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『カリスマブレイクウィーク・3』 作者: 七七
「何これ」
神社に辿りついた私達は絶望した。
というのも、賽銭箱が・・・あまりにも遠くにあるのだ。
神社はあまり広く無かったはず・・・
・・・
・・・・・
「幽々子」
「何?」
「今度、一緒に死神を川に沈めに行かない?」
「は?・・・あ、ああ・・・あー・・・・うん」
私達はまた歩き出した。
どうも嫌な予感がする。
このまま歩いてゴールして、ハイ終わり、というわけにはいかないような気がする。
例えば、神社の中に物凄い数のトラップがあったり・・・
「何ぼーっとしてるのよ!」
「へ?な、何よアレ!?」
「し、知らないわよ!・・・と、とりあえず避けなきゃ!」
神社の方から、物凄い数のテレビやら、ナイフやら、ラジオやら、見たこともない物まで、
色んな物が飛んできた。
私達はそれを避ける、避ける、
もう無理、というくらいまで避け続け、
やっと物が飛んでこなくなった。
その時、後ろで「ぐえっ!」という声が聞こえた。
後ろを振り向くと、・・・誰だっけ?・・・あれ?
「・・・あなた、誰?」
「・・・・・・え?」
「え・・・・ええと・・・あ・・・・っ・・・あ、そ、そうよ、今晩は、ア・・・アリ・・・・ヌ?」
「・・・・・・・・・・・アリスよ・・・」
「あ・・・・その・・・・ごめんなさい・・・・」
ううう、嫌だなあ、この空気・・・
この際だ、利用しよう。
「ごめんっ!」
「ちょっ、掴・・・うひゃぁぁぁぁ!」
私はアリスを掴むと、即座に夜空に向かって投げた。
アリスは頭から石に激突し、
その瞬間、槍がアリスを貫いた。
アリスは逆立ちしながら死んだような体勢になっていて、なんともみっともなかった。
「やっぱり、トラップが沢山あるみたい」
「どうするの?」
「そうねぇ・・・どうすれば・・・あっ」
アリスの死体を見ていると、上海人形が死体を槍から引き抜こうとしていた。
私はパッと思いつき、上海を掴むと、
賽銭箱に向かって全力で投げた。
「何してんの?」
「まあ見てなさい。多分これで楽々いけるはずよ」
賽銭箱に向かって飛んでいく上海人形に、槍や札やらテレビやら、色んな物が襲い掛かる。
経験上、一度発動したトラップはもう発動しないはず。試しに一歩踏み込むと、やはりトラップはもう無かった。
「さ、早く終わらせましょう」
私達はこのふざけたイベントを終わらせるため、
賽銭箱のボタンを押そうと、賽銭箱に駆け寄った。
その時だった。
「「あ?」」
私達は落とし穴に落ちた。
ボタンを押せれば終わるのだ。ボタンを・・・!
後もう少しで手が届く。
後数センチ・・・!
ボタンに手が届き、二人で押そうとした、その時・・・
何者かが後ろから飛んできて、私達の頭を踏み台にし、ボタンを押した・・・。
穴に落ちた私達を、気味の悪い色のガスと、無数の槍が襲った。
薄れ行く景色の中見えたのは、幽々子と、紫色の髪だった・・・。
次に目覚めた時には、私はベッドに入っていた。
そして壁に貼られた紙には、
「残念でした。ゲームオーバーです」
一番得をしたのは誰でしょう?
紫色の髪をした人物は、誰でしょう?
おっと、誰か来たようです。
誰かな・・・
「よくも私を蹴落としてくれたわね!」
紅い髪の吸血鬼が、私の頭を蹴飛ばした。
七七
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2010/01/08 10:57:22
更新日時:
2010/01/08 19:57:22
分類
レミリア
幽々子
紫色の髪=さとり?
蹴られた私=作者?