この話は
『妹紅伝ばっどえんどばーじょんそのいち』 のリメイクである。
登場人物
ヤサカ・・・八坂軍の『軍神』
シズハ・・・八坂軍の作戦参謀
ケイネ・・・蓬莱軍の将校
モコウ・・・蓬莱軍のMM将校。(※)
※SS将校ではない、詳しくは妹紅伝参照。
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(この掃き溜めに来るのは何度目だろうな)
使い古したスキンみてえに薄汚れてさび付いた鉄製のドアを押し開けると、悲鳴のような嫌な音を上げた。
そして、これが生ゴミだったらどんなに幸せだろーかとここに香る腐敗臭が気分を悪くさせやがる。
何度きても胸クソ悪くなるところだ。これならクソジジイとファックしていたほうがまだマシってもんだ。
今まで、ここに何人ものファッキンガイを迎え入れ、何人が出て行った?
そんな辺は無論このヤサカ様の管轄ではないが、答えなんて分かりきってる。
ここは『八坂軍の特別拘置所』・・・・・・連れてこられた者の生存者は勿論ゼロ。そんな所だ。
ふと、目に入った部屋の中を覗いてみる。
部屋の中には椅子に座らされ、ぐったりとうなだれている子猫ちゃんが後ろ手でくくられていた。
少女は地面の方向をむいたままピクリともせずに、インポのヤローみてーに動かなかった。
その部屋のドアを軽くノックしてみるが、やはり全く反応が無え。もしや、死んでるんじゃねえか?
それが少し気になった私は部屋に入ろうと、ドアノブに手をかけるとクソを握りつぶした見てえな感触が襲った。
そこのドアノブにはゼリー状に固まったクソったれの血がべっとりとこびり付いてやがった。
私は目をしかめながら舌打ちし、無用心にも鍵のかかっていないそのドアを蹴り飛ばしてブチ開けた。
(酷え臭いだ、豚どもの屠殺場みてーだな)
その部屋じゅうには、思わずゲロを床にブチ撒けちまいそうな催す悪臭に満ちていた。
フローラルな私のプッシーの匂いなら世の男どもが狂喜して死んじまうだろうが、今回は別。
椅子の周りに出来ているクソひり出したみてえなレンガ色の水溜りはおそらく、腐敗液だな。
血からゲロやらなんやらが溶け出した液体・・・それがひときわタマんねえ臭いを放ってる。
つーことでおそらくコイツは死んでいる。間違いなく天使さんにタマシイを運ばれちまってるぜ。
でなければこの強烈な腐敗臭には説明がつかないからな。
まだウジが湧いていねーが、ひでえにおいなのには変わりない、臭いが移っちまうぜ。
死体に目をやると、何でこんなことになっているか説明がついた。
眼だ。コイツ眼球がキレーに抉り取られてやがるんだ。まるでプリンをスプーンですくう見てえにな。
ぽっかりと空いた眼孔には、もちろん何も映っていねえ。この穴でも利用してファックでもするか?なんてな。
メンタマが存在しない他にも、気になるところがある。そいつは子猫ちゃんの指とかそんなんだな。
こいつの両手両足の指の付け根から先が無くて、辺りにその部分がソーセージみてえに細かく散らばっていた。
勿論、爪も丁寧にベロリと引き剥がされており、傍らにきたねえ血濡れのペンチが置いてあった。
「こいつぁシズハがやったな・・・・・・?」
確か本人によると、蓬莱に駐在していたときに仕込まれたといっていたが、
そのおかげで捕まえたスパイを見るといなや、嬉々としてペンチ片手に部屋に向かうのだ。
どうやら、頭のネジが飛んじまってるサディストに成り下がっちまったようだな・・・・・・・・。
「しかし、後片付けはちゃんとするってママに教わらなかったのか?」
恐らく、この様子だと後二日もすれば腐っちまった部分からウジが湧いてくるだろう。
クソ好き勝手やるのは勝手だが、後片付けするほうの身にもなってみやがれってんだ。
