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『マリー・サッターと秘密の禁書』 作者: 七七
アリスが餅を喉に詰まらして死んだ。
紅魔館で。
魔理沙とアリス、そしてパチュリーが新年のお茶会を開いた時のことだった。
停年17日。
慌てていたのは子悪魔だけだった。
3日後、アリスは生き返った。最近アリスは死んでばかりである。
残機は残りいくつあるのだろうか。
それはさておき。
今魔理沙はヴワル魔法図書館にいる。
というのも、タイトル通りというか、魔理沙は禁書庫の中の本を漁ろうとやってきた。
レミリアに「なあ、あの禁書庫にはどんな本があるんだ?」と聞くと、
「とにかく色んな本よ。危険なのから、くだらない物まで。
ここだけの話、実は禁書庫っていってもパチェのお気に入りの本が入ってるだけなのよね」
と言われたのだ。
物凄くその本が気になるので、どうにかして中に入ろうとやってきた。
「え?何であのレミリアが教えてくれたのかって?
レミリアの大好物のプリンを持っていったら教えてくれたぜ」
*1*
潜入任務は、結論から言うとなんとかなった。
一応魔理沙だって何も考えずにやってきたわけではない。
門番がシエスタしている内にこっそり入ってきて、
色々と魔法を駆使してやってきた。
使った魔法はと言うと、
にとりの光学迷彩をマネした「姿を見えなくする魔法」、「音を消す魔法」、「結界を作る魔法」の三つ。
用途については各自想像してもらいたい。
なんだかんだで魔理沙は1回も見つからずにやってきた。
禁書庫に入る為に、3ヶ月も準備した。
それ程に警備が堅かったのだ。
そして魔理沙は威力を抑えたマスタースパークで禁書庫の結界を破った。
入り口付近にはしっかり特殊な結界を張っているので、あんまり問題無い。
そして魔理沙はある一冊の本を手にした。
*2*
「日記」と書かれたその本。
魔理沙は適当に捲り、最近の日付まで捲った。
どうでもいいがこの本、クソ分厚い。
ページ数は広辞苑を余裕で越している。
筋トレに使えるくらいの重さだ。大体太さで70cmくらいだろうか。
というわけで、ごく一部をここに記す。
4月15日
今日も魔理沙がやってきた。
もういい加減私も堪忍袋の緒が切れそうだ。
私がキレた暁には、魔理沙をサンドバッグで吊るして毎日魔法の練習に使おうと思う。
というわけで近い内に復讐しようと思う。
4月25日
そろそろ私の誕生日。
誕生日こそは魔理沙に図書館の本を盗ませるわけにはいかない。
その日は全力で魔理沙をトラップにかけようと思う。
とりあえず使うのは・・・
(この後15ページに渡りトラップの事が事細かに書かれている)
魔理沙は本を閉じた。なんだか悪寒を感じたのだ。
すごく嫌な予感がする。今日はもう帰ろう。
*3*
「今日はゲームをしようと思ったの。魔理沙、図書館に来なさい。
私の秘蔵のグリモワールを賭けて勝負よ」
ご丁寧に封筒に入れられた招待状には、そう書かれていた。
命令口調だが、ゲームに勝てばグリモワールが手に入る。
このチャンスを逃すわけには行かない。
そうして魔理沙は今紅魔館の門番を打ち倒し、図書館の扉の前にいる。
魔理沙は考えていた。
というのも、図書館の中はトラップで満載になっているらしく、
扉を開けた瞬間、魔法の矢が速度800位で襲ってきたのだ。
速度800と言うと、シルバーベルよりも速い。ログが埋め尽くされるくらいの速さだ。
とすると、避けるのはまず無理だ。魔理沙が全速力で飛んだとしても速度600。無理。
このゲームの勝利条件は「パチュリーを倒す」事。
ルールに「パチュリーは図書館にいるとは限らない」とあったが、
どうも紅魔館には門番達とパチュリーしかいないらしい。何故だろう?
ともかく、一通り部屋を回ったが、パチュリーは居なかった。
時間稼ぎだったのだろうか?
そして魔理沙はいい案を思いつき、
図書館に突入した。
*4*
よう、魔理沙だぜ。
あの後「こっちも負けじとレーザー発射しながら突撃作戦」を思いついて即実行したんだけど、
あえなく撃沈した。
で、今はサンドバッグに吊るされてる。
毎日パチュリーにフルボッコされて顔が痛い。
ああ、悔しい。ラスボスの姿を拝むことも無く負けるなんて。
1年間はこの扱いが続くそうだ。ああ、ちくしょう。
解放されたら暫く修行しようと思う。
ああ、ちくしょう。
5月1日 文文。新聞(一部)
昨夜、アリス・マーガトロイド氏がメディスン氏に喧嘩を売った所、
毒にやられて死亡した。(停年18日)
メディスン氏はこう話した。
「だってあの人形遣いがしつこく結婚を申し込んで来るんだもん・・・」
次回
「マリー・サッターと森の店長」
帰省帰りでテンションが高くなっております。
一部の元ネタは全てあるフリーゲームから採っています。
七七
作品情報
作品集:
9
投稿日時:
2010/01/04 11:22:33
更新日時:
2010/01/04 20:22:33
分類
アリス
魔理沙
パチュリー
マリー・サッター