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『紫の瞳』 作者: ギャラクティカイリュージョン
☆作品集12の「青の瞳、赤の瞳」の内容から続く続編という形になっておりますので
未読の方はそちらをお先に読むことをオススメします。
(読まないとたぶん意味が分からない箇所があります)
太陽はおでこのあたりを僅かに残して、山の向こう側にほとんど完全に顔を隠してしまった。
彼方からこちらへ歩み寄ってくる彼は、人か、物の怪か。そんな刻も太陽の顔とともにもはや山の向こうへと消え失せ
幻想郷を漆黒の闇が支配しようとしていた。
「うぅ、今日はずいぶん冷えますね。
日が完全に落ちてしまわないうちに、さっさとおうちに帰るとしましょう。」
人の気配も烏の鳴き声も何処かへ行ってしまった人里の端。
山の上から日常品や食料品の買出しに来たはいいが、思いのほか時間を食ってしまった。
夏はもうすぐそこまでやって来ているというのに、今日はやけに冷える。
風邪でもひいてはたまらない。
守矢神社の巫女、東風谷早苗は、さっさと山の上の住処に帰ることにした。
「ちょっとちょっと、そこのお姉さん。」
真夜中よりも暗い宵の口、神社へと続く山道を歩いていると
後ろからどこか聞き覚えのある声で早苗を呼びかけてくる者がいる。
声のした方へ振り返ってみると
「うらめしやー。」
一つ目に長い舌というコテコテの顔がついた紫色の傘を手に持ち
右は透き通る海のような、左は静脈を流れる血液のような
美しい青と深紅の瞳を持つ少女が、こちらを向いて立っていた。
なんともまあ、古臭いおばけだ。
「ねえ、もしかして私のこと、覚えてない?」
少女は問いかけてくる。
はて、どちらでお会いしたかしら。妖怪の知り合いなど、そうは多くないはずだが。
喉元まで答えが出かかっているようで、しかしやはりその少女が誰なのか
以前会ったことがあるのかすら、思い出せない。
「ねえ、ほんとに覚えてないの?」
こちらの表情から考えを読み取ったのか、少女はさらに問いかけてきた。
「ねえ、わちきの顔、よぉーく見てごらんよ。」
ああ、その作ったようなキャラにも聞き覚えがある。だがやはり思い出せない。
はて、本当に誰だったか。
言われたとおりに、こちらから視線を外そうとしないその顔をじっくりと見つめてみる。
正面から向き合い、眉間のあたりに視線を固定して注意深く観察する。
オッドアイの少女とぴったり目が合い、互いに見つめ合うような形になった。
女どうしとはいえ、こうしてまじまじと顔を見られると、なんだか少し恥ずかしい。
しっかりと見開かれた少女の右目の青と左目の赤は、視線の中心、眉間の付近で混じり合って紫に見える。
両目の色が同じならこんなふうには見えないのだろう。なんとも不思議な感覚だ。
視界にぼんやりと怪しげに居座る紫色に、魂ごと飲み込まれていくような感覚すら覚えた。
だが、しばらく見つめ合ったところで。結局この少女が誰なのかを思い出せなかった。
日もすっかり暮れてしまったし、こんな所でこれ以上時間を潰すのも無意味だ。
うーん、やっぱり思い出せない。そう言って振り返り歩き出そうとすると。
まるで長時間正座し続けた後の足のように全身が痺れ、まったく言う事をきかなかった。
「そう、やっぱり思い出せないんだ。
妖怪ってのはこうして、さびしく消えて行くものなのかな。」
「いや、別にそんなつもりじゃ……。」
そこまで言ってようやく、思い出した。あのときの妖怪だ。
春の始め、空飛ぶ宝船を追いかけていたときに偶然出会った、気味の悪い色の傘の妖怪。
あのときは妖怪退治の練習台にと、軽く蹴散らしてサヨウナラしたはずだが。
しかしその前に一度、この妖怪には会ったことがある。
その辺をうろちょろしていた妖怪ネズミから――ネズミごときが宝石を持つなどおこがましいと――
妖怪退治の練習ついでに、戦利品として胡桃ほどの大きさのある柘榴石を取り上げた日の晩。
神社への帰り道で偶然遭遇した、あのいたずら妖怪だ。
そして、その血の色にも似た真っ赤な瞳は。
紛れも無い、私が引き抜いた目のかわりに無理矢理捻じ込んだあの宝石だ。
「『そんなつもりじゃない』なんて言うのは口先だけ。
今日だってこの間だってそう。私にあったことすら、忘れてたじゃん。
だからね。」
早苗の左頬を右の手で柔らかくさすり
右の頬を小さな舌でつつーっ、と舐め上げて、小傘は言った。
「――今夜は私が、一生忘れられない夜にしてあげる。」
「ひっ、い、一体何をするんですか!?」
「そんなに怖がらなくてもいいじゃない。ひょっとして『初めて』?」
とろけるような甘い口調で訳の分からない言葉を囁きながら紫色の傘をたたむと
傘の妖怪・多々良小傘はゆっくりと顔を近づけ、唇をそっと重ねてきた。
「んむう、く、んんっ!」
柔らかく重ねた唇の間から、舌を割り入れ、絡めつけてくる。
ねっとりと執拗に唾液をすくい取り、ぐるぐると早苗の舌を弄び、転がし、絡めとる。
ちゅっ、くちゅり、ぬちゅり、と
互いの舌と口と唇が奏でる粘着質な音色が、静まりかえった夜の山道に響き渡った。
どれだけ長い間唇を重ねていたのだろうか。
忘れそうなほど長く感じられる濃厚な時間を経た後、ようやく早苗の口は開放された。
「ん、ぷはっ!」
肩が上下するほど大きく呼吸をして息を整え、彼女の出方を伺う。
すると彼女はたたんだ傘の柄を短く持ち替え、先端部をスカートの上から
私の股間に押し当ててきた。
「『あいぶ』だよ『あいぶ』?
