Deprecated : Function get_magic_quotes_gpc() is deprecated in /home/thewaterducts/www/php/waterducts/neet/req/util.php on line 270
『八雲紫の墓参り』 作者: 名前がありません号
無意味なことなんて、何もなかった。
藍。
悔いても、もう遅いのね。
もう過ぎた事だものね。
先に逝ってしまうなんて、ずるいじゃない。
いつも、ずっと貴方と居たかったのに。
こうなるのだったら、貴方を縛り付けてでも、貴方を生かすべきだった。
運命とは残酷なものね。
まだ、私は貴方を探しているの。
たとえ、それが誰かに笑われても。
貴方の思い出がこんなにも愛しいなんて。
美しい思い出だけではなかったけど、それでも。
光輝いていた毎日だったわ。
まるで、貴方に依存してるみたいね、私。
でも、これだけは忘れないで。
私は、貴方を愛しているわ。
さようなら、藍。
ん、何? 橙?
はい、藍さまからの預かり物です。
石?
はい。紫様からずっと預かっていた物だって、言ってました。
石を、これをずっと持っていてくれたなんて……。
つくづく、貴方は私を泣かせたいのね。
もう、貴方を忘れられないじゃない。
それが、貴方の私への愛なのかしら。
これほどまでに愛される私は、幸せ者なのかしら?
二度と涙なんか流さないと思ったのに。
愛してるわ、藍。本当に。
ルビーのように赤く輝く夕日が、紫と橙と、藍の墓を照らしていた。
ただ単なる墓参り。
手には花と酒が、幻想郷流墓参りかも。
よくわからんけど。
見てみたいなぁ、幻想郷流墓参り。
名前がありません号
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2010/01/15 18:24:06
更新日時:
2010/01/16 03:30:28
分類
八雲紫
墓参り
さよならは言わない
二度目の埋葬は想像もつかない
やっぱ自分の精神がただれてる…
すんません
色んな人と過ごした記憶が、何の変哲の無い石を価値のあるものにするから