「パチェ、喉乾かない?」
「いや魔法有るし」
「そう………」
「……………」
「咲夜ー」
「来ねぇ 咲夜ー」
「お前 声ちっさいねん」
「そう………」
「……………」
「さああくやああああ」
「来ねぇ」
「まあ人望無いもんね」
「え いや人望はこの際良いよ 従者だからここは来ないといかんよ」
「はぁ… 犬も歩けば棒に当たるって、知らない?」
「知らない……」
「今度調べておきなさい」
「うん パチェは物知りね」
「当たり前田のクラッカー」
「…………」
「黙祷しろよ」
「え」
「黙祷」
(…………?)
「でもやっぱり咲夜が来ないよ」
「もう一度呼べば?」
「さーくーやー」
「まあ今日外出してるんだけどね」
「え」
「知らんかった?」
「何 主人に黙って え?」
「やっぱ人望無いわね」
「……………」
「探しに行けば? 夜だし」
「夜なの? 何か時間の感覚無くなって来た」
「便意がぴったり八時間毎に来るのよ」
「パチェってうんこするの?」
「見してあげようか?」
「…………うん」
「こ」
「小悪魔、来なさい」
”ハイ”
「うんこするから」
”ハイ”
「あーんして」
”ハイ”
「パチェ? パチェ?」
「見るんでしょ 見てよ」
「え いや こんなそういう こん いやあの」
「何よ」
「そう言うアグレッシヴなミラクルなプレイをするとは」
「500年も生きててこんな事も知らないの?」
「て言うか人の屋敷でスカトロって何を考えてるの ねえ」
「レミィ、良いかしら。 これはあくまで排泄よ」
「咲夜探しに行ってくる」
「そう」
「めっちゃ昼やし」
「パチェどうしたんだろう お腹痛いのかな」
「傘さそ」
「でもどこ行ったんだろう」
「うーん」
「門番に聞こうかな」
「門番ってこんなに白黒だっけ」
「ばう」
「あのさ 咲夜どこ行ったの?」
「あ……うん パイオツ?」
「ばう」
「ありがとう……うん」
「さあああくやああああああああああ」
「どこー?」
「神社かな?」
「霊夢ぅ」
「あら 丁度良い所に」
「なぁに?」
「魔理沙が咲夜に変なキノコ食べさせちゃってさぁ 魔理沙に懐いて離れないのよ」
「! やだやだ! 咲夜返して!」
「魔理沙も困ってるから早く何とかしてやってくれん?」
「さくやあああああ!」
「………………?」
「…………? …………」
(………………?)
「ミラバケッソ」
「喋った!」
「喋るのよね」
「何これ 霊夢のペット?」
「いや 咲夜だしw w え?w」
「wwww え?」
「お前のペットだし」
「???」
「ミラバケッソ」
「やだぁ…」
「ミラバケッソ」
「やだぁ…」
「糞も持ち帰ってね」
「えっ!?」
「ミラバケッソ」
「えぇ……?」
「半信半疑だったけど やっぱりこれは咲夜だわ」
「ナイフ見せたらうれションするし……」
「ミラバケッソ」
「……………」
「ただいま…」
「ばう」
「うん…… え、表札変わってない?」
「ばう」
「ウチは畑さんじゃないよ?」
「レミィ」
「あ、パチェ! 咲夜居たよ!」
「そう」
「ミラバケッソ」
「レミィ 大事なお知らせが有るの」
「なぁに」
「今日からここはムツゴロウ王国を目指すのよ」
「家主は私だよ?」
「? ふーん?」
「何で怪訝そうなの!?」
「レミィは面白いわね ふふっ」
「……………………」
「これからどうしよう……」
「大丈夫ですよ、お嬢様」
「咲夜!?」
「ミラバケッソ」
「気のせいか………」
「ばう」
そうね…… 人は、あっという間に変わって行くものだもの……
私達妖怪と違って……
……………………
(喉乾いた…………)