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『慣れ親しんだ迷路』 作者: 占任
ある日、霊烏路空が目を覚ますと、見知らぬ部屋に立っていた。
いや、部屋と言っては語弊があるかもしれない。
空が立っていたのは、細い通路であった。
「……え?」
少し遅れてその状況を理解した彼女は、ひどく狼狽した。
ここはどこだ?昨日はちゃんと布団で寝たはずなのに。
その前に、地霊殿や旧地獄にこんな場所はあったか?
いやそれよりも、なぜ『寝ていた』はずの自分が『立って』いるんだ?目が覚めてから起き上がったような憶えはないのに――。
「霊烏路空」
突如として、混乱の極みにあった空の耳へ、不愉快な雑音とともに奇妙な声が飛び込んできた。
ラッパの中にばねを入れて吹けば、こんな音が出るだろうか。
いまだかつて聞いた事もないような金属質な声だった。
「誰!?」
驚いた空の問いかけにも答えず、『声』は続ける。
「お前はこれから、この迷路から脱出せねばならない」
「迷路?」
状況を理解しきれない空が尋ねた。
「そうだ。この迷路から脱出する方法は一つ。この迷路がどこであるか看破することだけだ」
「この迷路がどこであるかぁ?」
彼女の困惑を無視して説明を続ける『声』に、空は声を荒げて反論した。
「こんなところに来た事なんて一度もないのに、ここがどこかなんて判るわけないでしょ!?
それに、脱出する方法は一つって、迷路なんだから出口まで行けば――」
「この迷路に出口はない」
反論を遮って発せられた言葉に、空は思わず口を噤んだ。
「また、お前がその能力を用いて暴れたとしても、この迷路を破壊する事はできない。
それに、このような形で見るのは初めてだろうが、お前はこの場所を今までに何度も見たことがある」
そうは言っても、彼女には全く心当たりがなかった。
『このような形で』と言うからには、別の視点から見たことがあるということだろうか。
「質問は二度まで可能である。その質問が答えることができないようなものであった場合はカウントされない。
回答は一度だけ可能である。不正解であった場合、お前は餓死するまでこの迷路に閉じ込められ続けることになる」
「はあ!?」
『声』が提示したあまりに理不尽な条件に、空は素っ頓狂な声を出して驚いた。
「では、健闘を祈る」
今までまくし立てていた『声』が唐突に止み、後には状況の急速な変化に着いて行けていない空が一人取り残された。
一向に目が覚める様子が無いことから、これは夢ではあるまいと判断した空は、気を取り直して周りを観察してみた。
迷路の壁はすべて真っ黒に塗られている。
高さと幅は同じくらいで、ともに一尋ほどだろうか。
通路は正面に向かう道が一本、その少し先には左右に向かって直角に伸びた道が一本づつある。
正面に向かう道は二尋ほど先で色が白く変わっており、そのさらに先でまた黒に戻っている。
状況を詳しく知れば知るほど、ここがどこなのか判らなくなってくる。
いくら考えても彼女には、今までの人生においてこんな場所に来た事も、また、このような管状のものを外から見たこともないように思えた。
「うーん……」
空はしばし思案していたが、やがて、
「まあ、迷路って言うからには散策してみないとね」
と、一種未知の世界を散策せんと意気込む探検家のような心持ちで、迷路の中を探ってみようと考えた。
髪飾りをはずし、今まで自分が立っていた場所に置いて目印とすると、空はいざとばかりに得体の知れぬ迷路の中に繰り出して行った。
「……」
まずは右の通路から調べようとした空であったが、その眼前に早くも現れた分かれ道によって、出鼻を挫かれることとなった。
分かれ道は、正面に向かう道と隣り合って平行――今空が立っている道から見ると直角――に突き出ており、その先でもう一度直角に曲がっている。
「……ま、とりあえずこっちの道は後でいいか」
