
老害
ババレンジャー解散の危機
グロ
前編
作者多忙につき三級品
1. 名無し ■2009/12/23 01:09:38
続きは来年か・・・期待してます
2. 名無し ■2009/12/23 02:18:49
面白くなってきた!!
来年に期待☆
3. 名無し ■2009/12/23 04:04:15
>ウィスキーじゃなくて消毒用アルコール

お前は俺か・・・
4. 名無し ■2009/12/23 11:03:43
来年は虎年なのに星ちゃんがww
5. 名無し ■2009/12/23 17:38:41
「星が死んでから」
星は昏睡状態なのでは?
6. どっかのメンヘラ ■2009/12/23 22:16:41
↑修正しました
7. のび太 ■2009/12/25 20:12:09
文がカニバリストに…そんな…夜雀や地獄烏じゃあるまいし。
あと、慧音先生は肉牛じゃないよ。
8. ぐう ■2009/12/27 07:38:32
アリスが・・・すごく、怖いです
9. 中将 ■2009/12/27 20:52:07
こいつぁ・・・・マジでやべーぜ・・・・
変貌してしまったしゃめ子の戦闘能力半端なさそうだぞ・・・・・
色々あって内部がズタズタのババレンジャーが勝てるのだろうか・・・?
10. 名無し ■2009/12/30 17:43:04
ババァ、強いはずなのにまるで頼りにならねぇ
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