一面に広がる銀世界。
そこに立つ全裸の幽々子。
普段は着物に隠れた肌を惜しげもなく朝日に晒している。
それに付き添うのはやはり全裸の妖夢と全裸の半霊。
断っておくが、彼女らは変態になった訳ではない。
無論、全裸健康法に目覚めた訳でもない。
彼女らは温泉に来ているのだ。
『幽々子と妖夢の温泉日和』
博麗神社に温泉が湧いた。これは周知の事実である。
地底界の一件以来、湧き出した温泉はそのまま観光用に整備され、小さいながらも銭湯として利用されていた。
今回、幽々子のワガママを聞いた妖夢はごねる霊夢をボコにするという平和的交渉により、この温泉を貸し切ったのだ。
今日一日この温泉は幽々子と妖夢のプライベートスプリングという訳だ。
「雪景色の中で一番風呂だなんて、なんかわくわくしませんか幽々子様?」
「そんなことより妖夢。お腹すいたわ。朝ごはんはなに?」
ほかほかと白い湯気を上げる温泉につかりながら、見も心もとろけるように妖夢は言うが、当の幽々子はお腹を押さえながら口を尖らせていた。口元にぶくぶくと泡を立て、不満気に妖夢を睨んでいる。
基本的に「食う」「寝る」「妖夢」で人生を費やしている幽々子はその三大欲求が満たされなければ自然の情緒というものを理解しない。今の幽々子には雪景色など見えておらず、空を行くチルノを見ながら涎を垂らしていた。
「イチゴ……メロン……ブルーハワイ……」
「幽々子様。氷精を見ながらシロップの銘柄をつぶやかないでください」
「宇治金時……コーラ……レモン……仕上げに練乳をとろーり……」
「はいはい。今後捕まえてきてあげますから。それに朝ごはんはちゃんと用意してますよ」
「ほんとお?」
語尾を上げる口調で妖夢を覗き込む幽々子。
その姿には妙齢の艶やかさと同時に童心の無邪気さが同居している。
(んぅ……幽々子様ったら可愛い……っ!)
まるで子どもがそのまま大人になったような人だなあ、と妖夢はその姿を見ながら思う。
異変が起こればその聡明な頭で難事を解決に導く。
その力は強大で、白玉楼が死者たちを一手に受け入れられているのも幽々子のおかげだ。
だがその私生活は、自堕落を練り固めたようなダメダメっぷりである。
包丁を持たせれば指を切り、皿を渡せば床に落とし、洗濯物を頼めば水たまりに落として泥だらけ。風呂を頼めば空焚きして風呂釜を焦がし、掃除をすれば置物をことごとく壊していく。そして、冷蔵庫などの文明の利器を致命的なまでに理解していない。
妖夢は自信を持って断言する。
自分が居なければ幽々子は三日で餓死する。もしくはゴミに埋もれて窒息死する。
涼しい顔をしていても、実際には自分に依存している幽々子様。
何一つ自分のことができない幽々子様。
自分の前なら裸体を惜しげもなくさらす幽々子様。
そして、自分を求めて喘ぐ幽々子様。
自分だけが知る幽々子の姿に妖夢はいつの間にかヨダレを垂らしていた。
それは上の口だけではなく、湯船の底には妖夢の中から出たものが白く固まり漂っていた。
「ねえねえ妖夢。早くご飯にしましょうよ」
湯船から立ち上がり、幽々子は妖夢の前でうずうずと身体を揺らしていた。
自然とその胸もゆらゆらと揺れる。温泉の雫が次々と身体を流れ、紅潮した肌から落ちていく。
「はいはい。待っていてくださいね」と、何でもないように振舞いながらも、妖夢の視線はその乳房に注がれていた。
着物に隠れて目立たないが幽々子の胸は幻想郷でも一二を争うボリュームである。少なくとも妖夢はそう信じている。
先端は鮮やかな桜色で、豊かな双丘の上にしっかりとその存在を誇示していた。引き締まったウエストは肉付きが良く、抱き付くと最高級のウォーターベッドのような柔らかな感触を返してくれる。
否。あんな人工物と比べてはならない。
幽々子様の全てが無機物などでは再現不可能な奇跡の産物だ。
それは別物に例えることなどできない唯一絶対のものだ。
妖夢はそう思い、幽々子の身体を寝具などと比べた自分を恥じた。
(そして、あの中には……)
さらに妖夢は幽々子の中の“詰め物”にまで思考の手を伸ばしていく。
幽々子と全てを過ごし、管理している妖夢は知っているのだ。
幽々子はまだ朝のお通じをしていない事を。