と、気を取り直して二尋ほど道なりに進んで行ったが、突き当たりの角を左側に曲がると、早々に袋小路になってしまっていた。
それではと、先ほど通り過ぎた分かれ道に入ってみたが、ここも中で直角に曲がった後はすぐ行き止まりであった。
これで右側の道はすべて調べたことになり、残るは逆方向、つまり最初の場所から見て左に向かう道と、途中から白く色が変わっている正面に向かう道の二つということになる。
空は、最初の場所から見て左に向かう道を見ることにした。
それというのも、正面の道が他とは違って白く塗られているのが、どうにも不気味に思われたからである。
この白い領域に入り込んだ途端、何か恐ろしげな罠が発動したりするのではないかと思うと、ぞっとするものがあった。
しかし。
「ここも行き止まり!?」
左に伸びる道も、二尋ほど行くとすぐに行き止まりになってしまった。
また、右への道と似たような分かれ道もあったが、これも同じく行き止まりであった。
「まったく、これじゃ真ん中の道に行くしかないじゃん!」
憤然として来た道を戻る空だったが、
「……ん?」
そこでふと、ある事実に気が付いた。
「ひょっとしてこれ、左右対称なの?」
そう、少なくとも彼女が今探検した限りでは、この迷路は全くの左右対称であった。
空が始めにいた場所から一尋前に進んだところを始点として、左右に三尋、その両端から前に一尋。
また、始点から左右に一尋で前に向かう分かれ道に至り、これを二尋行くと、右の道からの分かれ道には右、左には左に向かって曲がる角があり、
これら両方も一尋で行き止まりになっている。
空はこの形を頭に思い描こうとしたが、どうにもうまく行かなかったため、制御棒でもってその辺りの壁に図を描いてみようとした。
しかしその思いつきは、唐突に響いた、
「マッピングは禁止されている」
という『声』によって頓挫することとなった。
「マッピングは禁止って……地図を描いちゃいけないってこと?」
虚を衝かれたように問うた空に、『声』は、
「そうだ」
とそっけなく答えた。
はて、と空は疑問を抱いた。
迷路を探索するのに、地図を作ってはいけないというのはどうにも妙な話である。
以前地霊殿で、外の世界から入ってきた『てれびげーむ』というものをお燐がやっていたことがあったが、
そのときお燐は、主人公によって探索された迷宮の地図を作っていた。
この迷路が小さいから、地図を作る必要がないのだろうか?
いや、『必要がない』だけなら、作るのをわざわざ止める必要はない。
つまり、何か『地図を描かせてはいけない』理由があるに違いなかった。
空が必死にその理由を考えていたとき、『声』が妙なことを独り言のように言った。
「射命丸文、脱出」
射命丸文。
空はその名前に聞き覚えがあった。
たしか、彼女が間欠泉の異変を起こしたとき、巫女に連れだって――本体ではないが――その異変を解決しに来た鴉天狗である。
その射命丸文が、脱出した。
何から脱出したのか?考えるまでもない。
空以外にも、この迷路に閉じ込められた者がいたのだ。
文はその一人であり、そして、どうやってかこの迷路の正体を看破し、見事ここから脱出する事に成功したに違いない。
「ちょ、ちょっと待って!」
文が脱出した事から何か手がかりが掴めるのではないかとふんだ空は、
「質問!質問したい事があるの!」
と、実態のない『声』を急いで呼びとめた。
『声』はそれに対し、
「残り二回」
とだけ答えた。
さて、呼びとめたはいいが、何を聞けばよいか。どんなことを聞けばこの迷路の正体を見破る手助けになるだろうか――。
空はしばらく考えていたが、やがてふと、「自分の知り合いも閉じ込められているのではないか」ということに思い至り、
「私の他に、迷路に入れられている人は誰?」
と聞いた。
それに対し、『声』は、淀みなく答えた。
「八雲藍の式神、橙。八雲紫の式神、八雲藍。スキマ妖怪、八雲紫。厄神、鍵山雛。妖怪の山の白狼天狗、犬走椛。
妖怪の山の鴉天狗、射命丸文。命蓮寺の毘沙門天代行、寅丸星」