愛をもって撫でるって、素敵な字を書くよね。」
彼女の一言とは裏腹に、その行為はおおよそ愛を以て行ったとは思えないものであった。
剣のように尖った先端を、突き刺すような勢いで何度も何度も
秘所を狙って、押し当ててくる。
「い、いぎぃ、い、痛、あ、や、やめて!痛い!お願い!やめて!」
早苗の制止などまるで聞く耳をもたないような様子で、執拗に秘所を突き刺す。
厚手のスカート生地の上からでも、皮が裂け、血が滲んできているのがわかった。
相変わらず痺れて動かない身体を、まるで遠慮なしにどすどすと突き立てる。
「い、いぎ、い、痛、やめ、あ、あ……。」
ぽたぽたっ、ちょろ、ちょろろろろろ……。
流れ落ちる水音を最後まで確認して、彼女は『あいぶ』をやめ。
早苗のスカートをたくし上げると、下着をするすると抜き取ってしまった。
顔の前で両手で大きく広げてその下着を持つと、彼女は
下着のクロッチ部分の匂いを、胸いっぱいに吸い込む勢いで嗅ぎ始めた。
「くすぅっ……。う、けほっ!」
「な、何するんですか!やめてください!」
思いっきりむせた小傘は。涙ぐんで訴える早苗に無邪気な笑みとともに応えた。
「けほっけほっ、くっさいね。
でもこれ、最高の匂いだよ。人間の、恐怖の匂いがする。」
「そんなのが最高とか、やめてください……。」
再度大きく息を吸い込んで匂いを嗅ぎ、再び思いっきりむせた後。
下着を横にぽいっと投げ捨てると、小傘は早苗に向かってこう言うと
「さて、いい感じに『濡れて』きたみたいだし
『あいぶ』は、ここまでにしようか。」
傘を股間の穴に、凄まじい勢いで『挿入』した。
「いぃぃいぎゃあぁぁぁあ!」
「ああ、ごめんごめん、間違えちゃった。
わちきは“童貞”だから。」
小傘が挿入した穴は、性器ではなく尿道。
けたけたけた、と不気味な声をあげて笑いながら、悪びれる様子もなく彼女はこう言った。
「気をとりなおして、本番を始めよっか。
ほら見て、私のここ、もうこんなになっちゃってる。」
左手で持った傘の柄の端を自らのを股間に当て
そそり立つ男性器に見立てたらしい傘を右手でゆっくりと、しごくような動作をしながら
おどけた調子でふざけた台詞を吐く。
だが、その目はクスリとも笑っていない。
その顔には妖艶さすら感じさせる妖しい笑みを浮かべており
頬は咲き誇る桜のごとき桃色に上気している。
挿入の瞬間をいまかいまかと待ちきれないでいる発情した男のような表情に、思わずごくりと生唾を飲んだ。
あれを、本当に“入れる”つもりなのか。
「い、いぎゃあ!いたい!いたい!痛いっ!」
たたんでいるとはいえ想定の範囲外であろう太さの傘を
小傘はまるで遠慮することなく、ぐいぐいと突き入れては抜き
ときにはピストン運動の真似事までしてきた。
より奥へとねじ込まれるたびに、ねじ込まれた一物を抜かれるたびに
また、激しくそれが出し入れされるたびに。
早苗の性器はミシミシとメリメリと悲鳴をあげ、あちこちが小さく裂けたように痛み
無理矢理に押し広げられるたびに意識が飛びそうなほどの激痛が走る。
「あ、ががが、か、く、か……。」
ちょろちょろ、ちょろちょろちょろっ。
身体を内側から裂かれるような痛みと恐怖に、またも股間の筋肉が緩んでしまう。
「あれれ、さっき出したばかりなのに。
なに、漏らすほど気持ちよかったの?うれしいなあ。」
けたけたけた。不気味な声で笑いながら、彼女はさらにグリグリと、傘を深くまで押し込んでくる。
メリメリと内側から圧迫される感覚と痛みで、声も出せない。
痛い、苦しい……裂けちゃう、し、死んじゃう!、
腹の底から振り絞って声を出し、精一杯の力で叫んだ。
「や、やめてぇ!おねがいします!おねがいします!このままじゃ私、死んじゃう!」
「じゃあさ。」
早苗の秘所からぬっぷりと傘を抜いて、彼女は言った。
「かわりにコレ、舐めて“ご奉仕”してよ。」
彼女は仁王立ちの姿勢になると、先ほどと同じように傘の柄の端を自らの股間にあてがい
