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『嗜虐神 諏訪子〜序章〜』 作者: 紅のカリスマ

嗜虐神 諏訪子〜序章〜

作品集: 10 投稿日時: 2010/01/22 12:49:36 更新日時: 2010/06/05 01:58:00
―――嗚呼、昔が懐かしい。

 太陽が沈み始めた夕暮れ時。
ふと、彼女―――洩矢 諏訪子は何時もの様に神社の屋根の上に座りながら考えた。

 今は、早苗も神奈子も外に出掛けている。

 神奈子は山の妖怪達との宴会に行った。
宴会から帰るのは、何時も夜遅くだ。
故に、今回もそうだと諏訪子は考えている。

 早苗は・・・諏訪子もよく解っていないが、何やら「妖怪退治をする」等と言って出て行った、と神奈子から聞いていた。

 諏訪子は、宴会に関しては気が向いた時にしか参加しない。
故に神奈子が宴会に行き、早苗も何処かへ出掛けてしまうと、彼女は必然的に一人となる。

 そんな時は大抵の場合、山の景色が一望出来る神社の屋根に登り、山の景色を眺めたり、寝る等して適当に時間を潰しているのだ。

 その何時もの行動の中で、今日に限って急に昔が懐かしくなったのだ。

「あ〜・・・何だろうね。王国を治めていたあの頃が何だか急に懐かしくなってきたねぇ」

 唐突に湧き上がってきた懐旧の感情。
今まで、幻想郷に来てから・・・いや、“外”での信仰が徐々に無くなり始めていることに気付いて以来、昔のことを懐かしむというのも殆んど無かったというのに、今になって急に王国を治めていた時代が懐かしくなった。

 ただ、過去を懐かしむ感情と共に、彼女の胸中には別にもう一つ、封印していたはずのある感情が湧き上がってきていた。
当時は、その感情を表向きには何とか隠しつつ、隙を見て自分に捧げられた生贄等を相手に発散させながら、国を治めていた。

 だが、久々にその感情と向き合ってみると、どうだろう。
諏訪子は、その感情の昂ぶりを抑えられずにくつくつと笑みを漏らし始めた。

「あぁ、何だかまた聞きたくなってきたなぁ・・・」

―――誰かの極上の悲鳴をさぁ。

 何処か、何時もと違うドス黒い笑みを浮かべながら、彼女はそう言った。

 彼女は王国を治めていた当時、自らの操る土着神にして祟り神であるミシャグジ様への絶対的な“恐怖”による信仰で王国を支配していた。
それは、神奈子や早苗も承知している事実だ。

 しかしながら、彼女にはその“恐怖”による支配に至るまでの過程で生まれた、ある一つの性癖が存在した。

 それは、他者への嗜虐行為に快感を覚えるサディズム―――それも、かなり極度のものであり、良くて相手を半死半生、悪ければ死に至るまで痛め付けねば満たされないというレベルのものなのだ。

 これに関しては、現在では神奈子以外知る者はいない。

「久々に聞きたいなぁ・・・あぁ、誰かいないかな?凄く可愛い悲鳴を上げてくれる子はさぁ・・・フフフッ」

 段々と顔を紅潮させ、愉悦に歪んだ笑みを浮かべ始める諏訪子。
彼女の頭の中には最早、今すぐにでも誰かを徹底的に痛め付け、自分の満足出来るだけの悲鳴を上げさせることしか無い様だった。

 その様子は、外見だけなら幼い少女の姿をした神とは思えぬ程に不気味で邪悪。
だが、彼女自身もそのことを理解したうえで、歪な笑みを浮かべ続ける。

「幻想郷だと誰が良い声で鳴いてくれるかなぁ?前に麓に行った時には、人形遣いとか兎や半人半霊なんかがいたけど・・・あいつら、良い声上げてくれるだろうかねぇ・・・?」

