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『はるかなる故郷 第U部』 作者: 暇簗山脈
※このSSは前回の「はるかなる故郷 第T部」の続きです。ていうかU部で終わりです。
〜前回のあらすじ〜
軽音部員が着実に減りつつある中、幻想郷に来る前の東風谷早苗はダークな高校生活を満喫していた。
潰れる瀬戸際の柔道部からの勧誘を断った早苗。その2ヵ月後に柔道部は潰れた。
一方、ムラサは議員バッヂを自作してみたが虚しいだけだと悟った。
その頃、「本当の幸福」とは何なのかを模索していた魔理沙は、パープルシャド〇ズの「小さなス〇ック」を口ずさむ
幽香に出会い、気まずい雰囲気になってしまった。
魔理沙「そうか・・・これが・・・『本当の降伏』・・・」←土下座
「本当の幸福」の意味を知ってしまった魔理沙は霊夢に殺されるが、その霊夢も今はもういない。
ついでにアリスと幽香も星になったが、寅丸さんの方は至って健康である。『星』違いである。
早苗は柔道部と軽音部の呪いで既に発狂死していた。そんな彼らも最早幻想にすぎない。
(一部、前回のSSと食い違う所がありますが仕様です。ご了承ください。)
――第U部――
皆さんは宮沢賢治という益荒男を知っているだろうか。
教科書によく顔写真とか掲載されていたりしたが、顔が怖いということで有名である。
しかし、実は凄く優しい人で、妹萌えを確立した人でもある。今日の『妹萌え理論』の隆盛は彼のおかげであると言ってもいい。
しかし、そんな彼も妹の死を境に変わってしまった。
銀河の果てに亡き妹がいると考えた彼は死後、銀河の果てで『イーハトーヴ』という彼の理想郷を創ってしまう。
妹の捜索は続けられたが、不可能と判断した彼は理想郷『イーハトーヴ』の軍事力を増強。
後に『第二次銀河帝国』と呼ばれることになる。
真の力を解放した賢治は『仮定された有機交流電灯のひとつの青い照明』となり、帝国の統治を進める。
部下からは『眩しっ!』と言われたりもするらしい。
彼はもう一つの理想郷、彼の故郷の地球にあるという『幻想郷』を滅ぼす為にオーダー14(トシ)を発令し、討伐軍を結成。
賢治氏「農家貧困ニ喘ヒデヰルト雖モ、何故神ハ見放ス。何故仏ハ見捨テル。
寧ロ其ノ神々ノ幻想ナド最初カラ無キニシカズ。夫レ、苦ハ近ニシテ、楽ハ遠ナルガ此ノ世ノ道理ナリ。
唯其ノ幻想ニ思ヒを馳スルノミナラバ、其ノ幻想ヲ壊ス事ドウシテ悪ナランヤ。
救世ノ思ヒヲ以テ、オーダー14ヲ発令ス。目標、『幻想郷』―――」
謎の侵略者『クラムボン』の正体とは!?銀河を駆ける鉄道は何を乗せて走っているのか!?
幻想郷の運命やいかに――!? (大体フィクションです)
前回(第T部から100年後)・・・
「今日こそ・・・あの忌まわしき事件を解明してやるわ」
「諦めてくださいよ」
ここ、マヨヒガでは紫と藍が話し合っているようだ。100年前から橙がハブられ気味なのは変わっていない。
『あの忌まわしき事件』とは霊夢、魔理沙、ゆうかりん、早苗、アリスが同時期に死んだ第T部のクライマックスのアレである。
100年経った今、その事件は『幻想郷伝説連続怪死事件』とか『南斗暗鐘拳殺人事件』とか
色々言われているが、結局は憶測の域を出ていない。全く不可解な事件だったからだ。
「という訳で今、その事件を題材にした小説を3分の2程書き上げた訳だけど」
「え〜・・・もうそこまで進んでるんですか・・・」
「自費出版だけど、印税で多分儲かるから!」
「そんなこと聞いてないんですよ!解明するとか言って結局はメシの種にしてるじゃないですか!!」
――その頃、あの世のマリアリ――
「イエッイエッ!流石F40は音が違うぜ!」
「流石魔理沙ね!こんなイカれたマシンを駆るなんて!!」
「HOO!久しぶりのドライヴだぜ!箒とはまた違った感覚だぜ!」
「運転している魔理沙も素敵よ・・・」
「よせよ・・・それにしても冥界に輸入車ディーラーがあったとは・・・」
「私も何か買おうかしら・・・」
「いや、高いぞ?」
「えっ」
――紅魔館――
「魔理沙が死んだ!?」
「はい」
天狗の新聞を読みながら大声で怒鳴るパチュリー。小悪魔は超情報弱者の主人に辟易している。
「な・・・それって、何、え?本当に知らなかったんだけど・・・」
「知らなかったって・・・100年前の話じゃないですか・・・」
「いや、アリスが死んだのは知ってた」
「霊夢も死んだのはご存知ですか?」
「はああああああああああああああああ!?初めて聞いたし!!」
パチュリーは顔を真っ赤にして席を立ちあがり、走り出した。
「畜生!これと言うのも、サポートはとうの間に終わったというのにWindows98を採用し続けているレミィが悪いのよ!」
「図書館から出ないパチュリー様が悪いんじゃないんですか!!」
「いや、でもアリスが死んだのは知ってた」
「良かったじゃないですか」
――あの世の幽霊――
『幽霊』って書いて『ゆうかりん×霊夢』って読むんだよヒャアアアアアアアアハハハハハアアアアアアアアアア!!