そして。
「地霊殿の火車、火焔猫燐」
「――っ!?」
空の驚愕をよそに、『声』は続ける。
「現在、脱出に成功したのは1名。回答に失敗した者は0名。二度の質問を使い切ったのは2名」
ここまで答えた後、
「質問、残り一回」
といったきり、『声』は口を噤んだ。
「そんな……」
お燐は、彼女の親友である。地底が地獄でなくなった頃からの仲で、地霊殿の主たる古明地さとりのペットとして仲良く暮らしてきた。
神の力を手に入れて増長した空が鬼などに殺されないように、彼女を懲らしめようと先の異変を起こしたのもお燐だった。
まったく無二の親友と言うべきであり、そんな彼女がこのような目にあっていると思うと、いても立ってもいられないような心地になった。
「……いや、慌てちゃ駄目だ」
しかし、ここで彼女を心配してもどうにかなるものではない。
今は、一刻も早くこの迷路を脱出するしかない。
ここから出ることさえできれば、頼りになる人はいくらでもいる。
彼女たちの主である古明地さとり、いつも異変を解決している博麗の巫女や白黒の魔女、
空に神の力を与えてくれた山の神と巫女、ムラサ達が地底にいた頃話していた徳の高い尼僧……
彼女たちであれば何とかしてくれるかもしれない。そう自分に言い聞かせ、空は質問によって得た情報を吟味し始めた。
橙というのは、たしか化猫の類である。彼女の記憶が確かなら、以前お燐が友達として地霊殿まで連れてきて、一緒に遊んだことがあった。
八雲藍、八雲紫という名前も聞いたことがある。橙が二人の名に「様」と付けて呼んでいた記憶があるし、
『声』が言ったところによれば、八雲藍は橙の主人であり、八雲紫は八雲藍の主人であるらしい。
犬走椛は、異変が解決した後に射命丸文に付き添って取材に来たことがある。
寅丸星については詳しい事は判らないが、外の世界に出た後、久しぶりに遊びに来たムラサなどの話し振りによれば、彼女らの党与であるらしい。
唯一全く接点がないのが鍵山雛であり、彼女については何も判らなかった。
それにしても妙なのは、射命丸文のみが脱出に成功していることである。
「……何で射命丸さんだけ?」
確かに彼女は天狗であるし、たしか新聞も発行していたはずだから、頭は良いはずである。
しかし、かつて橙は「藍様はすごく頭が良くて、紫様はそれより頭が良い」と言っていた。
これが橙の身贔屓であったとしても、式神が使えるほどの妖怪をさらに式神として使役するなど、相当に位の高い妖怪であるはずである。
それに鍵山雛は厄神であり、寅丸星は毘沙門天の代行者であるらしい。いずれも神仏の領域であり、生半可な妖怪などではないだろう。
それにもかかわらず、なぜか文はたった一人、彼女らよりも先にこの迷路の正体に気づいたのだ。
さらに、人選もどこか奇妙であった。
最初は自分、または自分とお燐に関係ある人物かと考えたが、それだと鍵山雛がいることの辻褄が合わない。
お燐の関係者と考える事もできるが、それならばなぜ自分達の主人であるさとりや、その妹のこいしは含まれていないのか。
橙、八雲藍、八雲紫の三人が囚われているところから、八雲家に関係のある人であるのかと考えてみて、八雲家の事情をほとんど知らない自分が考えても意味が無いと気付いた。
これ以上考えても無駄だと思い、なぜ文が最初に脱出できたのか考えることにした。
文にあって、自分を含めた残りの七人にないものとは何か。
翼?それなら自分にもある。天狗であること?犬走椛も天狗だったはず。
新聞?いや、犬走椛は文の取材に協力していた。烏の類であること?ならば地獄鴉たる自分もすでに脱出しているはずだ。
いくら考えても『文にだけある事』も、『文にだけ無い事』も全く思い浮かばない。
では逆に、全員に共通する事はないかと考える事にしたが、全員人間でないこと以上には何も発見できない。
しかしここで空は、ふと変な事に気が付いた。
最初は何の関係も無いだろうと思ったが、そのことを基礎にして考えるとどうにか辻褄が合う。
