大改造!!劇的ビフォーアフター

『幻想郷』
この彼岸島ほどの面積しかない『種族のサラダボール』と呼ばれる狭い土地のどこかの一角に
とある問題を抱えた一軒家がございました。

―八雲家―

築×××年の風格漂わせるこの家に住む家主。
『八雲紫』の抱える問題、それは・・・・・



物件1
《ババアと呼ばれた妖怪の賢者》

「設定的にはドングリの背比べほどにしかかわらないのに私だけババアと呼ばれる」
「幻想郷の偉い人なのにこの扱い。ババアの汚名を払拭したい」
そんな依頼人の願いを受け、一人の匠が立ち上がりました。



リフォームの匠：八雲藍

上司の冬眠中、幻想郷の管理を任されるほどの管理能力。
そして自身の式神である『橙』の教育もこなす。
そんな彼女を人は『幻想の中間管理職』と、呼びます。
そんな彼女の行く手に待ち受けるのは、今はまだ鋭い牙を隠した小汚い強敵・・・

匠を出迎えたのは依頼者の八雲紫さん(××××才)。
「え？なにこれ？藍、どういうことかしら？」

そこでいきなり問題がおこります。
胡散臭いしゃべり方、そしてどこから手をつけていいのかわからない全体的なババ臭いルックス。
依頼者は匠に何を求めているのでしょうか？
「いや、確かに前にそんなことグチったかもしれないけど本気にしないでよ・・・・」
「予算？あるわけないでしょ！？家の財政は全部あなたの管理じゃない！！」
紫さんがリフォームのために用意できる予算は０円
さらに今回は匠の式神がおつかいから帰ってくるまでに仕上げなくてはならないため
リフォーム期間はたったの30分。
この制約の中で匠はどのようなリフォームを見せてくれるのでしょうか。




＝ リフォームプラン ＝
・少女臭という概念では片付かない可憐と呼ばれるような妖怪
「あのー、ババアと呼ばれたくないとのことでしたので。まあ・・・少女臭、という概念では片付かないと思うんですよね。」
「ええ、『美しい』と・・・・呼ばれるような、妖怪にしたいと思います。」



＝ リフォーム開始 ＝

～ 第一章「バット」 ～

ここで匠は今回のリフォームにかかせない、ある重要なアイテムを取り出しました。
これはいったい何に使われるのでしょう？
「え？バットなんか持ち出してどうすんのよ」
「いやいや、『今にわかります』ってリフォーｍ・・・・・・・・」
材料も揃い、ババアの本来の姿があらわになっていきます。
そして、八雲紫の新しいスタートを今迎えようとしています。

このあと、感動のリフォーム公開です。



～ リフォーム公開 ～

・BEFORE
以前は幼き容姿とは裏腹の紫色を主体としたセンスの無い洋服も

・AFTER
なんということでしょう。
少女臭から離れ、豊満で艶やかな年頃の華麗な体つきとなり。
ババ臭いと言われた紫色の服も、白いワンピースに藍色の前掛けでとても爽やかなルックスとなりました。
さらに頭に生えた狐耳や九本の尾による『綺麗』なだけでなく『かわいさ』も演出。
これには匠の心意気を感じさせます



＝ リフォーム費用 ＝

工事費　　　　　　0円
材料費　　　　　　0円
家具・照明費　　　0円
その他　　　　　　0円
―――――――――――
合計　　　　　　　0円
(バットは自宅にあったものを使いました)

リフォーム費用はなんとか予算内におさまりました。