幽々子とて質量保存の法則から逃れられない以上、あれだけ食べれば然るべき量が出てしまう。
ふっくらとした腹部の下にあるであろう、およそ幽々子とは結びつかない卑猥なモノ。それを想像し、妖夢はなおその情欲を高めていった。
「ねえ、妖夢ってばあ? ご飯はー?」
くりくりとした瞳を向けたまま、幽々子はぴたりと妖夢に身体を寄せた。
幼児がするようなスキンシップに過ぎない行為のつもりなのだろうが、それは妖夢の理性の糸を切るには十分過ぎる威力だった。
なお語りかけてくる幽々子に妖夢はいきなりくちびるを重ねた。
「んんっ!」
「ん……ちゅう……」
驚き身を離そうとする幽々子を妖夢は無理矢理押さえ込む。
右腕を掴み、肩に手を回して自分へと抱き寄せる。
逃げようとするくちびるに自分のくちびるを重ね、唾液をまぶした舌を差し入れた。
日常的に刀を振り回す腕は、幽々子の力ではまるで歯が立たず、その乱暴な行為をただただ受け入れさせる。
「よ…妖夢……。そんないきなり……」
「……じゃあ、やめましょうか?」
「あっ……やぁ……」
妖夢はあっさりとくちびるを離した。
その瞬間、切なげに舌を伸ばし、眉を八の字に曲げた幽々子。
腕力では勝てないのに、何とか妖夢のくちびるを求めようともがいている。
それが無駄だとわかった瞬間、今度は妖夢を誘うように下目使いに見つめ、涎のたまった口の中を見せ付ける。くちびるの間には透明な糸が幾重にも橋をかけていた。
その姿を見て、妖夢はにっこりと微笑んだ。
「幽々子様? 幽々子様は朝ご飯が食べたいんですよね?」
「え? うん……」
「わかりました。じゃあ、準備をするのでそこに座ってください」
ひのき作りの浴槽を指差され、訳もわからず幽々子はそこに座った。
縁に足の裏をくっ付ければ、自然と湯船の方にお尻を突き出す格好になり、妖夢にその秘所やお尻に生えたピンクの毛をさらけ出すことになる。
ただただ疑問と恥ずかしさを頭に、肩越しに妖夢を見つめる幽々子。
その視線を受けながら妖夢は右手の人差し指と中指を重ねて、その無防備な窄まりに近づけた。
この瞬間こそ、妖夢の知る最高の楽しみの一つだ。
ぺろりと舌なめずりを一つ。
妖夢は幾度と入りこんだそこに、再び指を差し込んだ。
「ひ!」
「ふふ……。もうトロトロですよ? ちょっとキスしただけなのに……。幽々子様のお尻ってほんと締まりがないですよね」
「やっ……んあっ……」
指を左右に捻りながらその腸内の熱い脈動を感じる。
異物の侵入を感じ、身体はその排除を試みる。それは生物の生理的な反応だ。
だが、それに反して幽々子の心はそれを、自身の菊門をこじ開けられるという行為を求めてしまい、妖夢の指をもっと味わおうと下のお口を懸命に動かす。
まるで小さな口にあまがみされているようで、妖夢は子猫を撫でるように丁寧に愛撫を続けた。
それと同時に妖夢の中にある一つの感情をむくむくと頭をもたげた。
それは主人への嗜虐心。
幽々子の心を恥辱で染め上げたいという思い。
「もう、こんなにユルユルにして。いつもぶっというんちを出しているんでしょう? 私の指だけじゃもう物足りないんでしょう?」
「やっ……ちが……」
「こういう時の幽々子様って嘘が下手ですよねえ。じゃあ、こんなのはどうですか?」
妖夢は両手を菊門にかけると一気に左右に広げた。ミチミチと音を立て、幽々子は大きく口を開けていく。
計四本の指でこじ開けられた幽々子の菊門は、まるで別の生物のようにヒクつきながら、透明な液体を漏らしていた。
その広さたるや、並の陰茎ならば易々と受け入れてしまいそうだった。
「ほーら、幽々子のお尻はこんなにパックリ開いちゃうじゃないですか」
「だめぇ……開かないでぇ……」
「本当にはしたない。上の口も下の口もガバガバに広げて涎垂らして。食べて出す以外に考えられないんですか?」
「うぅ……。妖夢のいじわるぅ……」
「幽々子様がいじわるしたくなるからいけないんです」
しれっと言い切った妖夢。
そんな妖夢に幽々子は涙目に抗議の視線を送るしかなかった。
だが、それこそ妖夢が求めているものだ。
幽々子の視線を受けた妖夢は、まるでおもらしをしたかのようにぶるっと身を震わせた。