空は自分の推理をより確かなものにするため、再び迷路の探索に乗り出した
始めの位置から正面に向かって伸びる白く塗りこめられた通路を、早足に進む。
白い領域に踏み込むのには勇気が必要だったが、自分の推理が当たっていれば何の罠も無いと考え、事実その通りであった。
白く塗られた道を三尋ほど進むと、通路の色は黒に戻り、正面および左右へと三つに枝分かれしていた。
左右の道はどちらも二尋ほどで行き止まりなのが視認でき、正面への道も約二尋先で左右に分かれるT字路であるのがわかった。
T字路の分かれ目まで来て、左右へ進む道が一つ前の分かれ道よりも少し先で袋小路になっているのを見て、空は今までの迷路の形を頭の中に描いてみる。
先程、迷路の正体が完全に不明であったときはうまく想像することができなかった構造も、いつも見慣れたあるものだと見当を付けた今となっては、
いとも容易にその形を想像することができた。
もはや憶測は半ば確信へと変化していたが、念には念をと、『声』に二つ目の質問をすることにした。
「『声』、質問するよ」
と言うと、前回と同じように、
「残り一回」
とだけ返ってきた。
空は『声』に向かって、ゆっくりと最後の質問をした。
「この場所って、現実に存在する?」
『声』はしばしの沈黙の後、
「存在するが、物質や場所ではなく概念的なものだ。それを表した物であれば存在するが」
と答えた。
空は、得たりとばかりに破顔した。
彼女の推理はこの迷路の主催者たる『声』によって保障されたも同然であった。
それに力を得た空は、目に見えぬ『声』に向かって、
「『声』。今から回答をいうわ」
と自信を持って言った。
「回答はなんだ」
『声』が問いただす。
空は呼吸を整えた後、彼女の脳髄によって導き出された回答を披瀝した。
「この場所は私の名前……『霊烏路空』の、『空』の中よ!」
迷路に閉じ込められた八人の共通点、それは名前が一文字であることだった。
最初は何の関係も無いと思ったが、自分の名前である『空』がほぼ左右対称だったことに気付き、この迷路が名前の文字をかたどっているのではないかと仮説を立てた。
そうすると、文が誰よりも先に迷路から抜け出たことにも合点がいく。
文は新聞業を営んでいるため、日頃から文字に親しんでいたし、自分の名前を署名する機会も多かった。
そしてなにより、『文』という字は非常に簡単である。
途中にあった白く塗られた通路は、本来文字に存在しない場所である。
『空』の穴冠と『工』部分の間には空白があるため、文字に存在する線だけでは全体を探索できない。
そのため一般に紙の色である白で、上下をつなぐ廊下を作ったのだろう。
それらの根拠をもとに空が導き出した答えに対し、『声』は簡潔に、しかしはっきりと、
「正解」
と言った。
その途端、彼女は足元が急速に崩れるような感覚を覚え、それと同時に自分の意識が朧気になっていくのを感じた。
不思議と、恐怖は無かった。おそらく、これが脱出するということなのだろう。
少しずつ薄れていく意識の中、空は『声』が「霊烏路空、脱出」と言ったのを確かに聞いた。
空が次に目を覚ましたのは、自分の部屋の布団の中だった。
寝汗にまみれた体を起こしつつ、空は、
「……戻ってこれた……」
と、安堵に満ちた声を発した。
彼女は先程までのことを思い返し、ひょっとすると特別に性質の悪い夢であったろうかと考えたが、
枕元に見覚えの無い紙が置いてあり、さらにその紙に『空』という文字が書かれていたのを見るに至って、
今までの出来事はやはり現実であったのだと認識した。
と、ここまで考えたところで、空は何か違和感を覚えた。
しばし違和感の正体を探っていた空だったが、やがてはっとしたように、
「何で私、あんなに前のことを覚えてたんだろう?」
と呟いた。
情けない話だが、鳥妖怪の宿命として、彼女はとても記憶力が悪い。
一瞬前まで何をやっていたか忘れるのはザラだし、山の巫女の顔を忘れて勝負を仕掛け、呆れられたことさえあった。
