久しぶりにこいしが帰って来たので、寝込みを襲う事にした。
ベッドで寝息を立てているこいしに跨り、さとりはおもむろにスカートと下着をずり降ろす。
ご開帳の瞬間である。
その時、先程まで熟睡していたこいしが、急に目を見開いて叫んだ。
「さとり妖怪の目ん玉で天井裏がネグリジェだぜ!」
「起きてたの?ていうかそういうの萎える、やめて」
「ヴァージンピンクの白鳥座すら透けて見える」
さとりに殴られて、ようやくこいしはおし黙った。
「実の姉のマンコよ。普通欲情するでしょ」
「アワビん中にさぁ、天体が広がってんのよ。バァーって」
黙ってねえ。
「うるせえ。早く舐めなさい。乾く。ヒリヒリしちゃう」
「太陽光線に晒されてるからだよ」
もう一発。手痛い拳骨だった。
「あんた何?ふざけてんの?」
「ふざけてない。そんなに言うなら、お姉ちゃんも見てみなさいな」
こいしに促されるまま、開脚状態のまま目一杯首を傾け、ヘソを見るような態勢になるさとり。
πpanのクリントン大早漏がそこに佇むだけで、天体なんてどこにもありはしない。
乾いたピンクが広がっているだけだ。
「何にもないわよ」
「うそだぁ、もっとよく見て」
「嘘つきはあんたよ。黒い宇宙なんて何処にもありゃしない。正直、目に毒だわ」
「自分で言うかい」
その時だった。
こいしは何を思ったのか、さとりの頭を鷲掴みにして、ぐいぐいとマンコの方へと押し込み始める。
「あっ、ちょ、首痛」
「何を思ったのか、って、そら熟睡中に襲われるなんざされたら気分悪いわ。ささやかな復讐よ」
ぐいぐい
「痛たた、ムチウチ、痛た」
「リベンジャーこいしちゃんなのでした」
ぐいぐい スポン
「ひぎぃー!!」
「逆出産的な」
なんという事だろうか。桃色の天体は、さとりの頭を余す事なく飲み込んでしまった。
「臭いよぉ……ドブに漬けたクサヤのにほひがするよぉ」
「嗅いだ事あるの?」
「まずい物の味をやたらカブトムシで喩えたがる輩がいるじゃない。あれと同義」
「どうでもいいけどこもってて声が聞こえにくい」
「膣内で反響してうるさいくらいよ、私は」
ぐいぐい
「いやー!もうやめてええ!!」
「嫌です」
「謝るから!」
「ホントに?……」
「反省してまーす」
ぐいぐいぐいぐい
「ぐあああテメェ!!」
「お姉ちゃんはねぇ、収納すべき」
「痛い!痛い!本気で痛い!!やめて!やめてええええ!!」
ぐいぐい ぐちっ びちびち
「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!裂ける!!!裂けりゅうううううううううううう!!!!!」
「この期に及んで裂けるって何?もう裂けてんのに。もしかして余裕?」
「あがあああああ!!!首痛!!出る!!骨髄出ちゃう!!!骨髄液びしゃびしゃ吹き出しちゃうに゛ょおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「胸焼けしてきたんで仕上げ入りますね」
スポンッ
「閉じたごみ屑のマンコ/骨髄マクロバースト」
完全にマンコに飲み込まれたさとり。
ベッドの上には、彼女のささやかな性器だけが残されていた。
状況については、ウロボロスという蛇を参考にして欲しい。
「何がささやかだ。性器そのものってもはや性欲の権化じゃねーか。きったない置き土産しやがってからに。こんなモン蹴ってやる。こいしちゃんキーック」
「待ってこいし、私はここにいるよ」
「マンコとfeat.しといて未だにくたばってねーのかダラズ」
「そばにいるね」
「ブッ殺すぞ」
こいしが刃物を仕込んだ靴先で蹴りを繰り出す。
対するさとりは、マンコだけという妙な風体ながらも、器用に攻撃を避けている。
「こいし、今の私には宇宙が見えるわ」
「嘘つけぇ。私でさえ適当に言っただけなのに」
「本当よ。宇宙よ、マンコの中。天体どころか私自身宇宙と同化したような気分で楽しくて楽しくてどうもならん。明日の飯が楽しみになってきたわ。そんだけ懐もデカい」
「いまいち意味がわかんないよぉ……」
「四の五のうるせェーッいいから入れッ入ればわかる、何事も」
スポン
「うぎゃあ!!」
個室の中には、さとりの性器だけが残された。
■ ■ ■
「お姉ちゃんお姉ちゃん」
「何よ」
「何も見えない。真っ暗闇の中さ」
「感じるでしょう」
「何を?」
「広大なマンコスモよ。マンコの中に広がる妖精の庭、大宇宙、コスモ!嫌われ者の私達にさえ、宇宙は暖かかったわ」
「気付いてお姉ちゃん、宇宙はカズノコの味なんてしない。少なくとも私はそう思う」
「偏見よ」
「あああ、そうなのかしら」
「こうして浮かぶとほら、うっとうしい重力さんさようなら」
「うーん、深く考えるのはやめたわ」
「あ、箒星」
「お姉ちゃん、あれは?」
「木星よ。あれの何処が木なのかしらね」
「小虫達は木肌に卵を産みつけるわ」
「それよ、きっとそれ」
「ちっともわからないよ」
おわり
ウフフ
それがムカつくんだけど。
オメェのピアノねーから!!