 彼女は、麓に散歩等で出向いた時に出会った者達のことを一通り思い出していた。
理由は当然の如く、自分のすでに抑えの効かなくなっている嗜虐衝動を満たしてくれるだけの獲物の選別。

 そして、記憶を遡っている過程の中でようやく、自分の衝動を満たしてくれると思える者を数人見付けた。

「中々に面白そうなのは、物凄く生意気だった天人と吸血鬼かしら・・・ああいう手合いは自分の痛みに慣れてないからねぇ。鳴かせるとどうなることやら。後は、蛙達の間で評判の悪い氷精かな?あれはあれで面白そうだし、そもそもあれの場合はこっちに大義名分があるからやり易いし・・・よし」

―――獲物を決めた。

 そのまま屋根の上で立ち上がり、自分の神としての力を行使。
入水するかの如く地面に飛び込み、神社を後にした。

 坤神の最初の獲物は何者に決まったのか。

 それは、彼女自身にしか解らない・・・。








〜蛙の観察日記〜
前書き

今日から私は蛙の観察日記を付けることにした。
見てる限り何だか、とっても凶暴そう。
さっきからにやにや笑ってる。
きもい。
どうやら、獲物を狩りに行こうとしているみたい。
付いていこう。
そうしなければ、観察できないし。

麓に降りていくみたいだ。
どうも、初投稿且つ二次創作初挑戦になります、紅のカリスマです。
拙い文章ですが、頑張らせて頂きます。

取り敢えず、まずは序章です。
自分の中で、設定から想像した諏訪子様はこんな感じ。

この後は、チルノ→天子→レミリア→???、と続く連作になっております。

・・・最初は分岐モノだったのに気付いたら連作モノに・・・自分の構成力の無さに絶望した。


以下コメント返信

>>1様 期待させてしまい大変申し訳ないです・・・。
    現在、次の話を出来る限りハイスピードで執筆していますので・・・。

>>2様、4様、5様 有難う御座います。
          期待して頂けること自体が感謝の極みです。

>>群雲様 感想、有難う御座います。
     あまりこの方面には詳しくないのですが・・・確かいちご水でしたでしたでしょうか・・・?

>>6様 感想、有難う御座います。
    確かに非の諏訪子様は・・・^^;

>>7様 で、出来る限り早く仕上げようと思っておりますので、ご慈悲を・・・。

>>8様 死亡フラグ、確かに立ててますね・・・。しかし、結末は神のみぞ知る・・・ということで。
紅のカリスマ
作品情報
作品集:
10
投稿日時:
2010/01/22 12:49:36
更新日時:
2010/06/05 01:58:00
分類
諏訪子
さでずむ
祟り神
嗜虐神
1. 名無し ■2010/01/22 21:55:12
てめぇそこで終わってどうすんだよ生殺しかよ
そのくせ後書き部分なげぇから期待させられて全部読まされる始末
2. 名無し ■2010/01/22 22:12:54
名前がアレな割に意外と普通に上手い文でびっくり

確かに生殺しですが次回に超期待。
3. 群雲 ■2010/01/22 22:18:18
消えてくれないか 今すぐ
僕の目の前から 今すぐ
死ぬほどお前を愛しているから
4. 名無し ■2010/01/22 22:19:49
これは続き期待
5. 名無し ■2010/01/22 22:38:34
良いOP。続きに期待。

※群雲さん
ここは、ポエム置き場ですか?
(私的意見、この様な場で申し訳ありません作者様…)
6. 名無し ■2010/01/22 22:43:51
短ッ!しかしこの短さでこれだけ続きが楽しみになるとはすごい。
でも諏訪子様、あなたは吸血鬼と天人はもちろん氷精にも勝てない強さでhうわなにをするやめ

>>3
ここはお前の日記帳じゃ(ry
7. 名無し ■2010/01/22 22:50:43
ここで終わりかよ!?

期待させておいて…許さないよ
名前、メモっとくからな
8. 名無し ■2010/01/23 00:49:45
本筋に入る前から既に死亡フラグたってね?
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