それにもかかわらず、迷路の中で行った思案の中、何を考えていたのか忘れることもなければ、
同じように閉じ込められたのが誰だったか思い出せないということもなかった。
それどころか、前に一度会っただけの椛や、ムラサに話を聞いただけの星のことも覚えていた。
これは何故か。
空は、自分があまりにも記憶力が悪いので、このままではまったく脱出する見込みが無いと考えた『声』が、
何か得体の知れない力でもって自分の記憶力を底上げしたのではないか、と推理した。
陥れる側である『声』がそんなことをする理由は良く判らなかったが、多分公平なゲームがしたかったのだろう。
「まあ、別にどうでもいっか」
もはや危機は脱したのだから、そんなことを考える必要も無い。
そう思った空は、紙を焼き捨て、乾いた寝巻きに着替えた。
お燐のことをさとりに言っておいた方がよいかとも思ったが、こんな夜中にすでに就寝しているだろうさとりのもとに駆け込むのは、
空にはなんとも恐ろしいことに思われた。
お燐と同じように、彼女もさとりに対し一種畏怖のような感情を抱いていた。
お燐も妖怪である。一晩くらいなら問題なく耐えられるだろう。
それに、自分より頭が良い彼女のことである。案外簡単に迷路の謎を解いてしまうかもしれない。……
しかし、布団に横になった空は、突然何か妙な怖気に襲われた。
朝になるまであの不気味な空間にいなければならないお燐のことを考えたからだろうか?
その怖気の正体がいまいち掴めないことに苛立つ一方、心のどこかにその正体に気付いてはいけないという思考があった。
それに気付いたら、全く立ち直ることができないほどの絶望に襲われるのではないかという漠然とした思いである。
とはいえ、空がいくら心配しても詮無きことであるし、それ以上に、彼女はとても眠かった。
そのうち空の意識は、これは全く健全な夢の中へと沈み込んでいった。
火焔猫 燐。
空の親友である彼女は、ついに日の光を見ること無く終わった。
しかしそれは、空がさとりへ抱いている根拠のない恐怖によって、迅速に彼女の窮状を伝えることを断念したからではなかった。
ただ――
神仏でもなく、賢者であるわけでもない彼女には、この迷路は余りに難解すぎた。
はじめまして、これが初投稿となります。
色々と至らないところがあると思いますが、何か「こうしたらいい」というところがあれば御指摘願います。
しかし、我ながら迷路の構造の描写が解りにく過ぎる……
・追記
これほどコメントをいただけるとは、夢にも妄想にも思っていませんでした。
本当にありがとうございます。
所用で数日の間、PCを使えない環境におり、コメントを返すことができませんでした。
携帯からコメントが増えていくのを見て、反応できないことを歯がゆく思っていましたが、やっとPCが使えるようになったので、返信させていただきます。
>>1
まあ、無理でしょうね……
八人の中で最高の難度だと思います。
>>ぐうさん
ありがとうございます。
発想については、狼狐さんの「箱庭の中の箱の中」を読んでいたときに唐突に閃いたものです。まさに天啓。
>>おたわさん
詰まる事がなかったと聞いて安心しました。
情景描写が苦手なもので……
>>かるはさん
後から考えたんですが、
お空が「迷路の形が全員同じとは限らない」ということに気付く場面を入れておけば良かったですね……
>>5
正直余り深く考えていなかったので、
タイトルについて言及されるとは思いませんでした。
>>6
個人的に、お空は記憶力が異常に悪いだけで、
頭はそこまで悪くないんじゃないかと思っています。
>>HSさん
その発想は無かった……
そういうことにしておいてください。
>>8
たしかに。
『空』ぐらいが一番簡単なんでしょうかね?
>>9
たまにはいいものでしょう?
まあ記憶力は悪いんですが。
>>10
難しい上に左右対称でもありませんからね。
木偏に気付けるかどうかが鍵?
