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『レミィのおいしい(笑)レストラン』 作者: 七七
「二人とも、単刀直入に言うわ。
これを・・・お嬢様の作ったこの殺人兵器を食べて!!!」
「「無理!!!」」
時は遡る・・・
40分前の事。
仕事を一通り終えた咲夜が厨房に入ると、
なんとレミリアがいたのだ。
「お嬢様?何をしてるんです?」
「何って、料理の準備をしてるのよ」
「りょ、りょりょりょ・・・料理ィ!?」
「・・・何よ、文句でもあるの?」
「い、いえ・・・」
咲夜はレミリアが料理しているのを、一度も見たことが無い。
「お、お嬢様・・・あの、その料理、材料が物凄い量みたいですが・・・」
「ああ、今日はパーティーでしょう?皆に振舞うのよ、私の手料理を」
「は、はあ・・・」
お嬢様も中々気まぐれなものだ、と咲夜は思った。
「それで、何を作るんです「カレーよッ!」は?」
「いいから始めるわよ!もう準備済んだし!」
「一つ、一つだけ聞かせてください」
「何?」
「この・・・この「材料」で・・・カレーを作る気なんですか・・・!?」
「そうよ・・・!!何か問題がある!?」
「い、いいえ、ありません・・・」
レミリアの目が本気だったので、咲夜は反論出来なかったのだが、
本当なら全力で止めてる所だ。
というのも、テーブルの上の「材料」が・・・その・・・とんでもない物ばかりだったのだ。
注・ここからキャラ崩壊が始まります。
「さあ・・・開始よ・・・・
レミィの!!30分クッキングッッ!!!」
「!?」
「今回の主役は・・・コレ!
かのiPodも粉砕した・・・如月製の「MIKISA」!!!」
「MIKISA!?」
「ゴルフボールでもバットでも何でも砕くッ!最強のミキサーよ!!!!!」
「嘘だッ!そんなに何でも砕けるわけがないっ!」
「ふっ・・・威力は後で見せてあげるわ!!
さあ、まずはリンゴジュースを暖めるわよ!!!」
「何ィ!?リンゴジュースなのはともかくッ、
普通に暖めたら30分で終わらない!!!」
「そこでこの秘策!!!
そう、先にリンゴジュースを暖めておいたのよ!!!」
「な、なんだってー!?」
「さあ、まずはリンゴジュースにルウをぶちこむわよ!
1,2,3,5,6,7、・・・30個ッッ!!!!!」
「多すぎるッゥゥゥゥゥッ!」
「後は具を大量にぶちこむだけよ!!!
カレーは具が大事!異論は認めないッ!!!!!」
咲夜はレミリアとノリノリでカレー(?)を作る中でも、
「きっと具はマシなものに違いない、パーティーで振舞うのだから」
と思っていた。しかし・・・
「まずはブン屋の腿肉をミキシングッ!
ゴォゥ!!」
「ブ・・・ブン屋の、だと・・・!?」
ズガズガガガガガギギッズガブシャッズギギギギギギ・・・・
「OK!さあどんどんいくわよ!
あ、咲夜、砕けた奴はどんどん鍋に入れて!」
「鍋?・・・釜じゃん!!!」
何故今迄気付かなかったのか・・・そう、リンゴジュースが入っていたのは鍋ではなく
超大型の釜だったのだ!!!
「気にしない気にしない!パーティーなんだから相当な量がいるのよ!
次はマ○○のチー○バー○ーとク○○ター○ウン○ー、後普通のハン○ーガーを各15個無理矢理!」
「あ、ああ、超大型なこのスーパーミキサーだからできることですねッ!!!」
ズガガギズゴズバババババッ
「次、P○P!デジカメ!使い捨てカメラ!WiiにPS(2,3も)、DSに液晶テレビィィィィィ!!」
「無機物はらめぇぇぇぇぇ!!!」
「知るかぁ!GO!」
ズガガガガガガガガガガガ・・・・
さすがのMIKISAもちと苦戦しているようだ。
「負けるなMIKISA!がんばれMIKISA!
あなたならきっと粉砕できるゥゥゥゥゥ!!!!」
ズガガガガガガギャギャギャギャゥゥゥゥゥゥゥン・・・・
「イヤッホォォォォォゥ!さ、次!
