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『かごめかごめ』 作者: レリン
かーごめ かごめ
かーごのなかのとーりーはー
目を覚ますとそこは暗闇でした。
「んぅ、…ふぁ、ん?」
見覚えのない闇。
日も差さない、一筋の光すらない暗闇は本当に何も見えない。
自分すら見えないもの。
私の自慢の赤い目でも何も捉えることができなかった。
(………、どこでしょうか、ここは?)
そして、真っ暗な闇の中、私は歩きます。
不思議と足元に不安がありません。
むしろ、何かに躓いたらここが何処かもわかるかもしれないのに。
私は歩きます。
ただただ意味もなく、目的もなく、ただ何となく前に進みます。
私は真っ暗な闇の中、思索しました。
(私は誰だったっけ?)
私は思い出しました。
「私はウドンゲ、です…。……だよね?」
私は不安になりました。
私は私がわからない、わけはないのに。
私はウドンゲ。
師匠の八意永琳と姫様である蓬莱山輝夜と一緒に永遠亭に住んでいて、よくてゐ
にいぢめられる。
ほら、私は私を覚えてる。
なのに、何か言い知れない不安が胸につっかえるのです。
私は暗闇を歩きます。
どれくらい時間が過ぎたのでしょうか。
私は疲れて座りました。
地面がすぐ近くにあります。
何となく体育座りで座りました。
少し、落ち着きました。
「誰だっけ、私…」
私は私をぎゅっと抱きしめました。
誰も私の疑問に応えてくれません。
私は哀しくなりました。
私は独りきりなのです。
私はもう一度、強く私を抱きしめました。
また、時間が経ちました。
私は何処にいるのでしょうか。
くらやみだよ。
それは知っています。
この暗闇が何処か、というのが問題なのです。
そうなの?
すてられたのが もんだいかと おもってた。
何ですか、いきなり。
捨てられた?
何、馬鹿なこと言ってるんですか!?
なに おこってんの?
うすうす そうおもってたんでしょう?
……、思ってなんかいません。
何を根拠にそんなこと言うんですか。
じぶんが いなくなって しばらくたつのに、ししょーたちが さがしに こないから。
もしかして じぶんは ひつよーなくなったから、ししょーたちに すてられた。
とおもったから。
……………、思ってなんか、…いません。
大体、あなたは誰ですか!?
あたしはあなた。
あなたのこころ。
私の、こ、ころ…?
そう。
あなたの、こころ。
あなたが かわいそうに ひとりきりだから、あたしが つくられた。
あたしは あなたのはなしあいて。
だから、あなたはひとりじゃないわ。
だいじょうぶ。
あんな さいてーな ししょーたちのことなんて わすれて あたしと たのしく おはなししましょう?
永琳は何処にも見当たらないウドンゲを探して永遠亭から外へ出た。
「全く、あの子ったら何処へ行ったのかしら?」
永琳は溜め息を吐いた。
すると、
「あら…?」
永琳の視線の先には前が見えてないような兎が走っていた。
兎は走っては竹林に頭を打つ。
何度も、何度も、何度も。
最後に兎は永琳に向かって走ってき、永琳に行き着く前に息絶えた。
囲め、囲め。
籠の中の鳥は、何時何時出遣る?
夜明けの晩に、鶴と亀が滑った。
後ろの正面、だぁれ?
暗闇の中、ずっと独りでいたら見えないものが見えたり聞こえないものが聞こえたり、取り敢えず精神異常になりそうですよね。
ウドンゲじゃなくみょんにも見える点。
まだまだ腕が甘い。意味もないし…。
そしてぬるい。
いっそ暗闇の中、全く同じウドンゲが2人いて殺し合わせて死体を永琳に送りつけたら良かったのか。
そして、やっぱり僕は長いSSを書けない(
ちなみにサンタからクリスマスプレゼントに高熱と酷い咳と鼻水ずるずるを頂いた僕は多分悪い子だったんです。
最後にここまで読んでくださった皆様に感謝感激雨霰。
今年も少ないですがいいお年を。
レリン
- 作品情報
- 作品集:
- 9
- 投稿日時:
- 2009/12/31 12:11:04
- 更新日時:
- 2009/12/31 21:11:04
- 分類
- 優曇華っぽいもの
- 短い
- 追い詰めたい追い詰められない
うどんげは精神病的な意味で病んでるのが良く似合います
鳥…鈴仙
鶴…てゐ
亀…永琳(と輝夜)
なんて穿ったた見方をしてみる。
兎に角、月の兎にゃ狂気が似合う ってね