>>11
そこまで簡単だと、逆に難しいでしょうね。
まあ名探偵だし、何とかなるのかな。
>>12
コメントでは言及されてませんが、藍様も結構なものですよね。
>>13
面白いといっていただけるとは、望外の幸せです。
>>ジョルジュさん
雛は、二つ同じ形が続いていたりして案外簡単かも……
いや、そんなことはないか。
>>15
本当はもっとコミカルな話になるはずだったんですよ。
せっかくなので、笑ってください。
>>16
おお、気付きましたか。
その閃きがあればお燐も……
>>17
そこは「『声』の提示した条件を確認した」ってことで……
>>18
できなくもない……のか?
書いておいてなんですが、私には無理です。
>>19
……そんな殺伐とした番組でしたっけ?
>>soobiyaさん
「さとり様、お燐が大変なんです!」
「落ち着きなさい、何があったの?」
「……あれ?なにがあったんだろ?とにかく、大変なんですってば!」以下ループ
ということになりそうです。
>>21
お燐は恐慌状態でしょうね。
でも逆に、簡単な字の二人が脱出したことで気付く人もいるかもしれません。
>>22
最初は冴月麟も入れようと思ったんですが、
余りの難しさに『燐』が霞むと思ったのでやめておきました。
>>23
文ちゃんは椛が心配で当分仕事ができないっていう脳内設定がですね……
>>24
クトゥルフ系は少ししか読んだことがないので良く分かりませんが、
こんな感じなんでしょうか。
>>25
その辺は特に考えていませんでしたが、やっぱりそうなるでしょうね。
>>26
気付きますかね……?
>>27
藍様あたり、そのパターンにはまって駄目になりそうですよね。
本当は文のポジションなんですが、脱出してしまったので。
>>28
それなんですが、「餓死するまで」じゃなくて「死ぬまで」にしておいたほうが良かったですね。
>>29
確認ってことで(ry
質問の回数を三回にして、それで一回消費させたほうがシビアでよかったかもしれない……
>>30
ええと、他の方にお願いしてください……
>>マジックフレークスさん
身に余る光栄です、ありがとうございます。
というか、それは私の台詞です。
改行の仕方がおかしかったので修正しました。
文字の間が詰まって読みづらくなってしまうかもしれませんが、ご了承ください。
占任
- 作品情報
- 作品集:
- 10
- 投稿日時:
- 2010/01/12 18:47:23
- 更新日時:
- 2010/03/14 02:07:23
- 分類
- お空
- バッドエンド?
詳細な解説と丁寧な描写で読んでて詰まる事なく面白かったです
淡々とした語り口と無機的な状況設定がマッチしてていいなと
いらっしゃいまし
まさかお空の記憶力が空間内で増強されたのは八咫烏の力によるものだったりする?
というか自分なら「文」でもあまりにも単純すぎる構造の迷路に路頭に迷いそう
見事な内容だった
自分も必死で考えたがこの発想はなかった、うーんうまい
「文」「星」「空」以外は皆むずくないか・・・?
中学のときこういう小説大好きだったの思い出した
綺麗にまとまった良い話でした
しかし最後のくだりは笑うべきなのか素直に哀悼の意を表するべきなのか……
お燐が不憫&鬼畜過ぎる…
流石にこれを1回とカウントするようなことはなかったか
怖気の正体は「親友との永遠の離別の予感」てとこか
燐の字の難解さに加えて紫が閉じ込められるほどの相手じゃ
お燐の生還も救助も絶望的だしな
全ての問いに答えてくれると限らないみたいだけど
お燐不憫
お空脱出のアナウンスを聞いたら余計惑わされるだろうに
良い着眼点をお持ちですな…。燐と雛は難易度高すぎだろw
と、文に報道されそうだ。
淡々とした描写が良かったです。
起きた後に紙を焼いている辺り、何らかの力の作用は続いているんだろうなぁ。
>不正解であった場合、お前は餓死するまでこの迷路に閉じ込められ続けることになる
ぎゃー。
あ、公平にゲーム進めたいんだったら紫の知能を下げたってことも考えられるね
答えは分かってるのに餓死でやヴぁい
頭の良い奴は考えすぎて自滅しそうだな
してやっても、その内気が狂うんだろうなぁ。
雛の四角三つ縦に並んだ部分みたいなキーワードがない分、お燐の文字は辛い。
地獄とか心の中とか答えそうだ。