チョコレイト・ディスコ

霖之助「『俺バレンタインチョコ一個しかもらえなかった』」
霖之助「『お母さんから』」

霖之助「とか『勝った俺は２個・・・姉ちゃんから』とかバレンタイン翌日に教室で嬉々としてしゃべってる奴等」


霖之助「来年からお前達死刑」


霖之助「毎年毎年何回同じこと言ってんだ。そんなネタはな、もう何百年も前からバレンタインが幻想入りした時から使い古されてんだよ、輪廻転生してんだ。」
霖之助「もうメンドくせーんだよ、そこでプチ不幸自慢大会開催すんのは。」
霖之助「うっとしーんだよそんな会話しんがら『ネタにしてる位だから俺達全然気にしてないよね』的なやっすい虚栄心を張りめぐらせてる連中が。」

霖之助「もうウンザリなんだよ！義理だの本命だのくだらねェやりとりしてるバレンタインという悪習そのものが！！」
霖之助「もうみんなで一斉にやめるべきだろこんな茶番！来年からチョコ贈った奴ももらった奴も全員死刑でファイナルアンサー！？」





魔理沙「じゃあこのチョコはいらないんだな」

ﾊﾟｸｯ

霖之助「おいィィィ！！？『ﾊﾟｸｯ』じゃねぇだろぉぉぉぉぉぉ！！」
霖之助「なんで食ってんだよ！そこはチョコ渡す場面だろ！！」
魔理沙「落ち着け香霖。今のは私がパチュリーから貰ったのでお前宛てのものじゃないぜ」
霖之助「何お前だけ貰ってんだァァァ！！」

ｹﾞｼｨ

魔理沙「今日は渡す側だからな、そんな蹴りは“食らわない”ぜ」

ﾋｮｲ

魔理沙「安心しろ。私のは無いがちゃんとお前宛てのチョコも預かってるぜ」
霖之助「マジでェ！？お前それ早く言えよ！！」
魔理沙「え〜っと・・・ほい、これだぜ。」

そこに置かれたのはビニールの中に入った棒状チョコ。
微妙にハエがたかっており、ほんのりとビニール越しに伝わる暖かさが・・・・

霖之助「ウンコォォォォ！！これウンコだよね！？コレ絶対ウンコだから！！」
魔理沙「随分失礼なこと言うんだな、お前に渡すのが恥ずかしがってた犬が外の木の根元に置いていったチョコだぜ？」
霖之助「犬がそんな恥らう乙女みたいな行動するかァァァ！！」
魔理沙「そんなにこれをウンコにしたいみたいだな。もしかしたらチョコ味のウンコかもしれないだろ？」
霖之助「それ完全にウンコベースじゃねぇか！どうあがいてもウンコはチョコに成りえないから！！」
魔理沙「仮にチョコばっか食ってたウンコならチョコ味するかもしれないだろ？」
霖之助「死ぬから！！それ犬死ぬから！！」
魔理沙「とりあえず試しに食ってみろって。ほら、アーン。」
霖之助「誰がするかァ！！え…ちょ、ま！いや！近づけんな！近づけんな！やめろって！臭い！近づけんな！ごめんなさい！！マジでやめろ！やめて！やめてください！！」


香霖堂でこんなやりとりをしてる間にも他所では様々なバレンタイン行為が行われていた
それでは他所のバレンタインの様子を見てみよう


〜 初心者 〜

文「椛、はいこれ、バレンタインのチョコです。」
椛「・・・・あの、私は」
文「遠慮しないでください。いつもいろいろ連れまわして迷惑かけてるお礼です。」
椛「先輩・・・」
文「だから、食べてくれますね？」
椛「・・・・・はい///」