有無を言わさず空いた手で私の頭を掴み、膝立ちにさせた上で傘の方に引き寄せると
先端を、口の中へと突っ込んできた。
「ほら、もっと舌を使って。歯を立てない。
そんなんじゃ、全然気持ちよくならないよ。」
馬鹿馬鹿しいにも程があるが。
喉の奥を一突きされれば、自分は間違いなくあっという間に殺されてしまう。
彼女の期限を損ねるようなことなど、できない。
痺れてうまく力が入らない舌を、集中力を振り絞って懸命に動かす。
男性器で言うなら底部にあたるであろう部分を、精一杯の力を振り絞って舌を動かし“ご奉仕”する。
「あっ、いい、いいよ……。そうそう、その調子……。」
はぁ、はぁ、と、喘ぎ声にも似た吐息を吐き出し
気持ちよさそうな表情を浮かべる彼女を見ながら、尚も“ご奉仕”を続ける。
間違って彼女を怒らせてしまったりしたら、あっという間に串刺しにされてしまうかもしれない。
死にたくない。殺されたくない。怖い、怖い。怖い!
増幅する恐怖心とともに、涙がぽろぽろと頬を伝って地面へと落ちる。
「その上目づかいの表情、いい……っ。
すごく、興奮するよ……。」
「くっ、い、いくっ。」
小さな声と共に、彼女は腰を二度、前に大きく突き出した。
「ごぼ、がぼ、う、おぇぇぇぇっ!」
喉の奥を勢い良く突かれ、胃の中の未消化の食物が胃液と共に逆流する。
ばしゃばしゃと音を立てて流れ落ちたそれが、上着を、スカートを、彼女の傘を汚す。
未消化の食物と胃液の混じり合った苦味が口の中に充満し
あたりには酸っぱい匂いが立ち込める。
まるで絶頂を迎えたかのような恍惚の表情を浮かべた小傘は、早苗の口から傘を抜き取り吐瀉物に汚れた先端部を見ると
満足気な笑みと共に、その場を立ち去っていった。
生きてる。私は生きてる。
助かった。殺されずにすんだ。
彼女が立ち去り、身体のしびれも徐々に治まってきたものの
先程までの体験の恐怖で全身が震え、力が入らず、しばらくの間は立ち上がることすらできなかった。
太陽は自らの仕事を忘れてしまったのではないかと疑ってしまうほどの長い間
晴れることの無い雲が空を覆い尽くし、雨は降り続いていた。
幸いにして、川が氾濫するなどの被害は今のところ出てはいないものの
山の上の神社も、長く続く雨ですっかり濡れそぼってしまっていた。
雨は嫌いだ。
雨が降ると、憂鬱になるから。
――より正確に言うなら。
雨が降ると。
人々は、あるいは妖怪や、神は、傘をさすから。
その傘を見ると。
あの妖怪に、あの傘で“犯された”ときのことが思い出されるから。
そして、古傷が雨の日にその存在を主張するがごとく
身体が、口が、性器が、そして心が、ずきずきと痛むから。
二度目の投稿なギャラクティカイリュージョンです。おはにちは。
実は最初から二部構成で、前回の「女」が誰なのかってのも決めた上で投稿したものだったのです。
(服装と口調でバレない程度にヒントにしたのですが、いやはやバレなくてよかった。)
星のドSな早苗さんはやっぱり妄想のしがいがあって素敵ですよね。
一応「“青の瞳、赤の瞳”→(星蓮船本編)→“紫の瞳”」という時系列になっていて
星蓮船の前に一度、早苗さんは小傘に会っている、という想定の
小傘がオッドアイである理由を描いたifストーリーになってます。
あと、「睨むと痺れて動けなくなる紫の瞳」っつーのは元ネタがあって、牢獄の町のアイツです。ゾゾゲルじゃない方。
赤の瞳+青の瞳=紫の瞳という思いつきの産物ですが、楽しんでいただけたら幸いです。
前回の投稿にコメント下さった方、ちゃんと全部読ませていただいてます。どうもありがとうございました。
ギャラクティカイリュージョン
作品情報
作品集:
13
投稿日時:
2010/03/10 18:37:10
更新日時:
2010/03/11 03:43:42
分類
小傘ちゃん
実は二部構成
こっちは後編
ぬるエロ
小傘ちゃんかわいい