「なあ、そう思うだろ? ケイネちゃん?」
私は彼女にかかっていた血でベットベとになったネームプレートを読み上げた。
しかし、死体は何も答えない。まるで女のヒステリーに巻き込まれた男みてえだ。
まあ当然だ。死体が喋る筈も無いからな。もうコイツに興味は失せたし、ここを出るか。
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『124号室』ドアプレートにはそう書いてある。別にどうってわけでもないが。
部屋に入る前に自分の服装を確認する。先ほどのアレで、少々腐臭がついてしまったかもしれないからな。
まあ、ここら一帯はそのくっせえ臭いが溢れているので分かりはしねえとは思うがな。
ドアを強めにノックする・・・・・・・すると中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。やはりアイツか。
「誰だ?入ってよいぞ。」
おそらく声の主はシズハだろう。また拷問か・・・・・・・どんだけコイツは拷問が好きなんだ。
うまい飯を食うことよりも、腰が抜けるほどファックするよりもこいつは拷問が好きだろうな。
まったくイカれた野郎は理解できんな。私は半分シズハにあきれながらも返答した。
「ヤサカだ、入るぞ。」
部屋には、シズハと青白い長い髪を紅白のリボンで纏めた少女がいた。まさかコイツは・・・・・・。
少女は先ほどの死体のように、椅子に手首をくくりつけられて身動きが出来ない状態だった。
そして、私を見るやいなやこちらを睨みつけ、耳に響くクソうるせえ声を張り上げた。
「ヤサカ!!同盟国の将官である私にこんなことをしてただで済むと思うなよ!!
今すぐ私を解放しろ!!さもなくばそちらの宣戦布告とみなs「黙れ」」
言葉の途中でシズハが顔に切れ味バツグンの膝を入れた。ヒュウ、クールだねえ。
それまで無傷だった少女からは鮮血がほとばしり、床へ新しい赤いシミを作った。
おいおい、あんまりやりすぎるとここが第二の血の池地獄になっちまうぞ?
「ふざけるな蓬莱の犬が。ノコノコとやって来おって。」
「ファッキンシット!!冗談も大概にしろ!!」
藤原妹紅と名乗るビッチは、この特別拘置所から解放を求めているようだった。
それまでにだいぶ抵抗したようだな、まるでハードSMプレイみてえにきつく縛られたロープは
ソイツの血によって紅くにじんで黒光りするマラみてえにきたねえにぶい光を放っていた。
「さて、貴様には蓬莱軍(クソッタレ)の事について話してもらわねばな。
さっさと吐けば、その腐れマンコにビール瓶をぶち込むとかは許してやらんこともない」
実に嬉しそうにシズハは喋る。どうせ秘密を言ったところで結局ブチ込む気に違いない、
こういうやつをサディストと呼ぶのだろうな。と私は思ったが口には出さない。知らぬが仏だ。
そして、シズハはペンチを何度も何度もカチ・・・カチ・・・とモコウの目の前で合わせる。
彼女はこれから自分が何をされるのかちょびーっとばかしは理解しているだろうが、
まだ完全には理解していない様子だった。これからは死ぬよりつらい目に遭うって言うのにな。
「フジワラよ、これが何か分かるか?」
「ペンチだろう、他になんと言うってんだ、ケツ舐めな」
モコウはぺっと唾を吐き、血が混じり紅くなった唾液がシズハの顔を汚す。
「ファッキンだぜ、ざまあみろ。」
ニヤリと笑うモコウ。このクソッタレなほどのふてぶてしさはどこから来るのか。
流石は”先の大戦”での名エースだけあって無駄に度胸も据わっているみてえだが、
この状況でのそれは、シズハをブチ切れさせるだけの結果になるって理解できねえほど頭が残念なのか?