そして、氷精が起こした一陣の風が駆けた時、妖夢が求めた時がやって来た。
ぐぅぅぅぅ……っ。
「……………っ!!」
幽々子の中から聞こえた小さな音。
それの意味するところが空腹ではないことを妖夢も幽々子も心得ていた。
慌てて逃げ出そうとする幽々子の腕を妖夢は掴みあげる。
幽々子の足はひのきの浴槽の上で爪先立ちになる。
「やっ! 離して妖夢!」
「ダメですよ幽々子様。お風呂から出るときはちゃんと肩までつかって100数えないと」
「な、なに言って……んんぅ!」
至極真面目な口調で言う妖夢に対し、幽々子はすでに己の限界が近いことを悟っていた。
温泉に温められた身体はその新陳代謝を促進し、その内部から出せ出せと命令してくる。
妖夢にいじられた穴は、もはやそれを止める堰にはなりえない。
むしろ、内側から飛び出す愛物を待ちわびるように、パクパクと口を開いていた。
「えい」
「ひぃ……!」
ダメ押しのように半霊が幽々子の腹部を押した。
適度な弾力を持つ半霊は、そのままマッサージでもするように腹部を押してくる。
まるでお腹を透視しているかのようにそれは的確で、幽々子のお腹はさらに蠕動運動を活発にしていく。
「お……お願いよぉ……妖夢……」
もはや恥も外聞もなく震える声で懇願する幽々子。
だが妖夢からの返答は、あまりにも無情であった。
「安心してください幽々子様」
「妖夢……」
「ちゃんとできるかどうか、しっかりと見ててあげますからね」
その言葉に幽々子は天地がひっくり返るのを感じた。
ぞわりと背筋が舐められたかのように痙攣し、自分の意志とは関係なく腹部が活動を開始する。
一抹の望みをかけて妖夢の腕を振り解こうとするが、逆に腕を捻り上げられ身体を反らされ、その豊かな胸を強調するだけの結果となった。
腹部に走る痛みに幽々子の目には涙が浮かんだ。
「あっ……あっ……あっ……! やああああああああああっ!!」
ぶっ……ぶぶぅ……みちみちっ……むりむりむり……!
「あは!」
涙目の幽々子が眉を寄せた瞬間、その菊門が大きく開き、たっぷりと溜め込んだうんちを押し出してきた。
野菜もしっかりと食べたそれは固い繊維で結ばれており、お尻と浴槽の間でも途切れることなく伸びていく。
その様子を肩越しに見ていた妖夢は思わず歓喜の声を上げてしまった。
「幽々子様のうんち……こんなにたくさん……すごい……」
「んっ……よ、妖夢……や……見ない…ふっ……でぇ……」
排泄物が肛門を押し広げる感覚に、幽々子の声は途切れ途切れとなる。
白い吐息が湯気とともに宙に浮かび、消えていく。
浴槽の上に落ちたうんちも、まるでその存在を誇示するように、ほかほかと白い湯気を上げていた。
さらにその上に追加のうんちが重なり合うように落ちていく。
「……幽々子様。乳首……すごく固くなってますよ」
「っぅ!」
妖夢に指摘されたように幽々子の桜色の乳首は痛そうなくらい固く尖っていた。
その理由は寒空の下に肌をさらしているだけではあるまい。
幽々子のほほの紅潮がいっそう濃くなる。
それを見ている妖夢も、自身の乳首や陰核が固くそそり立つのを感じていた。
秘所からは透明な愛液が溢れ、太ももを伝い湯船へと落ちる。
ぶっぷぅ……ぶび……ぶびぶびっ……。
幽々子から聞こえる音は肛門を押し広げる重たい音から、半固体の物体を飛ばすものに変わっていた。
固形便を出し終えた後、残っていた軟便が飛び出し、幽々子と妖夢の足もとにまで飛び散る。
温かく柔らかなものが自分の足を染めていることを自覚し、幽々子は身を震わせた。
「妖夢……もういいでしょ……手を離して……」
力なくそう訴える幽々子。
だが、妖夢がその手の力を緩める様子はなく、次に飛び出した言葉に幽々子は声を失った。
「何を言ってるんですか幽々子様。さあ、お待ちかねの朝ごはんですよ」
「…………………………………………………………………………………………………………え?」
思考が一瞬にして凍結する。
再び幽々子が思考を取り戻したとき、目の前には自らが出した汚物をくわえた半霊がいた。
ぬらぬらとした汚汁が滴り、温泉の中へと落ちていく。
(え? なに? どういうこと? これをいったいどうするつもり?)
