白澤乳業幻想郷工場

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ
白澤乳業幻想郷工場、お昼休みを告げるベルが鳴る

静葉（工場長）「お、昼飯の時間か。みんなー、作業やめてー！」

てゐ「終わったぜー！」
キスメ「おいヤマメ、飯屋行くぞ」
ヤマメ「おう」
チルノ「永江さん、今日のお昼ご飯は何にする？」
衣玖「私、今日はお弁当持ってきたの、ごめんなさい」
チルノ「そっか、残念。おーい、早苗さーん！いつもの飯屋で待ってるからー！当番終わったら来てねー」
チルノはエプロンを脱ぎながら早苗に呼びかけた。
早苗「あ、はーい！・・・ 水橋はどうします？」
パルスィ「・・・栗がある・・・栗が・・・ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
早苗「えっ？あ、そ、そう！わかったわ・・！」
静葉「さ、当番さん。タンク洗いましょう。て、ちょっと！お昼はA洗剤は使っちゃダメって、いつも言ってるでしょパルスィさん！！」
パルスィ「・・・憎いぃぃ・・・クソォ・・・」
工程を間違えて怒られるパルスィ。汚い言葉を吐き捨てた。

白澤乳業。毎朝絞りたての白澤牛乳をご家庭にお届け！ここはその工場である。
従業員は両手があれば数えられる下請け企業である。

静葉「やっぱり三人でやると速いわね、５分もかからない」
早苗「じゃ、私いつもの飯屋に行きますね。・・・ねえ、本当に行かないんですか？静葉さんは事務処理があるから仕方ないけど・・・パルスィさん、たまには？」
パルスィ「うぜぇ・・・クソビッチがぁぁ・・・」
静葉「ははは、ふられたね！」
早苗「もう、パルスィさん！」
エプロンを脱ぎながら早苗は怒る。いつものことだ、初めは本気でムカついたけど、もうなれた。

静葉「さて、飯でも食って机に向かうとするかね！」
背伸びをする静葉。ココの工場を任せられるようになってから毎日、昼休みはパソコン入力だ。
午後の作業が終わった後にすればいいだろうと言うやつもいた。
だがこの工場はブラックだ！残業なんて認められない！！八時五時でキッチリ切る！！最低時給！やってられるか！！
だから静葉は昼休みに事務仕事をするのだった。五時に帰るため・・・

１５分後

衣玖「お茶でもどうです？」
みんなとは食事に行かず工場に残っていた衣玖。そっと静葉にお茶を差し出す
静葉「お、ありがとう！」
衣玖「早く残業が認められるようになるといいですよね。」
静葉「・・・だな」
パートたちも工場の実態を知っていた。
衣玖「本社勤務の頃は、モチロン残業代ついてたんですよね？」
静葉「まぁ、・・・でも八時出社でいつも帰りは次の日だったけどねえ」
衣玖「・・・ブラックって嫌ですよね」
静葉「くそ、いつか社長をぶっ殺してやるっ！」ﾌﾞｯ！
ちなみに社長とは穣子のことである。そして何故か屁が出た。

静葉「・・・しかし、今日は冷えるなぁ」
衣玖「まあ、マイナスですしね・・・外は」
静葉「おーい、水橋さーん！いるんでしょー！ちょっとエアコンの温度あげてー」
昼休み、パルスィは休憩室兼事務所のいつも決まった場所にいる。エアコンの真下だ。
静葉はそんなパルスィにエアコンの温度を上げるように頼んだ。

しかし返事はない

静葉「おーい！水橋さーん！聞こえないのー！」
衣玖「昼寝してるんじゃないですか？私が上げてきましょうか」
静葉「あ、うん。じゃあお願い」
旧式なのでリモコンじゃないエアコン。衣玖はエアコンの方へと向かった。温度を上げるために・・・



静葉「・・・今日の晩御飯は何にしようかな」
そんなことをつぶやきながらパソコンを叩く静葉。
その時である！！

衣玖「きゃああああ！！！」
悲鳴が聞こえた！

静葉「！！？ど、どうしたの永江さん！！」
静葉は悲鳴の方へ走る。
静葉「う、うそ！！」
衣玖「うっ・・・あぁ・・」
二人の目前になんとパルスィの死体が！！！

静葉「し、死んでる・・・ちょ、何で！！」
衣玖「ｳｪｯ・・・ｵｫｳｩ・・・ゲェ」ゲロを吐く衣玖
体中、特に顔がグチャグチャ。眼球がつぶれ、頭が腫れ上がっている。明らかに撲殺された感じだ！

静葉「意味わかんないんだけど！」
衣玖「ゴホッ！・・ゴッゴッ・・・グェ」相変わらずゲロを吐いている衣玖。
静葉「と、とりあえず警察に！」
電話を手に取る静葉、その時である！！