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『もこたんだってたまには人間らしくウンコしたくなるよ』 作者: 新素材
藤原妹紅は、元は人間であった。
彼女自身、現在も人間であると思っているが、その体質――不死身であること――は、人間とはかけ離れたものであった。
富士見ではなかった。 更に言うと伏見でもなかった。
不死の薬を飲んでからしばらくの間、彼女は心と体のギャップに苦しんだ。
しかし、永くを生きた彼女は、いつしか合理主義的になり、自分に与えられた能力を最大限に活用するようになっていた。
故に、その排便方法も、彼女なりの合理性が溢れていた。
彼女は炎を扱えた。
数百年間、彼女を痛みから守ってきた灼熱の炎。
その炎を排便に応用しようと考えたのは、いつの事だっただろうか。
逐一下穿きを脱ぎ、しゃがんで用を足すのは非常に面倒だった。
しゃがまずに仁王立ちで用を足す、所謂うんこ弁慶((C)河田なんとか)をやった事も有ったが、流石にアレだった。
と言うか、下穿きを脱ぐのが一番面倒臭い。
それに、下痢の時なんかは、下穿きを脱ぐのに手間取ってアヂャァーな事になる恐怖もあった。
そこで、妹紅のシャープな目線が一つの発明を産んだ。
名付けて、「フェニックスの糞」である。 (二秒で考えた)
命名に意味が無い事に気が付いたのはごく最近である。
その画期的な排便方法の手順とは、
1.糞を腹に溜める。 当たり前である。
2.炎の力で腸内を超高温にする。 体組織はきっと大丈夫である。 だってあれだけ炎のスペルを使っているのだから。
3.糞が炭化し、臭いが完全に消えるまで熱する。 蒸気は屁として出す。
もんぺは元々高温に耐えられる作りになっているはずなので、その熱に関してはきっと問題無い。 だってあれだけ炎の(ry
4.よく冷ました後、糞炭をもんぺの中にひり出す。
5.溜まって来たら、もんぺの裾から出す。
(当然、ノーパンが前提となる)
まさに完璧である。
いつでもどこでも、人前でも、自由に排便ができる。
この開放感に、妹紅は人知れず興奮していた。
ちなみに、小便はその大量の蒸気でもんぺ内がえらい事になるので、依然普通にしている。
だが
妹紅は人間だった。
ある日、妹紅は便意を覚えた。
普段なら、いつものように加熱を開始する所だった。
だが、この日の妹紅はおセンチな気分だった。
こうしていると、自分がどんどん人間じゃない何かになっていくような気がして、涙が溢れて来たのだ。
正直とっくに人間らしい所に居ない気がするが、女の子ってそういうものである。
だから、この日は久々に野グソする事に決めたのである。
「よいしょ……」
もんぺを脱ぎ、藪の陰にしゃがんだ妹紅は、ゆっくりと排便を開始した。
穴を掻き分け、ゆぅっくりと頭を出したウンコが、自由落下を始めようとしたその時……。
「お宝お宝どっこにあるぅ〜♪」
(!?)
紹介しようコイツはネズミのナズーリン。
お宝を見つける事に命さえ掛ける、キレた野郎さ!
世界各地のダンジョンを荒らしてきたコイツに、見た事のない物なんて無いのさ!
「お宝おっ……お……」
(み、見られちゃった……)
そんなナズーリンでも、流石に目の前にいきなり排便中の女の子が現れちゃったら、驚くよなぁ〜……。
と、思っただろう?
だが、その逆!
「お、お宝っぁぁぁあ!」
「いやあああ!?」
なんとナズーリン、今にも肛門から切り離されようとするウンコの真下に、両手で受け皿を作った!
「な、になあにしてるんだああああ!」
「早く切り離せ! パージ! プリーズ!」
「ひいいいいいいいいぃ!?」 プリンス
肛門から無事切り離されたウンコは、ナズーリンの両手にしっかりと収まった。
15.32cm。 形も色も臭いも上等の、健康的なウンコと言える。
「あ……ああ……」
妹紅は腰が抜けていた。
えーと、ネズミってウンコ食うっけ? いや、ウンコで家を作るのかも。 あ、武器か?
そんな事を必死で考える事しかできなかった。
そうやって呆気に取られていると、目の前のウンコハンターが満面の笑顔で口を開いた。
「ありがとう、君! いやまさかこんなお宝に出会えるなんて!」
「宝って…」
「うら若き乙女がひり出して、一度も接地していない出したてのウンコ。 これが高く売れないはずないだろう!?」
そう言って、素早い手つきでウンコをタッパーに入れ、小型カメラで妹紅の顔を撮った。
「うへぃ!?」
「顔写真が無いと、誰が出したか分かんないからね。 目線は入れるから安心してね。 あ、ここも撮らせて」
そう言って、妹紅を押し倒し股を開かせたナズーリンは、恐怖に引きつり、若干ウンコがこびり付いた肛門も撮影した。
「う〜ん、若々しくて色っぽい肛門! これなら誰も疑わないね! ほんじゃまた」
そうして再び歌い出し、ウンコハンターは飛び去って行った。
「え……えぇぇぇ〜……」
私のウンコを買い取る? 私のウンコを使って、あんな事やこんな事を……!?
「ひ、ひゃあああああああああ!」
妹紅は恥ずかしくて顔から文字通り火が出た。
そしてどんどん加熱されていき、服も全部燃えてしまった。
そして留まる事を知らない妹紅の熱は、辺り一帯を燃やし始めた。
その時である。
バボッ!
赤熱した妹紅の膀胱内で水蒸気爆発が起こったのだ。
あわれ妹紅はもの凄い蒸気の広がりとともに吹き飛んでしまい、全治三日の怪我を負ってしまったとさ。
めでたしめでたし。
ちなみに、ウンコは1,157,000円で落札され、ナズーリンのウンコショップ設立の元手となったのだが、それはまた別のお話…
妹紅の斬新な排便方法を思いついたので、何とかSSに組み込めないかと思ったらできました。
ナズーリンが出て来たのは、ある人にリクエストを受けたからですが……
ぶっちゃけ、東方星蓮船ってやった事ないんですよね(笑)
なので当たり障りのない感じに仕上がりました。
スイッチみたいなのを期待してた人はごめんなさいね。
地の文の修行も兼ねてたので、普通のコメディになりました。
居ないならそれで良いです。
新素材
作品情報
作品集:
11
投稿日時:
2010/02/06 16:26:13
更新日時:
2010/02/07 01:26:13
分類
妹紅
ウンコ
妹紅ンコ
1000万ぐらいまでなら出る