硫酸を・・・んー、15瓶ね。咲夜、入れといて」
「・・・大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ!・・・多分。と、とにかく次!咲夜の秘蔵のナイフとハンガー15個、冷蔵庫に入ってた明太子!」
「ご、GO!」
「さあさあどんどんいくわよォォォォ!!!
卵にメロンにスコッティ、バスタオルにPS○の充電器を包んで手榴弾と・・・」
この後も様々な物が入れられたのだが、
なんだかんだで30分きっかりで「クッキング」は終わったのである。
「ふう、これで完成よ・・・さ、咲夜、試食して♪」
「は・・・・・は・・・い・・・・」
カレーとも呼べなさそうなグロテスクな物は、
ゲ○でもないのにもらい○ロしてしまいそうなくらいの悪臭を放ち、
咲夜の前に置かれていた。
「・・・どうしたの?食べないの?」
「い、い・・・・いえ・・・・う・・・た・・・べ、ま・・・・す・・・・」
レミリアが殺気を放っていたので、
咲夜は意を決し、カレー(?)を一気に胃に流し込んだ!
「・・・・・!!!!!!!!」
メイド長はパーティー会場に向かって逃げ出した!
「ど、どうしたのよ!?咲夜ー!咲夜ァァーーー!!!!」
パーティー会場では、すでに様々な人妖が準備をしていた。
そこには、美鈴とパチュリーもいた。
「美・・・鈴・・・・パチュリー・・・様・・・・ごほっ・・・・」
「ど、どうしたんですか咲夜さん!?大丈夫ですか!?」
「どうしたのよ咲夜!大丈夫?今永林を呼ぶから・・・」
「まってください・・・一つだけ・・・お願いがあるんです・・・・!!」
「な・・・何?」
「この・・・お嬢様が作った殺人兵器を・・・食べてください・・・・!」
「「無理!!」」
「な・・・何故ですか!このような物を皆に食べさせたら・・・大変なことに・・・!!」
「何故そんな物を食す必要があるんですか!?
いくらお嬢様の物とはいえ、焼くなり湖に沈めるなりすればいいじゃないですか!」
「駄目・・・・駄目です・・・・お嬢様は本気です・・・食べる以外の処理を・・・・したら・・・・がはぁっ・・・
殺され・・・・・・る・・・・・・・・・。」
「ちょっと!咲夜!咲夜!!!」
咲夜は、息を引き取っていた・・・。
あれから咲夜は永遠亭に運ばれたが、死因はやはりカレーが原因ということだった。
無論パーティーは中止になった。
・・・そして、レミリアは新聞に取り上げられ、幻想郷の人々からいぢめられるのである・・・
美鈴やパチュリーも紅魔館を出て行き、レミリアはどうすることもできなかった・・・
そして、この悲劇を起こしたカレー。
このカレーは何をしても処理できず、
結局カレーを作ったレミリアが人里でカレーを全て飲み込む事で収まった。
この件で一番不思議に思われたのは、レミリアがカレーをものともせずおいしそうに飲み込んだ事だろう。
もちろん、腹を壊す事も無く・・・。
おまけ
「何故カレーが咲夜を死に至らしめたのか」
料理を始める5分前。
レミリアは明太子が見つからず、困っていた。
「どこにあるのかしら・・・明太子・・・」
冷蔵庫を必死で漁るレミリア。
そして、漸く明太子が見つかった。
賞味期限が切れたのが150年前の、「伝説の明太子」が・・・・。
そして悲劇が始まる。
「お嬢様?何をしてるんです?」
追記
元ネタですが、ジャンプのあるすでに完結している漫画を読んでいて思いつきました。
料理狂の人がいたので・・・主人公の身近に。
七七
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2010/01/12 09:38:54
更新日時:
2010/01/13 23:26:25
分類
咲夜
レミリア
カレー
キャラ崩壊
むしろ明太子が一番マシだろうがwwwwwwww
と、どこまでも基本に忠実な俺であった
石原軍団の炊き出しカレー吹いた
らめええええええええええ!!!熱くてMIKISAおかしくなっひゃううううううう!!!