まあ、残念でカワイソーなヤツにはそれへの報いが勿論来る。それはマリア様だろうが例外無しだ。
「しょせんファシストか。」
シズハは懐から一本の針を取り出すと、モコウの指と爪の間に思い切り突き刺した。
爪越しでも分かるぐらい強力に貫かれた痛みであいつの顔が苦痛にゆがんでいくのが分かる。
そして、突き刺さっている針で、爪をてこの原理を使って無理やり引き剥がそうとする。
勿論、それぐらいで指にコバンザメみてえにぴったりと張りついている爪が剥がされるわけではなく、
柔らかい肉のほうへ鋭くとがった針がえぐり込み、血が湯水の様に更に噴き出した。
「痛い!痛ィ!痛いィィィ!!」
眼から大粒の涙を流し、苦悶の表情を浮かべるモコウ。そりゃ痛いだろう。
こりゃあニガーのデカマラにヴァージンブチ抜かれたときより遥かに痛てえだろうからな。
こういう場所でのかわいい子猫ちゃんの悲鳴は嗜虐心をあおるスパイスとなり、メインディッシュともなる。
まあ、シズハ(こいつ)に捕まったのが運の尽きというか、人生のオシマイだな。合掌。
我がヤサカ軍屈指のクレイジーでマッドなサディストにされるぐらいなら親父のケツにキスした方がましだ。
「どうした?早く話さないと他の指にもやるぞ?」
かっと眼を見開くモコウ。見る見るうちに顔にゲロをぶちまけられたみてえに絶望の色に染まってゆくのが分かる。
表情には情報を話すか話さないかの瀬戸際で揺れているように見える、それを見たシズハはペンチに持ち替えた。
まあ、どうせ喋っても喋らなくてもこのファッキンガールの逝く先は決まっているのだがな・・・・・・・・。
「十秒やろう。十秒以内に話せ。さもなくば指を第一間接ごとに”これ”で切り落とす。」
先ほど持ち替えたペンチでモコウの指を軽くはさむ。その瞬間そいつの身体がビクリと跳ねる。
指に針が刺さった程度なら戦線復帰は可能だが、ペンチで切り落とすとなると復帰が難しくなるのは明白だった。
やっとその事実に気づいたのだろうか、さっきまでいきがっていたモコウの声が少々震えてきた。
「ま、待て、捕虜の扱いは条約で・・・」
「・・・いーち・・・にーい・・・さぁーん・・・・・・。」
おいおい、この状況に及んで頭の中がお花畑のゲイどもが作り出した決まりごとを主張するか普通?
やっぱりアタマお花畑なのか?こういうときにはまったく役に立たないと事がわかっていないようだな。
「じょ、冗談じゃ……!ヤサカ!何とか止めろ!」
「プッシーホールをもう一つ開けてもらってはどうだ?腐れマラどもに喜ばれるぞ。」
そもそもここから生きて帰ったものは一人たりともいないのだからな、生かす道理など無えんだよ。
「きゅう・・・十・・・時間だ。」
地面に妹紅の人差し指の第一間接から先がボトリと落ちる。まるでウィンナーのようだ。
通常ならば切れ味の悪いペンチを使うのでなかなか切れないのだが、シズハ一瞬で切断をやってのけた。
当の本人は自分の指さんがサヨナラしたことに気付かず、ワンテンポ遅れて痛みがやってきたようだ。
「ッッッ〜〜〜〜!!?」
唇を噛み千切らんかの勢いで噛むモコウ。噛んだところからは大量に出血し、血の筋は顎にたまった。
猿ぐつわでもしているわけでは無いのに何故舌を噛み切らないのだろうか?そこまで「生」に執着があるのか。
理解できないヤツラだ・・・・・・・これが蓬莱軍のクレージーでゲイな教育か?まったく理解できねえ。
まあ、うちの軍ならば自白するようなヤワな教育は施していないがな。クソどもに喋るぐらいなら死を選ばせる。
「どうだ?早く話さないとまぁるいおててになるぞ。」
先ほどのでよほど消耗したのであろう。息も途切れ途切れになり荒い息をつくだけになっている。
しかしモチロン拷問(それ)を緩めることはしない。何故ならそれをやっているのはシズハなのだからな。
さっさと死んだほうが何倍かはオトクなんだが、言ったら面白く無いだろうし、精々楽しませてもらおうか。
「喋らないというのなら私も残念だ。じっくりと味わえ」
先ほどとはうって変わってゆっくりと切断を開始するが、ここに奴の腐った性根が見え隠れしている。