〜 中級者 〜

妖夢「幽々子様。これ、バレンタインのチョコです。」
幽々子「あら、ありがとう〜妖夢〜♪」
妖夢「しかしこれでよかったんですか？折角なんですからもっと高いチョコでもよかったんですよ？」
幽々子「かたや『一粒500円の高級チョコ(笑)』、かたや『明治“アーモンドチョコレート”200円』」
幽々子「仮にアーモンドチョコ一粒を10円としましょう。それと高級チョコを比べてみなさい。」
幽々子「高級チョコにアーモンドチョコの50倍のおいしさがあると思う？」
妖夢「・・・つまり質より量ということですか？」
幽々子「違うわ。アーモンドチョコが高級チョコに引けを取らない味だと言いたいのよ。」
妖夢「・・・左様ですか」
幽々子「分かってくれたようで安心したわ。では・・・」
幽々子「あと50箱追加」
妖夢「そんなに食べるんですか！？」
幽々子「もちろんよ。ていうか今日は三食これで行くわ。」
妖夢「三食とも！？」
幽々子「バレンタインじゃな〜い。おねが〜い、よ〜む〜♪」
妖夢「はぁ・・・今日だけですからね・・・・どうなっても知りませんよ・・・・・・」


〜 上級者 〜

橙「藍さま。いつもありがとうございます。」
藍「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん！！」

マヨヒガは血に染まった


レミリア「咲夜、はいこれ。別に変な意味は無いわよ。ただあなたの普段の労をねぎらって渡してるだけよ。」
咲夜(これが噂の『ツンデレ』・・・)

咲夜「　最　高　だ　っ　！ ！　」（CV:大塚明夫）

紅魔館も血に染まった


〜 超級者 〜

アリス「バンバンバンバン バレンタイン♪」
アリス「バンバンバンバン バレンタイン♪」
アリス「バンバンバンバン バレンタイン♪」
アリス「バレンタインデー♪」

アリス「ふふふ・・・魔理沙が私ではなくあの紫もやしを選んだっていうのならこっちだって考えがあるわ・・・」
アリス「待っててね・・・魔理沙・・・特別なチョコを用意してあげるんだから・・・・」

アリス「バンバンバンバン バレンタイン♪」
アリス「バンバンバンバン バレンタイン♪」
アリス「バンバンバンバン バレンタイン♪」
アリス「バレンタインデー♪（バーン）」

アリス「ばくはつするヨ わたしのチョコは♪」
アリス「フラれ女の 恨みチョコ♪」
アリス「顔がはんぶん・・・」

アリス「フッ飛ぶヨ！」

ＢＡＡＡＮ！！

確かにフッ飛んだ、もちろんアリスの顔が。




このように幻想郷に入ってきたバレンタインデーの風習は瞬く間に広がり
幻想郷に多大なる経済効果をもたらした
しかしその経済効果の恩を一番受けたのは販売業者ではなく別の場所であった。



〜 病級者 〜

「師匠！急患です！顔が半分に吹き飛んだアリスさんが運ばれてきました！！」
「今、出血多量で運ばれてきた藍さんと咲夜さんの処置で手が空かないからそれは暇な時でいいわ！」

「師匠！幽々子さんがチョコレートの過剰摂取で食中毒だそうです！！」
「従者は何をしていたのよ！？」

「師匠！妖怪の山で大量の食中毒事件が発生しました！妖怪の山の白狼天狗の殆どが被害者だそうです！！」
「毎年の事だけどいいかげんNOと言えるようになりなさいよ！！ていうか上司も気がつきなさいよ！！」
「でもまあそのおかげでこっちもおいしい商売ができてるウサ」
「それは言わない約束でしょ？てゐ。」


そう、ここ永遠亭は今年も大忙しである
バレンタインの風習が広まってからはこの時期の稼ぎだけで１年暮らせる程の収入を得ることができるそうだ。
頑張れ永遠亭！負けるな永遠亭！
これからウンコを食わされた霖之助が運ばれてきて異臭騒ぎになるけど頑張れ！
そのおかげでウドンゲ倒れて仕事がマジ大変になるけど超頑張れ！！！