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『暢気ものは不幸の始まり』 作者: マイルスマイル
里の長 「わかっておる、わかっておるが・・・異変解決ばかりが博霊の巫女の仕事ではないのじゃ」
阿求 「確かに霊夢さんは少し怠惰ではありますが実害があるわけではないので」
里の長 「実害など起きてからではお終いじゃ、とにかく巫女に相応しく清く正しくきびきびと職務を果たしてもらわんと」
阿求 「ですがあの暢気ものをなおすのは至難の業ですよ、暢気でいて結構頑固ですから・・・」
里の長 「そうさのぅ・・・、うむ、阿求殿から博霊の巫女に注意を促し、それでもだめだった場合は・・・」
稗田阿求は憂鬱な顔をしながら博霊神社を目指していた。昨日の里の会合での結果、霊夢に職務怠慢における
注意勧告を言い渡しに来たのだ。あの霊夢が素直に勧告を受け入れるはずも無い、そう思うと阿求は憂鬱でならなかった。
阿求 「うーん、霊夢さんが勧告を受け入れるなんて思えないし・・・
その場合の処遇に関しても私が言わないといけないんですよね・・・
私は歴史を書き留めるのがお仕事なだけですが、稗田家の立場を考えるとそうもいえないですし・・・・。」
いつもの境内、いつもの神社、普段と変わらぬ巫女装束の霊夢は普段と変わらずお茶を飲んでいた
阿求 「霊夢さーん、こんにちは、今日もお茶飲みですか?」
霊夢 「普段どおりでいいじゃない、あんたもお茶のむ?」
阿求 「いえ、私はお茶は結構です、それよりこの神社の巫女さんはこんなにのんびりでいいのですか?」
霊夢 「いいんじゃない?」
阿求 「境内のお掃除とか、巫女としての修行とかやることはあるんじゃないですか?」
霊夢 「やってるわよ、私なりにそれなりに、掃除も3日前にやったわ」
阿求 「霊夢さん、それじゃだめですよ」
霊夢 「何がだめなの?別に参拝客もいないわけだし」
阿求 「だめなんです、里の長からの通告でちゃんとやるようにと、今日、私が来たのはそれを言うためです」
霊夢 「なんでよー、だったら参拝客ー、お賽銭が少しでも入るように里の長も協力しなさいよね」
阿求 「どうしても変える気ないですか?心を入れ替えてちゃんと巫女を全うする気はないのですか?」
霊夢 「そうねぇ、今でも私は十分やってるつもりよ」
阿求 「わかりました、里の長より注意勧告を聞き入れなかった場合の対処を言い渡します」
霊夢 「うん?」
阿求 「うん?じゃないです!ちゃんと聞いてください。
霊夢さん、これより博霊の巫女は一時中断し、命蓮寺に修行に行ってもらいます」
霊夢 「ええ!ちょっと命蓮寺なんて私、行きたくない、行かないわよ!」
阿求 「これは里の長と里の人々の総意です、覆ることも無いですし命令に背くことの意味も霊夢さんならわかりますよね?」
霊夢 「はぁ〜〜あ、私の怠惰のつけがまわったってことね、わかったわよ行くわ、ああ〜いきたくないなー」
阿求 「大丈夫です霊夢さん、ちゃんとお勤めしてくれば博霊神社に戻ってこれますから」
命蓮寺に向かう霊夢、その足取りは昨日、神社を訪れた阿求よりはるかに重く憂鬱な顔をしていた。
霊夢 「それにしても里の長もなんでだろう、ゆっくりでいいじゃない巫女が怠慢って
その巫女を見に来る里の人間もいないのに、第一、命蓮寺は寺よ?神社じゃないじゃない。
かといって里の総意には逆らえない、そんなことして巫女を代替なんかされたら
私は魔理沙にも劣るただの人間になっちゃう、それだけは避けたいわ
まあいいわ、決まったことはしかたないし、たまには里の人気取りもしておこう
お賽銭も増えるかもしれないし。」
白蓮 「霊夢さん、命蓮寺へようこそ、お話は里の長から伺ってます、神社と寺、宗教は違いますが
共に精進してまいりましょう」
霊夢 「それにしても命蓮寺は参拝者が多いわね」
白蓮 「ええ、幻想郷のみなさんは信心深くて、特に男性の方は大変熱心です」
霊夢 「本当に仏教に対して熱心なのかしら・・・」
霊夢は白蓮の胸をみて不満げに言った。
白蓮 「ここはお寺ですしねぇ、いったい仏教以外に男性信者さんがなにに興味があるのかしら?」
霊夢 「ま、まあいいわ、それよりお寺を案内してよ」
白蓮 「そうですね、そうしましょう霊夢さんのお部屋も用意してありますよ」
霊夢は命蓮寺の参拝客の多さに劣等感を感じざるを得なかった。
