そのまんま東風谷

「あーマジだりぃ」

そのまんま東こと東風谷早苗(ひがしかぜだにさなえ)はマジだりぃようで暇潰しにその辺をふらつく事にした。

「お前ただの鳥の癖に速いの自慢するとか生意気だから！最速は私だから！ふざけんな！聞いてんのか！ああ！？」

途中巣作り中のハチドリに喧嘩を売っている射命丸文(しゃせいまるブーン)に遭遇したが、五月蝿いので奇跡の力で跳ね飛ばした。


「げっ！げっ！げげげのげっ！巫女！」

下を見ると河城にとり(かじょうホーマック)が早苗の方を見て心底嫌そうに驚いている。

「早く人間になりた〜い」

早苗はそう言いながらにとりの方に降下して行く。

「いやそれ違くね？」

「うるせえ！奇跡すんぞ！」

早苗は棒みたいなのを振りかぶる。

「まあ、新作の機械を見せたげるから許してよ」

「そんなもんでこの早苗様が納得すると思ってんのか！早く見せろ！」
なんだかんだで興味津々だった。
「はい」
にとりは芋虫色のリュックから小さな機械を取り出した。

「何これ？うんこ？」
「あんたはケツからこんな四角いうんこが出るのか」

「何これ？携帯？」
「そうそう。携帯を改造したら面白い物ができたの」
早苗は携帯を開いてみた。
ごく普通の折りたたみ式の携帯である。
「どこが面白いの」
「メールのボタンを押してみて」
早苗は言われた通りにボタンを押してみる。
またまたごく普通のメール画面。
「誰かにメールを出してみて」
アドレス帳を開くと幻想郷に住まう人物の名前が登録されていた。
彼女らが携帯を持っているのかは放っておき、とりあえず早苗はアリス・マーガトロイド(アリの巣コロリ・勾玉ロイド)にメールを出してみた。

【立て！立つんだアリス！（笑）
私が１番かわいいよね！あんたなんかよりね(o^v^o)
ばぁい！（爆）】

《送信しました》


その日アリスは魔理沙と優雅なお茶会を楽しんでいた。
「この紅茶、なかなかうまいな」
すると突然アリスが立ち上がり、笑い出した。
「どうしたアリス？ついにおかしくなったか？」

「私が１番かわいいよね！あんたなんかよりね！きゃははは」
「おいおい、お前白スーツでも着て芸人目指すつもりか？」

「ばぁい！」

アリスは爆発した。