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『そんな君を僕は』 作者: SANO
君に出会ってから今日まで、僕は君以上の異性を知らない。
完全に魅了されてしまったんだ、君の美しさに。
客人に対して分け隔てなく天使もかくやと思わせる笑顔を振り撒き、"おしとやか"なんて言葉では足りない謙虚さの裏に潜むであろう、真っ暗な心。
その全てに、僕はどうしようもない程魅惑されてしまうんだ。
そう、君は"魅惑"という言葉が良く似合う。
そもそも、古来より人は悪魔に散々惑わされてきたという。
今こうして文字を書き連ねる僕も、きっと例外ではないのだろう。
だが、この気持ち…
君を思う気持ちだけは嘘ではないと信じたい。
君が人ならざる存在であり、きっと永遠に報われない恋だとしても、だ。
これだけのカリスマを持ちながら、未だに君のまともな立ち絵がない事に、僕は激しい憤りを感じてしまうよ。
本当の名前があるのなら、僕は知りたい。
だって名も無き小悪魔なんてそんな呼ばれ方、酷すぎるじゃないか。
他の登場人物に込められた、意味のある名前。
同じように平等に、君にも与えられるべきだ。
平等を掲げる人は大半が歪んだ平和主義者である。
下から見れば、上が羨ましくて仕方がない。
だから、訴えかけるのだ。
そんな差別あってはならぬ、とね。
とんでもなく脆弱な考えかもしれない。
だが、君の場合は違うだろう?
これだけ堂々と存在している君に、何故同じようにちゃんとした名前が与えられない?
それこそ不公平ではないのか?
僕は君に言ったね。
「こんなの明らかに間違ってる。君も平等に扱われるべきだ」
当時、僕は世間知らずで有名だったっけ。
でも、そんな世間知らずのバカでも君の待遇が酷い事くらいすぐに分かったよ。
しかし、今にも君の創造主の元に抗議しに乗り込まんとする僕を押さえて
君はただ一言
「私は気に入ってますよ、この名前」
と、言ったね。
名前として機能するかどうかも危うい、"名も無き小悪魔"という言葉の羅列を君は"名前"と言い、確かな愛着を持っていると。
その後、僕はどうしていいのか分からなくなって結局抗議しに行くのを諦めてしまったっけ。
今になって
そう、君が突然居なくなってしまってから思うんだ。
何故あの時もっと考えが及ばなかったのだろう。
名前の無い彼女が一番、どうしていいか分からなかっただろうに。
あの時、無理にでも君を創造主の元に連れていき、名前を与えてもらうべきだったのかもしれない…
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僕は今、紅魔館の門前にいる。
今はすっかり寂しくなった紅魔館を眺めていると、呼んでもいないのに自然と深い溜め息が出てきた。
いつもこうだ
結局何も解決しないまま終わってしまい、後悔と自己嫌悪のオンパレードだ。
彼女はもういない。
それどころか今この館には生き物と呼べる物は何も存在しないのだから、当たり前といえば当たり前なのだけれど。
最後に君の姿を見たのはいつだっけ。
時計として機能する物は持っていない。
君と過ごす時間だけが僕にとっての全てだと信じて、ある日自分から時間の概念を手放してたんだったな。
…もうどうでも良くなって来たんだ。
君のいない世界なんて、生きていても仕方ないんだ。
とても、辛いんだ……
だから今日、今まで君と一緒に過ごしたこの紅魔館の前で僕はみずから命を断とう。
苦しむ間もない、超即効性の猛毒でこの世とおさらばだ。
さようなら、このろくでもない世界。
さようなら、そんな世界に生を受けたヒトビト。
そしてさようなら
ただ1人、僕の愛した
注)みんなバカンスに行っていました
初めまして、読んで下さりありがとうございます。
書くって難しいですね。
書きたい事は山ほどあるのに、いざ書いてみると中々思った通りになりません。
お茶を濁して貰えれば幸いです。
追記:修正をしました。
感想を書き込んでくれた方々
ありがとうございます。
初めて書いた作品なので至らない点も多々あると思いますが、暇潰し程度に楽しんで貰えると嬉しいです。
SANO
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2010/01/28 10:52:57
更新日時:
2010/01/29 01:22:50
分類
小悪魔
呪術では結構重要な要素であることが多いし
時計とか一緒に過ごした紅魔館のくだりで
僕=咲夜さんだと思ったがそんなことはなかったみたいだ