あまりの事態に脳の情報処理が追いつかない。
目を白黒させる幽々子。
夢の中のような非現実感。
しかし、目の前にある確かな質量と鼻に匂うすえた臭いがこれを現実だと訴えてくる。
「さあ、たっぷり召し上がれ」
妖夢の宣言を右から左の幽々子の口に半霊が熱烈なキスをした。
もちろん、その口には茶色の愛物。
幽々子の口いっぱいに例えようの無い苦い味が広がった。
「んんんぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっ!!」
「ちゃんと20回は噛んで食べるんですよ」
いつも聞かされている食事のマナーを妖夢は言った。
そのあまりに日常的な口調と言葉に、幽々子は頭が破裂しそうだった。
だが、半霊はぐいぐいとうんちを口の中に押し込んでくる。
考えるよりも先に身体がそれを飲み込めという判断を下してしまった。
「んぅ! ううぅ! んんんっ!! ぷはあ……っ! げぇっげぇ……。よ、妖夢……っ」
「さあ、次はこっちですよ」
「…………ぇ?」
口の周りに茶色のソースをつけた幽々子が見たのは、半霊と同じように口にうんちをくわえた妖夢の姿だった。
幽々子の首に手を回し、熱烈なキスを妖夢はした。
「ふぅんんん! うううん!」
「んぅ……ん……ちゅぅ……」
幽々子が食べやすいように妖夢はしっかりと舌で愛物を砕いてあげた。
そのおかげが幽々子は先ほどよりも早く、それを飲み込めた。
だが、幽々子が出した分だけうんちがある。
妖夢と半霊に押し倒され、幽々子はそのお腹いっぱい“朝ご飯”を食べることになった。
「は……あ……あぁ……」
力なく縁に背を預けながら、荒く呼吸をする幽々子。
今でも先ほどの行為が信じられないようだ。
うんちを出すのを見られ、あまつさえそれを食べさせられた。
だと言うのに、幽々子は妖夢を嫌えずにいた。
幽々子の中の妖夢はいつも自分に良いことを与えてくれる存在なのだ。
それは妖夢に対する無条件の信頼。
妖夢に対する幽々子の依存心。
妖夢が自分に酷いことをするはずがないという思い。
そして、自分の中に確固として生まれ始めた異常な興奮。
「……うんち……うんち……うんち……」
うわ言のように幽々子の中で浮かんでは消える単語。
まるで幼児が覚えたての言葉を何度も繰り返すように。
「幽々子様」
幽々子が顔を上げる。
そこには顔を赤くした妖夢が微笑んでいた。
いつも通り、幽々子のことを一途に思う付き人の笑顔だ。
「さあ幽々子様。特製のソープで身体も綺麗にしましょうね。髪もちゃんと洗うんですよ」
屈託のない笑みを浮かべる妖夢。
その両手は自身の臀部へと回されていた。
「……んっ…ふぅ」
ぶぅ……ぷぅ……ぶぶ……っ。
小さな声と共に幽々子のものより一回り小さな愛物が、妖夢の手の中に生み出されていく。
だが、量は幽々子とも同じくらい。
妖夢の小さな手では収まり切らず、溢れたうんこは浴槽の中に水音を立てながら落ちていく。
底まで見通せる温泉の中をゆっくりと浮かんでくるそれを見ながら、幽々子は心の中で自分が新しく生まれ変わるのを感じていた。
「……妖夢。いきなりこんなの教えられたんじゃ、病みつきになっちゃうじゃない」
「いいんですよ幽々子様。これから毎日ご馳走してあげますから」
「……妖夢のも食べてみたいわ」
「その前に身体を洗っちゃいましょうね」
「うんちいっぱいのお風呂にも入りたいわ」
「任せてください。用意します」
「……じゃあ……お願いね」
「はい。幽々子様」
妖夢の両手が幽々子の顔へと伸ばされた。
茶色のソープが広がり、生温かい感触が顔を埋め尽くす。
幽々子はその行為をただ受け入れる。
その中で幽々子は覚えたての快感に、夢想の翼を広げるのだった。
〈了〉
これがウンデレ…なのか?
ていうか物をくわえたりできる半霊ってちょっと可愛い
やはり、愛のあるスカトロはいいですねぇ(うっとり)
( д ) ゜ ゜ その発想はなかったわ…
素敵な和姦スカSSありがとうございます ゆゆ様の妖夢への依存具合がたまりません
絵の方はうpロダにアップしましたがこれで大丈夫でしょうか?
「妖夢……」
「ちゃんとできるかどうか、しっかりと見ててあげますからね」
はあはあ・・・個人的にここがツボ(つーかドストライク)
ゆゆ様がウンデレに目覚めてしまわれた・・・およよよ(あれ使い方間違えた?)
SS化期待しててよかった