しかしここで集客の秘密を知ればお賽銭を増やすこともできるのではないかと考えていた。
白蓮 「ここが霊夢さんのお部屋になります」
霊夢 「結構広いわね」
白蓮 「そうですね、布団が二つは敷けるようにしています」
霊夢 「相部屋なの?」
白蓮 「住むのは霊夢さん一人だけですよ」
霊夢 「ふーん、まあいいわ広い部屋ありがとう」
白蓮 「ふふふ、いえいえ。それはそうと里の長から指導するように頼まれています、
ですが昼間は忙しいので夜に指導することになります。」
霊夢 「わかったわ、私もさっさと終わらせて帰りたいから協力するわ」
白蓮 「それではまた後ほど、夕飯はこちらに運びますね」
部屋のちゃぶ台にはお菓子とお茶まで用意されていた、霊夢は鄙びた温泉にでも来ているような気分だった。
霊夢 「なんだか修行といっても昼間は何も無いみたいだし、白蓮って優しいというか
甘そうなところあるから修行も案外楽かもしれないわね」
夕飯は精進料理ではあったが品数も多く霊夢の普段の食事よりも充実していた。
夕飯がすんだ後、霊夢の部屋に布団が運ばれてきた。
霊夢 「布団って修行はどうしたの?」
白蓮 「ふふふ、いいじゃないですか、まずはお布団敷いちゃいましょう」
霊夢 「布団は二つなのね」
白蓮 「ええ、今日は私もここで寝ることになるので」
霊夢 「これも修行の一環なのかしら?」
白蓮 「霊夢さん、修行の内容に関しては里の長も私に一任してるんです」
霊夢 「へえ、どんな内容なの?」
白蓮 「はっきり言って霊夢さんにはえっちな修行でもしてもらおうかと思ってます」
霊夢 「えぇ!そんなのだめよ、私が巫女なの知ってるでしょう?」
白蓮 「知ってますよ、それとも妖怪と人間は平等と言う私の考えを受け入れてみますか?」
霊夢 「そんな・・・それはできないわ」
白蓮 「そうですよね、布団も敷けたわけですし、修行に入りましょう体に聞くのが一番だと思いますし。」
ぽーんと布団に座っている霊夢を突き飛ばす、仰向けに転がされた霊夢はスカートから太ももが露になる、
白蓮が霊夢に覆いかぶさるような体勢から耳元でささやく。
白蓮 「霊夢さん、もうわかりますよね?このお寺に男性信者さんが多い理由。
博霊神社で同じことをすればお賽銭も必ず増えますよ。
私の掲げる主義を受け入れるのも大事ですが実益も大事です
宗教家の先輩として優しく教えてあげますから怖がらなくてもいいですよ。」
霊夢 「やだ、やめて!怖い・・・」
白蓮は抵抗する霊夢の太ももの間に膝を入れる
白蓮 「まずは膝で下着の上からいきましょうか」
霊夢 「やめてください・・・ぐすっ・・・えったなこと・・・ひっく・・・したら・・・巫女できなくなっちゃう!!」
白蓮 「仕方の無い子ね、霊夢ちゃんは、素直にされちゃいなさい」
霊夢 「それだけはやめてください、えっちなことして巫女じゃなくなったら里にも帰れない、お願いですやめてください。
っあ!そうです!人間と妖怪は平等です!平等だと思います!すごくそうおもいます!!」
白蓮 「よく言えました、ふふふ、でも霊夢ちゃんは助かりたくて必死で嘘を言ってるようにお姉さんには聞こえちゃうなー
お姉さんそういうのはとっても悲しいなーやっぱりえっちしようかしら?」
霊夢 「ぐすっ、ほ、ほんとうです・・・だからえっちなことやめてください・・・うぅ・・・ぐすっ」
白蓮 「まあ今日のところは許してあげましょう、ふふふ、でもこれから毎日仕込んであげますからね
平等主義を仕込まれるのか、えっちなことを仕込まれるかは霊夢ちゃん次第よ?
お姉さんとしてはどっちでも嬉しいわ」
このようなやり取りが毎晩続き、一週間の後、霊夢はすっかり平等主義を心から信じるようになっていた。
白蓮は教育が終了したことを里の長に伝え、霊夢は博霊神社に帰ることとなった。
そしてさらに数日後、再び阿求が博霊神社を尋ね様子を報告するべく神社に向けて歩いていた。
阿求 「私は歴史の編纂家であって里の雑用係じゃない〜はぁ〜霊夢さんが心を入れ替えてればいいんだけど、
あ!霊夢さんこんにちは!」
霊夢 「阿求さんこんにちは、私、命蓮寺でとてもすばらしい教えに目覚めたんです」
阿求 「霊夢さん、なんか以前より真面目に見えますね。
命蓮寺での修行は成功みたいですね、よかったです博霊神社はこれで問題ないですし
私も本業に精を出せます。
ところで命蓮寺のありがたい教えとは何だったのでしょう?