こういう場合は”わざと”切れ味の悪く、さび付いたペンチを使用し、それを使用前に”下水”につけるのだ。
モチロンそんな事をしたら切断面からは雑菌が山のように入り、指の肉は化膿し、そして腐り落ちるだろう。
もっとも、そこまで生き残れたファッキン野郎どもほとんどいないがな・・・・・・。
「・・・・ぐぁっ・・ぁ・・・・!!」
先ほどは一瞬だった。確かに切断の痛みはすごいものだが、これに比べると天国のようであるとモコウは知った。
シズハのペンチによってシラウオのような指は見る見るうちに醜く変形し、そして千切れ落ちた。
モコウの右手の指の数は3本となり、それはもはや戦線復帰が不可能に近いことを表していた。
しかし、それで終わるはずもなく3本・・・・・・4本・・・・5本目と次々に切り落としてゆく。
もうヤツは何も喋っていない。家畜みたいな荒い息遣い、そして指を蹂躙されるたびに苦痛にまみれた声を上げるだけだ。
「・・・・・・つまらんな。」
そういうとシズハは先ほど使用した針とは違い、サイズがでかい針を血に塗れた服から取り出した。
それの大きさは爪楊枝よりもふたまわりほど大きく、長さは10サンチほどだった。
さて、この長い針でどうするのだろうか。また爪か身体にも突き刺して第二第三のプッシーホールでも作り上げるのか?
「これで最後のチャンスだ。吐け。吐かねばこれを眼球に突き刺す。」
やっぱり眼球に突き刺すとはな・・・・・・・どうせ先ほどの子猫ちゃんもそうしてきたんだろうな、コイツは。
いくらこのヤサカとはいえ、あんなビッグサイズのマラを眼球に突き刺されたら、たまらず喋ってしまいそうだ。
しかし、コイツ(シズハ)の拷問狂の噂は聞いていたが、ここまでイカれた野郎だったとは知らなかった。
そして沈黙は続き、五秒・・・十秒と時間は流れるが、モコウからの返事は無い。
「どうした?急にママのおっぱいが恋しくなったか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・くたばれ」
「いい返事だ」
ずぶり
シズハは朝食のトーストを取るかのような手つきで容赦なくモコウの眼球に針をつき立てた。
そしてまるで皿の上に乗ったスープでもかき混ぜるかのように眼球を針でグチャグチャにかき回す。
より一層モコウの悲鳴は大きくなり、眼からはとめどなく血液と房水(眼球の体液)が溢れ出した。
「がああっ!!」
モコウは一刻も針から抜け出そうと体を揺らす。だが、非情にも椅子は頑丈に固定されており、
クソ見てえに暴れてしまう事によって逆に深く、眼のより深くまでクソッタレが入り込むこととなった。
そして、あまりの針によって与えられる苦痛に声をあげることすら出来ないモコウを見て、
シズハは極上の笑みを浮かべながら深々と突き刺し、そしてさらに乱暴にかき混ぜたのだ。
「かはっ・・・・・・かはっ・・・!」
グチュ、グチュリと見る見るうちにモコウの眼球は崩れて形をなくしてゆく。
そして、眼孔内を針が引っ掻き回す湿った水音とうめき声だけがこの部屋を支配し、
見るものを魅了した紅い瞳は元あった形が想像できないほどに、ひどい有様となっていた。
痛みで何も考えられない。脳みそが何を考えても痛みがそれを黒く、どす黒く塗りつぶす。
もう眼球がどうなっているのかも分からない、何故ならもうその両目は空を見ることはかなわないのだ。
そして痛みが臨海に達したのか、モコウはパクパクと口をあけた後失神してしまい、周りに黄色い水溜りをつくった。
「フン・・・最近のスパイは骨が無いな、つまらん」
眼孔から抜き取った針に付いた血液をペロリと舐めながらシズハは言った。
眼球は元あった形に戻ることが不可能なほどに、そして
もうその球体は日の目を見ることが出来ないほどにぐしゃぐしゃとなっていた。
「さあ、ここからが本番だ。」
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それから、眼に無数の針がつきたてられ、ある一種の芸術品とも言える
オブジェが出来るまでそう時間がかかることではなかった。