「霊夢、肩揉んであげるわ」
「ん」
「霊夢、夕飯できたわよ」
「ん」
「霊夢、テレビ映らなくなったわよ」
「ん」
「霊夢、賽銭箱がなくなってるわよ」
「過ッ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「霊夢行っちゃったわね・・・」
「もう、貴方は博麗とは関係ないのに―――哀しい女ね・・・」
――マヨヒガ――
「できたわ藍!小説が!!」
「・・・『はるかなる故郷』・・・ですか。題名だけは何かマトモですね」
「中身もマトモよ!!」
「そうですか」
「実は霊夢、魔理沙、アリス、幽香が死刑囚でそれに対抗するために幻想郷全土をリングとした戦いで、
早苗一人で4人と闘うことになるんだけど、魔理沙が土下寝する辺りで・・・」
「もういいです・・・」
「は?」
「もう話しかけないでください」
〜今日の藍様の計算コーナー〜
紫様は稗田阿礼が編纂した第一回幻想郷縁起に掲載されている
↓
稗田阿礼は1200年以上前の人物である
↓
よって紫さまは少なくとも1200歳超であることが三段論法によって証明される・・・@
@の大前提より、紫様の年齢を自然数Xとすると、紫様自身が提唱する「17歳とちょっとです☆」は
X=17+α>1200と表わされる。(『ちょっと』を自然数αとする)
よって α>1200−17
α>1183・・・A
Aにより、紫様の「17歳とちょっとです☆」の『ちょっと』は1183歳超であることがわかる。
@、Aより、紫様はいい加減に年齢詐称を止めるべき
または『17歳と1183歳超です☆』と提唱するべきである (Q.E.D.)
――紅魔館――
「ちょっとレミィ!いい加減にPCのOS変えなさいよ!!」
「騒々しいわね・・・」
「そんなだから私達が情報弱者だって言われるのよ!!」
「いや、それアンタだけだし・・・」
咲夜は90年前から、レミリアの部屋の天井に突き刺さったまま時間が停止している。
皆さんもスカートの中を覗きに行くと良い。
――あの世の早苗――
「ハッ・・・ここは!?」
冥界で炊事当番をさせられていた早苗は、いつの間にか古びた列車の中にいた。
外には美しい星空の光景が映し出されていて、とても幻想的な光景を醸し出していた。
「うわぁ・・・まるで宇宙を飛んでいるみたい・・・」
その時である、どこからかセロのような声が列車内に響き渡ったのは。
「やぁ、どうもどうも・・・」
「あ、はい、どうも」
そのセロのような声は紳士的で、姿は見えないがチキンハートの早苗さんでも安心感が持てた。
「君は幻想郷の住人だね?」
「え、あ、はい・・・死にましたけど」
「いやいや・・・死んだ者しか乗せないんだよ・・・この銀河鉄道は」
「え・・・999の方ですか」
「ちげーよボケ!」
「す、ずいまぜん・・・」
セロのような声がいきなり豹変する。チキンハートな早苗さんはもう漏らしてしまいそうだ。
「実はオーダー14が発令されたので、幻想郷に攻め込むにあたって情報を提供して欲しいんだ」
「え・・・アグレッシヴしちゃうんですか」
「うん、アグレッシヴしちゃうの」
「でも情報って言ったって・・・私は元々外の世界の住人である上に、100年以上前のことなので幻想郷のことは忘れてしまいましたよ」
「え?外の世界の人なん?」
「え、え、あ、あ、はい」
「フゥ・・・皆死ね・・・」
「えぇ!?」
どうやら早苗が外の世界の住人であったのは想定外だったようだ。
――マヨヒガ――
「私、アンタに言ったよなァ・・・もうあの事件のことについて介入するのは良くないって・・・」
「あ、アラァ・・・死神様じゃないですか」
「それもアンタのような大妖怪がこんな事するのは益々良くないねェ・・・」
紫が見た目ヤクザにしか見えない本庁の死神に連れて行かれる。その様子を見た藍は目を丸くして驚いた。
「ゆ、紫様!?」
「藍!」
「お疲れでした!お勤め頑張ってください!」
「貴方に期待した私がバカだったわ・・・」
――その様子を四季映姫は浄瑠璃の鏡で見ていた。
「これで良かったんですか・・・賢治さん・・・」
「ええ・・・」
「でもなぜ幻想郷を潰そうと・・・」
「前にも言ったはず・・・『理想郷』は結局『理想』であって『現実』にはなりえない。
『理想』を求めて『理想郷』に酷似した場所にいる者がただ『理想』を望んでいるのが・・・
昔の私を見ているようで余りにも哀しすぎたからです」
「なるほど・・・わかりました」
是非曲直庁は財政難により、イーハトーヴ帝国に全ての権限を譲り、解散となった。
今後、死者は銀河鉄道に乗ることになる。
また、是非曲直庁の最後の仕事となった『八雲紫の連行』によって幻想郷は事実上滅亡となった。
余談だが魔界に移り住んだ紅魔館はWindowsXPを導入したらしい。
――イーハトーヴ帝国(第二次銀河帝国)建国史序章より――
最後の幻想と書いて
ファイナ〇ファンタジーと読ませたい
――完――
全国の一億1999万9999人の宮沢賢治ファンの皆様、大変申し訳ありませんでした
暇簗山脈
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2010/01/30 15:10:11
更新日時:
2010/01/31 00:10:11
分類
続編
そんなものは死んだ
とりあえず、咲夜さんのパンツ見てきます。
とりあえず賢治さんパネェと言っておきます
いやはや面白かったです。
さすがパチュリー様ですね。