里の人間にも命蓮寺とても人気がありますし良かったら教えてください」
霊夢 「人間と妖怪は平等なんです、とってもすばらしいことです」
阿求 「・・・えっと霊夢さん?妖怪退治も博霊の巫女の大事なお仕事ですよね?」
霊夢 「はい、以前はそうでした、でもすべて間違いだって気がついたんです」
阿求 「妖怪と人間は平等ではありませんよ」
霊夢 「いえ、平等です、絶対に」
阿求 「どうしちゃったんですか?霊夢さん、命蓮寺で何があったんですか?」
霊夢 「な、何も無いですよ、何も無い何も無いです!!」
阿求 「れ、霊夢さん落ち着いてください、何があったか話してください」
霊夢 「うええっひっく、えっちなことやめてください、平等です平等ですから・・・うわぁぁん」
泣きじゃくる霊夢を阿求はなだめ、命蓮寺での経緯を事細かにきいた。
霊夢は話をしてるときも常に小刻みに震えていた。
阿求 「霊夢さん、言いにくいのですがこのことは里の長に話します。」
霊夢 「なんで?どうしてよ、まだ私されそうになっただけでえっちなことしてない
ほんとうよ?信じて」
阿求 「されそうになったという事実だけで大問題なんです、私の処理できる問題ではないのです
私は霊夢さんのこと好きでした、暢気な霊夢さんも私としてはよかったです
でもごめんなさい、私ではもうどうすることもできません、報告をしなかったら私の身まで危ないんです。」
霊夢 「やだぁ!助けてよ、私、里にも居られなくなっちゃう、博霊の巫女じゃなくなったら
里から外れたただの人間になっちゃう、そんなのやだああ!!」
阿求 「できる限りのことはしますっ!けれど報告しないというわけにはいきません、
ごめんなさい霊夢さん」
泣き叫ぶ霊夢を残し阿求は里の長の家へ向かった。
阿求 「長、こういう次第でありまして、どうか霊夢さんを許すことはできないと思いますが、
できる限りの慈悲のある処遇をお願いします」
里の長 「うーむ、前代未聞のことではあるが事実を里のものに知らせるのも里への影響、霊夢の今後も考えると
控えたほうがいいじゃろう、しかし穏便に霊夢を巫女から引退させたとしてもじゃ、
どこの者が霊夢を引き取るんじゃ?」
阿求 「そうでしたね・・・霊夢さんは両親がいませんし」
里の長 「里の者にも人望厚く、霊夢も慕っている人物、白蓮殿に命蓮寺に預けるとしよう」
阿求 「それが霊夢さんには一番幸せなのかもしれません」
後日、夜の命蓮寺にて
??? 「ふぉっふぉっふぉ、白蓮殿、最近、寺に入ったいい子がいるって聞いてきたんじゃが」
白蓮 「まあ、白々しい、それより命蓮寺へのご支援の件どうでしょうか?」
??? 「心配いらん、白蓮殿は約束通りわしの願いを叶えてくれた、わしもそれくらいの力添え
いくらでもするぞ」
白蓮 「ありがとうございます、さっそく楽しんで行かれますか?
しっかりえっちな子に仕込んでありますよ」
??? 「そうするかのう、部屋はここでいいのかな?」
部屋の襖を開けると霊夢が布団の上にちょこんと座っている布団は1つ枕は2つ、ちり紙や水差しまで用意されてある。
??? 「今夜は楽しませてもらうよ霊夢ちゃん」
霊夢 「はい・・・里長様」
前作では私の作品としては最も多いコメントをいただきありがとうございました。
この場をもってお礼を言わせていただきます。
拙い文章ですが今作も読んでいただけるとうれしいです。
マイルスマイル
作品情報
作品集:
12
投稿日時:
2010/03/06 12:34:25
更新日時:
2010/03/06 21:34:25
分類
霊夢
白蓮
霊夢に昼も夜も厳しい修行させて、メロメロになる詳しい描写がほしかったな。
そこはじっくりねっとり50kbに渡って描写しないとダメでしょおおおおお!?
小便は済ませたか?神様にお祈りは?
部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?
一つは冷えたボルシチと、もう一つはこの里長だ
白蓮と里長に神の力を思い知らせてやれ
大結界の修理、外から来た人の帰還支援……里関係なくない?